虎姑婆

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布袋戯『虎姑婆』

虎姑婆(ホーコーポー、白話字:Hó͘-ko͘-pô、虎ばば、虎ばばあ[1])は、台湾の伝承に伝わる人食い妖怪

概要[編集]

虎姑婆の伝承は諸説存在し、以下のような説がある。

昔台湾のある所に一軒の家があり、その家に母と子供二人の三人暮らしをしている。ある時、母は用事で故郷へ帰った。その夜、一匹の虎が老婆に化けてやって来た。子供たちは恐れて庭の木に攀じ登った。虎婆が木の下に来て上に向けて口を開け、子供たちの降りるのを待っていた。やっと夜明けに近いころ、母が帰って釜に油を沸かし、虎婆の口の中に注ぎこんだ。虎婆がついに死んだという。

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 片岡巌『台湾風俗誌』台湾日日新報社、1921年。 

関連項目[編集]