空気入れ
空気入れ(くうきいれ)は、タイヤやボール等に空気を入れる道具である。
概要
一般的な空気入れは、円筒形のシリンダー部分、シリンダー内部のピストンに接続されたT字型のハンドル、シリンダ部分から伸びるホースで構成されており、ホースの先に空気を入れる対象に合った口金が付けられるようになっている。口金のうち自転車のバルブ(一般的に使用されている英式バルブ)に接続するものはそのトンボに似た形状から「トンボ口」と呼ばれる。
上記以外にも空気入れには幾つかの型があり、例としては足踏み式のもの、小型のもの、手動によらないものがある。手動によらないものは2種類ほどあり、ボンベに入れたガスを使う空気入れはインフレータ、電動モーターまたはエンジンを使用する空気入れはコンプレッサと呼ばれ区別されることが多い。
なお、一般的な空気入れはハンドルを押し込んだ際にのみ空気が入るが、最近ではハンドルを引いた際にもホースから空気が出るような機構をもつダブルアクションポンプがアウトドア用などに販売されている。
使用方法
一般的な空気入れの使用方法は、以下の通りである。
- 口金を対象物に接続し、シリンダー部分を足で押さえる。
- ハンドルを上下させる。
- 対象に定められた規定量の空気が入ったら、ハンドルの上下をやめ、口金を対象物からはずす。規定量を超えて入れると破損することがあるので注意。
自転車用の空気入れ
自転車に使用する空気入れは2種類に分けられる。家庭に置いておく大型のフロアポンプと、自転車旅行の際などに携行する小型のインフレーターである。
フロアポンプは大型で持ち運びには適さないが、快適に空気を高圧まで入れることができる。タイヤ内の空気圧を示すゲージが付いている製品も多く、これはさらに使いやすさが増す。
インフレーターは小さく軽量だが扱いにくく、タイヤの適正空気圧まで入れるにはかなりの苦労を強いられる。しかしパンクなどのトラブルが起きたときに、インフレーターがないとその時点で走行不能になってしまうので、自転車で遠出をする場合には絶対必要な装備の一つ。ほとんどの製品は何らかの形でフレームに装着できるようになっている。
参考文献
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関連項目
外部リンク
- 国民生活センター (2006年12月15日). “自転車用空気入れの安全性”. 商品テスト結果. 2011年7月15日閲覧。