陳長興

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陳長興

陳 長興(ちん ちょうこう、チェン・チャンシン、1771年 - 1853年)は、清朝時代の実在した武術家中国武術のひとつである太極拳陳式太極拳中興の祖。陳氏十四世。字は雲亭。

概要[編集]

姓は、陳。字は雲亭。清国河南省温県陳家溝に生まれる。 父・秉旺に教わった武術を後に改編し、伝わっていた五種の煩雑な套路を整理し、一路(洪砲捶百八拳、五套捶)、二路(陳式長拳、十五洪、十五砲。これを砲捶とも呼ぶ)にまとめた。これは、後に太極拳大架もしくは、老架と呼ばれるようになった。

保標(パオピョウ、ボディーガード)を営み、生計を立てる。 河北省広平府永年県にある薬局「泰和堂」を経営する陳家溝出身の陳徳瑚に雇われた時は、店を護りながら、従業員に武術を教えていた。その時、李伯魁や楊露禅と知り合い、弟子に納めたといわれている。楊露禅は後に楊式太極拳を創立した。 その他の弟子には、子供の陳耕耘、姪の陳花悔、陳懐遠がいる。

著書に「太極拳十大要論」、「用武要言」がある。