コンテンツにスキップ

エミール・ハウスマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2023年3月29日 (水) 10:14; Anakabot (会話 | 投稿記録) による版 (Bot作業依頼#Category:自死した人物の下位カテゴリへの付け替え(その2))(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
エミール・ハウスマン

エミール・ハウスマン(Emil Haussmann, 1910年10月11日 - 1947年7月31日)は、ドイツの軍人。ナチス・ドイツの時代、親衛隊(SS)の将校としてアインザッツグルッペDの下級編成アインザッツコマンド12(Einsatzkommando 12)に所属し、占領下ウクライナにおけるホロコーストに関与した。最終階級は親衛隊少佐。1947年、アインザッツグルッペン裁判の被告となったが、判決が確定する前に自殺した。

経歴

[編集]

1910年、ラーヴェンスブルクドイツ語版にて生を受ける。父はオーバーシュヴァーベン国民新聞(Oberschwäbische Volkszeitung)に務める会計士だった[1]。1930年1月、19歳のハウスマンは国家社会主義ドイツ労働者党(NSDAP, ナチ党)に入党した[2]。当時は国民学校ドイツ語版で教師を務めていた。1937年、親衛隊情報部(SD)の常勤職員となり、シュトゥットガルトに設置されていたSD上級地区南西(SD-Oberabschnitt Süd-West)のユダヤ人担当課(Judenreferat)に配属された[3]

ポーランド侵攻が始まると、アインザッツグルッペVIに移る。ハウスマンは、SD業務担当幕僚としてアインザッツグルッペVIに配属されていたアルベルト・ラップドイツ語版の「右腕(rechte Hand)」として知られていた。当時アインザッツグルッペVIの指揮を執っていたエーリヒ・ナウマンは、後にハウスマンと共に戦犯として起訴されている。戦闘の終結後、ハウスマンとラップはポーランドに残った。その後、ラップはポーゼンに設置された再定住中央局ドイツ語版(UWZ)に配属された[3]

ソ連邦への侵攻が始まると、ハウスマンはアインザッツコマンド12に配属された。敗戦後の1947年、アインザッツグルッペン裁判の被告となる。同年7月29日、ハウスマンは他の共同被告らと共に、1.「人道に対する罪」、2.「戦争犯罪」、3.「犯罪組織への所属」の3点について起訴を受けた。この2日後、ハウスマンは独房の中で自殺したため[4]、裁判からは除外された[5]

脚注

[編集]
  1. ^ Werner Haussmann: Das Haußmann-Buch. Nürtingen 1994, S. 712.
  2. ^ Abweichend zu Einsatzgruppen in Polen, S. 39 gibt Hilary Earl: The Nuremberg SS-Einsatzgruppen Trial. Cambridge 2009, S. 126 - "Table 4 - Joining Date of Defendants" als Beitrittsdatum von Haussmann in die NSDAP das Jahr 1932 an.
  3. ^ a b Klaus-Michael Mallmann, Jochen Böhler und Jürgen Matthäus: Einsatzgruppen in Polen. WBG, Stuttgart 2008, S. 39-40.
  4. ^ Hilary Earl: The Nuremberg SS-Einsatzgruppen Trial. Cambridge 2009, S. 9.
  5. ^ Trials of War Criminals Before the Nuernberg Military Tribunals Under Control Council Law No. 10, Vol. 4: United States of America vs. Otto Ohlendorf, et al. (Case 9: „Einsatzgruppen Case“). United States Government Printing Office, District of Columbia 1950, S. 24.

参考文献

[編集]
  • Hilary Earl: The Nuremberg SS-Einsatzgruppen Trial, 1945–1958: Atrocity, Law, and History. Cambridge University Press, Cambridge 2009, ISBN 978-0-521-45608-1.
  • Klaus-Michael Mallmann, Jochen Böhler und Jürgen Matthäus: Einsatzgruppen in Polen: Darstellung und Dokumentation. Wissenschaftliche Buchgesellschaft, Stuttgart 2008, ISBN 978-3-534-21353-5. (Band 12 der Veröffentlichungen der Forschungsstelle Ludwigsburg der Universität Stuttgart.)
  • Trials of War Criminals Before the Nuernberg Military Tribunals Under Control Council Law No. 10, Vol. 4: United States of America vs. Otto Ohlendorf, et al. (Case 9: „Einsatzgruppen Case“). US Government Printing Office, District of Columbia 1950. In: „National Archives Microfilm Publications“, NM Series 1874–1946, Microfilm Publication M936. National Archives and Record Service, Washington 1973. (Emil Haussmann in der Anklageschrift: S. 14.)