病院列車
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病院列車(びょういんれっしゃ)は、大日本帝国で、戦地で、重症患者、伝染病患者および精神病患者が輸送された列車である。
概要
傷病者が輸送される軍用列車には、病院列車と患者列車とがあった。 病院列車は、軍兵站管区よりも後方に特別に編成運行され、患者が少数である場合は、一部が軍用列車または普通列車に連結された。
管理室、病室、薬室、手術室、滅菌室、消毒室、包厨室、倉庫などに区分され、患者の収容、治療および看護に従事する軍医、看護長および看護兵が衛生材料を携行して乗り込んだ。
列車の車側および屋蓋には赤十字が標識され、赤十字条約の適用を受けた。 日露戦争では、病院列車は用いられなかった。満州事変では、関東軍は、北満で病院列車を運行した。
関連項目
参考文献
- 井上忠男『戦争と救済の文明史: 赤十字と国際人道法のなりたち』PHP研究所 2003年