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'''メタンジイル基'''(Methanediyl group)または'''メチレン架橋'''(Methylene bridge)は、分子内において-CH<sub>2</sub>-で表される構造である。つまり、2つの[[水素]]原子と結合する1つの[[炭素]]原子が、分子の残りの部分の2つの原子と[[単結合]]で繋がった構造である。非分岐直鎖[[アルカン]]の骨格の繰り返し単位となる。 |
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[[ジクロロメタン]]を'''塩化メチレン'''とも呼ぶように、メタンジイル基は、'''メチレン基'''または単に'''メチレン'''と呼ばれる場合もある。しかし、メチレン基または'''メチリデン'''は正確には、分子内の他の部分と[[二重結合]]を形成するCH<sub>2</sub>基を意味する言葉である。これらは、架橋CH<sub>2</sub>基とはかなり異なる化学的性質を持つ。 |
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==出典== |
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2014年9月15日 (月) 09:39時点における最新版
メタンジイル基(Methanediyl group)またはメチレン架橋(Methylene bridge)は、分子内において-CH2-で表される構造である。つまり、2つの水素原子と結合する1つの炭素原子が、分子の残りの部分の2つの原子と単結合で繋がった構造である。非分岐直鎖アルカンの骨格の繰り返し単位となる。
この構造はまた、錯体において2つの金属と結合する二配位リガンドとなる。例としては、チタンおよびアルミニウムと結合するテッベ試薬がある[1]。
ジクロロメタンを塩化メチレンとも呼ぶように、メタンジイル基は、メチレン基または単にメチレンと呼ばれる場合もある。しかし、メチレン基またはメチリデンは正確には、分子内の他の部分と二重結合を形成するCH2基を意味する言葉である。これらは、架橋CH2基とはかなり異なる化学的性質を持つ。
関連項目[編集]
出典[編集]
- ^ W. A. Herrmann (1982), "The methylene bridge". In Advances in Organometallic Chemistry, volume 20, pages 195-197.