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*高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、[[岩波書店]](1960年) |
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2010年7月23日 (金) 05:07時点における版
アルペイオス(Alpheios, 希: Ἀλφειος)は、ギリシア神話の神で、エーリスのアルペイオス河の神である。エーリスの最大の河川であるアルペイオスは、エーリスでは特に尊崇されていた[1]。
オーケアノスとテーテュースの3000人の子供の1人で[2]、アルカディアのプソーピスの王ペーゲウスの父[3]。またテーレゴネーとの間にオルティロコスをもうけたともいわれる[4]。オルティロコスはディオクレースの父[5]。
神話
神話によるとアルペイオスはアルテミスに恋をしたといわれる。アルペイオスはアルテミスと夫婦になれそうにないと考え、アルテミスを無理やり奪おうと考え、その機会をうかがっていた。そこでアルテミスとニュムペーたちが祭を開いているところにやって来た。しかしアルテミスはアルペイオスが何か企んでいると考えて、ニュムペーたちとともに顔に泥を塗った。このためアルペイオスは誰がアルテミスか分からなかったので、あきらめて去ったといわれる[6]。
またアルペイオスはニュムペーのアレトゥーサにも恋をした。しかしアレトゥーサは拒んで逃げ、シチリア島のシュラクーサイの泉に変身した[7]。古代ではアルペイオス河はシュラクーサイのアレトゥーサの泉とつながっていて、河の水が海に混ざらずに海底を通ってアレトゥーサの泉から湧き出すと信じられていて、アルペイオス河に流した物がアレトゥーサの泉から湧き出るといわれていた[8]。こうした伝説からアレトゥーサへの恋の物語が生まれたとされる[9]。