デナム男爵
デナム男爵 Baron Denham | |
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Arms:Or a Bend Vair cotised Sable Crest:A Falcon rising belled Or Supporters:Dexter: a Golden Retriever; Sinister: a Black Greyhound proper, each charged on the shoulder with a Portcullis Or
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創設時期 | 1937年5月24日 |
創設者 | ジョージ6世 |
貴族 | 連合王国貴族 |
初代 | 初代男爵ジョージ・ボウヤー |
現所有者 | 3代男爵リチャード・ボウヤー |
推定相続人 | ヘンリー・ボウヤー閣下 |
付随称号 | (デナム・コートの)準男爵 (ウェストン・アンダーウッドの)準男爵 |
現況 | 存続 |
邸宅 | ラウンドリー・コテージ |
モットー | 満足は裕福に勝る (Contentment Passe Richesse) |
デナム男爵(英: Baron Denham)は、英国の男爵、貴族、連合王国貴族爵位。保守党の政治家ジョージ・ボウヤーが1937年に叙位されたことに始まり、以降はボウヤー家が保持している。
1950年以降、ボウヤー準男爵も継承して保持しているため、本項では準男爵の歴史についても触れる。
歴史
[編集]ボウヤー家は少なくとも16世紀ごろまで遡ることができる旧家である。その祖ウィリアム・ボウヤー(1612–1679)はバッキンガム選挙区選出の庶民院議員を務めた政治家で[1]、彼が1660年6月25日に(バッキンガム州デナム・コートの)準男爵(Baronet,of Denham Court in the County of Buckingham)に叙された[1][2][3]。その後は初代準男爵の系統で爵位は承継された[3]。
5代準男爵ジョージ(1739–1800)はイギリス海軍の提督として活躍し、フランス革命戦争における最大の海戦である栄光の6月1日に参加した[4]。彼は海戦での勝利への貢献を認められて、1794年に新規に(バークシャー州ラドリーの)準男爵(Baronet, of Radley in the County of Berkshire)を授けられている[4][5]。
6代準男爵ジョージ(1783–1860)はマームズベリー選挙区及びアビンドン選挙区選出の庶民院議員を務めた[6][7]。
7代準男爵ジョージ(1811–1883)も父同様に政治家として活動して、ダンドーク選挙区選出の庶民院議員であった[8]。
また、3代準男爵の三男の子孫サー・ジョージ・ボウヤー(1886–1948)も1933年に連合王国準男爵位の(バッキンガム州ウェストン・アンダーウッドの)準男爵(Baronet, of Weston Underwood, Buckinghamshire)を授けられている[9][10]。彼はついで1937年に連合王国貴族としてバッキンガム州ウェストン・アンダーウッドのデナム男爵(Baron Denham, of Weston Underwood in the County of Buckingham)に叙せられて、貴族に列した[10][11]。彼は国立ドッグレース協会理事を務めて、オックスフォード・スタジアムの完成に貢献している[12][13]。初代男爵が1948年に亡くなると、男爵位は息子バートラムが相続した[10]。
その後、本家筋にあたる9代準男爵ジョージ(1870-1950)が1950年に嗣子なく没したため、1794年創設の準男爵位は廃絶した。一方、1660年創設の準男爵位は分家筋のバートラムが継承したため、男爵位に2つの準男爵位が従属することとなった[10]。
その2代男爵バートラム(1927-)は1999年貴族院法制定以降も貴族院に籍を置く92人の世襲貴族の一人であった[10]。彼が2021年に死去すると、その息子リチャードが爵位を襲って現在に至る[14]。
一族の邸宅は、バッキンガムシャー州ウェストン・アンダーウッド近郊に位置するラウンドリー・コテージ(Laundry Cottage)[10]。
現当主の保有爵位/準男爵位
[編集]現当主である第3代デナム男爵リチャード・グレンヴィル・ジョージ・ボウヤーは以下の爵位を保有している[10]。
- 第3代バッキンガム州ウェストン・アンダーウッドのデナム男爵(3rd Baron Denham, of Weston Underwood in the County of Buckingham)
(1937年5月24日の勅許状による連合王国貴族爵位) - 第11代(バッキンガム州デナム・コートの)準男爵(11th Baronet,of Denham Court in the County of Buckingham)
(1660年6月25日の勅許状によるイングランド準男爵位) - 第3代(バッキンガム州ウェストン・アンダーウッドの)準男爵(3rd Baronet, of Weston Underwood, Buckinghamshire)
(1933年1月21日の勅許状による連合王国貴族爵位)
一覧
[編集]デナム・コートのボウヤー準男爵(1660年)
[編集]- 初代準男爵サー・ウィリアム・ボウヤー (1612–1679)
- 2代準男爵サー・ウィリアム・ボウヤー (1639–1722)
- 3代準男爵サー・ウィリアム・ボウヤー (1710–1767)
- 4代準男爵サー・ウィリアム・ボウヤー(1736–1799)
- 5代準男爵サー・ジョージ・ボウヤー(1739–1800)(1794年にラドリーの準男爵位創設)
- 6代準男爵/2代準男爵サー・ジョージ・ボウヤー(1783–1860)
- 7代準男爵/3代準男爵サー・ジョージ・ボウヤー(1811–1883)
- 8代準男爵/4代準男爵サー・ウィリアム・ボウヤー(1812–1893)
- 9代準男爵/5代準男爵サー・ジョージ・ヘンリー・ボウヤー(1870–1950)(ラドリーの準男爵位廃絶)
- 10代準男爵/2代デナム男爵サー・バートラム・スタンリー・ミトフォード・ボウヤー(1927-)(デナム男爵家が承継、以降準男爵位はデナム男爵位の従属爵位となる)
ウェストン・アンダーウッドの準男爵(1933年)
[編集]- 初代準男爵サー・ジョージ・エドワード・ウェントワース・ボウヤー(1886–1948)(1937年にデナム男爵叙爵)
デナム男爵(1937年)
[編集]- 初代デナム男爵ジョージ・エドワード・ウェントワース・ボウヤー(1886–1948)
- 第2代デナム男爵/2代準男爵/10代準男爵サー・バートラム・スタンリー・ミトフォード・ボウヤー(1927-2021[14])
- 第3代デナム男爵/3代準男爵/11代準男爵リチャード・グレンヴィル・ジョージ・ボウヤー(1959-)
爵位の推定相続人は現当主の弟であるヘンリー・マーティン・ミットフォード・ボウヤー閣下(1963-)。
爵位の推定相続人の法定推定相続人はその子のエドモンド・ボウヤー(1997-)。
脚注
[編集]- ^ a b “BOWYER, William (1612-79), of Denham, Bucks. | History of Parliament Online”. www.historyofparliamentonline.org. 2020年9月1日閲覧。
- ^ Debrett, John (1824). Debrett's Baronetage of England. vol. I (fifth ed.). London: G. Woodfall. pp. 221–222.
- ^ a b “Current English Baronetcies”. www.cracroftspeerage.co.uk. 2020年9月1日閲覧。
- ^ a b C. H. H. Owen. "Bowyer, Sir George, first baronet". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/3089。 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
- ^ “BOWYER, George (1739-99), of Bracknell, Berks. | History of Parliament Online”. www.historyofparliamentonline.org. 2020年9月1日閲覧。
- ^ Stooks Smith, Henry (1973) [1844-1850]. Craig, F. W. S.. ed. The Parliaments of England (2nd ed.). Chichester, UK: Parliamentary Research Services. p. 372. ISBN 0-900178-13-2
- ^ "No. 16499". The London Gazette (英語). 25 June 1811. p. 1174. 2020年9月1日閲覧。
- ^ Herbermann, Charles, ed. (1913). Catholic Encyclopedia. New York: Robert Appleton Company. .
- ^ "No. 33905". The London Gazette (英語). 24 January 1933. p. 522. 2020年9月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g “Denham, Baron (UK, 1937)”. 2019年9月17日閲覧。
- ^ "No. 34408". The London Gazette (英語). 15 June 1937. p. 3856. 2020年9月1日閲覧。
- ^ ""£22M. More Spent On Gambling Last Year." Times, 16 Feb. 1957, p. 4". Times Digital Archives.
- ^ Baiden, Gary (2009). The History of Oxford Stadium. authorhouse. ISBN 978-1-4490-2054-5.
- ^ a b [Telegraph Obituaries] (8 December 2021). “Lord Denham, long-serving, popular and effective Chief Whip in the Lords under Margaret Thatcher – obituary”. The Telegraph. 9 December 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。17 December 2021閲覧。