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'''1958マイルス'''(1958 Miles)は、ジャズ・トランペット奏者[[マイルス・デイヴィス]]が、[[1958年]]に発表したアルバム。 |
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== 概要 == |
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1958年のセッションを中心としたアルバム。 |
1958年のセッションを中心としたアルバム。特に1958年のセッションは[[カインド・オブ・ブルー]]参加メンバーによるスタジオセッションとなる。 |
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特に1958年のセッションは[[カインド・オブ・ブルー]]参加メンバーによるスタジオセッションとなる。 |
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本作はレコーディングされてから、長い間日の目を見ることなく、お蔵入りしていたセッションを |
本作はレコーディングされてから、長い間日の目を見ることなく、お蔵入りしていたセッションを1979年に日本企画盤として1枚のアルバムに仕上げたのである。なお、このころのマイルスは長期休養中であり、また長期休養前の演奏スタイル(電化+ファンク+ロック等の融合体)からはかけ離れたスタイルの演奏である。よって本作はマイルスの作品群においては比較的地味であり、今日においてはなかなか話題に挙がらない作品ともなっている。 |
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1979年に日本企画盤として1枚のアルバムに仕上げたのである。 |
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なお、このころのマイルスは長期休養中であり、また長期休養前の演奏スタイル(電化+ファンク+ロック等の融合体)からは |
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かけ離れたスタイルの演奏である。 |
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よって本作はマイルスの作品群においては比較的地味であり、今日においてはなかなか話題に挙がらない作品ともなっている。 |
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== 本アルバムの内容 == |
== 本アルバムの内容 == |
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特に傾聴に値する、1958年に演奏された曲目はスタンダード3曲、マイルス作1曲(妻フランシスに捧げたフランダンス)であり |
特に傾聴に値する、1958年に演奏された曲目はスタンダード3曲、マイルス作1曲(妻フランシスに捧げたフランダンス)であり曲目も演奏も比較的落ち着いたくつろぎの有るセッション内容となっている。演奏は味わい深く、且つ聞き手を選ばない優秀盤でもある。 |
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曲目も演奏も比較的落ち着いたくつろぎの有るセッション内容となっている。演奏は味わい深く、且つ聞き手を選ばない優秀盤でもある。 |
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また、1958年はカインドオフブルーをレコーディングする前年であり、マイルスがハードバップからモードジャズへと本格移行する間の |
また、1958年はカインドオフブルーをレコーディングする前年であり、マイルスがハードバップからモードジャズへと本格移行する間の貴重なスタジオ音源である。(なお、モードへのアプローチは同じく1958年にレコーディングされたマイルスストーンにて行われている) |
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貴重なスタジオ音源である。 |
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(なお、モードへのアプローチは同じく1958年にレコーディングされたマイルスストーンにて行われている) |
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== 1958年にレコーディングされた作品との比較== |
== 1958年にレコーディングされた作品との比較== |
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本作と同様のメンバーにて1958年はライブ版2作(アットニューポート1958、アットザプラザ |
本作と同様のメンバーにて1958年はライブ版2作(アットニューポート1958、アットザプラザVol.1)がリリースされているが、ライブ盤ということも有り、本作とはアルバム全体の雰囲気が異なる。共に味わい深く、傾聴に値する作品であるが、マイルスの繊細さ、リリシズムを感じ取るには本作が一番と思われる。 |
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リリースされているが、ライブ盤ということも有り、本作とはアルバム全体の雰囲気が異なる。 |
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共に味わい深く、傾聴に値する作品であるが、マイルスの繊細さ、リリシズムを感じ取るには |
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本作が一番と思われる。 |
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== その他エピソード == |
== その他エピソード == |
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なお、このころマイルスは付き合っていたフランシステイラーと再び生活を共にするようになり |
なお、このころマイルスは付き合っていたフランシステイラーと再び生活を共にするようになり1958年の出来事で最も重要な出来事であったようである。このことは自身の自叙伝にも書かれており、同曲はフランシスに捧げた曲として1958年近辺のライブでは頻繁に演奏されているようである。 |
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1958年の出来事で最も重要な出来事であったようである。 |
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このことは自身の自叙伝にも書かれており、同曲はフランシスに捧げた曲として |
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1958年近辺のライブでは頻繁に演奏されているようである。 |
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本アルバムのジャケットは日本人の池田満寿夫によりデザインされており、この時期にレコーディングされ発売された |
本アルバムのジャケットは日本人の池田満寿夫によりデザインされており、この時期にレコーディングされ発売された作品群とは異なる仕上がりとなっている。デザインは秀逸であり、本作のルーツを語る上でも外せない要素であろう。 |
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作品群とは異なる仕上がりとなっている。デザインは秀逸であり、本作のルーツを語る上でも外せない要素であろう。 |
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2011年9月30日 (金) 00:55時点における版
1958マイルス(1958 Miles)は、ジャズ・トランペット奏者マイルス・デイヴィスが、1958年に発表したアルバム。
概要
1958年のセッションを中心としたアルバム。特に1958年のセッションはカインド・オブ・ブルー参加メンバーによるスタジオセッションとなる。
本作はレコーディングされてから、長い間日の目を見ることなく、お蔵入りしていたセッションを1979年に日本企画盤として1枚のアルバムに仕上げたのである。なお、このころのマイルスは長期休養中であり、また長期休養前の演奏スタイル(電化+ファンク+ロック等の融合体)からはかけ離れたスタイルの演奏である。よって本作はマイルスの作品群においては比較的地味であり、今日においてはなかなか話題に挙がらない作品ともなっている。
本アルバムの内容
特に傾聴に値する、1958年に演奏された曲目はスタンダード3曲、マイルス作1曲(妻フランシスに捧げたフランダンス)であり曲目も演奏も比較的落ち着いたくつろぎの有るセッション内容となっている。演奏は味わい深く、且つ聞き手を選ばない優秀盤でもある。
また、1958年はカインドオフブルーをレコーディングする前年であり、マイルスがハードバップからモードジャズへと本格移行する間の貴重なスタジオ音源である。(なお、モードへのアプローチは同じく1958年にレコーディングされたマイルスストーンにて行われている)
1958年にレコーディングされた作品との比較
本作と同様のメンバーにて1958年はライブ版2作(アットニューポート1958、アットザプラザVol.1)がリリースされているが、ライブ盤ということも有り、本作とはアルバム全体の雰囲気が異なる。共に味わい深く、傾聴に値する作品であるが、マイルスの繊細さ、リリシズムを感じ取るには本作が一番と思われる。
その他エピソード
なお、このころマイルスは付き合っていたフランシステイラーと再び生活を共にするようになり1958年の出来事で最も重要な出来事であったようである。このことは自身の自叙伝にも書かれており、同曲はフランシスに捧げた曲として1958年近辺のライブでは頻繁に演奏されているようである。
本アルバムのジャケットは日本人の池田満寿夫によりデザインされており、この時期にレコーディングされ発売された作品群とは異なる仕上がりとなっている。デザインは秀逸であり、本作のルーツを語る上でも外せない要素であろう。