速歩
表示
速歩(そくほ)または速歩き(はやあるき)、早歩き(はやあるき)は、歩行のうち速度を上げたものを指す。
個人差はあるが普通歩行の約4km/h[1]より速い、5km/h~6km/h程度のことを言うことが多い。健康増進の効果が期待される[2]。
歩く速さと健康に対する効果
歩く速さは寿命の長さや病気の罹りやすさと関連すると言われている。
- 2011年JAMAに掲載された、9のコホート研究をプール解析した結果[3]では、65歳以上の地域住民34485人において歩行速度と生存率が関連し、歩行速度が0.1 m/s速くなる毎に統合ハザード比は0.88になった。
- 2011年のBMJクリスマス号では、"How fast does the Grim Reaper walk? (死神の歩く速さは?)"として、シドニーに住む70歳以上の男性1705人を対象に歩行速度と死亡率についてROC解析を行った[4]。0.82 m/sより速く歩く群では、それより遅く歩く群と比較して死亡率が1.23倍低かった。1.36 m/s(約5 km/h)では「死神に追いつかれなかった=死神の歩行速度である」。
脚注
- ^ 歩行と健康 - 表-2「歩行の運動強度」から普通歩行(平地 67m/分)から算出
- ^ 木津直昭、稲島司『血管を強くする歩き方: パワーハウス筋が健康を決める』東洋経済新報社、2014年7月25日。ISBN 978-4-492-04547-3。[要ページ番号]
- ^ Stephanie Studenski, et al, 2011, "Gait Speed and Survival in Older Adults", doi:10.1001/jama.2010.1923
- ^ Fiona F Stanaway, et al, 2011, "How fast does the Grim Reaper walk? Receiver operating characteristics curve analysis in healthy men aged 70 and over", doi:10.1136/bmj.d7679