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'''セントロメア'''(''Centromere 動原体''<ref> |
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訳語の「動原体」は[[キネトコア]](kinetochore)に対応する場合もあり、注意が必要である。</ref>)は[[染色体]]の長腕と短腕が交差する部位。染色体のほぼ中央に位置することからこの名がつけられている。[[細胞分裂]]時には一次狭窄を形成し、紡錘体が結合する。染色体の凝縮に関係するCENP-AやINCENP、あるいは染色体の移動に関するMCAK、CENP-Eなどが集積し、[[キネトコア]]と呼ばれる構造を形成する。凝集した[[クロマチン]]構造、すなわちヘテロクロマチンになっており、遺伝子発現は構成的に抑制されている。[[デオキシリボ核酸|DNA]] は独自の繰り返し配列をとっており、塩基配列決定が困難である。''[[C. elegans]]'' のようにセントロメアが染色体全体に広がる生物種もある。 |
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2007年8月25日 (土) 17:29時点における版
セントロメア(Centromere 動原体[1])は染色体の長腕と短腕が交差する部位。染色体のほぼ中央に位置することからこの名がつけられている。細胞分裂時には一次狭窄を形成し、紡錘体が結合する。染色体の凝縮に関係するCENP-AやINCENP、あるいは染色体の移動に関するMCAK、CENP-Eなどが集積し、キネトコアと呼ばれる構造を形成する。凝集したクロマチン構造、すなわちヘテロクロマチンになっており、遺伝子発現は構成的に抑制されている。DNA は独自の繰り返し配列をとっており、塩基配列決定が困難である。C. elegans のようにセントロメアが染色体全体に広がる生物種もある。