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2007年4月2日 (月) 01:38時点における版

特別指定選手(とくべつしていせんしゅ)は、Jリーグ日本サッカー協会が高校・大学生年代における優秀な人材のサッカー技術向上を目指して実施されている制度である。

概要

特別指定の対象となるのは、全日本大学サッカー連盟、全国高等学校体育連盟、または第2種日本クラブユース連盟のいずれかに加盟しているチームの登録選手である。ただしJリーグの下部組織であるユースチームの所属選手については、別に2種登録という制度があるため、本制度の指定対象には含まれない。これらの選手のうち、現所属チームと受け入れ先Jリーグクラブとで合意が得られたものについて、Jリーグクラブが活動計画書を添えて申請を行う。日本サッカー協会は申請内容を審査し、妥当と認めた場合に特別指定を行う。以上の手続きにより、現所属チームに登録された状態のままで、受け入れ先Jリーグチームの選手としてJリーグ、ナビスコカップJサテライトリーグの公式戦に出場が可能になる。

特長

高校・大学生年代の中でも特に抜きん出て優秀な選手にとっては、同世代との試合が必ずしも能力を伸ばす経験とならない危惧がある。一方で、彼らがプロチームの練習や公式戦などに参加することは、将来の成長に大きく寄与するものと期待される。

しかしJリーグクラブに登録した場合、多くの高校生年代にとっての夢である全国高等学校サッカー選手権大会には出場できない。また、大学生年代にとっても本格的にプロ契約を結びつつ学業を続けることは、多大な労苦を伴うことになる。こうした問題を回避し、現所属に留まりながら高いレベルの試合や練習を経験できるという点が、本制度の最大の特長とされている。

沿革

このシステムは1998年強化指定選手という名称で始められ、当初は高校生のみが対象だった。矢野隼人1999年指定、当時の所属は帝京高等学校)がヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ1969)で出場したのが、この制度によって実際にJリーグの公式戦に出場した最初の例である。この前後にも毎年10人前後が強化指定を受けていたが、公式戦に出場できたのはごくわずかであった。

この反省に立ち、2003年から制度が変更され、現在の「特別指定選手」という名称に改められた。主な変更点は、大学生に対する門戸開放、指定期間の短縮(1年→4ヶ月)、Jリーグクラブからの能動的な申請(従来は協会側の推薦する選手に限られていた)などである。

指定期間については、2004年からはさらに1ヶ月単位と短くなった。

関連項目