取舵
取舵(とりかじ、英語: Port)とは、船舶の航行において、進行方向左に舵を転ずること。
実際の操船では“とぉぉりかぁじ”と発声する(反対の右に転ずる面舵は「おもぉぉかぁじ」となる)。これは号令を、甲板上の強風でも聞き違いされないための工夫であり、わざわざ明らかに異なるイントネーションとしたものである。
左に進路を変更中は国際信号旗の「I」を掲げる。
語源
方角を十二支に分けた場合の酉の方向(西、北を上にすると左)に舵をとることから。英語ではPortという。これは、昔の船では、舵が右舷側(スターボード、starboard)に設けられており、舵のない左舷を港側にして接岸することが多かったためである[1]。
脚注
- ^ マリレ情報よろず屋 第2号 (PDF) 海上保安庁第二管区海上保安本部マリンレジャー安全推進室、2012年9月