高野秀行辺境チャンネル

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高野秀行辺境チャンネル』(たかのひでゆき・へんきょうちゃんねる)は、ノンフィクション作家高野秀行が著作をテーマに語るオンライントークイベント。月1回程度のペースで開催され、毎回1冊高野の著作を掘り下げる構成になっている。

概要[編集]

2020年6月14日に始まったオンラインのライブトークイベント。Zoomのウェビナー機能を使い、クローズドな環境で配信している。

ライブ配信は月1回ペース前後で、時間帯は土曜日の14時〜16時30分。ただし、テスト回の第0回は日曜日、第6回は月曜日に行われた。

毎回、高野秀行の著作1冊をテーマに選び、取材時のエピソードや収載できなかった内容のほか、取材時の写真や動画などを紹介。5分の休憩を挟んだのち、参加者の質問にライブで答えるQ&Aコーナーがある。

第7回で始めてまだ本になっていないテーマを扱った。

高野秀行のほか、聞き手として高野のマネージメントを担当する本の雑誌社の杉江由次(すぎえ・よしつぐ)と、高野のホームページやブログなどITまわりを担当していたAISA〈アイザ〉の小林渡(こばやし・わたる)が出演している。第3回「ワセダ三畳青春記で高野さんの青春に迫る!」では、オンラインで初のゲストも出演した。

第3回より見逃し配信ならびに、録画配信にも対応した。

公式情報として、Twitterの高野秀行辺境チャンネルアカウント(@henkyochannel)[1]にて告知や配信内容の紹介が行われている。

過去の配信[編集]

最初の配信は、配信環境のテストを兼ねており、第0回として行われたため、実際の配信回数とタイトルの回数が1つ分ずれている。

初期の2回はライブ配信のみだったが、「第2回 謎のアジア納豆でネバネバトーク!」[2]より、チケット購入者向けの見逃し配信と録画配信に対応した。

第7回で始めて外からの配信を行った(東京・曙橋にあるミャンマー・シャン料理店「ゴールデンバガン」)。

配信日 配信タイトル テーマの著作 ゲスト
2020年6月14日(日) 第0回「幻獣ムベンベを追え」を語り尽くせ!(テスト版) 幻獣ムベンベを追え なし
2020年6月27日(土) 第1回 クレージーな「アヘン王国」を語る! アヘン王国潜入記 なし
2020年8月1日(土) 第2回 謎のアジア納豆でネバネバトーク! 謎のアジア納豆そして帰ってきた日本納豆 なし
2020年8月29日(土) 第3回 ワセダ三畳青春記で高野さんの青春に迫る! ワセダ三畳青春記 中江・アホ成田
2020年10月3日(土) 第4回 納豆沼にはまった男は何をみつけたのか! 幻のアフリカ納豆を追え! そして現れた<サピエンス納豆> 小林健一(健ちゃん)
2020年11月7日(土) 第5回 評価まっぷたつの高野本史上奇書本中の奇書 怪魚ウモッカ格闘記 なし
2021年1月4日(月) 第6回 こんなおせちは嫌だ! 新春!「辺境メシ」新年会 食べてるものは食べられる! 辺境メシ 野々山富雄(ノノさん)
2021年2月6日(土) 第7回 高野秀行30年の宿題  世界で最もカオスな秘境シャンに挑む!! なし(未執筆〉 モモ(ゴールデンバガンCEO)
2021年3月27日(土) 第8回 風雲急を告げるミャンマー「ミャンマーの柳生一族2021」 ミャンマーの柳生一族 後藤修身

高野秀行隊長以外の配信回[編集]

別の人を隊長に迎えて配信を行った回もある。

初の別隊長は、文筆家・イラストレーターの内澤旬子

隊長 配信日 配信タイトル テーマの著作 ゲスト
内澤旬子 2020年11月23日(土) 小豆島へんろ/裏名所 内澤旬子の島へんろの記 なし

エピソード[編集]

「高野秀行辺境チャンネル」が生まれた経緯について、公式noteで次のように書かれている。

「「辺境チャンネル」は、突如世界を襲った未知なるウイルス、新型コロナウイルス感染症の被害が拡大する中、ノンフィクション作家・高野秀行さんが取材に行くことができなくなり、暇を持て余し、気づけば朝からビールの栓を開け、酒浸りになってしまいそうというSOSを発信。それをパラボラアンテナで受信した杉江(本の雑誌社)と高野さんの右腕である小林渡(AISA)がその危機から救うために創設した新たな取り組みです。」[3]

脚注[編集]

  1. ^ https://twitter.com/henkyouchannel”. Twitter. 2020年9月22日閲覧。
  2. ^ 【録画配信】第2回「謎のアジア納豆でネバネバトーク!」期間限定の見放題チケット”. 【録画配信】第2回「謎のアジア納豆でネバネバトーク!」期間限定の見放題チケット. 2020年9月22日閲覧。
  3. ^ ○〇〇のおかげで生まれた辺境チャンネル/第3回は「謎のアジア納豆」を語り尽くします|高野秀行辺境メルマガ|note”. note(ノート). 2020年9月22日閲覧。

参考文献[編集]

『謎の独立国家ソマリランド』そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア(本の雑誌社)書籍紹介ページより

外部リンク[編集]