神秘和音

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Gを根音とした神秘和音

神秘和音(しんぴわおん)は、四度音程を六個堆積した和音で、合成和音 (Synthetic chord) の一種。独特の響きがもたらされ、神秘的な雰囲気をかもし出す。ロシアの作曲家アレクサンドル・スクリャービンによって初めて用いられ、彼自身の作品でも多用されている。V.デルノワの『スクリャービンの和声』では、属九の和音の第5音を下行変質し、付加第6音を加えた和音と解釈されている[1]

  • Cを根音とした神秘和音
 {
\override Score.TimeSignature #'stencil = ##f
\relative c' { 
  \clef treble \time 4/4 <c fis bes e a d>1
} }

神秘和音が用いられている作品[編集]

など

基本データ[編集]

  • 分類:六和音
  • 構成音
    • 根音
    • 増四度
    • 短七度
    • 長三度
    • 長六度
    • 長二度
  • ピッチクラス表示:[0,2,4,6,9,10]

脚注[編集]

  1. ^ "神秘和音". 世界大百科事典. コトバンクより2021年10月30日閲覧

関連項目[編集]