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2010年8月13日 (金) 15:50時点における版
ローダ(loader)とは他のプログラムを読込して起動できる状態にし、それを実行するプログラム。
ローダの諸相
ブートローダ
詳細は「ブートローダ」を参照
特にシステムの起動時に実行され、オペレーティングシステムを読込・実行するローダはブートローダと呼ばれ、通常コンピュータが再起動、シャットダウン、電源を切るなどするまでカーネル(OSの中核コンポーネント)に残る。OSの中にはカーネルをページング(主記憶装置・補助記憶装置間のデータ転送)できるものもあり、その場合ブートローダのメモリ領域が移ることがある。
ダイナミックリンカ
共有ライブラリ(dllなど)を読み込み、起動しているプログラムに関連付けるローダがダイナミックリンカである。
ローダの再配置
ローダの再配置が必要なコンピュータもある。それらは読み込みの開始点を指定するためにローダのアドレス(ポインタ)を調整する。この方式のコンピュータのポインタはプログラムのベースアドレスからのオフセット(距離)ではなく絶対アドレスである。IBMのSystem/360やその後継機がそのような方式を採った。
ローダのその他の使用
ローダはプロトタイピング、テスト、使い捨てアプリケーションで有用である。そのようなプログラムの一つがジーン・アムダールのオリジナルOS/360の中核部であった。その機能はMVT、MVS、z/OSといった後継機に引き継がれた。
ローダのないコンピュータ
プログラム読み込みをサポートする全てのOSはローダを有するが、自動車やオーディオなどに使われる特化したコンピュータは一つのプログラムで事足りてしまうためローダを持たない。