缶下駄

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缶下駄(かんげた)とは、空き缶に紐(凧糸)を通し下駄にした遊びである。缶馬あるいはぽっくり(缶ぽっくり)とも呼ばれ[1]、地域によって様々な呼び名がある。中島海編『遊戯大事典』には缶下駄を用いた「カン下駄競争」が紹介されている[2]

作り方[編集]

材料[編集]

加工[編集]

  1. 空き缶の開いていない側の上部2ヶ所に穴を開ける。この時の穴の位置は空き缶の横側の最上部に開け、円の中心を通り反対側にも穴を開ける。
  2. 開けた穴に紐を通し、紐の端を結んで完成。紐の長さは手で容易に缶がコントロールできる長さにする。なお、ビニールテープを使って缶の内側で紐が動かないように固定することもある[3]
  3. 同様に合計2つの下駄を作る。

遊び方[編集]

まず、缶の上(開いていない面)に足を乗せる。そして紐をしっかりと両手で引っ張って前進する[2]。足の指のトレーニングやバランス感覚を養うことができる[4]

名称[編集]

  • 缶馬(かんうま、かんま)
  • 缶下駄(かんげた)
  • 缶ぽっくり(かんぽっくり)
  • 紐缶(ひもかん)
  • ぽっくり

貝下駄[編集]

缶下駄に類似するものとして、缶ではなく大型の二枚貝を材料に用いた貝下駄がある[1]

パカポコ[編集]

缶下駄に類似する、プラスチック製の遊具。

脚注[編集]

  1. ^ a b 日本民具学会 『日本民具辞典』ぎょうせい p.143 1997年
  2. ^ a b 中島海編 『遊戯大事典』 p.160 1957年
  3. ^ a b c d 家にあるもので作れる!昔の遊び”. 大妻中野中学校・高等学校. 2021年5月29日閲覧。
  4. ^ せいかつや あそびの なかで やってみよう2”. 広島県立福山北特別支援学校. 2021年5月29日閲覧。

関連項目[編集]