「バラード入り江」の版間の差分

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2007年3月7日 (水) 03:00時点における版

バラード入り江(奥に見えるつり橋がライオンズゲートブリッジ)

バラード入り江カナダブリティッシュコロンビア州南西部に存在する岸部から水底にかけてなだらかで比較的浅い入り江である。最終氷期の只中で形成されたバラード入り江はバラード半島(バンクーバー市バーナビー市)とウエストバンクーバー市、ノースバンクーバー市が存在する北岸地域を二分している。 バラード入り江周辺には数千年の昔より、スカーミッシュ等のカナダ先住民族が住んでいる。この地域にスペインの探検隊が初めて足を踏み入れたのが1792年6月19日のことであり、探検隊の隊長アルカラ・ガリアーノによってCanal de Floridablancaと名づけられた。その直後、イギリス海軍所属の探検家 ジョージ・バンクーバーによってこの入り江は、彼の友人であるハリー・バラード卿の名にちなんでバラード入り江と名づけられた。


地理

ファイル:BurrardInletIndianArm.jpg
インディアンアーム

入り江はジョージア海峡からポートムーディに向かってほぼ垂直に東方向に伸びており、沿岸部には近代的な、工業地帯(下に詳述)が整備されている他、バンクーバー市ウエストバンクーバー市、ノースバンクーバー市、バーナビー市、ポートムーディ市などの住宅地が存在する。入り江の後ろ1/3は、ディープコーブとベルカーラの間から北側に水面下が非常に急峻なインディアン・アームと呼ばれるフィオルドが形成されている。インディアン・アームは幅がおよそ2km弱の入り江ながら最深部では深さ200m以上ある。入り江はジョージア海峡からポートムーディまで25kmの距離があり、インディアン・アームも20kmの長さがある。入り江には西からライオンズゲートブリッジアイアンワーカーズメモリアルブリッジそしてセカンドナローブリッジの三本の橋が架けられている他、入り江の横断手段としてシーバス (バンクーバー)がバンクーバー市中心部のウォーターフロント、ノースバンクーバーのロンズデール・キー間を往復している。ライオンズゲートブリッジからメモリアルブリッジの間の5kmの区間では大型旅客船を含めた多くの船舶が航行し、水上飛行機が離発着を行う。


バンクーバー港

ファイル:BurrardInletSunset.jpg
入り江の夕日

バラード入り江はバラード半島の先端のスタンレーパークが外洋の波を受け止めるため、内部は波が非常に低く穏やかであるため港として非常に重宝されている。岸部の一部は住宅街や商業街であるが、それ以外の沿岸部には船の積荷を運ぶための鉄道ステーション、コンテナ積み下ろしターミナル、コンテナ船の発着場、穀物用エレベーター、石油精製所(入り江東部)などの港湾施設が林立している。貨物船は入り江側への入港を待つ際には半島によって分け隔てられた南側のイングリッシュ・ベイに停泊する。入り江の港近辺で昔から変わらず緑が生い茂っている場所はスタンレーパークなどごく一部であり、かなりの地域が開発されているが、インディアン・アームは都市部に隣接していながら、上述のように沿岸部が非常に急峻であるためほとんど開発されていない。(周辺にハイキングトレイルがある程度である。)


関連項目


外部リンク