「オールド・マン・オブ・ホイ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Luckas-bot (会話 | 投稿記録)
m r2.7.1) (ロボットによる 追加: pnb:اولڈ مین آف ہوۓ
m 内部リンクの追加。
1行目: 1行目:
[[ファイル:Old man of hoy.jpg|thumb|upright|オールド・マン・オブ・ホイ]]
[[ファイル:Old man of hoy.jpg|thumb|upright|オールド・マン・オブ・ホイ]]
'''オールド・マン・オブ・ホイ'''({{lang-en-short|Old Man of Hoy}})は[[スコットランド]]の[[オークニー諸島]][[ホイ島]]にある高さ137メートルの[[離れ岩]]。[[旧赤色砂岩]]でできており、[[玄武岩]]の台座に乗っている。[[サーソー]]から[[ストロムネス]]{{enlink|Stromness|en}}に向かうフェリーから見ることができる。付近には別の名所ドワーフィ・ステイン{{enlink|Dwarfie Stane|en}}もある。「オールド・マン・オブ・ホイ」とは「ホイ島の老人」の意味であり、昔は下部に貫通孔があって、それが2本足で立っている人のように見えるためそう名付けられた。
'''オールド・マン・オブ・ホイ'''({{lang-en-short|Old Man of Hoy}})[[スコットランド]]の[[オークニー諸島]][[ホイ島]]にある高さ137メートルの[[海食柱]]である。[[旧赤色砂岩]]でできており、[[玄武岩]]の台座に乗っている。[[サーソー]]から[[ストロムネス]]{{enlink|Stromness|en}}に向かうフェリーから見ることができる。付近には別の名所[[ドワーフィ・ステイン]]{{enlink|Dwarfie Stane|en}}もある。「オールド・マン・オブ・ホイ」とは「ホイ島の老人」の意味であり、昔は下部に貫通孔があって、それが2本足で立っている人のように見えるためそう名付けられた。


== 歴史 ==
== 歴史 ==
14行目: 14行目:
現在はいくつかの登頂ルートが知られているが、最もよく使われるのは最初に使われたルートであり、難易度はイギリス等級{{enlink|Grade (climbing)#British and Irish|en}}でE1 (5b)である(クラスEは「最難関(Extremely Severe)」であるが、E1はその中では最も易しい)。年間登頂回数は20~50回である。
現在はいくつかの登頂ルートが知られているが、最もよく使われるのは最初に使われたルートであり、難易度はイギリス等級{{enlink|Grade (climbing)#British and Irish|en}}でE1 (5b)である(クラスEは「最難関(Extremely Severe)」であるが、E1はその中では最も易しい)。年間登頂回数は20~50回である。


==ベースジャンピング==
== ベースジャンピング ==
オールド・マン・オブ・ホイからの[[ベースジャンピング]]が初めて行われたのは[[2008年]]の[[5月16日]]朝の事で、ロジャー・ホームズ、ガス・ハッチンソン・ブラウン、ティム・エメットによるものである。このジャンプのために3年の準備が行われた<ref>{{cite web| date=May 26 2008| publisher=Daily Record| url=http://www.dailyrecord.co.uk/news/scottish-news/2008/05/26/base-jumpers-complete-old-man-of-hoy-climb-and-parachute-drop-86908-20429787/| title=Base jumpers complete Old Man of Hoy climb - and parachute drop| accessdate=2008-07-26}}</ref><ref>youtube [http://www.youtube.com/watch?v=lUCLPJpdbV0 Old Man Of Hoy - BASE 1st Descent - by Roger Holmes]</ref>。
オールド・マン・オブ・ホイからの[[ベースジャンピング]]が初めて行われたのは[[2008年]]の[[5月16日]]朝の事で、ロジャー・ホームズ、ガス・ハッチンソン・ブラウン、ティム・エメットによるものである。このジャンプのために3年の準備が行われた<ref>{{cite web| date=May 26 2008| publisher=Daily Record| url=http://www.dailyrecord.co.uk/news/scottish-news/2008/05/26/base-jumpers-complete-old-man-of-hoy-climb-and-parachute-drop-86908-20429787/| title=Base jumpers complete Old Man of Hoy climb - and parachute drop| accessdate=2008-07-26}}</ref><ref>youtube [http://www.youtube.com/watch?v=lUCLPJpdbV0 Old Man Of Hoy - BASE 1st Descent - by Roger Holmes]</ref>。


23行目: 23行目:
== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
[[ファイル:Lange-Anna-Helgoland.jpg|thumb|right|ドイツ[[ヘルゴラント島]]のLange Anna]]
[[ファイル:Lange-Anna-Helgoland.jpg|thumb|right|ドイツ[[ヘルゴラント島]]のLange Anna]]
*ドイツ[[ヘルゴラント島]]のLange Annaはオールド・マン・オブ・ホイとよく似た離れ岩である。
* ドイツ[[ヘルゴラント島]]のLange Annaはオールド・マン・オブ・ホイとよく似た[[海食柱]]である。


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
40行目: 40行目:


{{DEFAULTSORT:おるとまんおふほい}}
{{DEFAULTSORT:おるとまんおふほい}}

[[Category:オークニー諸島]]
[[Category:オークニー諸島]]
[[Category:石]]
[[Category:石]]

2012年5月28日 (月) 21:11時点における版

オールド・マン・オブ・ホイ

オールド・マン・オブ・ホイ: Old Man of Hoy)とは、スコットランドオークニー諸島ホイ島にある高さ137メートルの海食柱である。旧赤色砂岩でできており、玄武岩の台座に乗っている。サーソーからストロムネス (enに向かうフェリーから見ることができる。付近には別の名所ドワーフィ・ステイン (enもある。「オールド・マン・オブ・ホイ」とは「ホイ島の老人」の意味であり、昔は下部に貫通孔があって、それが2本足で立っている人のように見えるためそう名付けられた。

歴史

南方からの写真

オールド・マンはできてからまだ400年経っていない。まもなく崩れてしまう可能性もある。1600年から1750年までの地図ではまだ離れ岩にはなっていない。1817年に風景画家ウィリアム・ダニエル (enが描いた絵では今のものより幅広く、下部に貫通孔があって足が2本あるように見える[1]。このダニエルの絵は地元博物館で見ることができる。19世紀初頭の嵐で足の1本とその上部が流されてしまっており、浸食は今も続いている。

オールド・マンはイギリス1970年のコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』の「今日の考古学」のトレーラースケッチにも登場する。また、イギリスのミュージシャンユーリズミックスが1984年に作った"Here Comes the Rain Again"のプロモーションビデオにも登場する。

登頂記録と方法

MVハムナヴォー方向から見たオールド・マン・オブ・ホイ

オールド・マン・オブ・ホイの初登頂記録はエベレスト初登頂の13年後の1966年のことである。登頂者はクリス・ボニントン、ラスティー・ベイリー、トム・パテイであった。1967年7月8-9日の登頂はBBCの特集番組として中継された[2]。この時は2人組3組がそれぞれ別ルートで登頂し、そのうちの一組はボニントンとパテイのコンビが初登頂のコースをたどった。

現在はいくつかの登頂ルートが知られているが、最もよく使われるのは最初に使われたルートであり、難易度はイギリス等級 (enでE1 (5b)である(クラスEは「最難関(Extremely Severe)」であるが、E1はその中では最も易しい)。年間登頂回数は20~50回である。

ベースジャンピング

オールド・マン・オブ・ホイからのベースジャンピングが初めて行われたのは2008年5月16日朝の事で、ロジャー・ホームズ、ガス・ハッチンソン・ブラウン、ティム・エメットによるものである。このジャンプのために3年の準備が行われた[3][4]

脚注

  1. ^ http://www.famsf.org/で"old man of hoy"で検索するとこの絵が見られる
  2. ^ BBC Scotland 'The Great Climb'
  3. ^ Base jumpers complete Old Man of Hoy climb - and parachute drop”. Daily Record (2008年5月26日). 2008年7月26日閲覧。
  4. ^ youtube Old Man Of Hoy - BASE 1st Descent - by Roger Holmes

関連項目

ドイツヘルゴラント島のLange Anna

参考文献

  • Bonington, Chris (1973). The Next Horizon  Reprinted 1990, London: Victor Gollancz Ltd., ISBN 0575039396
  • Evans and Hansom, 1995
  • Miller, 1976
  • The Orcadian (newspaper) 11 August 1977

外部リンク

座標: 北緯58度53分09秒 西経3度25分59秒 / 北緯58.88570度 西経3.43299度 / 58.88570; -3.43299