立ちごけ

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立ちごけ(たちごけ)とは、オートバイ自転車で発生しうる転倒の一種で、停車中ないしは停車しようとする際に車体を足で支えることができずに転倒するものをいう。立ちゴケ立ち転けなどとも表記する。

概要[編集]

オートバイや自転車は停車中には自立できないため乗員が足で車体を支えるが、その際にタイヤや足が滑ったり、足をつきそこねたり、車体を倒しすぎて片足で車重を支えられなくなったりといった理由により転倒することがあり、走行中の転倒と区別して立ちごけとも呼ばれている。自転車ではビンディングシステムやトウクリップにより足をペダルに固定している場合、停車時にペダルから足を外すことができずに転倒する場合もある。

走行中に比べると重大な傷害や車体の大きな破損につながることはあまりないものの、オートバイの場合には乗員が下敷きになり車重によって怪我をする場合や、転倒後にほかの車両と接触する場合がある。自転車の場合は乳幼児を同乗させていて転倒し、乳幼児がけがをする事故も発生している。

原因と対策[編集]

主な原因とその対策を示す。

  • 手押しでの運搬中、傾けすぎて転倒する。
  • 手押しでの運搬中、砂や小石等が散らばっており靴が滑ってしまい転倒する。
  • スタンドを立てていない状態でバイクに跨る際、足を上げる事により頭の位置が変化して平衡感覚が失われてしまい、バランスを崩して転倒する。
  • スタンドを立てていない状態でバイクに跨る際、足がシートやバッグに引っ掛かってしまい、バランスを崩して転倒する。面倒でもステップを立ててから跨った方が良い。
  • 信号待ち等の停車時に気を抜いて遠くを眺めていると平衡感覚が失われてしまい、バランスを崩して転倒する。特に長距離走行後や夜勤明け等の疲れが貯まっている際になりやすい。
  • 低速での右左折やUターン時にアクセル開度が十分でない状態でクラッチを繋ごうとしてしまい、エンストによりバランスを崩して転倒する。
  • 低速での右左折やUターン時にハンドル操作と共にアクセル開度が変化し、エンスト又は急な加速によりバランスを崩して転倒する。特に手に体重を乗せている場合になりやすい。
  • 低速での右左折やUターン時にフロントブレーキを強く握ってしまい、バランスを崩し内側に転倒する。路面が水平ならクラッチを切るだけでもスムーズに減速・停止が可能。フロントブレーキは使わずリアブレーキを主に使う事でもスムーズな減速・停止が可能。また、Uターンは誰もが難しく感じる事なので初心者や自信が無いうちはバイクから降車し、手押しでUターンする方が良い。
  • 坂道でUターンをする際に水平の場所でUターンする感覚でやってしまい、車体を傾けすぎてバランスを崩し転倒する。
  • Uターンする際に自分の技術を過信して操作を誤りバランスを崩し転倒する。特に道を間違えた際や、注意力散漫になりやすい夜は慎重に行う様に注意する。
  • 砂利道に進入してしまい、バランスを崩して転倒する。バランスを取るのが難しいだけでなく、足を付いたら砂利にめり込んで踏ん張りが効かない場合がある。
  • 停車時に足を付こうとして、靴紐やズボンの裾がステップに引っ掛かり足を付けずに転倒する。特に紐が固定出来ない靴や、ブーツカットのズボンは注意が必要となる。
  • 停車しようとしている際に足を付こうとして重心が無意識にズレてしまい、フラついて転倒する。重心を中央に維持した状態で足を伸ばす様に意識すると良い。
  • 停車しようとしている際にフロントブレーキを強く握り過ぎてしまい、バランスを崩し転倒する。リアブレーキを主に使う事でスムーズな停車が可能。
  • 停車しようとしている所に砂や小石等が散らばっており、地面に足をついた時に靴が滑ってしまい転倒する。
  • 停車時に地面のわだちや傾斜が予想以上に深く、足をついたのはいいもののバイクや自転車を傾けすぎてしまい、支えれなくなり転倒する。
  • 停車時にスタンドを立てたと思ったら完全に立てられておらず、スタンドが外れてしまい転倒する。スタンドが完全に立てられているか足で蹴って確認する。
  • 停車時にスタンドを完全に立てたが、地面が柔らかくステップがめり込んでしまい、そのまま徐々に傾いて転倒する。キャンプ地等、元々地面が緩い場所に向かう場合はスタンドの下に敷く物を携行する。
  • 下り坂で停車時にニュートラルに入れてスタンドを立てたが、下り坂ではローギアに入れておかなければ前に進んでしまうため、スタンドが外れて転倒する。
  • 横にスペースの無い下り坂で頭から入れて駐車すると、出る時に上り坂を後ろ向きに押して出すのにカナリの力が必要になるため、バランスを崩してしまい転倒する。
  • ビンディングシステムやトウクリップ、ステップに足が挟まり抜けなくなる。

 いずれの場合も、足元を目視確認し、平らで異物(砂や小石等)がないことを確認したうえで、停車すればある程度防ぐことができる。

 また、バイクや自転車を手押しで移動する際は、腕の力だけではなく、腰をシートに付け、ある程度傾けることで安定して運搬することができる。

 もし仮に立ちごけしてしまった場合は周囲の安全を確認・確保してから、速やかに引き起こし、二次災害・三次災害の発生を抑制することが重要である。[1]

関連項目[編集]

脚注[編集]

出典[編集]