本部御殿
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本部御殿 | |
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丸に左三つ巴 | |
本姓 | 向氏(第二尚氏) |
家祖 | 本部王子朝平 |
種別 | 琉球王族 |
出身地 | 琉球王国・首里 |
主な根拠地 | 琉球王国・首里 |
著名な人物 | 本部按司朝救、本部朝勇、本部朝基 |
支流、分家 | 向氏松嶋殿内、向氏安勢理殿内、向氏本永家 |
凡例 / Category:日本の氏族 |
本部御殿(もとぶうどぅん)は、尚質王の六男・尚弘信、本部王子朝平(1655年6月22日(順治12年5月19日) - 1687年10月3日(康煕26年8月27日))を元祖とする琉球王族。第二尚氏の分家で、代々本部間切(現・本部町)の按司地頭をつとめた琉球王国の大名。
一世朝平は11歳で伊野波間切(のち本部間切に改称)を賜り、その後代々これを継承したため本部御殿と称するようになった。五世朝救は琉球屈指の歌人として名高い。八世朝章(尚景保)は、琉仏修好条約締結時の総理官(全権大使)をつとめた。
廃藩置県後は、十世本部朝勇は琉球古武術・本部御殿手の継承者として知られ、その弟本部朝基は「最強空手家」と呼ばれるほどの無敗の空手家で、沖縄中にその武名を轟かした。本部御殿は、武術と芸術の名門として活躍した。
系譜
[編集]- 一世・尚弘信・本部王子朝平
- 二世・向履泰・本部按司朝完
- 三世・本部按司朝智
- 三世・尚文思・本部王子朝隆(初位は按司、後に王子位に昇る)
- 四世・向延弼・本部按司朝恒
- 五世・向国珍・本部按司朝救
- 六世・尚大猷・本部王子朝英(初位は按司、後に王子位に昇る)
- 七世・伊野波按司朝徳
- 八世・尚景保・本部按司朝章
- 九世・本部按司朝真
- 十世・本部朝勇
- (十世)・本部朝基(朝真三男)
参考文献
[編集]- 沖縄県氏姓家系大辞典 編纂委員会『沖縄県氏姓家系大辞典』角川書店、1992年(平成4年)。ISBN 978-4040024707。
- 宮里朝光(監修)、那覇出版社(編集)『沖縄門中大事典』那覇出版社、1998年(平成10年)。ISBN 978-4890951017。
- 比嘉朝進『士族門中家譜』球陽出版、2005年(平成17年)。ISBN 978-4990245702。