虎姑婆
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虎姑婆(フーグーポー[1]、ホーコーポー[2])は、台湾の妖怪[1]。老婆に化け、子供をだまして食べる虎[1]。
物語
[編集]様々なバージョンがあるが、概ね以下のような物語とされる[1]。
昔ある家で、母親が出かけ、幼い姉妹が留守番することになった[1]。すると虎姑婆が、優しそうな老婆に化けてドアをノックした[1]。妹は疑わず、家に招き入れてしまう[1]。その夜、姉が夜中に目を覚ますと、妹が虎姑婆に食べられている最中だった[1]。
姉は家の外に逃げるが、虎姑婆に木の上まで追い詰められてしまう[1]。すると姉は「私を食べるなら熱い油鍋で料理して欲しい」と言った[1]。虎姑婆が熱い油鍋を用意すると、姉は油鍋をひっくり返して虎姑婆を殺し、生還した[1]。
解説
[編集]子供を躾けるための童話として、現代も語り継がれている[1]。バージョンによっては、虎姑婆が妹を食べているとき、姉が「何を食べているの」と尋ね「ピーナッツ」「ミョウガ」などと答える場合もある[1]。
台湾映画の題材にもなっており、1960年『虎姑婆』、1978年『虎姑婆』、2005年『虎姑婆』がある[3]。
台湾に虎は生息しておらず、大陸の華南虎の伝承が伝わったもの、などと推測される[1][4]。
文献資料として、日本統治時代の『台湾昔噺』などがある[1]。佐山融吉・大西吉寿『生蕃伝説集』によれば、パイワン族にも似た伝承があった[1]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 何敬堯 著、出雲阿里 訳『台湾の妖怪図鑑』原書房、2024年。ISBN 978-4562074068。68f頁。
- ^ “台湾文化センターで何敬堯さんをゲストに台湾の妖怪と文学を語る”. 台北駐日経済文化代表処 Taipei Economic and Cultural Representative Office in Japan. 2025年12月3日閲覧。
- ^ 何敬堯 著、甄易言 訳『図説 台湾の妖怪伝説』原書房、2022年。ISBN 978-4562071845。273-275頁。
- ^ a b 伊藤龍平『何かが後をついてくる 妖怪と身体感覚』青弓社、2018年。ISBN 978-4787220769。230頁。
- ^ 林真美「「虎姑婆」考」『舞々』9、1987年。7頁。