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{{Otheruseslist|JR東日本の鉄道路線である山手線(やまのてせん)|神戸市営地下鉄の山手線(やまてせん)|神戸市営地下鉄西神・山手線|かつて存在した神戸市電の山手線(やまてせん)|神戸市電山手・上沢線|元[[阪和電気鉄道]]の鉄道路線で南海鉄道時代に山手線(やまのてせん)と称していたJR西日本の鉄道路線|阪和線|山手線(やまてせん)とも呼ばれている福岡県北九州市の市道の一部|山手通り (北九州市)|山手線(やまてせん)とも呼ばれる[[阪神高速道路]]の神戸山手線|阪神高速31号神戸山手線|[[台湾]][[台中市]]で計画されている大台中山手線計画|甲后線}}
{{Infobox 鉄道路線
|路線名=[[File:JR logo (east).svg|35px]] 山手線
|路線色=#9acd32
|ロゴ=File:JR JY line symbol.svg
|ロゴサイズ=40px
|画像=JR East E235-0 Series No.13 Ebisu Sta.jpg
|画像サイズ=300px
|画像説明=山手線[[JR東日本E235系電車|E235系電車]]<br/>(2020年1月12日 [[恵比寿駅]])
|通称= 山手貨物線、[[埼京線]]([[相鉄・JR直通線]]含む)、[[湘南新宿ライン]]([[複々線]]区間のうち2線)
|国= {{JPN}}
|所在地=[[東京都]]
|種類=[[日本の鉄道|普通鉄道]]([[在来線]]・[[幹線]])
|路線網=
|起点=[[品川駅]](路線名称として)
|終点=[[田端駅]](同上)
|駅数=30駅([[西日暮里駅]] - [[高輪ゲートウェイ駅]]間の13駅含む)
|経由路線=[[東北本線]](田端駅 - [[東京駅]]間)<br>[[東海道本線]](東京駅 - 品川駅間)
|電報略号=ヤテセ
|路線記号=JY
|開業=[[1885年]]([[明治]]18年)[[3月1日]]
|所有者=[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)
|運営者=東日本旅客鉄道(JR東日本)<br />[[日本貨物鉄道]](JR貨物)
|車両基地=[[東京総合車両センター]]
|使用車両=[[#使用車両|使用車両]]を参照
|路線構造=[[放射線・環状線|環状線]]
|路線距離=34.5 [[キロメートル|km]]<br />(田端駅 - 東京駅間 7.1 km、東京駅 - 品川駅間 6.8 km 含む)
|軌間=1,067 [[ミリメートル|mm]]
|線路数=[[複線]](品川駅 - 田端駅間は山手貨物線含めれば[[複々線]])
|電化方式=[[直流電化|直流]]1,500 [[ボルト (単位)|V]] [[架空電車線方式]]
|閉塞方式=[[#路線データ|路線データ]]参照
|保安装置=[[自動列車制御装置|D-ATC]]
|最高速度=90 [[キロメートル毎時|km/h]]<!-- このデータは東京地下鉄「東京メトロハンドブック2011」を参照。 -->
|最大勾配=34 [[パーミル|‰]](田端駅 - 西日暮里駅間)
|路線図=<imagemap>
ファイル:鉄道路線図_詳細_JR山手線.svg|center|256px
circle 205 508 8 [[大崎駅]]
circle 192 486 8 [[五反田駅]]
circle 171 463 8 [[目黒駅]]
circle 154 415 8 [[恵比寿駅]]
circle 131 375 8 [[渋谷駅]]
circle 133 330 8 [[原宿駅]]
circle 132 286 8 [[代々木駅]]
circle 126 263 8 [[新宿駅]]
circle 126 227 8 [[新大久保駅]]
circle 137 185 8 [[高田馬場駅]]
circle 143 159 8 [[目白駅]]
circle 157 125 8 [[池袋駅]]
circle 205 120 8 [[大塚駅 (東京都)|大塚駅]]
circle 240 113 8 [[巣鴨駅]]
circle 261 102 8 [[駒込駅]]
circle 299 100 8 [[田端駅]]
circle 314 119 8 [[西日暮里駅]]
circle 326 135 8 [[日暮里駅]]
circle 346 155 8 [[鶯谷駅]]
circle 340 184 8 [[上野駅]]
circle 337 205 8 [[御徒町駅]]
circle 332 235 8 [[秋葉原駅]]
circle 326 259 8 [[神田駅 (東京都)|神田駅]]
circle 314 296 8 [[東京駅]]
circle 304 317 8 [[有楽町駅]]
circle 290 347 8 [[新橋駅]]
circle 287 385 8 [[浜松町駅]]
circle 260 419 8 [[田町駅]]
circle 234 480 8 [[品川駅]]
desc top-right
</imagemap>
}}
{{osm box|r|1972960|山手線(内回り)}}
{{osm box|r|1972920|山手線(外回り)}}
'''山手線'''(やまのてせん)は、[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)が運営する[[鉄道路線]]である<ref>[http://www.jreast.co.jp/estation/search.aspx#y JR東日本:路線一覧]</ref>。

<!--この部分は目次よりも上に置いたほうが良いかと-->
「山手線」には、次の4つの意味合いがある。

# 路線名称としての「山手線」:[[東京都]][[港区 (東京都)|港区]]の[[品川駅]]を起点に、[[渋谷駅]]、[[新宿駅]]、[[池袋駅]]を経由して[[北区 (東京都)|北区]]の[[田端駅]]を結ぶ全長20.6 [[キロメートル|km]]の鉄道路線([[幹線]])の名称<ref group="新聞" name="asahi20090307">「山手線 命名100年-38年前に読み統一 「やまのてせん」に」『[[朝日新聞]]』2009年3月7日付夕刊、第3版、第14面。</ref>。[[東海道本線]]の支線。『[[鉄道要覧]]』に記載された山手線の区間でもある。[[駒込駅]]と[[田端駅]]間の一部区間を除き、ほぼ全線[[複々線]]であるが、このうちの[[埼京線]]電車、[[湘南新宿ライン]]列車や[[特別急行列車|特急列車]]、[[貨物列車]]の走る線路を通称「'''[[#山手貨物線|山手貨物線]]'''」と呼ぶ<ref name="rf100220"/>。
# 運転系統としての「山手線」:上記 1. に[[東海道本線]]の一部および[[東北本線]]の一部区間を合わせて[[東京都区部]]内で[[環状運転]]を行う近距離電車の運転系統。実際にはこの[[運行系統|運転系統]]のみが使用する専用の線路があり、それが「山手線」と呼ばれる<ref name="secret01">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.14-15]]</ref>。
# [[マルス (システム)|マルス]]のシステム上の経路表示における「山手線」:上記1.から、[[代々木駅]] - 新宿駅間を除外し、[[田端駅]] - [[日暮里駅]]間を含む([[代々木駅]] - 新宿駅間は「中央東線」と表示される)。
# 運賃計算上の「[[東京山手線内]]」:東京駅からの[[営業キロ]]程が100キロ超200キロ以内の範囲に所在する駅に発着する[[乗車券]](または1キロ超200キロ以内の範囲に所在する駅に発着する一部の[[特別企画乗車券]])に表示されることがある運賃計算上の名称。上記2.の区間に加え、環状線内側にある中央本線[[神田駅 (東京都)|神田駅]] - 代々木駅間および[[総武本線]][[秋葉原駅]] - [[御茶ノ水駅]]間を含む。また、この区間内相互の近距離運賃は区間外よりも低額に設定されている<ref>『[[JTB時刻表]]』2014年3月号([[JTBパブリッシング]])p.966、968、970、973</ref>。

以降、特記のない場合は、2. の運転系統としての山手線を指すものとする。

__TOC__

== 概要 ==
<!-- 所要時間等は出典の『命名100周年!山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK、2009年)の記述によります。所要時間等を更新・修正する場合は、出典も差し替えてください。-->
山手線は、[[日本の首都]]である[[東京]]の[[都心]]部で環状運転を行い<ref name="secret01"/>、多くの駅において、都心から各方面へと伸びるJR東日本([[在来線]]・[[新幹線]])や[[私鉄]]各社の[[放射線・環状線|放射路線]]および都心部を走る[[地下鉄]]各線に接続している<ref name="rf100229">[[#annual100|『鉄道ファン』2010年2月号(交友社)p.29]]</ref>。1周の長さは34.5 km、1周の所要時間は内回り、外回りとも標準で59分<ref group="注釈">大崎駅で乗務員交代のため1分停車するため、実際の所要時間は60分である。</ref>、朝[[ラッシュ時]]は61分、夕方ラッシュ時は60 - 61分(いずれも大崎駅での停車時間を除く)である<ref name="secret33">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.82-83]]</ref>。[[日本の鉄道ラインカラー一覧|ラインカラー]]は[[1963年]]登場の[[国鉄103系電車|103系]]電車の車体の色に使用された'''ウグイス色'''({{Color|#7fc342|■}}、国鉄[[黄緑6号]])であり<ref group="注釈">国鉄初めての新性能電車である[[国鉄101系電車|101系]]が、中央線急行電車(現・[[快速列車|快速]])の次の路線として山手線に配置された当時は'''カナリア色'''([[黄5号]])をラインカラーにする予定であった。その後、経済性を重視した103系に置き換えることとなり、2年間で全車カナリア色の時代は終わり、101系電車は中央・総武緩行線(各駅停車;総武快速線開通までは、[[内房線]][[木更津駅]]、[[成田線]][[成田駅]]直通の快速電車にも充当)用として転属していった。そのため、中央線総武線各駅停車のラインカラーがカナリア色になった。</ref>、以降登場したステンレス車両の帯の色や<ref name="secret12">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.36-37]]</ref>旅客案内(路線図・[[サインシステム]]など)にも使用されている。[[駅ナンバリング]]で使われる路線記号は'''JY'''。

山手線は、日本の[[文明開化]]期に私鉄の[[日本鉄道]]が当時国内有数の[[交易港|貿易港]]であった[[横浜港]]と[[関東地方]]内陸部の各地([[埼玉県]]、[[群馬県]]、[[栃木県]])さらに[[東北地方]]および[[北陸地方]]方面を結ぶ[[貨物線]]として建設した、[[赤羽駅]] - [[品川駅]](および[[大井町駅]])間を結ぶ鉄道路線(当初は'''品川線'''と呼称)である。当時の東京の人口密集地域であった[[下町#東京における下町|下町]]を避け、街外れだった山手に建設された<ref name="secret02">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.16-17]]</ref>。その後、同じく日本鉄道が現在の[[常磐線]]方面と横浜港方面間の接続を目的として建設した[[池袋駅]] - [[田端駅]]間(当初は'''豊島線'''と呼称)を加え現在の山手線の線路の原型が完成<ref name="secret06">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.24-25]]</ref>、[[国有化]]の後、[[太平洋戦争]]後の[[高度経済成長]]期に池袋駅 - 赤羽駅間を現行の[[赤羽線]]として分離した<ref name="RAJ-5,29">『[[日本鉄道旅行地図帳]]』5号「東京」([[新潮社]])p.29</ref>。開業以来、[[武蔵野線]]が開通するまでは、関東北部および東北方面から横浜港方面に向けの[[輸出]]品輸送、逆方向の[[輸入]]品輸送の大動脈であった。現在も少数であるが[[東北本線]]方面と[[東海道本線]]方面を結ぶ[[貨物列車]]が毎日運行されている<ref group="注釈">[[TOYOTA LONGPASS EXPRESS]]などがある。</ref><ref name="rf100240">[[#annual100|『鉄道ファン』2010年2月号(交友社)p.40]]</ref>。

旅客輸送は、開業当初は新橋駅 - 品川駅 - 新宿駅 - 赤羽駅間を往復する列車が1日数往復のみ運行され<ref name="secret02"/>、その後、東京山手の[[人口]]増に伴い上野駅を起点として池袋駅、[[新宿駅]]、[[渋谷駅]]、品川駅、新橋駅を経て[[東京駅]]方面に至る環状運転が開始され<ref name="rf100220">[[#annual100|『鉄道ファン』2010年2月号(交友社)p.20]]</ref>、その後、上野駅 - 東京駅間の開通により[[京浜東北線|京浜線]]と東北本線の相互直通運転が開始された時期と同じくして現在の運行形態へと移行、定着した。

[[明治]]後期から[[昭和]]期にかけての私鉄各社は、地下鉄道であれば[[東京地下鉄道]]や[[東京高速鉄道]]のように[[東京15区]]内に路線を敷設できたが、地上線となると東京15区内が[[東京都電車|東京市電]]の路線網内だったこともあり敷設が難しく、山手線の各駅に隣接して都心側の[[ターミナル駅]]を設置することとなった。[[戦後]]も引き続き山手線内に新設する路線は全て地下鉄道であることが条件となったため、私鉄の[[資本]]力では山手線内に直通することは実現不可能となった。山手線の各駅は都内交通への乗り継ぎ・中継地となり、やがて各私鉄が自力で都心延伸するよりもターミナルに自社の[[商業施設]]を集中した方が利益になると判断し始め、[[大手私鉄]]のターミナル駅周辺にある[[渋谷]]、[[新宿]]、[[池袋]]は[[都心#東京の副都心|副都心]]として発展を遂げていく。

こうした[[都心|新都心]]を相互に連結する山手線は、東京の[[交通]]網の基本路線として機能しており、太平洋戦争後、私鉄が[[帝都高速度交通営団|営団地下鉄]](現在の[[東京地下鉄]]〈東京メトロ〉)や[[都営地下鉄]]と[[直通運転|相互直通運転]]を開始し、[[郊外]]から電車が直接都心に乗り入れるようになっても、依然として東京山手の副都心間を結ぶ路線等として機能している。朝ラッシュ時の混雑率が250 [[パーセント|%]]を越えていた時期もあったが、地下鉄網の発達や並行する[[#山手貨物線|山手貨物線]]の旅客化<ref name="rf100227">[[#annual100|『鉄道ファン』、交友社、2010年2月号、p.27]]</ref>、山手線自身の6ドア車導入による11両化<ref name="secret51">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.122-123]]</ref>、[[上野東京ライン]]の開業等、新線開業が相次いだことにより混雑は大幅に緩和された。2015年度以降の朝ラッシュ時混雑率は外回り、内回りとも170 %を下回っている([[#利用状況|利用状況]]の節も参照)。

通勤などビジネスや通学、買い物といった日常生活のほかに、訪日外国人を含めた観光目的での利用も多い。JR東日本も観光での利用者開拓に力を入れており、2017年に山手線プロジェクトチームを設置。山手線を「東京感動線」と称して、2018年から沿線の文化や店舗を紹介するフリーマガジン『TOKYO MOVING ROUND』を配布するなどしている<ref>山手線、観光へGO!!/JR東 穴場スポット発掘 フリーペーパー発行/新大久保で食文化発信/新駅契機「東京感動線」『[[日経MJ]]』2018年12月26日(ライフスタイル面)。</ref><ref>[https://www.jreast.co.jp/tokyomovinground/ 東京感動線 公式サイト](2019年3月31日閲覧)。</ref>。

なお、平均駅間距離はJR東日本管内の路線では最も短く、[[JRグループ]]全体でも[[大阪環状線]]に次いで2番目に短い。

== 路線名の読み方 ==
{{要出典範囲|date=2020年4月|山手線の読み方は、対義語の[[山の手]]と[[下町]]からの「'''やまのてせん'''」であり、太平洋戦争前も「やまのてせん」と読んでいた。開業時の申請書には表記を「'''山ノ手線'''」とする旨が書かれており、開業時表記は「山手線」となったが、読みは「やまのてせん」だった。ところが終戦直後、[[連合国軍最高司令官総司令部]] (GHQ/SCAP) の指示により、鉄道施設や道路標識などに[[ローマ字]]併記が進められた際、山手線には国鉄部内での通称だった「ヤマテ」につられて「'''YAMATE=Loop=Line'''」とローマ字を振ったことがきっかけとなり、その後「'''やまてせん'''」という読み方が一般に定着してしまった。}}

{{要出典範囲|date=2018年12月|読み方が「やまのてせん」に戻ったのには2つの理由がある。1つは1970年から始まった[[ディスカバー・ジャパン]]キャンペーンで、駅名や路線名を分かりやすいようにしようとする動きが起こったためである。もう1つは、群馬県内の[[吾妻線]](あがつません)が開通したことである。吾妻線が「あづません」と読まれないようにするため、}}国鉄では全路線の線路名称に[[振り仮名|ふりがな]]を付けることを決定。山手線には「やまのてせん」というふりがなを振り、吾妻線が[[大前駅]]まで開通した[[1971年]][[3月7日]]から実施した<ref>『交通年鑑』昭和47年版(財団法人[[交通協力会]]、1972年)p.6</ref>。国鉄当局が「やまのてせん」を選択して復活させた理由は、線名の由来・発祥からして、「やまのてせん」の方が伝統的に正しいことと<ref name="secret07">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.26-27]]</ref>、{{要出典範囲|date=2018年12月|[[根岸線]]の[[山手駅]](やまてえき 1964年5月開業)との混同を避けるためである。これに伴い、その趣旨を徹底させるため、電車に掲出される[[方向幕]]の行先表示は、[[漢字]]表記は「山手」を「山手線」に、ローマ字表記は「YAMATE」を「'''YAMANOTE LINE'''」と改めた。}}

== 歴史 ==
{{Vertical_images_list
|幅=200px
|枠幅=200px
|1=Yamanote Line 1925.jpg
|2=[[1925年]]に環状運転を開始した時の山手線。上野駅に進入する外回り電車。
|3=JNR EC Tc103-347.jpg
|4=[[1988年]]まで使用されていた[[国鉄103系電車|103系]]電車。写真は[[1974年]]から製造された[[自動列車制御装置|ATC]]対応車。<br />(1985年3月3日、有楽町駅)
|5=Yamanote Line 205 series set 30 Tabata Station 20030202.JPG
|6=[[2005年]]まで使用されていた[[国鉄205系電車|205系]]電車<br />(2003年2月2日、田端駅)
|7= YAMANOTE E231- (Okachimachi, Tokyo, Japan).jpg
|8=[[2020年]]まで使用されていた[[JR東日本E231系電車|E231系]]電車<br />(2012年、御徒町駅-東京駅間)
|9= JR East E235 Series No.14 Formation 20180609.jpg
|10=[[2015年]]から使用されている[[JR東日本E235系電車|E235系]]電車<br />(2018年、田端駅 - 駒込駅間)
}}
山手線は元々、[[日本鉄道]]が現在の[[東北本線]]および[[東海道本線]]を連絡するために[[品川駅]] - [[赤羽駅]]間の[[山の手]]に敷設した線路であった。東京市街地の拡大に伴い、市街を巡る大都市の基幹交通路線に性格を変えていった。[[電車]]が運行を開始したのは1909年<ref name="secret03">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.18-19]]</ref>、現在のように環状運転が実施されるようになったのは1925年のことである<ref name="rf100220"/>。

日本鉄道品川線と呼ばれたこの路線は、港があった品川・[[横浜市|横浜]]方面と東京の北側を結ぶ日本鉄道第一区線の一部として計画された路線であった<ref name="rf100219">[[#annual100|『鉄道ファン』2010年2月号(交友社)p.19]]</ref>。しかし起伏地である山の手に線路を敷くには技術的にも資金的にも困難であったことから、まずは日本鉄道第一区線の開業を優先し、[[1883年]]([[明治]]16年)[[7月28日]]に[[江戸]][[下町#東京における下町|下町]]の北部にあたる現在の[[上野駅]]の地を起点として開業<ref>『日本鉄道旅行地図帳』3号「関東1」(新潮社)p.25</ref>、その後の[[1885年]](明治18年)[[3月1日]]、当初の計画に準じ、日本鉄道第一区線と[[日本国有鉄道|官設鉄道]](現在の[[東海道本線]])とを連絡する品川駅 - 赤羽駅間(現在の山手線品川駅 - 池袋駅間と[[赤羽線]]池袋駅 - 赤羽駅間)が開業した。当時、日本鉄道の南端は上野駅、官設鉄道の北端は[[新橋駅]]で、この両駅を結べば建設距離は短くて済んだが、両駅間の土地は江戸の下町に当たるため鉄道を敷設することは難しかった<ref name="secret02"/>。一方で山の手を通すと遠回りにはなるものの、当時の山の手の居住人口は少なく、鉄道敷設への理解も得られ易く、この経路が選ばれた<ref name="secret03"/>。開業後の[[1886年]](明治19年)[[7月1日]]時点では、新橋駅 - 品川駅 - 赤羽駅間には毎日4往復の直通旅客列車が運行されていた<ref name="jikokuhyo-tetsudoshi">宮脇俊三著『時刻表でたどる鉄道史 -数字の森から時代が見える!-』([[JTB]]刊)</ref>。[[1891年]](明治24年)[[9月1日]]に日本鉄道第一区線から第五区線が全通し、横浜・新橋・品川・上野方面と、[[高崎駅|高崎]]・[[宇都宮駅|宇都宮]]・[[福島駅 (福島県)|福島]]・[[仙台駅|仙台]]・[[盛岡駅|盛岡]]・[[青森駅|青森]]方面が鉄路で結ばれた<ref name="jikokuhyo-tetsudoshi" /><ref name="yashu-tetsudo">大町雅美著『郷愁の野州鉄道 -栃木県鉄道秘話-』(随想社刊)</ref><ref name="teishajo-hensen">『停車場変遷大辞典(国鉄・JR編)II』(JTB刊)</ref>。

一方、同じ日本鉄道の路線である土浦線(1901年に海岸線に改称、現在の[[常磐線]])と品川・横浜方面の連絡線の建設も計画された。[[土浦駅]] - [[南千住駅]] - [[田端駅]]間を結ぶ日本鉄道土浦線は、[[1896年]](明治29年)[[12月25日]]、日本鉄道第一区線上に田端駅を開業すると同時に開通、土浦、水戸方面と東京の北側を直結させた<ref>『日本鉄道旅行地図帳』3号「関東1」(新潮社)p.39</ref>。この海岸線と山手線を結ぶ[[連絡線|短絡線]](山手線枝線、当初は豊島線と呼称)は、[[1903年]](明治36年)[[4月1日]]に日本鉄道品川線に[[池袋駅]]を開業し<ref name="chizucho5-p29">『日本鉄道旅行地図帳』5号「東京」(新潮社)p.29</ref>、同時に田端駅と池袋駅間を結ぶ線路の開通によって営業を開始した<ref name="jikokuhyo-tetsudoshi" /><ref name="teishajo-hensen" />。この短絡線の建設に当たっては、当初は[[目白駅]]を分岐点とする計画もあったが、同駅周辺に十分な用地の確保が困難だったため、現在の池袋駅が開設され分岐点となった。[[駒込駅]] - [[巣鴨駅]]間で線路が南西を向いているのは、当初は目白駅を分岐点としていた名残といわれる。この短絡線は当初、豊島線と呼称されていたが<ref name="secret06">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.24-25]]</ref>、開業に先立つ[[1901年]](明治34年)[[11月16日]]、日本鉄道は[[逓信大臣]]の認可の下、定款の区線名称を変更し品川線と豊島線(当時未成線)を合わせ山手線とした<ref name="teikan">『[{{NDLDC|805522/5}} 日本鉄道株式会社 明治三十四年年報]』 p.1([[国立国会図書館]]デジタルコレクション)</ref>。

開業後、東北・[[信越本線|信越]]・常磐線のみならず[[中央本線|中央線]]と東海道線を結ぶ役割も担うようになり、また、[[日露戦争]]の勃発などで貨物輸送量が大幅に増え、1904年の新宿駅 - 池袋駅間を皮切りに1910年まで[[複線化]]が行われた<ref name="rf100219"/>。この際、池袋駅 - 赤羽駅間は複線化から取り残され、支線的性格を強めた<ref name="rf100220"/>。

日本鉄道が国有化された[[1906年]](明治39年)[[11月1日]]<ref name="rf100219"/>時点では、品川駅 - 赤羽駅間に[[貨物列車]]のほかこの区間を単純往復する旅客列車も運行された(毎日9往復)。[[1909年]](明治42年)[[10月12日]]の各鉄道路線に路線名が付与された際は、池袋駅 - 赤羽駅間も含め現在の山手線区間(品川駅 - 池袋駅 - 田端駅間)と合わせて東北線の部 '''山手線'''となった<ref name="teishajo-hensen" /><ref>1909年(明治42年)10月12日[[鉄道院]]告示第54号</ref>。この当時は、池袋駅より北側は現在の赤羽線を経由して赤羽駅までが山手線本線、旧豊島線区間は山手線の支線であった<ref name="secret08">[[#secret|『山手線』のヒミツ70(イカロスMOOK)p.28-29]]</ref>。その後、同年[[12月16日]]から現在の烏森駅(現・新橋駅) - 新宿駅 - 上野駅間が[[鉄道の電化|電化]]され、電車の「C」の字形運転が開始された<ref name="rf100219"/>。この時、品川駅 - 烏森駅間は京浜線(現在の[[京浜東北線]])に乗り入れる形を採っていた。東海道本線が東京駅まで延伸開業し、[[中央本線|中央線]]も同駅まで延伸されると、中央線と山手線を接続し、[[中野駅 (東京都)|中野駅]] - 新宿駅 - 東京駅 - 品川駅 - 新宿駅 - 池袋駅 - 田端駅 - 上野駅間で「の」の字運転が開始され、この頃から現在の赤羽線区間が山手線枝線の運行形態になった。[[1923年]]の[[関東大震災]]で一時中断したが、[[1924年]][[4月25日]]までこの形態は続いた。[[1925年]]([[大正]]14年)11月1日に東北本線の[[秋葉原駅]] - [[神田駅 (東京都)|神田駅]]間が完成し、東京 - 上野間が高架で複線化された時に中央線への乗り入れは中止され、環状運転が開始された。この時、京浜線も田端まで延伸されている<ref name="rf100220"/>。

環状運転開始当時のダイヤは、基本的に毎時5本(12分間隔)で運転され、一周の所要時間は72分、池袋駅‐赤羽駅間(現在の赤羽線)の所要時間は10分であった。この他通勤時間帯には臨時電車が運転されたほか、田端駅‐田町駅間は京浜線電車も運転されていた<ref>『汽車時間表 大正十四年十一月号』34頁</ref>。

戦後、復興に伴う輸送量の増大で山手線、京浜線とも増発が行われ、[[1956年]][[11月19日]]から共有だった両者の線路(田端駅 - 田町駅間:11.7 km)を分離し、内側を環状運転を行う山手線、外側を往復運転を行う京浜東北線(分離時に改名)が走るようになった<ref name="rf100221"/>。

[[1972年]]([[昭和]]47年)には、当初山手線本線であった赤羽駅 - 池袋駅区間の線路名称が赤羽線に変更された。<!-- 前の段落のとおり山手線時代に運行系統分離 -->赤羽線は山手線の本線として運営されてきたため池袋駅では10両編成化に伴う新ホーム設置(現行3・4番線)までは山手線外回り始発電車ホーム(現行8番線)を発着していた。ラインカラーもかつて山手線で使われていた「カナリア(黄色)」が、山手線が「ウグイス(黄緑色)」に塗装変更された後も使われた。[[1985年]](昭和60年)[[9月30日]]、赤羽線は[[埼京線]]の一部として運行される現在の形態に移行した<ref>『JTB時刻表』各号(JTB刊)</ref>。

車両は1960年代初めまでは[[国鉄72系電車|72系]]が使用使用されていたが、[[1961年]](昭和36年)からカナリア色の[[国鉄101系電車|101系]]が使用された。その後[[1963年]](昭和38年)からウグイス色の[[国鉄103系電車|103系]]が主力となったが、老朽化のため[[1988年]](昭和63年)6月で運行を終了し、[[国鉄205系電車|205系]]に全て置き換わった。この時導入されたサハ204形が6扉車の初めである<ref name="rf100225">[[#annual100|『鉄道ファン』2010年2月号(交友社)p.25]]</ref>。この後、[[JR東日本E231系電車|E231系500番台]]に置き換わったが<ref name="secret12">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.36-37]]</ref>、6扉車はサハE230形500番台として継承された。しかし、[[ホームドア]]設置のため6扉車は2011年([[平成]]23年)9月4日に全車運用を離脱し<ref name="railf20110906" />、廃車となった。[[2015年]](平成27年)からは[[JR東日本E235系電車|E235系]]が運行を開始した<ref group="新聞" name="asahi20151130" />。

=== 年表 ===
==== 日本鉄道国有化前 ====
[[ファイル:Construction of the Yamanote Line ja.svg|thumb|300px|right|山手線の運行系統の変遷]]
<nowiki>*</nowiki>が付いている駅は、後に路線分離により赤羽線の駅となった駅。

* [[1872年]]([[明治]]5年)
** [[6月12日]]:'''官設鉄道''' 品川駅 - 横浜駅間鉄道仮営業。品川駅開業。
** [[10月14日]]:新橋駅 - 横浜駅間本開業。新橋駅(初代)開業。
* [[1883年]](明治16年)[[7月28日]]:'''日本鉄道''' 上野駅 - [[熊谷駅]]間開業。上野駅開業。
* [[1885年]](明治18年)
** [[3月1日]]:日本鉄道'''品川線''' 品川駅 - 赤羽駅間(12 [[マイル|M]]75 [[チェーン (単位)|C]]50 [[リンク (単位)|L]]≒20.83 km)開業。渋谷駅・新宿駅・[[板橋駅]]*開業。
** [[3月16日]]:日本鉄道品川線 目黒駅・目白駅開業。
* [[1890年]](明治23年)
** [[1月25日]]:MCL表示からMC表示に簡略化(12M75C50L→12M76C)。
** [[11月1日]]:日本鉄道 上野駅 - 秋葉原駅間貨物線開通。秋葉原駅(貨物駅)開業。
* [[1894年]](明治27年)8月:後の大井聯絡所と後の大崎駅を結ぶ軍用線が竣工開業(1901年貨物線となる)。
* [[1896年]](明治29年)[[4月1日]]:日本鉄道 田端駅開業。
* [[1901年]](明治34年)
** [[2月25日]]:日本鉄道山手線 大崎駅・恵比寿駅(貨物駅)開業。
** [[3月15日]]:官設鉄道 大井聯絡所 - 大崎駅間で貨物列車運行開始。
** [[8月1日]]:官設鉄道 大井聯絡所 - 大崎駅間(72 C≒1.45 km)が正式に開業。
** [[8月8日]]:日本鉄道が定款を変更し、品川線(品川駅 - 赤羽駅間)と豊島線(池袋駅 - 田端駅間、この時未開業)を統合し'''山手線'''とする<ref name="teikan" /><ref group="注釈">正式に「山手線」と呼称されるようになったのは1901年(明治34年)からであるが、一般にはそれ以前から既に「山手線」と呼ばれていた。結城林蔵が[[1898年]](明治31年)12月11日に、上野&mdash;[[赤羽駅|赤羽]]&mdash;池袋&mdash;目黒&mdash;品川間を往復した時のことを文章を添えたスケッチ集『車窓捉風』に描いているが、赤羽駅での品川線への乗り換えを「赤羽停車場ニテ'''山手線'''ニ乗換ヲス」と書いている --『[[#国鉄 (1972)|日本国有鉄道百年写真史]]』(1972年発行、p.111)より。</ref>。
* [[1902年]](明治35年)
** [[5月10日]]:日本鉄道山手線 目白駅 - [[板橋駅]]間に池袋信号所を開設<ref name="chizucho5-p29" />。
** [[11月12日]]:MC表示から[[マイル]]表示に簡略化(品川駅 - 赤羽駅間 12 M76 C→13.0 M、大井駅 - 大崎駅間 72 C→0.9 M)。
* [[1903年]](明治36年)4月1日:日本鉄道山手線 池袋駅 - 田端駅間(3.3 M≒5.31 km)開業(複線)。池袋信号所を駅に変更し池袋駅開業<ref name="chizucho5-p29" />。大塚駅・巣鴨駅開業。<!-- 豊島線の名称は正式には1901年に消滅しています(同年のトピックおよびその脚注参照)。-->
* [[1904年]](明治37年)11月:日本鉄道山手線 新宿駅 - 池袋駅間[[複線化]]。
* [[1905年]](明治38年)
** 4月1日:日本鉄道 日暮里駅開業。
** [[6月10日]]:日本鉄道山手線 赤羽駅 - 板橋駅間に[[十条駅 (東京都)|十条駅]](貨物駅)開業。
** 10月:日本鉄道山手線 渋谷駅 - 新宿駅間複線化。
* [[1906年]](明治39年)
** [[2月7日]]:日本鉄道山手線 十条駅(貨物駅)廃止。
** 9月23日:[[甲武鉄道]] 代々木駅開業(山手線には駅が設置されず通過。10月1日国有化)。
** 10月:日本鉄道山手線 大崎駅 - 渋谷駅間複線化。
** [[10月30日]]:日本鉄道山手線 原宿駅開業。恵比寿駅が旅客営業開始。

==== 国有鉄道時代 ====
[[ファイル:Otsuka Station in Sugamo Kosho period.jpg|thumb|260px|[[1928年]]から[[1944年]]の間に撮影された[[大塚駅 (東京都)|大塚駅]]]]
* 1906年(明治39年)
** [[11月1日]]:日本鉄道が国有化。
* [[1909年]](明治42年)
** [[10月12日]]:[[国鉄・JR線路名称一覧|国有鉄道線路名称]]制定。赤羽駅 - 品川駅間、池袋駅 - 田端駅間、貨物支線 大崎駅 - 大井聯絡所間を'''山手線'''(東北線の部)とする。
** [[11月30日]]:大崎駅 - 品川駅間複線化。
** [[12月16日]]:東海道本線 品川駅 - 烏森駅(現在の新橋駅)間開業。山手線 田端駅 - 池袋駅間、赤羽駅 - 品川駅間電化。上野駅 - 新宿駅 - 品川駅 - 烏森駅、赤羽駅 - 池袋駅間に電車運転開始。代々木駅停車開始([[中央本線]]の駅として1906年に既に開業)。
* [[1910年]](明治43年)
** 4月1日:田端駅 - 池袋駅間複線化。
** [[6月25日]]:東海道本線 烏森駅 - 有楽町駅間開業。
** [[9月15日]]:山手線 高田馬場駅開業。東海道本線 有楽町駅 - [[呉服橋駅]](後に[[廃駅]])間開業。
** 11月1日:[[十条駅 (東京都)|十条駅]]*開業。
** [[11月15日]]:駒込駅開業。
* [[1911年]](明治44年)[[10月15日]]:五反田駅開業。
* [[1912年]](明治45年)[[7月11日]]:鶯谷駅開業。
* [[1914年]]([[大正]]3年)
** [[5月24日]]:代々木練兵場(現在の[[代々木公園]])にて[[昭憲皇太后]]の大葬が行われたのに伴い、葬場殿[[臨時駅|仮停車場]]を開設、引き込み線の形で原宿駅 - 葬場殿仮停車場間(0.4 M≒0.64 km)開業(同月[[5月26日|26日]]廃止)。
** 11月15日:新大久保駅開業。
** [[12月20日]]:東海道本線 東京駅開業。大井聯絡所を駅に変更して大井町駅開業。新橋駅を汐留駅と改称し、烏森駅を新橋駅とする。
* [[1916年]](大正5年)[[4月16日]]:貨物支線 大崎駅 - 大井町駅間(0.9 M≒1.45 km)廃止。
* [[1918年]](大正7年)[[12月20日]]:品川駅 - 大崎駅間複々線開通、山手線[[複々線]]化の開始。
* [[1919年]](大正8年)
** 3月1日:中央本線と接続し中野駅 - 東京駅 - 品川駅 - 池袋駅 - 上野駅間で“「の」の字運転”を開始。神田駅開業。
** [[3月10日]]: 五反田駅 - 目黒駅間に上大崎仮信号所を開設。
* [[1922年]](大正11年)4月1日:信号所を[[信号場]]に変更。
* [[1923年]](大正12年)9月1日:[[関東大震災]]で有楽町駅、新橋駅、浜松町駅、鶯谷駅、上野駅焼失。
** 平常時の運転に復旧(東京駅への乗り入れは1924年1月13日以降)。
* [[1925年]](大正14年)
** 3月28日:品川駅 - 池袋駅 - 田端駅間の電車専用線複線化完成(客貨分離)。
** 4月26日:山手線複々線開業式、新宿駅新駅舎落成式挙行。
** 11月1日:東北本線 神田駅 - 上野駅間開業。秋葉原駅が旅客営業開始。御徒町駅開業。環状運転開始。
* [[1927年]]([[昭和]]2年)
** 2月25日:山手線電車区間(池袋駅 - 赤羽駅間は除く)荷物専用電車運転開始。
** [[4月20日]]:高田馬場駅 - 新大久保駅間に戸山ヶ原信号場開設。
* [[1929年]](昭和4年)[[8月21日]]:品川駅 - 大崎駅間に[[目黒川信号場]]を開設。
* [[1930年]](昭和5年)4月1日:マイル表示から[[メートル法|メートル表示]]に変更(赤羽駅 - 品川駅間 13.0 M→20.9 km、池袋駅 - 田端駅間 3.3 M→5.2 km)。
* [[1935年]](昭和10年)
** 11月1日:上大崎仮信号場廃止。
** 11月15日:戸山ヶ原信号場廃止。
* [[1945年]](昭和20年)
** 4月13日:[[太平洋戦争]]下の[[日本本土空襲|空襲]]により田端駅・鶯谷駅・駒込駅・高田馬場駅・池袋駅などの駅と池袋電車区焼失。
** 5月24日:空襲により五反田駅・恵比寿駅など焼失。
** [[5月25日]]:空襲より東京駅など焼失。山手線全線不通。
** [[5月29日]]:運転を再開。
* [[1949年]](昭和24年)[[6月1日]]:日本国有鉄道発足。
* [[1956年]](昭和31年)[[11月19日]]:田端駅 - 田町駅間線増完成。京浜東北線と分離運転開始(ただし早朝・深夜と日中は同一線路を共用)。
* [[1961年]](昭和36年)9月:[[国鉄101系電車|101系]]を投入。車体色はカナリア・イエロー。
* [[1963年]](昭和38年)12月:[[国鉄103系電車|103系]]を投入。車体色をウグイスに変更。
* [[1965年]](昭和40年)7月:目黒川信号場廃止。
* [[1968年]](昭和43年)[[10月1日]]:10両編成運転開始。
* [[1969年]](昭和44年)4月:車体をウグイス色に統一。
* [[1970年]](昭和45年)[[7月31日]]:国電山手線初の103系冷房車運行開始。
* [[1971年]](昭和46年)
** [[3月7日]]:路線名の読みを「やまてせん」から「やまのてせん」に統一<ref group="新聞" name="asahi20090307"/>。
** [[4月20日]]:西日暮里駅開業。10両編成に統一。
* [[1972年]](昭和47年)[[7月15日]]:山手線を東北線の部から東海道線の部に移し、区間表示を品川駅 - 新宿駅 - 田端駅間 (20.6 km) に変更。池袋駅 - 赤羽駅間 (5.5 km) は[[赤羽線]]として分離。
* [[1981年]](昭和56年)[[12月6日]]:[[自動列車制御装置]] (ATC) ・[[列車無線]]使用開始。
* [[1985年]](昭和60年)[[3月25日]]:[[国電]]初の[[ステンレス]]通勤形車両、[[国鉄205系電車|205系]]が山手線で使用開始。

==== JR東日本の発足 ====
{{Vertical_images_list
|幅=200px
|枠幅=200px
|1=JRE205yamanoteADtrain.jpg
|2=205系[[ADトレイン]](2003年8月3日 高田馬場駅)
|3=Type205-harajuku-yoyogi.jpg
|4=原宿駅→代々木駅間をゆく205系(1998年夏)
}}
* [[1987年]](昭和62年)
** 4月1日:[[国鉄分割民営化]]により東日本旅客鉄道(JR東日本)の路線となる。
** 8月:[[アートコーヒー]]の主催によるイベント列車「RAIL TRAIN YAMANOTE」運転。
* [[1988年]](昭和63年)
** [[3月13日]]:[[京浜東北線]]で日中の快速運転を開始。京浜東北線と終日分離運転。
** [[6月26日]]: 205系増備完了に従い、103系が山手線での使用終了。さよならイベントを[[東京総合車両センター|品川電車区]]で実施。
* [[1990年]]([[平成]]2年)
**[[3月10日]]:6ドア車サハ204形900番台試作車を1[[編成 (鉄道)|編成]]に2か所連結。6ドア車は平日の朝10時まで座席を収納。
** [[6月8日]]:6ドア車で[[文字放送]]サービス開始。
*** この年、山手線で初めて車内広告が1社で統一される[[ADトレイン]]運転開始(先頭車の正面に[[方向幕|ヘッドマーク]]を掲出)。1995年に2編成あるうちの1編成のヘッドマークを変更(後に再変更)。205系のADトレインの歴代ヘッドマーク4個は全て消滅。
** [[10月20日]]:国際鉄道安全会議を記念して「TECH TRAIN」を[[11月4日]]までの土・日曜日に運転。1日3往復で、運転終了後は池袋駅で展示された。使用車両は103系で、先頭車に京浜東北線から、中間車に[[埼京線]]からの車両を組み込んだ編成で運転された。車内にはJR東日本の安全への取り組みや鉄道に関する資料や模型などが展示された。なお、この時は山手線は全て205系で運転していたため、2年4か月ぶりに山手線に103系が運転されることになる。
* [[1991年]](平成3年)[[12月1日]]:6ドア車サハ204形0番台量産車の10号車への連結を開始し、一週間ほどで全編成が11両編成となる。11両化された編成の先頭車前面には「'''11CARS'''」のステッカーが貼り付けられたが、ステッカーは1997年までに全編成から取り外された。
* [[1992年]](平成4年)
** [[5月21日]]:全編成への[[転落防止幌]]設置を開始(翌年2月頃までに設置終了)<ref>{{Cite news |和書 |title=JR東京地域本社 外ホロ、山手線全編成に |newspaper=[[交通新聞]] |publisher=交通新聞社 |date=1992-04-24 |page=3 }}</ref>。
** 8月1日:全駅で喫煙所以外での終日禁煙を実施<ref>{{Cite news |和書 |title=まずはグッドマナー JR東日本山手線全駅「完全分煙化」スタート |newspaper=交通新聞 |publisher=交通新聞社 |date=1992-08-04 |page=2 }}</ref>。
* [[1998年]](平成10年)[[7月4日]]<ref group="JR">{{PDFlink|1=「[http://www.jreast.co.jp/development/tech/pdf_36/Tech-36-63-66.pdf#page=2 東京圏輸送管理システム(ATOS)の展開と更新]」}}『JR East Technical Review』No.36 Summer 2011、東日本旅客鉄道、p.64</ref><ref>{{PDFlink|「[http://www.hitachihyoron.com/jp/pdf/1999/03/1999_03_07.pdf 超高密度線区向け輸送管理システムの段階的構築]」}}『日立評論』1999年3月号([[日立製作所]])p.33</ref>:[[東京圏輸送管理システム]] (ATOS) 使用開始。

==== 2000年代以降の動き ====
<!-- 赤レンガラッピングは山手線自体の記念ではないので、後の「現在の使用車両」節のラッピング車両のギャラリーに移しました。-->
{{Vertical_images_list
|幅=200px
|枠幅=200px
|1=JR ticket-15.JPG
|2=215(Go)号の乗車券
|3=JRE-KuhaE230-502.jpg
|4=旧形国電を模した[[ラッピング車両|ラッピング列車]]<br />(2009年10月7日 秋葉原駅)
|5=JR East E231 Yamanote Line 50th 9330G 20130119.jpg
|6=みどり色(ウグイス色)の電車登場50周年記念の「みどりの山手線ラッピングトレイン」<br />(2013年1月)
|7=JR East E231-500 Series No.506 20200112.jpg
|8=E231系500番台引退記念ヘッドマーク付きトウ506編成<br />(2020年1月)
}}
* [[2000年]](平成12年)[[12月31日]]:[[20世紀]]から[[21世紀]]へのカウントダウンとして臨時列車「21GO」を翌年[[1月1日]]まで運転。使用車両は列車名にちなみ[[JR東日本215系電車|215系]]。
* [[2001年]](平成13年)
** [[3月21日]]:「みんなの地球をみんなで考えるエコロジーキャンペーン」の一環として「エコトレイン2001」を、通常はADトレインで使用されている48番編成で4月20日まで運転。両端の車両全面にステッカー貼付。
** 12月1日:山手線で初めて「[[ラッピング車両|側面車体広告車]]」を開始。
* [[2002年]](平成14年)[[4月21日]]:[[JR東日本E231系電車|E231系500番台]]が山手線で使用開始。
* [[2005年]](平成17年)[[4月17日]]:E231系500番台増備完了に従い、205系が山手線での使用終了。
* [[2006年]](平成18年)[[7月30日]]:[[自動列車制御装置#D-ATC|D-ATC]]使用開始。
* [[2007年]](平成19年)
**[[3月18日]]:D-ATC化後初のダイヤ改正{{refnest|group=注釈|山手線の増発は1973年以来、34年ぶりのことである<ref>[http://www.47news.jp/CN/200612/CN2006122201000505.html 山手線を34年ぶりに増発 JR春のダイヤ改正] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20130514055520/http://www.47news.jp/CN/200612/CN2006122201000505.html |date=2013年5月14日 }} - [[共同通信]](2006年12月22日)</ref>。}}で、1周最速59分(起終点駅での停車時間を除く)に所要時間短縮。朝ラッシュピークに外回りを1本増発。平日日中の運転本数を4分おきにするなど、全体的に運転間隔を見直し。<!-- また、この日のダイヤ改正から山手線各駅ホーム上の時刻表フォーマットが4 - 6時台と23 - 1時台のみの表記になり、それ以外の時間帯(7 - 22時台)の部分は全面的に省略された。余った部分は、列車停車・乗り換え位置などの案内になった(ただし、大崎駅の2・4番線は従来通り全列車の時刻表である)-->
** [[8月26日]]: JRの在来線として初めてデジタル[[列車無線]]を導入。
* [[2009年]](平成21年)[[9月7日]] - [[12月4日]]:「山手線」の命名100周年<ref group="注釈">鉄道院による線路名称の制定から100周年。なお、それ以前の日本鉄道時代にも「山手線」という路線名は使われている(年表の1901年およびその脚注参照)</ref>を記念して、E231系500番台トウ502編成に、昭和30年代に運転されていた旧形国電カラーリング(ぶどう色2号)を模したラッピング編成が登場した。なお、このラッピング編成は[[明治製菓]]の車体広告車も兼ねていた。
* [[2010年]](平成22年)
**[[2月19日]]:平日朝ラッシュ時の6ドア車での座席収納を終了。22日以降は終日座席が使えるようになる<ref group="新聞">[https://web.archive.org/web/20100222073029/http://www.asahi.com/travel/rail/news/TKY201002160340.html 「山手線、朝も全座席使えます 混雑率がちょっぴり改善」]、[http://www.asahi.com/travel/rail/news/TKY201002160340.html オリジナル]の2010年2月22日のアーカイブ - 『[[朝日新聞]]』2010年2月17日</ref><ref>[http://rail.hobidas.com/news/info/article/113572.html 「山手線6扉車を順次4扉車に」][[ネコ・パブリッシング]](2010年02月17日)</ref>。
** 6月26日:恵比寿駅で[[ホームドア]]の使用を開始<ref>[http://railf.jp/news/2010/06/27/211000.html 山手線恵比寿駅でホーム可動柵の使用を開始] - 『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2010年6月26日</ref>。ただし7・10号車部分は4ドア車と6ドア車が混在していたため設置されず。
** [[8月28日]]:目黒駅で7・10号車部分を除いてホームドア使用開始。
* [[2011年]](平成23年)
** [[9月4日]]:全編成が全車4ドア車となる<ref name="railf20110906" />。
** [[10月29日]]:恵比寿駅・目黒駅の7・10号車部分でホームドア使用開始。
* [[2012年]](平成24年)[[12月22日]]:大崎駅でホームドア使用開始。
* [[2013年]](平成25年)[[3月2日]]:池袋駅でホームドア使用開始。5・8番線は発車本数が少ないため設置対象外。
* [[2015年]](平成27年)
**[[4月12日]]:神田駅 - 秋葉原駅間で、用途廃止となり撤去工事中であった架線柱が[[建築限界]]を超えて線路内に倒れ込む事故が起こる(重大[[インシデント]])<ref name="運輸安全委員会_RI2016-2-1">{{Cite web |date=2019-07-28 |url=https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/railway/detail2.php?id=1871 |title=報告書番号RI2016-2-1 |publisher=[[国土交通省]][[運輸安全委員会]] |accessdate=2020-02-22}}</ref>。当該架線柱の傾斜は、同月10日の深夜から現場では認識されていたが、情報の取り扱いとその後の判断が悪く倒壊を防げなかった。この影響で山手線と京浜東北線が長時間にわたって運転見合わせとなり、41万人に影響が及んだ<ref name="東洋経済_2015-04-15">{{Cite web |date=2015-04-15 |url=https://toyokeizai.net/articles/-/66456 |title=山手線事故、防ぐチャンスは3度あった? 現場からの情報が放置された"空白の6時間" |website=[[東洋経済新報社|東洋経済オンライン]]|publisher=[[東洋経済新報社]] |accessdate=2020-02-22}}</ref>。
**[[11月30日]]:[[JR東日本E235系電車|E235系]]が山手線で運用開始<ref group="新聞" name="asahi20151130">{{Cite web|url=http://www.asahi.com/articles/ASHCZ5FGRHCZUTIL02B.html|title=山手線「E235系」デビュー 13年ぶり新型車両|date=2015-11-30|accessdate=2015-12-01|publisher=朝日新聞}}</ref><ref group="JR" name="jreast20140702" />。
* [[2016年]](平成28年)[[8月20日]]:目黒駅から[[駅ナンバリング]]の使用を開始。路線記号は「JY」。その数日後から他の複数駅でもナンバリングの使用を開始。
* [[2018年]](平成30年)[[5月19日]]:車内に[[監視カメラ|防犯カメラ]]を設置したE235系の運行を開始<ref group="新聞">[https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00473787 山手線の防犯カメラ車両、19日から運転 JR東が公開]『[[日刊工業新聞]]』電子版(2018年5月17日)掲載の[[時事通信]]配信記事、2018年9月6日閲覧。</ref><ref group="新聞" name="nikkei20180517" />。
* [[2019年]](平成31年・[[令和]]元年)
**[[1月7日]]:[[自動列車運転装置]](ATO) による自動運転実験を未明に実施し、報道各社に公開<ref group="新聞">[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39691750X00C19A1EAF000/ 「山手線で自動運転実験/JR東が公開 発車ボタン押すだけ」]『[[日本経済新聞]]』夕刊2019年1月7日(1面)2019年1月21日閲覧。</ref>。
**11月:列車の発車時刻だけでなく到着までの時間も表示するよう[[発車標]]の改良を開始<ref group="新聞">[https://r.nikkei.com/article/DGXMZO51044190W9A011C1L83000?s=1 山手線ホームの案内 改良/JR東、11月から順次/列車到着まで「あと何分」表示]『日経MJ』2019年10月28日(ライフスタイル面)2020年6月18日閲覧</ref>。
** 11月16日:新駅設置工事に伴う線路切換え工事のため、上野駅 - (東京駅経由) - 大崎駅間を初電から16時過ぎまで運休<ref>{{Cite web |date=2019-11-16 |url=https://railf.jp/news/2019/11/16/205000.html |title=品川付近で山手線・京浜東北線の線路切換工事 |website=鉄道ファン・railf.jp |publisher=交友社 |accessdate=2019-11-17}}</ref>。
* [[2020年]](令和2年)
**[[1月20日]]:E231系500番台の営業運転が終了<ref name="tetsudocom2020-01-24">{{Cite web|title=3代目の「黄緑の山手線」が引退 再就職先ではまだまだ現役|url=https://www.tetsudo.com/report/212/|website=鉄道コム|accessdate=2020-02-01}}</ref>。
**[[3月14日]]:京浜東北線と共に田町駅 - 品川駅間に[[高輪ゲートウェイ駅]]が開業<ref group="JR" name="2019-12-13">{{Cite press release|url=https://www.jreast.co.jp/press/2019/20191213_ho01.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20191213080612/https://www.jreast.co.jp/press/2019/20191213_ho01.pdf|format=PDF|language=日本語|title=2020年3月ダイヤ改正について|page=5|publisher=東日本旅客鉄道|date=2019-12-13|accessdate=2019-12-13|archivedate=2019-12-13}}</ref><ref group="新聞" name="2019-12-03">{{Cite news|url=https://this.kiji.is/574538728080835681|archiveurl=https://web.archive.org/web/20191206073625/https://this.kiji.is/574538728080835681|title=高輪ゲートウェイ駅、3月14日開業へ|newspaper=共同通信|date=2019-12-03|accessdate=2019-12-06|archivedate=2019-12-06}}</ref><ref group="新聞" name="asashi20181204" />。

=== 路線名称の変遷 ===
{|class="wikitable" style="font-size:90%; text-align:center;"
|-
!時期
!品川 - 池袋
!池袋 - 赤羽
!池袋 - 田端
!田端 - 上野
!上野 - 秋葉原
!秋葉原 - 東京
!東京 - 品川
|-
|<nowiki>-</nowiki>1901年
|style="background-color:#fcf;" colspan="2"|品川線
|style="background-color:#bdf;"|豊島線(未開業)
|style="background-color:#cec;" rowspan="3"|第一区
|style="background-color:#cec;" rowspan="4"|秋葉原線
|rowspan="6"|(未開業)
|style="background-color:#fdb;" rowspan="5"|東海道線<br />(烏森 - 品川)

|-
|1901年-
|style="background-color:#efb;" colspan="2" rowspan="3"|山手線(本線)
|style="background-color:#efb;"|山手線(支線・未開業)<ref name="teikan" />
|-
|1903年-
|style="background-color:#efb;" rowspan="2"|山手線(支線)
|-
|1906年2月-
|style="background-color:#cec;"|本線南区
|-
|1906年11月-
|style="background-color:#efb;" colspan="2"|日本線(山手線 本線)
|style="background-color:#efb;"|日本線(山手線 支線)
|style="background-color:#cec;" colspan="2"|日本線
|-
|1909年-
|style="background-color:#efb;" colspan="2" rowspan="2"|山手線(本線)
|style="background-color:#efb;" rowspan="2"|山手線(支線)
|style="background-color:#cec;" colspan="2"|東北本線
|style="background-color:#fdb;"|東海道本線<br />(有楽町 - 品川)
|-
|1914年-
|style="background-color:#cec;" colspan="3" rowspan="3"|東北本線
|style="background-color:#fdb;" rowspan="3"|東海道本線
|-
|1972年-
|style="background-color:#efb;" rowspan="2"|山手線(本線)
|style="background-color:#ffc;"|赤羽線
|style="background-color:#efb;" rowspan="2"|山手線(本線)
|-
|1985年-
|style="background-color:#afc;"|赤羽線(埼京線)
|}

== 運行形態 ==
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; float:right; margin:1em 0em 2em 2em;"
|+ 東京駅の発着本数(平日朝)<br />山手線と中央線快速の比較
!rowspan="2"|時間帯!!colspan="2"|山手線!!中央線快速
|-
!内回り!!外回り!!東京駅発着
|-
|7時台||21本||19本||17本
|-
|8時台||23本||24本||28本
|-
|9時台||21本||22本||23本
|}
[[ファイル:Yamanote-line.JPG|thumb|right|200px|環状運転時の205系側面方向幕]]
山手線は、首都から放射状に伸びる鉄道網の起終点となる主要[[ターミナル駅]]を結ぶ首都内完結路線として<ref name="rf100217">[[#annual100|『鉄道ファン』、交友社、2010年2月号、p.17]]</ref>、高頻度の運転を実施している<ref name="secret13"/>。

複数の線区(山手線・東北本線・東海道本線)を走ることや、運行形態が環状運転であるため、[[ダイヤグラム#「上り」と「下り」|運行方向]]は'''上り'''・'''下り'''ではなく'''外回り'''・'''内回り'''という表現が旅客案内に用いられる。環状線路の複線外側を左側走行する列車が外回り(時計回り:品川駅 → 渋谷駅 → 新宿駅 → 池袋駅 → 上野駅 → 東京駅 → 品川駅)、複線内側を左側走行する列車が内回り(反時計回り)である<ref name="secret10">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.32-33]]</ref>。

運転本数は都心部の旅客需要を満たすため非常に多く、朝夕ラッシュ時は約2 - 3分間隔、日中時間帯は約4分間隔で運行されている。ただし、始発・最終付近(早朝・深夜)は運行間隔が広がる。非常に高頻度のダイヤとなっているが<ref name="secret13">[[#secret|山手線のヒミツ70、イカロスMOOK、p.38・39]]</ref>、平日朝の本数は[[中央線快速]]よりも少ない。これは、[[新宿駅]]など利用者の多い駅での乗降に時間を要し、山手線の運転間隔を短縮できないためである。中央線快速でも新宿駅では乗降に時間を要しているが、一方向につき1面2線のホームを設け、先行列車と後続列車を別々の番線に振り分けて乗降を行う[[相互発着]]ができるが、山手線ではこれができないためである。

当路線には列車種別設定がなく、全ての電車で停車駅パターンは一定で、[[ダイヤグラム#平行ダイヤ|平行ダイヤ]]が組まれている。1周34.5 kmにかかる時間は日中(b速)の場合は59分(起・終点駅での停車時間を除く)である<ref name="secret33"/>。当路線自体には列車種別設定がないが、[[京浜東北線]]が快速運転する日中の時間帯には並行区間で山手線が各駅停車の役割となる緩急分離運転が実施されている<ref name="secret32">[[#secret|山手線のヒミツ70、イカロスMOOK、p.80・81]]</ref>。快速停車駅間、特に[[田端駅]] - [[上野駅|上野]]方面間、上野駅 - [[東京駅|東京]]方面間、[[秋葉原駅]] - [[浜松町駅|浜松町]]方面間、東京駅 - 浜松町方面間の各区間乗車の場合、京浜東北線快速を利用した方が速いが、運転間隔が異なるため京浜東北線を利用しても必ずしも早く到着するとは限らない<ref group="注釈">前述のように山手線が日中4分間隔なのに対し、京浜東北線は日中約4 - 5分間隔である。</ref>。同様の環状運転を行う[[大阪環状線]]とは異なり、直接他線区から乗り入れ種別が変わったり、途中駅で折り返して反対方向に運転したりする電車はない<ref name="secret20">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p52-53]]</ref>。

一度運用についた電車は、基本的には終日同じ方向への環状運転を行っている。途中駅が終点となる電車は、平日午前中の池袋行きと毎日夜間の品川・大崎行きのみである。また、途中駅が始発となる電車は、毎日朝方の田町発と、平日午後の池袋発がある<ref name="secret37">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.90-91]]</ref>。

環状運転する電車の各駅での行き先案内は、主要6駅(東京駅、上野駅、池袋駅、新宿駅、渋谷駅、品川駅)から直近の2駅を挙げて「○○・△△方面行き」としている(例えば、有楽町駅での外回り電車は品川・渋谷方面行きと案内する)。

[[列車番号]]は、ダイヤ上の分界駅である[[大崎駅]]を基準としている。外回りは奇数、内回りは偶数で、「大崎駅発時(24時間)」+「当該編成の当日の運用番号」として、末尾に「G」を付けている。したがって、山手線を約1時間かけて1周した電車は、大崎駅で列車番号の「大崎駅発時」部分を変えて引き続き運転される(ただし、大崎行きの電車を除く)。なお、他の駅が始発となる電車で大崎駅を00分以前に発車する電車は「始発駅発時(24時間)」を-1する<ref name="secret11">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.34-35]]</ref>。

山手線は平日には外回りが328本、内回りが322本、計650本が1日に運行されている。土曜・休日には外回り297本、内回り286本の計583本になる。2007年3月18日の改正で外回りでは平日の朝ラッシュ時に1本増発、夕方ラッシュ時に1本削減し全体での運行本数は変わらず、休日も変動はなかったが、内回りは平日は4本、土曜・休日は5本の削減となった。この改正以降、2分20秒間隔で1時間25本を運行している。改正前日の17日までは2分30秒間隔で24本の運行であった。これは車両が205系からE231系になり、[[自動列車制御装置#国鉄形ATC(アナログ)|アナログATC]]が[[自動列車制御装置#デジタルATC|デジタルATC]]になったことで1分 - 1分40秒短縮することができたためである<ref name="secret04">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p20-21]]</ref>。

{{-}}
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%;"
|+ 山手線 始発・終着電車数 各駅・各時間帯別の内訳(2007年3月18日改正)
|-
! rowspan="4" style="width:3em; line-height:1.1;"|項<br />目<br />\<br />時<br />間<br />帯
! colspan="12" |平日ダイヤ
! colspan="12" |土曜・休日ダイヤ
|-
! colspan="6" |内回り
! colspan="6" |外回り
! colspan="6" |内回り
! colspan="6" |外回り
|-
! colspan="3" |始発
! colspan="3" |終着
! colspan="3" |始発
! colspan="3" |終着
! colspan="3" |始発
! colspan="3" |終着
! colspan="3" |始発
! colspan="3" |終着
|-
! [[大崎駅|大崎]] !! [[池袋駅|池袋]] !! [[田町駅|田町]]
! 大崎 !! 池袋 !! [[品川駅|品川]]
! 大崎 !! 池袋 !! 田町
! 大崎 !! 池袋 !! 品川
! 大崎 !! 池袋 !! 田町
! 大崎 !! 池袋 !! 品川
! 大崎 !! 池袋 !! 田町
! 大崎 !! 池袋 !! 品川
|-style="border-top:solid 4px #9acd32;"
| {{0}}4-{{0}}5
| 7 || 2 || 0
| 0 || 0 || 0
| 4 || 1 || 2
| 0 || 0 || 0
| 6 || 2 || 0
| 0 || 0 || 0
| 3 || 1 || 2
| 0 || 0 || 0
|-
| {{0}}6-{{0}}7
| 8 || 5 || 2
| 0 || 0 || 0
| 17|| 0 || 1
| 0 || 0 || 0
| 3 || 2 || 0
| 0 || 0 || 0
| 5 || 0 || 1
| 0 || 0 || 0
|-
| {{0}}8-10
| 0 || 0 || 0
| 7 || 2 || 0
| 0 || 0 || 0
| 8 || 2 || 0
| 2 || 2 || 2
| 0 || 0 || 0
| 7 || 0 || 0
| 0 || 0 || 0
|-
| 11-14
| 0 || 0 || 0
| 0 || 0 || 0
| 0 || 0 || 0
| 0 || 0 || 0
| 0 || 0 || 0
| 0 || 0 || 0
| 0 || 0 || 0
| 0 || 0 || 0
|-
| 15-17
| 3 || 2 || 0
| 0 || 0 || 0
| 4 || 1 || 0
| 0 || 0 || 0
| 0 || 0 || 0
| 0 || 0 || 0
| 0 || 0 || 0
| 0 || 0 || 0
|-
| 18-22
| 0 || 0 || 0
| 7 || 0 || 0
| 0 || 0 || 0
| 3 || 1 || 0
| 0 || 0 || 0
| 7 || 3 || 0
| 0 || 0 || 0
| 7 || 0 || 0
|-
| 23-{{0}}1
| 0 || 0 || 0
| 6 || 2 || 5
| 0 || 0 || 0
| 7 || 4 || 5
| 0 || 0 || 0
| 3 || 1 || 5
| 0 || 0 || 0
| 4 || 3 || 5
|-style="border-top:solid 3px #666;"
! 小計
! 18!! 9 !! 2
! 20!! 4 !! 5
! 25!! 2 !! 3
! 18!! 7 !! 5
! 11!! 6 !! 2
! 10!! 4 !! 5
! 15!! 1 !! 3
! 11!! 3 !! 5
|-
! 計
! colspan="3" | 29
! colspan="3" | 29
! colspan="3" | 30
! colspan="3" | 30
! colspan="3" | 19
! colspan="3" | 19
! colspan="3" | 19
! colspan="3" | 19
|}
例外的な運用として、後述のリフレッシュ工事の日で田端駅 - 田町駅間を京浜東北線と線路を共有する時間帯は、この区間の運転本数を削減するために池袋駅と大崎駅の間を往復する電車が5本に1本程度設定される。このため、大崎駅 - 田町駅間および池袋駅 - 田端駅間は運転間隔が少し長くなる<ref name="secret36">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.88-89]]</ref>。また、[[1956年]][[11月19日]]に山手線と京浜東北線の線路が分離され、両線とも運転本数が増やされたが、増えた車両数に対応する車庫の建設が追いつかなかったため、一部電車を京浜東北線の[[蒲田電車区]]や下十条電車区(現在の[[下十条運転区]])に留置させる必要が生じ、京浜東北線へ乗り入れる[[蒲田駅|蒲田]]行きや[[東十条駅|東十条]]行きとして運転した上で入庫させていた。この列車は[[1967年]]に品川電車区(現・[[東京総合車両センター]]東エリア)が完成したことにより廃止された<ref name="secret31">[[#secret|『山手線のヒミツ70』、イカロスMOOK、p.78・79]]</ref>。

毎年[[10月]]の休日(ほとんどは[[体育の日]])に途中無停車の[[団体専用列車|団体専用]][[臨時列車]]が運行されている。これは大崎周辺まちづくり協議会主催によるイベント「しながわ夢さん橋」の企画として運行されるもので、大崎駅から出発し山手線を1周して大崎駅に戻るものである。2006年までは内回り方向、2007年以降は外回り方向で走っている。これ以外にも、8月最後の土曜日の[[東京総合車両センター]]一般公開と合わせて、[[びゅう]]が企画するツアーの申込者を限定とした団体列車が運転されることがある。これも「しながわ夢さん橋」企画と同じく、大崎駅出発で途中駅を全て通過し、大崎駅へ戻る臨時列車である。この他にも[[2005年]]に運行された「山手線開業120周年」記念列車も途中ノンストップであった<ref name="secret32"/>。

大晦日から元旦にかけての[[終夜運転]]は、外回りが10分間隔、内回りが12分間隔で運転される。この時、原宿駅では[[明治神宮]]参拝客用臨時ホームが利用されていた<ref>『JTB時刻表』2013年12月号(JTBパブリッシング)特集9ページ、{{NCID|AN10152126}}</ref>。現在は臨時ホームを拡幅する常設化工事を実施している。2020年3月21日に新駅舎とともに供用開始され、原宿駅は変則相対式の2面2線のホーム体制となった<ref>{{Cite press release |title=原宿駅 新駅舎・新ホームの供用開始のお知らせと年末年始の混雑緩和に向けたご協力のお願い |publisher=東日本旅客鉄道 |date=2019-11-19 |url=https://www.jreast.co.jp/press/2019/tokyo/20191119_to03.pdf |format=PDF |accessdate=2020-03-15 }}</ref>。

== 使用車両 ==
=== 現在の使用車両 ===
[[File:E235*2@ikebukuro station.jpg|thumb|220px|E235系(2018年4月14日、池袋駅)]]
[[東京総合車両センター]]所属の'''[[JR東日本E235系電車|E235系]]'''電車が使用されている。11両編成で統一されており、E235系は先頭部と側面ドア部分がウグイス色({{Color|#7fc342|■}})となっている。

E235系電車は、[[2015年]][[11月30日]]から運用を開始した<ref group="新聞" name="asahi20151130" /><ref group="JR" name="jreast20140702">{{PDFlink|[http://www.jreast.co.jp/press/2014/20140701.pdf 新型通勤電車(E235系)量産先行車新造について]}} - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2014年7月2日</ref>。[[2020年]]1月20日を最後に[[JR東日本E231系電車#500番台|E231系500番台]]が営業運転を終了し<ref name="tetsudocom2020-01-24"/>、E235系に統一された。

==== VIS ====
E231系の導入により[[VIS (鉄道システム)|VIS]]が表示できるようになった。各ドア上部にはVIS表示用の[[液晶ディスプレイ]] (LCD) が2つずつ設置されている。右側の画面は次駅案内や所要時間(半周分のみ、目安30分以内)、近隣自社および主要他社・局路線の遅延状況、工事予告などが表示される。左側の画面は、[[ニュース]]や[[天気予報]]、[[コマーシャルメッセージ|CM]]、[[ナイター]]速報、[[エンターテインメント]]情報が流れる([[トレインチャンネル]]を参照のこと)<ref name="rf100255">[[#annual100|『鉄道ファン』2010年2月号(交友社)p.55]]</ref>。液晶ディスプレイ自体は205系時代からあったが、文字と[[録画]]映像しか放送できなかった。
<gallery>
ファイル:YamanoteLineDisplay6488.jpg|E231系車内の液晶モニタ(次は代々木・英語)
ファイル:JR East information display 001.JPG|E231系車内の運行情報画面
</gallery>

==== 山手線トレインネット・山手線チェックイン機能 ====
2014年3月から、[[スマートフォン]]向け情報配信サービス「山手線トレインネット」が「JR東日本[[モバイルアプリケーション|アプリ]]」のコンテンツとして始まった。対応列車内では音波[[ビーコン]]によって、スマートフォンで号車別混雑率や室温、次の駅のホーム出口位置など、号車・乗車位置に応じた情報を受け取れる。2014年度内に山手線全列車で対応するよう車両の改造工事が進められた<ref>[http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140409/549569/ 「山手線トレインネット」が無料Wi-Fiをやめた理由] - ITpro 2014年5月14日</ref>。

また、1年後の2015年3月には、音波ビーコンにより号車・乗車位置を特定する機能を「山手線チェックイン機能」と称し、他社のスマートフォンアプリに開放することが発表された。発表段階では、[[NTTドコモ]]と[[サントリー#持株会社制導入以降|サントリービジネスエキスパート]]が当該機能を利用するサービスを展開することを表明している<ref>[http://news.mynavi.jp/news/2015/03/13/035/ JR東日本、ビーコンを活用した山手線チェックイン機能のトライアル提供開始] - マイナビニュース 2015年3月13日</ref><ref group="JR">{{PDFlink|[http://www.jreast.co.jp/press/2014/20150315.pdf 山手線チェックイン機能の提供トライアル ~電車の中でビーコンを活用した O2O サービスが始まります~]}} - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2015年3月12日</ref>。

==== 防犯カメラ ====
2018年5月19日から車内に[[監視カメラ|防犯カメラ]]が設置されたE235系の運行が開始された。JR東日本は2020年までに山手線の全車両に防犯カメラを設置する<ref group="新聞" name="nikkei20180517">{{Cite news|和書 |url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30612760X10C18A5CC0000/|title=山手線に防犯カメラ、19日から|date=2018-5-17|accessdate=2018-11-03|newspaper=日本経済新聞}}</ref>。防犯カメラはドアの上のディスプレイの右側に設置され、片側に2台、1車両で合わせて4台設置され車内全体を監視することができるようになっている<ref group="JR">{{Cite web|url=https://www.jreast.co.jp/press/2017/20170605.pdf|title=山手線 E235 系通勤形車両への車内防犯カメラの設置について|format=PDF|date=2017-06-06|accessdate=2018-11-03|publisher=JR東日本}}</ref>。

=== 過去の使用車両 ===
以下は全て[[電車]]。 <!-- 未記載だが日本鉄道時代に客車あり -->

* [[甲武鉄道の電車|デ960形・デ963形・デ989形・ニデ950形]] - [[甲武鉄道]]承継車。電化当初に使用。
* [[国鉄デハ6250形電車|ホデ6100形→デハ6250形]]<ref group="新聞" name="asahi20090307"/> - [[1909年]]から運用を開始したが、運用終了時期は不明
* [[国鉄デハ6260形電車|ホデ6110形→デハ6260形]] - 1911年から1925年の昇圧まで使用。
* [[国鉄デハ6280形電車|デハ6280系]]・[[国鉄デハ6285形電車|デハ6285系]]・[[国鉄デハ6300形電車|デハ6300系]]・[[国鉄デハ6310系電車|デハ6310系]]・[[国鉄デハ6340系電車|デハ6340系]] - 16 [[メートル|m]]級木造車。1911年から1925年の昇圧まで使用。
* [[国鉄デハ33400系電車|デハ33400系]]・[[国鉄デハ33500系電車|デハ33500系]] - 1921年製の16 m級木造車。
* [[国鉄デハ63100系電車|デハ63100系→モハ10系(初代)]]
* [[国鉄30系電車|30系]]・[[国鉄31系電車|31系]]・[[国鉄33系電車|33系]]・[[国鉄50系電車|50系]]→11系 - 17 m級鋼製車<ref name="secret03"/>
* [[国鉄40系電車|40系]]
* [[国鉄63系電車|63系]]
* [[国鉄72系電車|72系]]
* [[国鉄101系電車|101系]] - [[1961年]]9月<ref group="新聞" name="asahi20090307"/>から[[1968年]]頃に使用。車体色は[[黄5号|カナリア色]]<ref group="新聞" name="asahi20090307"/>。
* [[国鉄103系電車|103系]] - [[1963年]]12月<ref group="新聞" name="asahi20090307"/>から[[1988年]][[6月26日]]まで使用。車体色は[[黄緑6号|ウグイス]]色<ref group="新聞" name="asahi20090307"/>。10両全部が冷房車の編成はほとんどなく、中間の3 - 4両は非冷房車だった。
* [[国鉄205系電車|205系]] - [[1985年]][[3月25日]]から2005年[[4月17日]]まで使用。銀色のステンレス車体に[[黄緑6号|黄緑]]色帯。[[1990年]]から試験的に6ドア車の連結を開始し、[[1991年]][[12月]]からすべての編成の10号車に6ドア車を増結して11両編成となった<ref name="rf100225"/>。
* [[JR東日本E231系電車#500番台|E231系500番台]] - [[2002年]][[4月21日]]から順次営業運転を開始し<ref name="rf100226">[[#annual100|『鉄道ファン』2010年2月号(交友社)p.26]]</ref>、2005年4月17日までに全52編成が出揃った。[[2020年]]1月20日を最後に営業運転を終了し<ref name="tetsudocom2020-01-24"/>、同年1月24日に最後の運行編成となったトウ506編成が改造のため東京総合車両センターに入場した<ref name="tetsudocom2020-01-24"/>。

<gallery>
ファイル:JGR-Yurakucho Station.jpg|デハ6340系<br/>(写真は京浜東北線用、1914年頃)
ファイル:JNR EC TYPE63 Prototype.jpg|63系電車(山手線用、1947年頃)
ファイル:L25 Tc103-178 680.jpg|103系(1978年1月)
ファイル:Yamanote-Line.jpg|205系(2000年7月15日 渋谷駅 - 原宿駅間)
ファイル:YamanoteLine205Series1.JPG| 東京駅に停車中の205系(2003年頃)
ファイル:Yamanote Line JR East E231-500 Series No.506 with Retirement Headmark 1.jpg|引退記念ヘッドマーク付きのE231系500番台(2020年1月)
</gallery>

==== キセル編成 ====
キセル編成とは、103系時代に存在した、中間車が非冷房車で、先頭車が[[自動列車制御装置]] (ATC) が搭載されている冷房車でありながら冷房が使えなかった編成のことである。冷房を使用するためには大きな出力の[[電動発電機]] (MG) が必要だが、中間車の非冷房のモハ102には冷房に対応するMGが搭載されていなかった。一方で当時山手線ではATCの整備が進められていて、両端の先頭車は(ATCを搭載した)冷房付きの新車であることが多かった。このため先頭車は冷房車であるが、MGが対応できていないために冷房が使えないということが発生した<ref name="secret58">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.136-137]]</ref>。

==== 6ドア車 ====
205系の10号車、E231系の7・10号車には片側が6ドアの車両が連結されていた。平日の始発から朝10時までは混雑緩和のため座席が収納され使用できないが、朝10時を過ぎた時点で座席を使用することができた。しかし、山手線の混雑緩和が進んだことから[[2010年]][[2月19日]]からは座席収納を取り止め、座席の利用が終日可能になった。なお、[[#ホームドアの導入|後述]]の[[ホームドア]]の設置に伴い、[[2011年]][[9月4日]]までに6ドア車が4ドア車へ完全に置き換えられた<ref name="railf20110906">[http://railf.jp/news/2011/09/06/155600.html 山手線全編成の6扉車置き換えが完了] - 『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』[[交友社]] railf.jp鉄道ニュース 2011年9月6日(2011年9月9日閲覧)</ref>ほか、ホームドア対応機器の設置が予定されている。この置き換えのため、4ドアの付随車104両が新造されている。この付随車は1人当りの座席幅を既存車より10 mm広い460 mmとし、台車や空調、[[VIS (鉄道システム)|VIS]]などは廃車流用品を用いている<ref name="rf100257">[[#annual100|『鉄道ファン』2010年2月号(交友社)p.57]]</ref>。
<gallery>
ファイル:JReast SahaE230-500.jpg|座席を収納したE231系の6ドア車
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=== ラッピング車両・ADトレイン ===
山手線では以下のような[[ラッピング車両]]・[[ADトレイン]]が運行された。

* ピクチャートレイン美術館<ref group="JR">[https://www.jreast.co.jp/press/2001_2/20011109/index.html JR東日本:プレスリリース:「ピクチャートレイン美術館」を山手線で運転] - 東日本旅客鉄道 2001年11月22日</ref><ref group="JR">{{PDFlink|[https://www.jreast.co.jp/press/2002_2/20021111.pdf 「ピクチャートレイン美術館」を山手線、京浜東北線で運転]}} - 東日本旅客鉄道 2002年11月15日</ref><ref group="JR">{{PDFlink|[https://www.jreast.co.jp/press/2003_2/20031111.pdf 「ピクチャートレイン美術館」を山手線、京浜東北線で運転]}} - 東日本旅客鉄道 2003年11月20日</ref><ref group="JR">{{PDFlink|[https://www.jreast.co.jp/press/2004_2/20041108.pdf 「ピクチャートレイン美術館」を山手線、京浜東北線で運転]}} - 東日本旅客鉄道 2004年11月16日</ref><ref group="JR">{{PDFlink|[https://www.jreast.co.jp/press/2006_2/20061207.pdf 「ピクチャートレイン美術館」を山手線で運転]}} - 東日本旅客鉄道 2006年12月6日</ref><ref group="JR">{{PDFlink|[https://www.jreast.co.jp/press/2007_2/20071111.pdf 「ピクチャートレイン美術館」を山手線で運転]}} - 東日本旅客鉄道 2007年11月29日</ref><ref>[http://s.mxtv.jp/mxnews/kiji.php?date=200912157 山手線車内のピクチャートレイン美術館 - | TOKYO MX NEWS] - [[東京メトロポリタンテレビジョン]] 2009年12月15日</ref>(山手線車両のうち1編成の車内広告スペースを東京都内の[[盲学校]]・[[ろう学校]]・[[特別支援学校]]・[[特別支援学級]]の児童・生徒たちによる[[絵画]]作品で統一するもので、2001年から2009年の[[障害者週間]]前後に運転{{refnest|group="注釈"|2008年については山手線ではなく、中央線快速及び中央・総武緩行線で運行<ref group="JR">{{PDFlink|[https://www.jreast.co.jp/press/2008/20081206.pdf 「ピクチャートレイン美術館」を中央線・総武線各駅停車および中央線快速で運転いたします]}} - 東日本旅客鉄道 2008年12月4日</ref>。}})
* [[ゲームセンターCX]]のアドトレイン(2008年)
* 山手線命名100周年記念として、旧型国電風のこげ茶色のラッピングをした車両<ref name="secret06"/>(2009年)
* 103系電車導入50周年の「みどりの山手線ラッピングトレイン」<ref group="JR">{{PDFlink|[https://www.jreast.co.jp/press/2012/20121214.pdf 「みどりの山手線ラッピングトレイン」を運行します]}} - 東日本旅客鉄道 2012年12月19日</ref>(2013年)
* [[東京駅]]開業100周年記念の「赤レンガラッピングトレイン」<ref group="JR">{{PDFlink|[https://www.jreast.co.jp/press/2014/20140902.pdf 東京駅開業100周年記念イベントについて]}} - 東日本旅客鉄道 2014年9月3日</ref>(2014年11月)

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ファイル:Game center cx E231.JPG|ゲームセンターCXラッピング車(541編成)
ファイル:JR-East E231-500 502F.jpg|旧型国電風ラッピング車(502編成)
ファイル:JR_East_E231_Yamanote_Line_50th_9330G_20130119.jpg|みどりの山手線ラッピングトレイン(545編成)
ファイル:JR東日本E231系500番台トウ514編成.JPG|赤レンガラッピングトレイン(514編成)
ファイル:山手線 伊右衛門.JPG|伊右衛門のラッピング車
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== 沿線概況 ==
{{山手線路線図}}
山手線一周の線路・沿線の概況を、品川駅を起点に外回り方向に記述する<ref>線形、平行・交差する鉄道・道路、周辺の建造物についての出典:[http://maps.google.co.jp/ Google マップ] 地図および航空写真(2011年閲覧)</ref>。なお近接する地下鉄路線は原則省略する。

=== 品川駅 - 新宿駅間 ===
[[東海道新幹線]]と[[京急本線]]が接続する[[品川駅]]を出ると、京急本線と[[国道15号]](第一京浜)をくぐり、500 mほど[[京浜東北線]]・[[東海道線 (JR東日本)|東海道線]]・[[横須賀線]]・東海道新幹線と並行して掘割を南方向へ進む。やがて大きく右へカーブして東海道線・京浜東北線と分かれて横須賀線・東海道新幹線とともに[[目黒川]]を渡る。その先、横須賀線上にある旧[[目黒川信号場]]で、新宿・池袋方面発着の特急「[[成田エクスプレス]]」が走行する山手貨物線が横須賀線から分岐。横須賀線([[品鶴線]])・東海道新幹線が左方向へ離れ、山手貨物線は以降、田端駅手前まで電車線に並行する。車両基地である[[東京総合車両センター]]からの引込線が左手から合流すると[[大崎駅]]。山手貨物線を挟んで西側には品鶴線に繋がっている[[大崎支線]]があり、その線路上に[[湘南新宿ライン]]・[[埼京線]]・[[東京臨海高速鉄道りんかい線]]のホームが設けられている。

大崎駅を出ると大崎支線が山手貨物線に合流し、湘南新宿ラインや埼京線電車などは同貨物線を走行する。北西方向へ進み、目黒川を再度渡ると、西側から伸びてくる[[東急池上線]]のホームをくぐり、[[五反田駅]]へ。同駅は[[国道1号]]([[桜田通り]])を跨ぐ形で設けられている。[[首都高速2号目黒線]]をくぐり北方向に進路を変えると、駅ビルの直下に設けられた[[目黒駅]]。地下ホームに発着する[[東急目黒線]]・[[東京メトロ南北線]]・[[都営地下鉄三田線]]との接続駅である。[[東京都道312号白金台町等々力線|都道312号(目黒通り)]]をくぐって北進すると山手貨物線が電車線の下をくぐって左側から右側へ移る。[[恵比寿ガーデンプレイス]]の西側を抜けると[[恵比寿駅]]。同駅は[[1996年]]([[平成]]8年)に山手貨物線ホームが設けられ、[[2002年]](平成14年)のりんかい線開業まで埼京線の起点駅となっていた。[[東京都道416号古川橋二子玉川線|都道416号(駒沢通り)]]を跨ぎ、北北西に進むと都心西側のターミナル駅の一つである[[渋谷駅]]に至る。JRの駅は山手貨物線ホームと電車線ホームが大きくずれた場所にあるが、2020年6月1日にホームが並列となる。また電車線ホームの直上に[[首都高速3号渋谷線]]と[[東京メトロ銀座線]]ホーム、直下に[[国道246号]]が交差しており、電車線ホームの西側に[[京王井の頭線]]の駅がある。このほか地下には[[東急田園都市線]]・[[東京メトロ半蔵門線]]・[[東急東横線]]・[[東京メトロ副都心線]]なども乗り入れている。駅周辺は[[渋谷]]の[[繁華街]]である。

渋谷駅を出ると[[東京都道305号芝新宿王子線|都道305号]]([[明治通り (東京都)|明治通り]])や[[東京メトロ副都心線]](地下)に沿って北上し、[[明治神宮]]の東側に差し掛かると[[原宿駅]]に至る。明治神宮の最寄り駅であり臨時ホームが設けられているほか、北側の山手貨物線上には皇室専用ホーム(原宿駅側部乗降場)がある。また駅東側の[[表参道 (原宿)|表参道]]は商店街となっている。明治神宮沿いを北上し、[[首都高速4号新宿線]]をくぐると山手線内側(右側)から[[複々線]]の[[中央本線]]([[中央線快速|中央快速線]]、[[中央・総武緩行線]])が現れて電車線と山手貨物線の間に入り、山手線電車と中央・総武線各駅停車が停車する[[代々木駅]]へ。同駅を出るとすぐに新宿駅構内の南端に差し掛かり、左側から[[小田急小田原線]]が近づく。そして[[タカシマヤタイムズスクエア]]の脇を抜けて中央・総武緩行線の西行線が山手電車線を跨ぐと、都心西側のターミナルの一つである[[新宿駅]]に至る。駅構内の中ほどで東西方向に伸びる[[国道20号]]([[甲州街道]])が跨いでいる。駅西側には[[京王電鉄]]と[[小田急電鉄]]の駅があり、それぞれ[[京王百貨店]]・[[小田急百貨店]]を併設。またJRの駅舎もデパートの[[ルミネ]]・[[ルミネエスト新宿|ルミネエスト]]を併設している。駅西側は高層ビルが立ち並ぶ[[西新宿]]のビジネス街、東側は[[新宿|新宿三丁目]]や[[歌舞伎町]]の繁華街が広がっている。

=== 新宿駅 - 田端駅間 ===
新宿駅を出ると「[[新宿大ガード]]」で[[東京都道・埼玉県道4号東京所沢線|都道4号]]([[東京都道302号新宿両国線|靖国通り]])を跨ぐ。[[西武新宿駅]]の西側で山手電車線が中央快速線を跨ぎ、中央本線が北西方向へ分かれていく。ここから高田馬場駅まで[[西武新宿線]]と並行する。[[東京都道433号神楽坂高円寺線|都道433号]](大久保通り)を跨ぐ手前に[[新大久保駅]]がある。周辺には[[コリア・タウン]]が広がり、中央・総武緩行線の[[大久保駅 (東京都)|大久保駅]]とは300 mほどの距離である。病院や学校が立ち並ぶ中を北上すると学生の街・[[高田馬場]]にある[[高田馬場駅]]。山手貨物線にはホームが無いが、西武新宿線との接続駅となっている。[[東京都道・埼玉県道25号飯田橋石神井新座線|都道25号]]([[早稲田通り]])と、西へ向かう西武新宿線を跨ぐと北北東に進み、[[学習院大学]]の西側に位置する[[目白駅]]。駅のすぐ北で[[東京都道8号千代田練馬田無線|都道8号(目白通り)]]をくぐる。西側から現れた[[西武池袋線]]をくぐり、同線と並行すると都心北西部のターミナルで渋谷・新宿と並ぶ[[池袋]]の繁華街に囲まれた池袋駅に至る。JRの駅の西側に[[東武東上本線|東武東上線]]、東側に西武池袋線の駅があり、[[東武百貨店]]・[[西武百貨店]]を併設。また山手線の運行上の拠点の一つであり、車両基地([[池袋運転区]])への引込線が分岐している。

池袋駅を出ると、山手貨物線から埼京線([[赤羽線]])が分岐し、山手線(電車線と山手貨物線)は東へと方向を変える。[[首都高速5号池袋線]]をくぐり、住宅街の中を東南東へ進むとまず[[大塚駅 (東京都)|大塚駅]]がある。同駅では東京都心で唯一となった[[路面電車]]・[[都電荒川線]]と接続する。続いて掘割を東北東へ進み、[[国道17号]]([[白山通り]])をくぐると[[巣鴨駅]]。「とげぬき地蔵」こと[[高岩寺]]の最寄駅で、周辺には高齢者でにぎわう[[高岩寺#巣鴨地蔵通り商店街|地蔵通り商店街]]がある。さらに掘割を進むと[[東京都道455号本郷赤羽線|都道455号]]([[本郷通り (東京都)|本郷通り]])をくぐると[[駒込駅]]。同駅は都立[[六義園]]の最寄り駅となっている。山手線電車線で唯一の[[踏切]]を通過すると、湘南新宿ラインが走行する山手貨物線が電車線の下から中里トンネルを潜り左側にカーブして離れ、電車線は反対に右側にカーブし上野方面を目指す。左側から現れた高架の[[東北新幹線|東北]]・[[上越新幹線|上越]]・[[北陸新幹線|北陸]]新幹線(以降まとめて「東北新幹線」)と並行し、京浜東北線の北行・南行線路の間に挟まれる形で25 [[パーミル|‰]]の勾配を下ると[[田端駅]]。周辺には新幹線の車両基地や貨物列車用の[[田端信号場駅]]が広がっている。

=== 田端駅 - 東京駅間 ===
田端駅から東京駅までは、正式には[[東北本線]]の電車線を走行する区間となり、山手線電車は京浜東北線の北行・南行線路に挟まれて南へ進む。田端駅を出ると800 mほどで[[東京メトロ千代田線]]と接続する[[西日暮里駅]]。同駅手前から左側の東北新幹線の向こう側に複々線の東北列車線([[宇都宮線]]・[[高崎線]])の線路が現れて並行し、西日暮里駅を出てさらに進むと[[京成本線]]と[[常磐線]]が東側から現れて[[日暮里駅]]に至る。同駅では他に[[東京都交通局日暮里・舎人ライナー|日暮里・舎人ライナー]]も接続するが、宇都宮線・高崎線に駅は無い。また東北新幹線は同駅付近から地下に潜る。日暮里駅から上野駅までは山手線、京浜東北線、宇都宮線・高崎線、常磐線を合わせて10本5複線の線路が並行しており、これらの線路を京成本線が跨ぐ。[[東京都道319号環状三号線|都道319号]]([[言問通り]])を潜ると東側にある[[上野恩賜公園]]の脇に差し掛かり、山手・京浜東北線の[[鶯谷駅]]へ。公園沿いに右へカーブし、宇都宮・高崎、常磐の各線の線路が高架線と地上線に分かれると、東北・信越各方面へのターミナル駅である[[上野駅]]に至る。宇都宮線・高崎線と常磐線はかつて同駅を運行上の起点としていたが、[[2015年]](平成27年)3月14日にはこれらの線路が東京駅まで繋がった([[上野東京ライン]])。また地下には東北新幹線のホームもあり、かつては新幹線も上野駅を始発駅としていた。駅西側には上野恩賜公園が広がり、京成本線は同公園の地下を通ってJR上野駅南西にある[[京成上野駅]]に発着している。

上野駅を出ると山手線は京浜東北線・東北新幹線と並行して高架上を南下し、東京駅を目指す。左側には上野東京ラインの線路がある。また100 mほど東側に[[首都高速1号上野線]]が並行している。右側の[[アメヤ横丁|アメ横通り]]に沿い、[[東京都道453号本郷亀戸線|都道453号]]([[春日通り]])を跨ぐと[[御徒町駅]]。そのまま市街地の中を南下すると、総武緩行線との交差地点にある[[秋葉原駅]]へ。駅周辺の[[秋葉原]]は[[電気街]]となっているほか、[[サブカルチャー]]関連の店も並んでいる。また常磐新線として建設された[[首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス|つくばエクスプレス]]が同駅の地下に発着している。秋葉原駅からは東北新幹線が地下から地上に現れ、駅を出るとすぐに神田川を渡る。[[東京都道302号新宿両国線|都道302号(靖国通り)]]を跨ぐと山手線内側から中央線が近づき、国道17号([[中央通り (東京都)|中央通り]])を跨いで[[神田駅 (東京都)|神田駅]]。上野東京ラインは同駅付近では新幹線のさらに上の高架を通る。上野東京ラインが山手線と同じ高さまで下りると、[[首都高速都心環状線]]をくぐり、今度は右側の中央線が高々架に上がる。また北東側からは地下を走る[[総武快速線]]が近づく。そして[[国道1号]]([[永代通り]])を跨ぐと[[東京駅]]に至る。同駅は東北新幹線・東海道新幹線と東海道線・中央線、地下ホームに発着する[[京葉線]]の始発駅となっているターミナル駅で、さらに正式な路線名としては東北本線・[[総武本線]]の起点でもある。[[皇居]]側([[丸の内]]口)には赤レンガ駅舎を備え、反対側の[[八重洲]]口では高層ツインタワーの[[グラントウキョウ]]が建設されるなどのリニューアルが進められている。

=== 東京駅 - 品川駅間 ===
東京駅から品川駅までは正式には[[東海道本線]]の区間となり、引き続き京浜東北線に挟まれて[[高層ビル]]が林立する中を南南西方向へ進み、左側には東海道線(列車線)と東海道新幹線が並行、また地下には総武快速線と直通運転を行う横須賀線の線路が通っている。[[東京国際フォーラム]]の東を通り過ぎると[[有楽町駅]]。駅の東側には[[銀座]]の繁華街が広がっている。[[有楽町センタービル]](マリオン)の横を過ぎると、新幹線のさらに左側に[[東京高速道路]](KK線)が並行し、同道路が左にカーブして離れると[[新橋駅]]に至る。同駅の南東はかつての初代新橋駅、後の[[汐留駅 (国鉄)|汐留貨物駅]]の跡地であり、現在は汐留シオサイトとして再開発が行われている。新交通[[ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線|ゆりかもめ]]の起点駅もその中に位置している。また新橋駅は東京駅 - 品川駅間の中間駅で唯一、東海道線・横須賀線にホームがある。

新橋駅の北東で山手線を含む各線路を支える「新永間(しんえいかん)市街線高架橋」は明治43年(1910年)に建てられた[[煉瓦]][[アーチ橋]]で、[[土木学会選奨土木遺産]]に選定されている<ref>[http://committees.jsce.or.jp/heritage/node/583 新永間市街線高架橋の解説シート]土木学会(2019年1月21日閲覧)。</ref>。

新橋駅を出ると国道15号(第一京浜)を跨ぎ、高架から地平へと降りる。左側にゆりかもめが並行し、それが[[お台場]]方面へ離れていくと、[[空港連絡鉄道]]である[[東京モノレール羽田空港線]]との接続駅である[[浜松町駅]]。駅のすぐ東には[[旧芝離宮恩賜庭園]]、1 kmほど西側には[[東京タワー]]が位置する。また500 mほど東側は海([[東京港]])であり、山手線で最も海に近い駅である。浜松町駅を出るとすぐに東京モノレールが右側から左側に移り、首都高速都心環状線をくぐる。モノレールは次の田町駅手前まで並行し、またモノレールの下には休止路線となっている[[東海道貨物線]]の用地が続く。緩やかにカーブして南西方向を向くと、モノレールが別れていき[[田町駅]]に至る。田町駅を出て再びカーブして南へ向くと東海道線の上下線の間が離れ、間に同線の留置線が広がる。また同留置線の横で京浜東北線北行線路が山手線の外側へ移り、方向別複々線から線路別複々線に変わる。その直後に[[高輪ゲートウェイ駅]]に入る。山手線内側にはビル群を挟んで国道15号が並行。右側で[[都営地下鉄浅草線]]に直通する京急本線が地下から高架に、左側で横須賀線線路が地上に上がると、東海道線の上下線が近づいて品川駅に至る。

== 設備 ==
=== 線路と線路上の設備 ===
山手線は、線路名称としての山手線区間(品川駅 - 田端駅間)に加え、東北本線区間(田端駅 - 東京駅間)と東海道本線(東京駅 - 品川駅)の線区を走行する。これらの他線区区間でも、山手線は専用の独立複線上を走行する。

'''並行する独立した線路を有する運転系統と区間'''

山手線と並行する区間のみ記載。( )内の駅は、山手線と並行するものの連絡する駅施設がない駅。

* 山手線区間
** [[#山手貨物線|山手貨物線]](複線) : 田端駅 - 品川駅間
*** [[湘南新宿ライン]] : 田端駅 - 池袋駅 - 新宿駅 - 渋谷駅 - 大崎駅間
*** [[埼京線]] : 池袋駅 - 新宿駅 - 渋谷駅 - 大崎駅間
** [[中央線快速]](複線) : 新宿駅 - (代々木駅)間
** [[中央・総武緩行線]](複線) : 新宿駅 - 代々木駅間
* [[東北本線]]区間
**[[上野東京ライン]](複線) :東京駅 - 上野駅間
** [[宇都宮線]]・[[高崎線]](複線) : 上野駅 - (日暮里駅)間
** [[常磐線]](複線) : 上野駅 - 日暮里駅間
** [[東北新幹線]](複線) : 東京駅 - 上野駅 - (田端駅)間
** [[京浜東北線]](複線) : 田端駅 - 東京駅間
*** 田端駅 - 東京駅間は、各駅で京浜東北線と山手線が同一ホーム上で同一方向の電車が発着する方向別配線となっており、京浜東北線が外側、山手線が内側である。両線が各駅停車で運転する時間帯は同一ホーム上での先発列車に乗車ができる。また、京浜東北線が快速運転する時間帯では、各駅停車の山手線との同一ホーム上での緩急乗り換えが可能であるが、運転間隔や停車時間の関係で必ずしも快速が先着するとは限らない。
** 中央線(複線) : 東京駅 - 神田駅間
* [[東海道本線]]区間
**[[東海道線 (JR東日本)|東海道線]](複線) : 東京駅 - 新橋駅 - 品川駅間
** [[横須賀線]](複線) : 東京駅 - 新橋駅 - 品川駅間
** [[東海道新幹線]](複線) : 東京駅 - 品川駅間
** 京浜東北線(複線) : 東京駅 - 品川駅間
*** このうち、東京駅 - 田町駅間は、各駅で京浜東北線と山手線が同一ホーム上で同一方向の電車が発着する方向別配線となっており、京浜東北線が外側、山手線が内側である。両線が各駅停車で運転する時間帯は同一ホーム上での先発列車に乗車ができる。また、京浜東北線が快速運転する時間帯では、各駅停車の山手線との同一ホーム上での緩急乗り換えが可能である。なお、品川駅や高輪ゲートウェイ駅は配線の都合上山手線と京浜東北線のホームが独立しているため、京浜東北線の快速は田町駅にも停車し、乗り換えの案内も田町駅と品川駅で行われる。

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ファイル:Jre keihintohoku and yamanote dulanruning.jpg|田端駅 - 東京駅 - 田町駅間では京浜東北線と方向別運転になる(2008年1月18日 田町駅)
ファイル:Yamanote_line_train.jpg|乗降の様子(2002年4月 恵比寿駅 車両は205系)
File:The railway crossing Dai-ni Nakazato Fumikiri, Kita-ku, Tokyo, Japan.jpg|山手線に現存している第二中里踏切([[2016年]]2月)撮影者の後方で山手貨物線がこの道路下をくぐっている
</gallery>

なお、各駅で連絡する鉄道路線は、本節には記さない。[[#駅一覧|駅一覧]]を参照。

[[ファイル:Yamanote-refresh.jpg|200px|thumb|right|山手線リフレッシュ工事中の発車標(秋葉原駅)。京浜東北線のホームを使い、交互に運転されている。]]
[[1988年]][[3月13日]]に京浜東北線で日中に快速運転が開始されるまでは、田端駅 - 東京駅 - 田町駅間(厳密には田端駅南側の渡り線と田町駅北側の渡り線との間)で日中の閑散時間帯に同線の電車と交互に同一の線路を走行させ、使っていない側の線路で保守工事を行っていた。使用する線路は1か月ごとに交代していた。中間の各駅では、例えば、当時存在していたホームの路線名案内看板の番線表示が「[3]←|[3]←」「[3]←|→[4]」「→[4]|→[4]」のように矢印付きで切り替え可能(島式ホームの反対側に矢印を向けられる)になっていて、時間帯や月によって表示する番線を変えていた。その後も年に数日程度「リフレッシュ工事」と称してこの区間の保守点検作業を日中10 - 16時頃の間に行うことがあり、その間は京浜東北線も各駅停車で運転して、山手線と京浜東北線が同一の線路を走行する<ref name="secret36"/><ref group="新聞">{{Cite news |和書 |title=山手線田端-田町間 昼間リフレッシュ工事 |newspaper=交通新聞 |date=2001-10-19 |location=東京都 |publisher=[[交通新聞社]] |page=3}}</ref>。そのために山手線11両編成化後はこの区間の京浜東北線ホームも11両対応に改修された。なお、両線の転線は現在でも田端駅・田町駅のポイントで行われている。

[[軌道 (鉄道)|軌道]]は[[TC型省力化軌道]]が採用されている<ref name="secret46">[[#secret|『山手線のヒミツ70』、イカロスMOOK、p.108・109]]</ref>。[[架線]]は[[架空電車線方式#饋電吊架式|インテグレート架線]]が用いられている<ref name="secret47">[[#secret|『山手線のヒミツ70』、イカロスMOOK、p.110・111]]</ref>。

[[踏切]]は、貨物線のものを除けば、田端駅 - 駒込駅間の「第二中里踏切」が唯一のもので、[[開かずの踏切]]に指定されている<ref>{{PDFlink|[http://www.ktr.mlit.go.jp/honkyoku/road/fumikiri/13tokyo/044_dai2nakazato.pdf 踏切安全通行カルテ 第二中里]}} - [[国土交通省]] 関東地方整備局、2018年12月19日閲覧。</ref>。これについて地元の東京都[[北区 (東京都)|北区]]は、第二中里踏切改良検討会を設置して踏切改良の検討をJR東日本と協議している。東京都北区は、2019年度に国と東京都ならびにJR東日本の三者とともに調整や協議をし、地元への説明を行ったうえで、2020年度に国土交通大臣へ地方踏切道改良計画の提出を目指す<ref>[https://ssp.kaigiroku.net/tenant/kita/SpMinuteView.html?council_id=504&schedule_id=3&minute_id=139&is_search=true 東京都北区 令和1年建設委員会 06月25日 - 01号] - 2019年9月18日閲覧。</ref>。なお、[[2005年]][[1月12日]]までは池袋駅 - 目白駅間に「長崎道踏切」が、さらにその前には「第一中里踏切」が第二中里踏切の駒込寄りに存在していた。[[跨線橋]]は、アメリカ橋([[恵比寿南橋]])などがある<ref name="secret39">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.94-95]]</ref>。

[[トンネル]](隧道)は、かつて駒込駅 - 田端駅間に「道灌山隧道」、目黒駅 - 五反田駅間に「永峰隧道」があったが、現在は環状運転線上からは消滅している(貨物線のトンネルは[[#山手貨物線|後述]])。

=== 各駅の設備 ===
各駅には乗車位置の案内が掲示されている。東京の路線の乗車位置案内は[[東京地下鉄|東京メトロ]]・[[都営地下鉄]]では駅に多数掲示されているが、JR東日本では珍しい例となった。その後、ドア幅より長い乗車位置テープが設置され、京浜東北線など他路線でも色違いの同型が採用された。

各駅のホームには[[時刻表]]が掲示されているが、始終発の時刻しか掲載されておらず、余ったスペースを出口や乗換案内に活用している<ref name="secret13"/><ref group="注釈">一時期全列車掲載されていたこともあった。時刻は駅員が立番する付近の柱に掲示されている業務用で確認することができる。</ref>。また、早朝や深夜以外は運転間隔が短いので、[[発光ダイオード|LED]]式[[発車標]]はホーム以外に設置されていない駅が多い<ref group="注釈">ラッシュ時とダイヤが乱れた時は表示されない。</ref>。

==== ホームドアの導入 ====
[[ファイル:L25 ebisu-door.jpg|200px|thumb|right|恵比寿駅に先行設置されたホームドア。6ドア車連結位置は未設置。]]
山手線では、[[2010年]]から可動式ホーム柵([[ホームドア]])の導入を進めており、2020年3月現在では、24駅で設置が完了している<ref>[http://www.mlit.go.jp/tetudo/tetudo_tk6_000022.html 鉄道:ホームドアの設置状況(平成29年3月末現在)] 国土交通省、2017年8月2日閲覧</ref>。それに伴い、列車を駅の定位置に停車させるシステムである[[定位置停止装置]](TASC)を車両側と地上側<ref group="注釈">駅の手前と構内に位置補正用の地上子(無電源地上子)、駅の停止位置に定位置停止地上子(有電源地上子)を設置している。</ref>とで導入している。

山手線でのホームドア導入を決定した理由には以下の理由がある。

* JR東日本の路線の中でも利用者が多く、ホーム上での事故などが多発している
* 山手線を走行する車両の種類・形式が統一されている
* 他社線や他線区からの車両の乗り入れがない

JR東日本は[[2008年]][[3月31日]]に発表した『グループ経営ビジョン2020 -挑む-』と称した方針の中で、乗客のホームから線路への転落事故を防止するため、JRの在来線としては初となるホームドアの導入を明らかにした<ref group="JR">{{Cite web |date=2008-03-31 |url=http://www.jreast.co.jp/investor/gv2020/pdf/01.pdf |title=グループ経営ビジョン2020 -挑む- |publisher=東日本旅客鉄道 |accessdate=2016-03-04 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20111203004921/http://www.jreast.co.jp/investor/gv2020/pdf/01.pdf |archivedate=2011年12月3日 |deadlinkdate=2017年10月 }}</ref>。その後の発表と総合すると、駅の大規模改良が予定されている[[浜松町駅]]、[[新橋駅]]、[[渋谷駅]]、[[新宿駅]]、[[東京駅]]を除く全駅で[[2017年]]度末までの設置を目指しており、2008年[[6月3日]]の定例会見において、ホーム構造・幅員などの特徴や乗務員の取扱い誤り防止などの観点により、[[恵比寿駅]]・[[目黒駅]]の両駅を先行導入箇所とし、約2年の検証期間を経た後に、山手線各駅への導入を進めることになり、2010年度には、両駅でホームドアの使用を開始した<ref group="JR">[http://www.jreast.co.jp/press/2009/20100307.pdf 山手線恵比寿駅、目黒駅のホームドア使用開始日について]</ref>。その後、2012年度には[[大崎駅]]と[[池袋駅]]で、2013年度には[[巣鴨駅]]、[[駒込駅]]、[[大塚駅 (東京都)|大塚駅]]、[[目白駅]]、[[高田馬場駅]]、[[新大久保駅]]、[[田町駅]]<ref group="新聞">「[http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011070602000024.html 山手線ホームドア 転落多発9駅優先 大崎、池袋など設置]」{{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20110709223140/http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011070602000024.html |date=2011年7月9日 }} - 『[[東京新聞]]』2011年7月6日</ref>、2014年度には[[御徒町駅]]・[[鶯谷駅]]・[[田端駅]]・[[有楽町駅]]・[[原宿駅]]・[[五反田駅]]・[[西日暮里駅]]<ref group="JR">{{Cite web|url=http://www.jreast.co.jp/press/2012/20120814.pdf|title=山手線ホームドア 2014年度の完成予定駅について|publisher=東日本旅客鉄道|date=2012-08-14|accessdate=2012-11-02|format=PDF}}</ref>、2015年度には[[秋葉原駅]]、[[代々木駅]]、[[上野駅]]、[[神田駅 (東京都)|神田駅]]、[[日暮里駅]]、2016年度には[[品川駅]]に導入されている。

これに関連して、[[上野東京ライン]]の開業による混雑率の低下および[[西日暮里駅]] - [[浜松町駅]]間で乗り入れる可能性がある京浜東北線の電車との関係により、2010年2月19日より編成に組み込まれた6ドア車の4ドア車への置き換え(置き換え期間中の6ドア車の平日朝の座席格納は中止)や、床下にホームドア対応機器の設置が進められ<ref name="rf100258">[[#annual100|『鉄道ファン』2010年2月号(交友社)p.58]]</ref>、両駅間の6ドア車だった停車位置へのホームドア設置は置き換え後に開始されている<ref group="JR">{{PDFlink|[http://www.jreast.co.jp/press/2008/20080603.pdf 山手線への可動式ホーム柵の導入について]}} - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2008年6月3日</ref>。

なおホームドアにあるウグイス色のラインは、誤乗防止のため内回りと外回りで表記が異なり、内回り側は単線、外回り側は二重線である。

ホームドアの高さは、乗客の寄りかかりや乗越え、車掌から見た車両とホームドアの視認性、安全性などを考慮して1,300 [[ミリメートル|mm]]とし、開口幅は、車両の扉の開口幅の1,300 mmと[[定位置停止装置]] (TASC) が±350 mmの精度であるのを考慮して2,000 mmとしている。ホームドアの厚さは、ホームの通路幅や建築限界離隔を考慮して、本体部150 mm、センサー部90 mmとしており、駆動機構の薄型化が図られている。また、ホームドアには、引き込み検知装置・支障物センサー・戸挟み検知装置などにより、人や物が挟まれた場合はホームドアを開かせる安全装置と非常時においてホームドアを開かせる非常解錠スイッチを備えているほか、火災や故障などで列車が駅の定位置に停車できなかった場合は、乗客を安全に誘導するための緊急脱出口を備えている。ホームドアの扉は、乗客が乗車前に足元の安全を確認して安心して乗車できるようにガラス製としている。

ホームドアの開閉のシステムは、車両側に搭載されたホームドア車上子から地上側に設置されたホームドア情報伝送地上子(PO地上個子)との間で通信を行いホームドアと車両の扉が連動して開閉を行う。また、ホームドアの状態を遠隔故障監視システムにより遠隔監視することで、故障の早期復旧と連絡体制の強化を図っている<ref name="RF656_26-27">[[#鉄道ファン656|『鉄道ファン』通巻656号、pp.26-27]]</ref>。

== 山手貨物線 ==
{{Vertical_images_list
|幅=220px
|枠幅=220px
|1=Osaki Station (Rinkai Line and Shonan-Shinjuku Line).jpg
|2=大崎駅から山手貨物線内に進入する[[東京臨海高速鉄道りんかい線|りんかい線]](左)と湘南新宿ライン(右)
|3=OsakiHintsuruline.JPG
|4=大崎駅。山手線ホームと埼京線・りんかい線・湘南新宿ラインのホーム(大崎支線)の間を通る山手貨物線。ホーム北で大崎支線と接続する。
|5=SaikyoShibuya200505.jpg
|6=渋谷駅付近。右側の2本の線路が山手貨物線(電車は埼京線205系)。左側の電車は山手線E231系。
}}

'''山手貨物線'''(やまのてかもつせん)とは、山手線の[[品川駅]] - [[田端駅]]間([[新宿駅]]経由)の電車線に並行して走る複線の通称である。略称は'''山貨'''(やまか)。現在においては主に[[埼京線]]の電車と[[湘南新宿ライン]]の列車が走行する線路である<ref name="secret41"/>。

元来、旅客輸送の増大から、[[大正]]期に主に電車線を増設する形で複々線化が行われて成立した。田端駅([[田端信号場駅]])では[[東北本線]]の貨物線([[東北貨物線]])、[[大崎駅]]では現在の旅客ホームの北側で[[大崎支線]]へとつながり、また大崎駅 - 品川駅間の[[目黒川信号場]]では[[品鶴線]](現在の[[横須賀線]]の経路)と合流しており、各線から流入する貨物を別の線に中継する役目を果たしていた。[[1960年代]]には当貨物線の輸送力が限界に近付いたため、外環状線の建設が計画され、[[1973年]]に[[武蔵野線]]として開業した。そのため山手貨物線の役割は薄くなり、特に[[1986年]]の埼京線乗り入れ、[[2001年]]の湘南新宿ライン運転開始以後は、日中のほとんどの列車がこの2系統の旅客列車で占められ、貨物線としての役割はかなり低下している<ref name="secret41"/>。

現在運行されている[[貨物列車]]は、[[新鶴見信号場]]を発着して田端信号場駅を通り東北本線などへ直通する列車と、田端信号場駅から[[常磐線]]貨物支線経由で[[隅田川駅]]へ向かう列車のみである。[[高速貨物列車]]は下り列車(田端信号場駅方面)が1日6本で、そのうち隅田川駅行が3本、上り列車(大崎駅方面)が4本運行され、[[専用貨物列車]]は下り列車が2本、上り列車が1本運行されている。高速貨物列車の上下1本を除き、早朝、深夜または旅客列車の本数が少ない時間帯に運行されている。

また、天皇の[[行幸]]に際して[[原宿駅]]を発着する「[[お召し列車]]」が通る線路でもある<ref name="secret41">[[#secret|『山手線のヒミツ70』(イカロスMOOK)p.98-99]]</ref>。

[[駒込駅]] - 田端信号場駅間にある中里トンネルは、山手貨物線で唯一のものである。駒込駅 - 田端駅間はかつて現在の富士見橋の下を掘割ではなく、道灌山トンネルで通過していたが、電車線増設(複々線化)と貨物線の中里トンネルへの付け替えにより廃棄された。道灌山トンネルの痕跡として東側出口のポータルの角が残っており、富士見橋の東側の現内回り線の内側に飛び出している<ref>[https://style.nikkei.com/article/DGXMZO16566410Y7A510C1000000?page=2 「まーるい緑の山手線 内回りが女性で、外回りが男性?」][[日本経済新聞|NIKKEI STYLE]]【東京ふしぎ探検隊】(2017年5月21日)</ref>。

=== 歴史 ===
{{Main2|旅客化の沿革|湘南新宿ライン#歴史}}
[[第一次世界大戦]]以降、[[東海道本線]]と[[東北本線]]・[[常磐線]]方面の間の貨物輸送量は[[日露戦争]]時以上に増え、山手線は[[複々線]]化されることになった。まず品川駅 - 大崎駅間が[[1918年]][[12月20日]]に複々線化され、1925年[[3月28日]]に全線の複々線化が完了した。この時にできた貨物線が[[#山手貨物線|山手貨物線]]である。同様の事業は他の線区でも行われた。[[1929年]][[8月21日]]には[[東海道線 (JR東日本)|東海道線]]の貨物を分離するために[[品鶴線]](17.8キロ)が新設され、2つの貨物線の分岐点には[[目黒川信号場]]が設置された。その後[[1934年]][[12月1日]]には[[大宮操車場]]・[[田端操車場]]<ref name="rf100220"/>から山手貨物線を経由して新鶴見操車場(現・[[新鶴見信号場]])に貨物列車を直通させるため[[大崎支線]]が開通し、品鶴線との分岐点に[[蛇窪信号場]]が開業した<ref name="rf100221">[[#annual100|『鉄道ファン』2010年2月号(交友社)p.21]]</ref>。
* [[1918年]]([[大正]]7年)12月20日:品川駅 - 大崎駅間開業。この区間は貨物線の増設
* [[1919年]](大正8年)[[1月28日]]:大崎駅 - 恵比寿駅間開業(大崎駅 - 田端駅間は電車線を増設)
* [[1921年]](大正10年)[[7月15日]]:恵比寿駅 - 渋谷駅間開業
* [[1922年]](大正11年)[[7月25日]]:渋谷駅 - 原宿駅間開業
* [[1924年]](大正13年)[[12月5日]]:原宿駅 - 新大久保駅間開業
** [[9月11日]]:新大久保駅 - 池袋駅間開業
** [[12月28日]]:池袋駅 - 巣鴨駅間開業
* [[1925年]](大正14年)[[3月28日]]:巣鴨駅 - 田端駅間開業。その後駒込駅 - 田端駅(後に[[田端信号場駅|田端操駅]])間貨物線を中里トンネル経由に付け替え。元々の本線は放棄

=== 主な乗り入れ路線・列車 ===
* [[埼京線]]([[相鉄・JR直通線]]含む) 大崎駅 - 池袋駅間
* [[湘南新宿ライン]] 大崎駅 - 田端駅間
* [[特別急行列車|特急列車]]
** 「[[成田エクスプレス]]」 品川駅 - 新宿駅 - 田端駅間
** 「[[踊り子 (列車)|サフィール踊り子]]」 大崎駅 - 新宿駅間
** 「[[踊り子 (列車)|踊り子]]」 大崎駅 - 池袋駅間
** [[日光 (列車)|東武線直通特急「日光」「きぬがわ」「スペーシア日光」「スペーシアきぬがわ」]] 新宿駅 - 田端駅間
*** 繁忙期は一部の臨時列車が大崎駅 - 新宿駅間を走行する。
** [[あかぎ (列車)|「あかぎ」「スワローあかぎ」]] 新宿駅 - 田端駅間
* [[ホームライナー]]
** [[湘南ライナー|「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」]] 新宿駅 - 大崎駅間
*** 2002年11月30日までは「湘南新宿ライナー」を名乗っていた。

'''過去に運転されていた列車'''
* 「[[踊り子 (列車)|スーパービュー踊り子]]」 大崎駅 - 田端駅間
* 「[[ムーンライトえちご]]」「[[フェアーウェイ (列車)|フェアーウェイ]]」[[おはようとちぎ・ホームタウンとちぎ|「おはようとちぎ」「ホームタウンとちぎ」]]「ウィークエンドあかぎ」「[[ホームライナー|ホームライナー古河]]」新宿駅 - 田端駅間

=== 大崎駅付近の配線図 ===
<div class="NavFrame" style="background-color:#fff; border:solid 1px #080; text-align:left; font-size:100%; float:left;">
<div class="NavHead" style="background-color:#fff; text-align:left; font-weight: normal;padding-right:50px;">
<small> ※ 大崎駅付近の配線略図(注意、巨大画像600px、表示巾800px)を表示するには、右の [表示] をクリックしてください。</small>
</div>
<div class="NavContent">
{{駅配線図|image=Rail Tracks map Osaki Station.svg
|title=[[東日本旅客鉄道|JR東日本]]・[[東京臨海高速鉄道|TWR]] 大崎駅付近の配線略図
|width=600px
|up=[[横浜駅|横浜]]・[[小田原駅|小田原]]・[[逗子駅|逗子]]・[[羽沢横浜国大駅|羽沢横浜国大]]方面|up-align=center
|left=[[東京テレポート駅|東京テレポート]]<br />・[[新木場駅|新木場]]<br />方面|left-style="vertical-align:top;"
|right=新宿・池袋・<br />[[大宮駅 (埼玉県)|大宮]]・[[川越駅|川越]]・<br />[[宇都宮駅|宇都宮]]・[[高崎駅|高崎]]<br />方面|right-valign=middle
|down=品川・東京・[[千葉駅|千葉]]・[[成田空港駅|成田空港]]方面|down-align=left
|source={{Cite journal|和書|year=2004|month=1|title=特集 短絡線ミステリー7|journal=[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]|issue=513|page=21|publisher=[[交友社]]}}
|note=<small>本図では、[[品鶴線]]とほぼ重なる[[東海道新幹線|新幹線]]と旧蛇窪信号場付近でオーバークロスする[[東急大井町線|大井町線]]の配線を省略している。</small>}}
</div>
</div>
{{-}}

== データ ==
=== 路線データ ===
; 路線名称としての山手線
:* 管轄(事業種別):東日本旅客鉄道([[鉄道事業者|第一種鉄道事業者]])・[[日本貨物鉄道]](第二種鉄道事業者)
:* 区間([[営業キロ]]): 品川駅 - 新宿駅 - 田端駅 20.6 km
:* 駅数:17(起点・終点を含む)
:** 山手線所属駅のみに限定すると、東海道本線所属の品川駅、中央本線所属の代々木駅、東北本線所属の田端駅<ref name="teishajo-hensen-one">『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』[[JTB]] 1998年 ISBN 978-4-533-02980-6</ref>を除外した14駅となる。
:* 複々線区間:全線(ただし、駒込駅 - 田端駅間は電車線と貨物線とで経路が異なる)
; 環状路線としての山手線
:* 路線距離:34.5 [[キロメートル|km]]
:** 東海道本線(東京駅 - 品川駅)<ref group="新聞" name="asahi20090307"/>:6.8 km
:** 山手線(品川駅 - 新宿駅 - 田端駅):20.6 km<ref group="新聞" name="asahi20090307"/>
:** 東北本線(田端駅 - 東京駅)<ref group="新聞" name="asahi20090307"/>:7.1 km
:* 駅数:30
:* [[軌間]]:1,067 mm
:* [[複線]]区間:全線
:* [[鉄道の電化|電化]]区間:全線(直流1,500 [[ボルト (単位)|V]])
:* [[閉塞 (鉄道)|閉塞方式]]
:*: [[閉塞 (鉄道)#列車間の間隔を確保する装置による方法|列車間の間隔を確保する装置]]([[鉄道に関する技術上の基準を定める省令|鉄道に関する技術上の基準を定める省令の解釈基準]]第54条第2項第2号に規定される、一段ブレーキ制御方式の[[自動列車制御装置]])による方法<ref group="注釈">先行列車は固定閉塞で捕捉するが、自列車は閉塞単位で減速・停止するのではなく、先行列車のいる閉塞の手前で停止するように制御される。JR東日本では同項第3号による方式と合わせて「ATC方式」と呼称している。</ref>
:* 保安装置:[[自動列車制御装置#D-ATC|D-ATC]]
:* 最高速度:90 km/h
:* [[運転指令所]]:東京総合指令室
:**準運転取扱駅(異常時、入換時は駅が信号を制御):品川駅・大崎駅・新宿駅・池袋駅・田端駅
:* [[列車運行管理システム]]:[[東京圏輸送管理システム]] (ATOS)
:*[[車両基地]]:[[東京総合車両センター]]
; 山手貨物線
:* 区間(営業キロ): 品川駅 - 新宿駅 - 田端駅(田端信号場駅) 20.6 km
:* 軌間:1,067 mm
:* 複線区間:全線
:* 電化区間:全線(直流1,500 V)
:* 閉塞方式:自動閉塞式
:* 保安装置:[[自動列車停止装置#ATS-P|ATS-P]]
:* 最高速度:95 km/h
:*[[運転指令所]]:東京総合指令室
:**準運転取扱駅(異常時、入換時は駅が信号を制御):大崎駅・新宿駅・池袋駅・田端信号場駅
:*[[列車運行管理システム]]:[[東京圏輸送管理システム]] (ATOS)

全線が[[東日本旅客鉄道東京支社|東京支社]]の管轄である。前身である[[日本国有鉄道]](国鉄)の時代は、五反田駅 - 目白駅間が東京西鉄道管理局、池袋駅 - 秋葉原駅間が東京北鉄道管理局、神田駅 - 大崎駅間が東京南鉄道管理局の管轄であった。

また、全線が[[旅客営業規則]]の定める[[大都市近郊区間 (JR)|大都市近郊区間]]の「[[大都市近郊区間 (JR)#東京近郊区間|東京近郊区間]]」、東京地区の[[電車特定区間]]([[E電]])、[[特定都区市内]]制度における「東京都区内」({{JR特定都区市内|区}})、および[[ICカード|IC]][[乗車カード]]「[[Suica]]」の首都圏エリアに含まれている。また、山手線は運賃計算上も特殊な路線で、「[[東京山手線内]]」({{JR特定都区市内|山}})の指定も受けており、山手線内の駅を発着する場合、運賃計算上の特例の影響を受けることがある。

=== 利用状況 ===
2018年度の混雑率は、内回り(新大久保 → 新宿間)で'''158 %'''、外回り(上野 → 御徒町間)で'''151 %'''である<ref>{{Cite web |url=https://www.mlit.go.jp/common/001299797.pdf|title=混雑率データ(平成30年度) |publisher=国土交通省 |page=1|format=PDF |date=2019-07-18|accessdate=2019-07-19}}</ref>。

2018年度の平均通過人員([[輸送密度]])は1,134,963人<ref>[https://www.jreast.co.jp/rosen_avr/pdf/2014-2018.pdf 路線別ご利用状況(2014~2018年度)] - 東日本旅客鉄道</ref><ref group="注釈">品川 - 田端(新宿経由)のみの数字。区間別の数値であるため、同区間の埼京線・湘南新宿ラインの利用客も含まれる。</ref>。JR旅客6社で、輸送密度が100万人を超える唯一の路線である。

東京の都心部を環状に結ぶ首都圏屈指のドル箱路線であることから、関東の混雑する印象のある通勤路線として当路線が1位となったことがある<ref>[http://news.mynavi.jp/news/2017/04/08/149/ JR山手線は何位? 関東の「混雑する印象のある通勤路線」は] - [[マイナビニュース]] 2017年4月8日</ref>が、実際は内回り、外回りとも混雑率は170 %を下回っている。

かつては混雑が非常に激しく、1991年度に最混雑区間の混雑率が内回りと外回りとも270 %を越えた。このため輸送力の増強が喫緊の課題となり、1991年12月に11両編成へ増結された。その後も2002年度から2005年度にかけてE231系500番台を導入し、幅広車体に置き換えられたことで、1両当たりの定員数が増加した。

内回りは、1995年度に埼京線が恵比寿駅まで延伸開業したことで混雑が大幅に緩和され、1996年度に210 %を下回った。その後も[[湘南新宿ライン]]の運転開始、埼京線の大崎延伸開業、[[東京メトロ副都心線]]の開業等、並行路線が充実したことによって混雑緩和が進み、2008年度に混雑率が170 %を下回った。

外回りは、2007年度のダイヤ改正で1時間あたりの運転本数を25本に増加し、混雑率が210 %を下回った。その後は200 %前後で横ばい傾向が続き、依然として日本の鉄道路線でワーストクラスの混雑率を記録していたが、2014年度に[[上野東京ライン]]が開業したことで混雑が大幅に緩和され、2015年度に混雑率が170 %を下回った。並行する京浜東北線も南行きの最混雑区間が上野駅 → 御徒町駅間から[[川口駅]] → [[赤羽駅]]間に変更されている。

その他の各種データは、JR東日本が公表している『会社要覧』<ref group="JR">[http://www.jreast.co.jp/youran/ 会社要覧] - 東日本旅客鉄道</ref>の「輸送」の章などを参照のこと。

各駅の乗車人員は、全体的に減少傾向または微減微増を行ったり来たりしている傾向にある。急激に増加傾向にある駅は、新しく乗換駅として機能している大崎駅、日暮里駅<ref group="注釈">それぞれ[[東京臨海高速鉄道りんかい線]]、[[東京都交通局日暮里・舎人ライナー|日暮里・舎人ライナー]]の乗換駅である。</ref>、何らかのブームにあわせて訪れる際に利用する乗客が多い新大久保駅<ref group="注釈">[[コリアンタウン]]が近隣にあり、いわゆる[[韓流]]ブームの際は利用者数が多くなる傾向がある。</ref>、両方がある秋葉原駅<ref group="注釈">[[つくばエクスプレス]]との乗り換え駅であると共に、秋葉原地域は[[サブカルチャー]]ブームにより観光客数が多くなっている。</ref>くらいである<ref name="rf100249">[[#annual100|『鉄道ファン』2010年2月号(交友社)p.49]]</ref>。

==== 混雑率の推移 ====
近年の混雑率の推移は以下の通り。
<!-- 「年度」なので、特記事項のトピックは、3月までは前年度のトピックになります。 -->
{| class="wikitable" border="1" cellspacing="0" cellpadding="2" style="font-size:85%; text-align:center;"
|+ 混雑率の推移
|-
!rowspan="3"|年度
!colspan="8"|最混雑区間輸送実績<ref>『都市交通年報』各年度版</ref>
!rowspan="3"|特記事項
|-
! colspan="4"|新大久保駅 → 新宿駅間 !! colspan="4"|上野駅 → 御徒町駅間
|-
! 運転本数:本 !! 輸送力:人 !! 輸送量:人 !! 混雑率:%
! 運転本数:本 !! 輸送力:人 !! 輸送量:人 !! 混雑率:%
|-
| 1965年(昭和40年)
| 24 || 26,880 || 72,100 || '''268'''
| 24 || 26,880 || 76,050 || '''283'''
|style="text-align:left;"|内回りの最混雑区間は大崎駅 → 品川駅間
|-
| 1966年(昭和41年)
| 24 || 26,880 || 72,853 || '''271'''
| 24 || 26,880 || 77,444 || '''288'''
|
|-
| 1967年(昭和42年)
| 24 || 26,880 || 73,470 || style="background-color: #ffcccc;"|'''273'''
| 24 || 26,880 || 78,830 || style="background-color: #ffcccc;"|'''293'''
|
|-
| 1968年(昭和43年)
| 24 || 30,240 || 71,890 || '''238'''
| 24 || 28,560 || 72,230 || '''253'''
|
|-
| 1969年(昭和44年)
| 24 || 30,240 || 72,300 || '''239'''
| 24 || 28,560 || 78,880 || '''276'''
|style="text-align:left;"|1969年12月20日、営団地下鉄千代田線北千住駅 - 大手町駅間開業
|-
| 1970年(昭和45年)
| 24 || 31,360 || 67,900 || '''217'''
| 24 || 30,240 || 75,090 || '''248'''
|
|-
| 1971年(昭和46年)
| 23 || 32,200 || || ''' '''
| 23 || 32,200 || 74,100 || '''230'''
|style="text-align:left;"|全列車が10両編成となる
|-
| 1972年(昭和47年)
| 22 || 30,800 || 69,600 || '''226'''
| 23 || 32,200 || 70,490 || '''219'''
|
|-
| 1973年(昭和48年)
| 22 || 30,800 || 69,940 || '''227'''
| 24 || 33,600 || 72,080 || '''215'''
|
|-
| 1974年(昭和49年)
| 22 || 30,800 || 69,960 || '''227'''
| 24 || 33,600 || 74,250 || '''221'''
|
|-
| 1975年(昭和50年)
| 22 || 30,800 || 70,600 || '''229'''
| 24 || 33,600 || 75,000 || '''223'''
|
|-
| 1976年(昭和51年)
| 22 || 30,800 || 70,430 || '''229'''
| 24 || 33,600 || 75,800 || '''226'''
|
|-
| 1977年(昭和52年)
| 22 || 30,800 || 70,630 || '''229'''
| 24 || 33,600 || 76,000 || '''226'''
|
|-
| 1978年(昭和53年)
| 22 || 30,800 || 70,710 || '''230'''
| 24 || 33,600 || 76,230 || '''227'''
|
|-
| 1979年(昭和54年)
| 22 || 30,800 || 70,990 || '''230'''
| 24 || 33,600 || 76,990 || '''229'''
|
|-
| 1980年(昭和55年)
| 23 || 32,200 || 82,800 || '''257'''
| 24 || 33,600 || 77,760 || '''231'''
|style="text-align:left;"|内回りの最混雑区間を新大久保駅 → 新宿駅間に変更
|-
| 1981年(昭和56年)
| 23 || 32,200 || 83,200 || '''258'''
| 24 || 33,600 || 78,300 || '''233'''
|
|-
| 1982年(昭和57年)
| 23 || 32,200 || 84,870 || '''264'''
| 24 || 33,600 || 79,100 || '''236'''
|
|-
| 1983年(昭和58年)
| 23 || 32,200 || 85,720 || '''266'''
| 24 || 33,600 || 79,930 || '''238'''
|
|-
| 1984年(昭和59年)
| 24 || 33,600 || 86,580 || '''258'''
| 24 || 33,600 || 80,730 || '''240'''
|
|-
| 1985年(昭和60年)
| 24 || 33,600 || 87,310 || '''263'''
| 24 || 33,600 || 81,760 || '''243'''
|style="text-align:left;"|1986年3月3日、埼京線池袋駅 - 新宿駅間延伸開業
|-
| 1986年(昭和61年)
| 23 || 32,200 || || ''' '''
| 24 || 33,600 || 82,350 || '''245'''
|
|-
| 1987年(昭和62年)
| 23 || 32,200 || 83,170 || '''258'''
| 24 || 33,600 || 89,380 || '''266'''
|
|-
| 1988年(昭和63年)
| 24 || 33,600 || 88,340 || '''263'''
| 24 || 33,600 || 90,700 || '''270'''
|style="text-align:left;"|内回りの最混雑区間を代々木駅 → 原宿駅間に変更
|-
| 1989年(平成元年)
| 24 || 33,600 || 89,100 || '''265'''
| 24 || 33,600 || 92,000 || '''274'''
|
|-
| 1990年(平成{{0}}2年)
| 24 || 33,600 || 89,650 || '''267'''
| 24 || 33,600 || 92,080 || '''274'''
|
|-
| 1991年(平成{{0}}3年)
| 24 || 33,600 || 91,400 || '''272'''
| 24 || 33,600 || 91,000 || '''271'''
|
|-
| 1992年(平成{{0}}4年)
| 24 || 36,960 || style="background-color: #ffcccc;"|91,700 || '''248'''
| 24 || 36,960 || style="background-color: #ffcccc;"|95,080 || '''257'''
|style="text-align:left;"|全列車が11両編成となる
|-
| 1993年(平成{{0}}5年)
| 24 || 36,960 || 90,940 || '''246'''
| 24 || 36,960 || 94,120 || '''255'''
|
|-
| 1994年(平成{{0}}6年)
| 24 || 36,960 || 90,980 || '''246'''
| 24 || 36,960 || 92,240 || '''250'''
|
|-
| 1995年(平成{{0}}7年)
| 24 || 36,960 || 91,000 || '''246'''
| 24 || 36,960 || 91,390 || '''247'''
|style="text-align:left;"|1996年3月16日、埼京線新宿駅 - 恵比寿駅間延伸開業
|-
| 1996年(平成{{0}}8年)
| 24 || 36,960 || 73,900 || '''200'''
| 24 || 36,960 || 90,060 || '''244'''
|
|-
| 1997年(平成{{0}}9年)
| 24 || 36,960 || 74,270 || '''201'''
| 24 || 36,960 || 88,400 || '''239'''
|
|-
| 1998年(平成10年)
| 24 || 36,960 || 73,820 || '''200'''
| 24 || 36,960 || 87,530 || '''237'''
|
|-
| 1999年(平成11年)
| 24 || 36,960 || 74,400 || '''201'''
| 24 || 36,960 || 87,220 || '''236'''
|
|-
| 2000年(平成12年)
| 24 || 36,960 || 74,570 || '''202'''
| 24 || 36,960 || 86,240 || '''233'''
|
|-
| 2001年(平成13年)
| 24 || 36,960 || ||
| 24 || 36,960 || || '''230'''
|style="text-align:left;"|2001年12月1日、湘南新宿ライン開業
|-
| 2002年(平成14年)
| 24 || 37,500 || 72,500 || '''193'''
| 24 || 37,230 || 85,060 || '''228'''
|style="text-align:left;"|2002年12月1日、埼京線恵比寿駅 - 大崎駅間延伸開業
|-
| 2003年(平成15年)
| 24 || 38,040 || 70,200 || '''185'''
| 24 || 38,220 || 85,300 || '''223'''
|
|-
| 2004年(平成16年)
| 24 || || || '''180'''
| 24 || || || '''216'''
|style="text-align:left;"|内回りの最混雑区間を新大久保駅 → 新宿駅間に変更
|-
| 2005年(平成17年)
| 24 || || || '''178'''
| 24 || || 84,560 || '''216'''
|style="text-align:left;"|全車両が幅広車体となる
|-
| 2006年(平成18年)
| 24 || 39,072 || 69,360 || '''178'''
| 24 || 39,072 || 84,210 || '''216'''
|
|-
| 2007年(平成19年)
| 24 || 39,072 || || '''178'''
| 25 || 40,700 || || '''205'''
|
|-
| 2008年(平成20年)
| 24 || 39,072 || 64,560 || '''165'''
| 25 || 40,700 || 83,200 || '''204'''
|style="text-align:left;"|2008年6月14日、東京メトロ副都心線開業
|-
| 2009年(平成21年)
| 24 || 39,072 || 63,890 || '''164'''
| 25 || 40,700 || 82,400 || '''202'''
|
|-
| 2010年(平成22年)
| 24 || 39,072 || 64,080 || '''164'''
| 25 || 40,700 || 81,980 || '''201'''
|
|-
| 2011年(平成23年)
| 24 || 39,072 || 63,730 || '''163'''
| 25 || 40,700 || 81,370 || '''200'''
|
|-
| 2012年(平成24年)
| 24 || 39,072 || 63,960 || '''164'''
| 25 || 40,700 || 81,390 || '''200'''
|
|-
| 2013年(平成25年)
| 23 || 37,444 || 63,140 || '''169'''
| 24 || 39,072 || 78,930 || '''202'''
|
|-
| 2014年(平成26年)
| 23 || 37,444 || 61,940 || '''165'''
| 24 || 39,072 || 77,750 || '''199'''
|style="text-align:left;"|2015年3月14日、上野東京ライン開業
|-
| 2015年(平成27年)
| 23 || 37,444 || 62,600 || '''167'''
| 24 || 39,072 || 63,720 || '''163'''
|
|-
| 2016年(平成28年)
| 23 || 37,444 || 61,640 || '''165'''
| 23 || 37,444 || 59,370 || '''159'''
|
|-
| 2017年(平成29年)
| 23 || 37,444 || 59,900 || '''160'''
| 23 || 37,444 || 57,400 || '''153'''
|
|-
| 2018年(平成30年)
| 23 || 37,444 || style="background-color: #ccffff;"| 58,990 || style="background-color: #ccffff;"| '''158'''
| 23 || 37,444 || style="background-color: #ccffff;"| 56,430 || style="background-color: #ccffff;"| '''151'''
|
|}

==== 平均通過人員 ====
各年度の[[輸送密度|平均通過人員]]、旅客運輸収入は以下の通り。数値は品川駅 - 渋谷駅 - 新宿駅 - 池袋駅 - 田端駅間のみ。田端駅 - 上野駅 - 東京駅 - 品川駅間は東北本線および東海道本線に合算され公表されている。

{| class="wikitable" style="text-align:right"
|+平均通過人員
|-
! 年度 !! 平均通過人員(人/日) !! 旅客運輸収入(万円) !! 出典
|-
| 1987年(昭和62年)
|813,877
|
|<ref group="JR" name="rosen_avr1987-2017">{{PDFlink|[http://www.jreast.co.jp/rosen_avr/pdf/1987-2017.pdf 路線別ご利用状況(1987〜2017年度、5年毎)]}} - 東日本旅客鉄道</ref>
|-
| 1992年(平成{{0}}4年)
|924,176
|
|<ref group="JR" name="rosen_avr1987-2017" />
|-
| 1997年(平成{{0}}9年)
|965,495
|
|<ref group="JR" name="rosen_avr1987-2017" />
|-
| 2002年(平成14年)
|971,271
|
|<ref group="JR" name="rosen_avr1987-2017" />
|-
| 2007年(平成19年)
|1,098,346
|
|<ref group="JR" name="rosen_avr1987-2017" />
|-
| 2008年(平成20年)
|1,084,918
|
|<ref group="JR" name="rosen_avr2008-2012" />
|-
| 2009年(平成21年)
|1,067,341
|
|<ref group="JR" name="rosen_avr2008-2012" />
|-
| 2010年(平成22年)
|1,060,497
|
|<ref group="JR" name="rosen_avr2008-2012" />
|-
| 2011年(平成23年)
|1,060,644
|
|<ref group="JR" name="rosen_avr2008-2012" />
|-
| 2012年(平成24年)
|1,081,099
|
|<ref group="JR" name="rosen_avr2008-2012">{{PDFlink|[http://www.jreast.co.jp/rosen_avr/pdf/2008-2012.pdf 路線別ご利用状況(2008~2012年度)]}} - 東日本旅客鉄道</ref>
|-
| 2013年(平成25年)
|1,080,888
|
|<ref group="JR" name="rosen_avr2013-2017" />
|-
| 2014年(平成26年)
|1,077,568
|
|<ref group="JR" name="rosen_avr2013-2017" />
|-
| 2015年(平成27年)
|1,097,093
|10,689,200
|<ref group="JR" name="rosen_avr2013-2017" />
|-
| 2016年(平成28年)
|1,111,243
|10,834,700
|<ref group="JR" name="rosen_avr2013-2017" />
|-
| 2017年(平成29年)
|1,124,463
|10,979,800
|<ref group="JR" name="rosen_avr2013-2017">{{PDFlink|[http://www.jreast.co.jp/rosen_avr/pdf/2013-2017.pdf 路線別ご利用状況(2013~2017年度)]}} - 東日本旅客鉄道</ref>
|}

=== 駅一覧 ===
ここでは山手線の各駅と[[営業キロ]]、接続路線、所在地の一覧を、[[駅ナンバリング|駅番号]]順に東京駅から内回り方向に並べ東京駅まで記す。『鉄道要覧』記載の山手線の正式な起点は品川駅、終点は田端駅、運転系統上の起終点は大崎駅である。<!--『鉄道要覧』記載の区間表記や、環状運転上の外回りの運行方向順とは逆になる。もし改変を行う場合には、ノートで提案の方を御願いいたします。-->
* '''内回り''':東京駅→上野駅→田端駅→池袋駅→新宿駅→品川駅→東京駅方面
* '''外回り''':東京駅→品川駅→新宿駅→池袋駅→田端駅→上野駅→東京駅方面

* 全電車が各駅に停車。
* 接続路線
** 東日本旅客鉄道の路線名は運転系統上の名称(正式な路線名とは異なる)。駅名が異なる場合は⇒印で駅名を記す。
** 田端駅 - 田町駅間:京浜東北線と[[対面乗り換え]]で連絡が可能。
** 他線との連絡のない駅は目白駅と新大久保駅のみ。
* 全駅が[[東京都区部|東京23区]]内に所在。

{| class="wikitable" rules="all"
|- style="border-bottom:solid 3px #9acd32;"
!style="width:1em; line-height:1.1em;"|{{縦書き|正式路線名|height=6em}}
!style="width:4em;"|駅番号
!style="width:9.5em;"|駅名
!style="width:2.5em;"|駅間<br />営業キロ
!style="width:2.5em;"|累計<br />営業キロ
!接続路線・備考
!style="width:4em;"|所在地
|- style="height:4em;" id="top-of-table"
| rowspan="9" style="vertical-align:middle; text-align:center; width:1em; letter-spacing:0.5em;|{{縦書き|東北本線|height=8em}}
!JY 01
|[[東京駅]]
| style="text-align:center;" | -
| style="text-align:right;" |0.0
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:Shinkansen-E.svg|17px|■]] [[東北新幹線|東北]]・[[山形新幹線|山形]]・[[秋田新幹線|秋田]]・[[北海道新幹線|北海道]]・[[上越新幹線|上越]]・[[北陸新幹線]]・[[ファイル:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] [[京浜東北線]] (JK 26)・[[ファイル:JR JC line symbol.svg|15px|JC]] [[中央線快速|中央線]] (JC 01)・[[ファイル:JR JU line symbol.svg|15px|JU]] [[上野東京ライン]] (JU 01)・[[ファイル:JR JT line symbol.svg|15px|JT]] [[東海道線 (JR東日本)|東海道線]] (JT 01)・[[ファイル:JR JO line symbol.svg|15px|JO]] [[横須賀・総武快速線|横須賀線・総武線(快速)]](JO 19)・[[ファイル:JR JE line symbol.svg|15px|JE]] [[京葉線]] (JE 01)<br />東海旅客鉄道:[[ファイル:Shinkansen jrc.svg|17px|■]] [[東海道新幹線]]<br />[[東京地下鉄]]:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Marunouchi Line.svg|15px|M]] [[東京メトロ丸ノ内線|丸ノ内線]] (M-17)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Tōzai Line.svg|15px|T]] [[東京メトロ東西線|東西線]] ⇒[[大手町駅 (東京都)|大手町駅]] (T-09)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Chiyoda Line.svg|15px|C]] [[東京メトロ千代田線|千代田線]] ⇒[[二重橋前駅|二重橋前〈丸の内〉駅]] (C-10)<br />[[都営地下鉄]]:[[ファイル:Toei Mita line symbol.svg|15px|I]] [[都営地下鉄三田線|三田線]] ⇒大手町駅 (I-09)
| rowspan="3" |[[千代田区]]
|-
!JY 02
|[[神田駅 (東京都)|神田駅]]
| style="text-align:right;" |1.3
| style="text-align:right;" |1.3
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] 京浜東北線 (JK 27)・[[ファイル:JR JC line symbol.svg|15px|JC]] 中央線 (JC 02)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Ginza Line.svg|15px|G]] [[東京メトロ銀座線|銀座線]] (G-13)
|-
!JY 03
|[[秋葉原駅]]
| style="text-align:right;" |0.7
| style="text-align:right;" |2.0
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] 京浜東北線 (JK 28)・[[ファイル:JR JB line symbol.svg|15px|JB]] [[中央・総武緩行線|中央・総武線(各駅停車)]](JB 19)<br />[[首都圏新都市鉄道]]:[[首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス|つくばエクスプレス]] (TX01)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Hibiya Line.svg|15px|H]] [[東京メトロ日比谷線|日比谷線]] (H-16)<br />都営地下鉄:[[ファイル:Toei Shinjuku line symbol.svg|15px|S]] [[都営地下鉄新宿線|新宿線]] ⇒[[岩本町駅]] (S-08)
|-
!JY 04
|[[御徒町駅]]
| style="text-align:right;" |1.0
| style="text-align:right;" |3.0
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] 京浜東北線 (JK 29)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Ginza Line.svg|15px|G]] 銀座線 ⇒[[上野広小路駅]] (G-15)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Hibiya Line.svg|15px|H]] 日比谷線 ⇒[[仲御徒町駅]] (H-17)<br />都営地下鉄:[[ファイル:Toei Oedo line symbol.svg|15px|E]] [[都営地下鉄大江戸線|大江戸線]] ⇒[[上野御徒町駅]] (E-09)
| rowspan="3" |[[台東区]]
|-
!JY 05
|[[上野駅]]
| style="text-align:right;" |0.6
| style="text-align:right;" |3.6
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:Shinkansen-E.svg|17px|■]] 東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線・[[ファイル:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] 京浜東北線 (JK 30)・[[ファイル:JR JU line symbol.svg|15px|JU]] [[宇都宮線]]([[東北本線|東北線]])・[[高崎線]]・上野東京ライン (JU 02)<ref group="*">鶯谷駅 - 上野駅 - 尾久駅は、尾久駅発着に限り区間外乗車の特例が設けられている。通常の乗車券では鶯谷方面から尾久駅経由赤羽方面に乗り換えることはできない(日暮里駅 - 上野駅が重複乗車となる)。</ref>・[[ファイル:JR JJ line symbol.svg|15px|JJ]] [[常磐線]] (JJ 01)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Ginza Line.svg|15px|G]] 銀座線 (G-16)・[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Hibiya Line.svg|15px|H]] 日比谷線 (H-18)<br />京成電鉄:[[ファイル:Number prefix Keisei.PNG|15px|KS]] [[京成本線|本線]] ⇒[[京成上野駅]] (KS01)
|-
!JY 06
|[[鶯谷駅]]
| style="text-align:right;" |1.1
| style="text-align:right;" |4.7
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] 京浜東北線 (JK 31)
|-
!JY 07
|[[日暮里駅]]
| style="text-align:right;" |1.1
| style="text-align:right;" |5.8
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] 京浜東北線 (JK 32)・[[ファイル:JR JJ line symbol.svg|15px|JJ]] 常磐線(上野東京ライン)(JJ 02)<br />[[京成電鉄]]:[[ファイル:Number prefix Keisei.PNG|15px|KS]] 本線 (KS02)<br />東京都交通局:[[ファイル:Nippori-Toneri Liner symbol.svg|15px|NT]] [[東京都交通局日暮里・舎人ライナー|日暮里・舎人ライナー]] (NT 01)
| rowspan="2" |[[荒川区]]
|-
!JY 08
|[[西日暮里駅]]
| style="text-align:right;" |0.5
| style="text-align:right;" |6.3
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] 京浜東北線 (JK 33)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Chiyoda Line.svg|15px|C]] 千代田線 (C-16)<br />東京都交通局:[[ファイル:Nippori-Toneri Liner symbol.svg|15px|NT]] 日暮里・舎人ライナー (NT 02)
|-
! rowspan="2" |JY 09
| rowspan="2" |[[田端駅]]
| style="text-align:right;" rowspan="2" |0.8
| style="text-align:right;" rowspan="2" |7.1
| rowspan="2" |東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] 京浜東北線 (JK 34)<br /><ref group="*">このほか、田端駅と同一地点扱いの山手貨物線[[田端信号場駅]]からは、[[東北貨物線]]・田端貨物線(常磐線支線)と接続している。また[[北王子線]](東北本線支線)も接続していた。</ref>
| rowspan="2" |[[北区 (東京都)|北区]]
|-
| rowspan="17" style="vertical-align:middle; text-align:center; width:1em; letter-spacing:0.5em;|{{縦書き|山手線|height=6em}}
|-
!JY 10
|[[駒込駅]]
| style="text-align:right;" |1.6
| style="text-align:right;" |8.7
|東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Namboku Line.svg|15px|N]] [[東京メトロ南北線|南北線]] (N-14)
| rowspan="5" |[[豊島区]]
|-
!JY 11
|[[巣鴨駅]]
| style="text-align:right;" |0.7
| style="text-align:right;" |9.4
|都営地下鉄:[[ファイル:Toei Mita line symbol.svg|15px|I]] 三田線 (I-15)
|-
!JY 12
|[[大塚駅 (東京都)|大塚駅]]
| style="text-align:right;" |1.1
| style="text-align:right;" |10.5
|[[東京都交通局]]:[[ファイル:Tokyo Sakura Tram symbol.svg|15px|SA]] [[都電荒川線|都電荒川線(東京さくらトラム)]] ⇒[[大塚駅 (東京都)|大塚駅前電停]] (SA 23)
|-
!JY 13
|[[池袋駅]]
| style="text-align:right;" |1.8
| style="text-align:right;" |12.3
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JA line symbol.svg|15px|JA]] [[埼京線]] (JA 12)・[[ファイル:JR JS line symbol.svg|15px|JS]] [[湘南新宿ライン]] (JS 21)<ref group="*">田端駅 - 池袋駅 - 赤羽駅(湘南新宿ライン経由)には区間外乗車の特例がないため、通常の乗車券では田端方面から湘南新宿ライン赤羽方面に乗り換えることはできない(田端駅 - 池袋駅が重複乗車となる)。</ref><br />[[東武鉄道]]:[[ファイル:Tobu Tojo Line (TJ) symbol.svg|15px|TJ]] [[東武東上本線|東上線]] (TJ-01)<br />[[西武鉄道]]:[[ファイル:Seibu ikebukuro logo.svg|15px|SI]] [[西武池袋線|池袋線]] (SI01)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Marunouchi Line.svg|15px|M]] 丸ノ内線 (M-25)・[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Yūrakuchō Line.svg|15px|Y]] [[東京メトロ有楽町線|有楽町線]] (Y-09)・[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Fukutoshin Line.svg|15px|F]] [[東京メトロ副都心線|副都心線]] (F-09)
|-
!JY 14
|[[目白駅]]
| style="text-align:right;" |1.2
| style="text-align:right;" |13.5
|
|-
!JY 15
|[[高田馬場駅]]
| style="text-align:right;" |0.9
| style="text-align:right;" |14.4
|西武鉄道:[[ファイル:Seibu shinjuku logo.svg|15px|SS]] [[西武新宿線|新宿線]] (SS02)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Tōzai Line.svg|15px|T]] 東西線 (T-03)
| rowspan="3" |[[新宿区]]
|-
!JY 16
|[[新大久保駅]]
| style="text-align:right;" |1.4
| style="text-align:right;" |15.8
|
|-
!JY 17
|[[新宿駅]]
| style="text-align:right;" |1.3
| style="text-align:right;" |17.1
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JA line symbol.svg|15px|JA]] 埼京線 (JA 11)・[[ファイル:JR JS line symbol.svg|15px|JS]] 湘南新宿ライン (JS 20)・[[ファイル:JR JC line symbol.svg|15px|JC]] 中央線(快速)(JC 05)・[[ファイル:JR JB line symbol.svg|15px|JB]] 中央・総武線(各駅停車)(JB 10)<br />[[京王電鉄]]:[[ファイル:Number prefix Keio-line.svg|15px|KO]] [[京王線]]・[[京王新線]] (KO01)<br />[[小田急電鉄]]:[[ファイル:Odakyu odawara logo.svg|15px|OH]] [[小田急小田原線|小田原線]] (OH01)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Marunouchi Line.svg|15px|M]] 丸ノ内線 (M-08)<br />都営地下鉄:[[ファイル:Toei Shinjuku line symbol.svg|15px|S]] 新宿線 (S-01)<br />都営地下鉄:[[ファイル:Toei Oedo line symbol.svg|15px|E]] 大江戸線 ⇒新宿駅 (E-27)・[[新宿西口駅]] (E-01)<br />西武鉄道:[[ファイル:Seibu shinjuku logo.svg|15px|SS]] 新宿線 ⇒[[西武新宿駅]] (SS01)
|-
!JY 18
|[[代々木駅]]
| style="text-align:right;" |0.7
| style="text-align:right;" |17.8
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JB line symbol.svg|15px|JB]] 中央・総武線(各駅停車)(JB 11)<br />都営地下鉄:[[ファイル:Toei Oedo line symbol.svg|15px|E]] 大江戸線 (E-26)
| rowspan="4" |[[渋谷区]]
|-
!JY 19
|[[原宿駅]]
| style="text-align:right;" |1.5
| style="text-align:right;" |19.3
|東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Chiyoda Line.svg|15px|C]] 千代田線・[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Fukutoshin Line.svg|15px|F]] 副都心線 ⇒[[明治神宮前駅|明治神宮前〈原宿〉駅]] (C-03・F-15)
|-
!JY 20
|[[渋谷駅]]
| style="text-align:right;" |1.2
| style="text-align:right;" |20.5
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JA line symbol.svg|15px|JA]] 埼京線 (JA 10)・[[ファイル:JR JS line symbol.svg|15px|JS]] 湘南新宿ライン (JS 19)<br />[[東急電鉄]]: [[ファイル:Tokyu TY line symbol.svg|15px|TY]] [[東急東横線|東横線]] (TY01)・[[ファイル:Tokyu DT line symbol.svg|15px|DT]] [[東急田園都市線|田園都市線]] (DT01)<br />京王電鉄:[[ファイル:Number prefix Keio-Inokashira-line.svg|15px|IN]] [[京王井の頭線|井の頭線]] (IN01)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Ginza Line.svg|15px|G]] 銀座線 (G-01)・[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Hanzōmon Line.svg|15px|Z]] [[東京メトロ半蔵門線|半蔵門線]] (Z-01)・[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Fukutoshin Line.svg|15px|F]] 副都心線 (F-16)
|-
!JY 21
|[[恵比寿駅]]
| style="text-align:right;" |1.6
| style="text-align:right;" |22.1
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JA line symbol.svg|15px|JA]] 埼京線 (JA 09)・[[ファイル:JR JS line symbol.svg|15px|JS]] 湘南新宿ライン (JS 18)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Hibiya Line.svg|15px|H]] 日比谷線 (H-02)
|-
!JY 22
|[[目黒駅]]
| style="text-align:right;" |1.5
| style="text-align:right;" |23.6
|東急電鉄:[[ファイル:Tokyu MG line symbol.svg|15px|MG]] [[東急目黒線|目黒線]] (MG01)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Namboku Line.svg|15px|N]] 南北線 (N-01)<br />都営地下鉄:[[ファイル:Toei Mita line symbol.svg|15px|I]] 三田線 (I-01)
| rowspan="3" |[[品川区]]
|-
!JY 23
|[[五反田駅]]
| style="text-align:right;" |1.2
| style="text-align:right;" |24.8
|東急電鉄:[[ファイル:Tokyu IK line symbol.svg|15px|IK]] [[東急池上線|池上線]] (IK01)<br />都営地下鉄:[[ファイル:Toei Asakusa line symbol.svg|15px|A]] [[都営地下鉄浅草線|浅草線]] (A-05)
|-
!JY 24
|[[大崎駅]]
| style="text-align:right;" |0.9
| style="text-align:right;" |25.7
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JA line symbol.svg|15px|JA]] 埼京線 (JA 08)・[[File:Sotetsu line symbol.svg|15px|SO]] [[相鉄・JR直通線]] (JA 08 / JS 17)・[[ファイル:JR JS line symbol.svg|15px|JS]] 湘南新宿ライン (JS 17)<ref group="*">品川 - 大崎 - 西大井には区間外乗車の特例が設けられているため、品川方面から西大井方面に乗り換えることができる(品川 - 大崎の重複乗車が認められる)。</ref><br />[[東京臨海高速鉄道]]:[[ファイル:Rinkai Line symbol.svg|15px|R]] [[東京臨海高速鉄道りんかい線|りんかい線]] (R 08)
|-
! rowspan="2" |JY 25
| rowspan="2" |[[品川駅]]
| style="text-align:right;" rowspan="2" |2.0
| style="text-align:right;" rowspan="2" |27.7
| rowspan="2" |東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] 京浜東北線 (JK 20)・[[ファイル:JR JT line symbol.svg|15px|JT]] 東海道線(上野東京ライン)(JT 03)・[[ファイル:JR JO line symbol.svg|15px|JO]] 横須賀線 (JO 17)<br />[[東海旅客鉄道]]:[[ファイル:Shinkansen jrc.svg|17px|■]] 東海道新幹線<br />[[京浜急行電鉄]]:[[ファイル:Number prefix Keikyū.svg|15px|KK]] [[京急本線|本線]] (KK01)
| rowspan="6" |[[港区 (東京都)|港区]]
|-
| rowspan="7" style="vertical-align:middle; text-align:center; width:1em; letter-spacing:0.5em;|{{縦書き|東海道本線|height=10em}}
|-
!JY 26
|[[高輪ゲートウェイ駅]]
|style="text-align:right;"|0.9
|style="text-align:right;"|28.6
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] 京浜東北線 (JK 21)<br />都営地下鉄:[[ファイル:Toei Asakusa line symbol.svg|15px|A]] 浅草線 ⇒[[泉岳寺駅]] (A-07)<br />京浜急行電鉄:[[ファイル:Number prefix Keikyū.svg|15px|KK]] 本線 ⇒泉岳寺駅 (A-07)
|-
!JY 27
|[[田町駅]]
| style="text-align:right;" |1.3
| style="text-align:right;" |29.9
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] 京浜東北線 (JK 22)<br />都営地下鉄:[[ファイル:Toei Asakusa line symbol.svg|15px|A]] 浅草線・[[ファイル:Toei Mita line symbol.svg|15px|I]] 三田線 ⇒[[三田駅 (東京都)|三田駅]] (A-08・I-04)
|-
!JY 28
|[[浜松町駅]]
| style="text-align:right;" |1.5
| style="text-align:right;" |31.4
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] 京浜東北線 (JK 23)<br />[[東京モノレール]]:[[ファイル:Tokyo Monorail Line symbol.svg|15px|MO]] [[東京モノレール羽田空港線]] ⇒[[浜松町駅|モノレール浜松町駅]] (MO 01)<br />都営地下鉄:[[ファイル:Toei Asakusa line symbol.svg|15px|A]] 浅草線・[[ファイル:Toei Oedo line symbol.svg|15px|E]] 大江戸線 ⇒[[大門駅 (東京都)|大門駅]] (A-09・E-20)
|-
!JY 29
|[[新橋駅]]
| style="text-align:right;" |1.2
| style="text-align:right;" |32.6
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] 京浜東北線 (JK 24)・[[ファイル:JR JT line symbol.svg|15px|JT]] 東海道線(上野東京ライン)(JT 02) ・[[ファイル:JR JO line symbol.svg|15px|JO]] 横須賀線 (JO 18)<br />[[ゆりかもめ (企業)|ゆりかもめ]]:[[ファイル:Yurikamome line symbol.svg|15px|U]] [[ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線|東京臨海新交通臨海線]] (U-01)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Ginza Line.svg|15px|G]] 銀座線 (G-08)<br />都営地下鉄:[[ファイル:Toei Asakusa line symbol.svg|15px|A]] 浅草線 (A-10)
|-
!JY 30
|[[有楽町駅]]
| style="text-align:right;" |1.1
| style="text-align:right;" |33.7
|東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JK line symbol.svg|15px|JK]] 京浜東北線 (JK 25)・[[ファイル:JR JE line symbol.svg|15px|JE]] 京葉線 ⇒東京駅 (JE 01)<ref group="*">有楽町駅 - 東京駅間を含む定期乗車券や特別企画乗車券などの利用を除き浜松町・新橋方面からのみ乗り換え可。</ref><br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Yūrakuchō Line.svg|15px|Y]] 有楽町線 (Y-18)<br />東京地下鉄:[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Hibiya Line.svg|15px|H]] 日比谷線・[[ファイル:Logo of Tokyo Metro Chiyoda Line.svg|15px|C]] 千代田線 ⇒[[日比谷駅]] (H-08・C-09)<br />都営地下鉄:[[ファイル:Toei Mita line symbol.svg|15px|I]] 三田線 ⇒日比谷駅 (I-08)<br />(地下通路で[[銀座駅]]・[[東銀座駅]]に連絡)
| rowspan="2" |[[千代田区]]
|-
!JY 01
|東京駅
| style="text-align:right;" |0.8
| style="text-align:right;" |34.5
|(本表の[[#top-of-table|最上欄]]を参照)
|}
{{Reflist|group="*"}}

現在、山手線で駅間距離が最も長い区間は、大崎駅 - 品川駅間のおよそ2 km、最も短い区間は日暮里駅 - 西日暮里駅間のおよそ500 mである。

目黒駅 - 恵比寿駅間で[[目黒区]]を、巣鴨駅 - 駒込駅間で[[文京区]]を、神田駅 - 東京駅間で[[中央区 (東京都)|中央区]]をわずかに通るが、駅はない。

==== 廃止区間 ====
; 貨物支線・[[1916年]]廃止
: 大崎駅 (0.00 km) - [[大井町駅]] (1.45 km)
: ※廃止当時は[[マイル]]表記だった。

==== 廃止信号場 ====
品川駅 - 池袋駅 - 田端駅間にあった[[信号場]]。( ) 内は品川駅起点の[[営業キロ]]。

* [[目黒川信号場]] : [[1965年]]廃止、品川駅 - 大崎駅間 (1.3 km)
* 上大崎信号場 : [[1935年]]廃止、五反田駅 - 目黒駅間の貨物線上 (3.6 km)
* 戸山ヶ原信号場 : 1935年廃止、新大久保駅 - 高田馬場駅間 (12.4 km)

==== 新駅計画 ====
{{See also|高輪ゲートウェイ駅|上野東京ライン#品川車両基地について|田町車両センター#今後の予定}}
2012年1月4日、品川駅 - 田町駅間(現在の[[東京総合車両センター|東京総合車両センター田町センター]]周辺)に当路線では40年振りとなる新駅を2013年(平成25年)に着工を目指すと報じられた<ref group="新聞">[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120104-OYT1T00464.htm 山手線、40年ぶりに新駅…品川-田町間] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20120104093632/http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120104-OYT1T00464.htm |date=2012年1月4日 }} - 『読売新聞』2012年1月4日</ref>。報道によれば、東北縦貫線(上野東京ライン)完成後に田町車両センターの機能を縮小し、空きスペースの再開発を進めると共に、線路を現在より外側に移し、品川駅の北側約1キロメートル地点に新駅を作り、山手線と京浜東北線が停車する計画で、開業は早ければ[[2020年]]頃を見込んでいた<ref group="新聞">[http://www.asahi.com/national/update/0104/TKY201201040315.html 山手線に新駅計画 品川―田町間、20年ごろ完成予定] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20120105091601/http://www.asahi.com/national/update/0104/TKY201201040315.html |date=2012年1月5日 }} - 『朝日新聞』2012年1月4日</ref>。

2014年6月3日、JR東日本から田町駅から約1.3 km、品川駅から約0.9 km付近に新駅を設置し、2020年の[[2020年東京オリンピック|東京オリンピック]]・[[2020年東京パラリンピック|パラリンピック]]にあわせて暫定開業を予定していると正式に発表された<ref group="JR">{{PDFlink|[http://www.jreast.co.jp/press/2014/20140604.pdf 田町〜品川駅間に新駅を設置し、まちづくりを進めます]}} - 東日本旅客鉄道 2014年6月3日</ref>。また、東京都や港区、関係鉄道事業者と再開発計画をまとめることにしている。構想では1階部分にはホームの他バスターミナルを設け、2階のコンコース部分にはイベント広場などを設ける予定となっている。至近にある[[泉岳寺駅]]との連絡設備の設置も検討している<ref group="新聞">[http://www.nikkei.com/article/DGXNZO72219220T00C14A6L21000/ 「透明の大屋根、街見渡す JR山手線新駅の再開発」] 『日本経済新聞』2014年6月4日</ref>。

駅名については2018年6月に公募が行われ、2018年12月4日に「高輪ゲートウェイ駅」に決定したと発表された<ref group="JR">{{PDFlink|[https://www.jreast.co.jp/press/2018/20181201.pdf 田町〜品川駅間の新駅の駅名決定について]}} - 東日本旅客鉄道 2018年12月4日</ref><ref group="新聞" name="asashi20181204">[https://www.asahi.com/articles/ASLD43R92LD4UTIL00R.html 山手線新駅は「高輪ゲートウェイ」 2020年春開業] - 朝日新聞デジタル、2018年12月4日</ref>。そして2020年3月14日、[[高輪ゲートウェイ駅]]が開業した。

=== 各系統別の停車駅比較表 ===
品川駅 - 新宿駅 - 田端駅間について記す。

<div style="font-size:80%;">
* 直通先は正式路線名。<!--直近の路線のみ記述-->
* ●:全列車停車、▲:特別快速は通過、▼:一部列車停車、━:全列車通過、※:列車は経由しないが、運賃計算上は経由するものとして扱う、 無印:経由せず
{| class="wikitable" rules="all"
|- style="line-height:1.1em; text-align:center;"
!系統
!走行線路
!直通先
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[品川駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[大崎駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[五反田駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[目黒駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[恵比寿駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[渋谷駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[原宿駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[代々木駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[新宿駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[新大久保駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[高田馬場駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[目白駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[池袋駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[大塚駅 (東京都)|大塚駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[巣鴨駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[駒込駅]]|height=6em}}
|style="width:1em;"|{{縦書き|[[田端駅]]|height=6em}}
!直通先
|- style="background:#dfb;"
!山手線
|style="text-align:center; background:#f8f8f8;"|電車線
|style="text-align:right;"|東海道本線<br />(田町方面)
||●||●||●||●||●||●||●||●||●||●||●||●||●||●||●||●||●||東北本線<br />(西日暮里方面)
|- style="background:#afc;"
![[埼京線]]
|style="text-align:center; background:#f8f8f8;" rowspan="3"|貨物線(列車線)
|style="text-align:right;"|[[東京臨海高速鉄道りんかい線|りんかい線]]<br />(大井町方面)<br />東海道本線<br />(西大井方面)
||(※)<ref group="注釈">相鉄直通列車のみ</ref>||●||━||━||●||●||━||━||●||━||━||━||●||colspan="4"|[[板橋駅]]方面||[[赤羽線]]
|- style="background:#fcc;"
![[湘南新宿ライン|湘南新宿<br />ライン]]
|style="text-align:right;"|東海道本線<br />(西大井方面)
||※||●||━||━||▲||●||━||━||●||━||━||━||●||━||━||━||━||東北本線<br />(赤羽方面)
|- style="background:#acf;"
![[成田エクスプレス|成田エクス<br />プレス]]
|style="text-align:right;"|東海道本線<br />(新橋方面)
||▼|||━||━||━|||━||●||━||━||●||━||━||━||●||━||━||━||━||東北本線<br />(赤羽方面)
|}
</div>

== 山手線を題材にした作品 ==
* [[落語]]『恋の山手線』- 落語家[[柳亭痴楽 (4代目)|四代目柳亭痴楽]]による[[新作落語]]。
** 上野から内回りで山手線の駅名を織り込み、歌い調子で聴かせる人気演目。当初は開業前の西日暮里駅は含まれていなかったが、開業後に追加して完成させた。次項の[[小林旭]]の歌(作詞:[[小島貞二]])の元ネタとなった。
* 『恋の山手線(やまてせん)』 - 歌:小林旭、作詞:[[小島貞二]]、作曲:[[浜口庫之助]]
** 山手線の駅名を上野から内回りで歌詞に折り込んでいる。痴楽の落語からインスパイアされているが、歌詞そのものは別物。当時未開業だった西日暮里駅や<!--歌詞の分量から組み入れる余裕がなかったと思われる、-->新大久保駅・浜松町駅は入っていない。後に[[モダンチョキチョキズ]]もカバーしている。
** 最近では通信カラオケシステム[[DAM (カラオケ)|DAM]]の背景映像で205系時代の山手線の映像が映し出されることがある。
* 『恋の山手線』 - [[目白花子]]の漫画
** 山手線の各駅を舞台とした森絵利佳との恋愛を描く。題名の由来は小林旭の歌から。
* 『恋の山手線ゲーム』 - ながしま超助の漫画
** 目白花子の漫画と同様、山手線の各駅を舞台とした[[成人向け漫画]]。題名の由来は小林旭の歌から。
* 『MOTER MAN 山手線 "Loop Complete!"』 - [[SUPER BELL"Z]]
** 山手線の車内放送、駅の情景などをラップ調に歌ったアルバム。秋葉原から外回りで一周し、秋葉原に戻って来た後、大崎駅で終点となるまでの内容。全18曲。
* 『MOTER MAN 山手Go・Go!』 - SUPER BELL"Z
** 各駅の[[発車メロディ]]のアレンジを中心に車内放送などをラジオ番組風に歌った曲。アルバム『MOTOR MANでGO!』内に「MOTOR MAN 山手Go・Go! R」(大崎駅 - 東京駅 - 田端駅)と「MOTOR MAN 山手Go・Go! L」(駒込駅 - 新宿駅 - 大崎駅)の2曲が通しで収録されている。
* 『山手線上のアリア』 - [[スギテツ|杉ちゃん&鉄平]]
** 『[[G線上のアリア]]』に各駅の発車メロディをアレンジした曲。アルバム『[[電クラ]]』にはオリジナル版と[[立川真司]]が駅アナウンスで参加しているバージョンが、『[[電クラ2]]』には「English Virsion」として実際に車内アナウンスを担当している[[クリステル・チアリ]]が参加しており、『[[電クラ3 〜線路は続くよどこまでも〜]]』ではリミックスバージョンで、英語放送変更後となっている。
* 『鉄道唱歌 山手線』 - [[NHK教育テレビジョン|NHK教育テレビ]]「[[クインテット (テレビ番組)|クインテット]]」
** [[宮川彬良]]演じる謎の[[ピアニスト]]兼[[コンサートマスター]]のアキラの[[ピアノ]]で奏でる[[鉄道唱歌]]の[[メロディー]]に乗せて、4人の[[人形|パペット人形]]が東京駅からそれぞれ[[ダイヤグラム#運行方向|内回りまたは外回り]]の順番で歌う。詳細は番組のページを参照のこと。
* 『城の崎にて』 - [[志賀直哉]]の小説
** この作品の主人公は山手線の電車に撥ねられたことがきっかけで[[城崎温泉]]に向かう。
* 『山手線外回り』 - [[タッキー&翼]] feat.[[山口智充|GUSSAN]]の楽曲
* 『[[山手線内回り〜愛の迷路〜]]』 - [[タッキー&翼]]の楽曲
** 山手線内回りをフィーチャーした楽曲。アナウンス役として[[中川家]][[中川礼二|礼二]]が参加。
* 『60分のメリーゴーランド』 - [[冬馬由美]]の楽曲
** アルバム『EQUUS』に収録。タイトルの「60分のメリーゴーランド」、サビの「回る緑のメリーゴーランド、東京の中を」などの歌詞が山手線を指している。

このほかにも、山手線の駅にまつわるエピソードをモチーフにした[[小説]]も存在している。内容は、29駅あるはずの山手線に、30駅目が在るという噂を巡る[[推理小説|ミステリー小説]]である<ref group="注釈">高輪ゲートウェイ駅開業前の作品。</ref>。

=== CD ===
* JR東日本駅発車メロディー・特急車内メロディーオリジナル音源集〜山手線全駅+α〜
** 山手線外回り・内回り全駅の発車メロディーが収録されている。
* 山手線車内自動放送・駅自動放送オリジナル音源集

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}

=== 注釈 ===
{{Reflist|group=注釈|2}}

=== 出典 ===
{{Reflist|3}}

==== JR東日本 ====
{{Reflist|group="JR"|3}}

==== 新聞記事 ====
{{Reflist|group="新聞"|2}}

== 参考文献 ==
=== 書籍 ===
* {{Cite book | 和書 | author = 中村健治 | title = 山手線誕生 - 半世紀かけて環状線をつなげた東京の鉄道史 | publisher = [[イカロス出版]] | date = 2005年6月 | isbn = 978-4-87149-683-4}}
* {{Cite book | 和書 | author = [[日本国有鉄道]] | title = 日本国有鉄道百年写真史 | publisher = 交通協力会 | date = 1972年10月14日 発行 | ref = 国鉄 (1972)}}(復刻版:{{cite book | 和書 | title = 日本国有鉄道百年写真史 | publisher = [[成山堂書店]] | date = 2005年10月 | isbn = 978-4-425-30163-8}})
* {{Cite book | 和書 | author = | title = 命名100周年!山手線のヒミツ70 | publisher = [[イカロス出版|イカロスMOOK]] | date = 2009年[[11月10日]] 発行 | ref = secret}}
* {{Cite book | 和書 | author = 市川宏雄 | title = 山手線に新駅ができる本当の理由 | publisher = [[メディアファクトリー新書]] | date = 2012年[[8月31日]] 発行 | ref = new sta.}}

=== 雑誌 ===
* {{Cite journal | 和書 | author = | title = 山手線電車100周年 |journal = [[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]] | volume = 50 | issue = 2 | pages = 9 - 65 | publisher = [[交友社]] | date = 2010年[[2月1日]] | ref = annual100 | id = [[JANコード]] 4910064590200 }}

== 関連項目 ==
{{Commonscat|Yamanote Line}}
* [[山手線ゲーム]]
* [[山手線方式]]
* [[東京山手線内]] - 運賃制度上の「山手線内」について
* [[山手線沿線私立大学図書館コンソーシアム]]
* [[Osaka Metro御堂筋線]] - 同じ基幹都市交通として比較される
* [[武蔵野線]] - 山手貨物線から貨物列車を大幅に移した
* [[東京山手急行電鉄]] - 第二の山手線とも呼ばれた[[未成線]]
* 同じ[[環状運転|環状路線]]として山手線と比較されることがある路線([[#secret|山手線のヒミツ70、イカロスMOOK、p.52・53]]を基に作成。一部環状も含む)
** 日本国内
*** [[大阪環状線]]
*** [[都営地下鉄大江戸線]] - 「6の字」での運行で、正確な環状運転ではない。
*** [[名古屋市営地下鉄名城線]]
*** [[山万ユーカリが丘線]]
*** [[神戸新交通ポートアイランド線]]
*** [[伊予鉄道松山市内線]]
*** [[舞浜リゾートラインディズニーリゾートライン]]
** 日本国外
*** [[ソウル交通公社2号線]]・[[ソウル交通公社6号線]](路線の西北部がループ線)
*** [[サークル線|ロンドン地下鉄サークル線]]
*** [[モスクワ地下鉄]][[環状線 (モスクワ地下鉄)|環状線]]
*** [[北京地下鉄2号線]]・[[北京地下鉄10号線]]
*** [[上海地下鉄4号線]]
*** [[成都地下鉄7号線]]
*** [[鄭州地下鉄5号線]]
*** [[シカゴ・L]]{{仮リンク|環状線 (シカゴ・L)|en|The Loop (CTA)|label=環状線}}
*** [[バンクーバー・スカイトレイン]]{{仮リンク|ミレニアムライン|en|Millennium Line}}
*** [[ベルリンSバーン]]{{仮リンク|ベルリンSバーン環状線|en|Berlin Ringbahn}}

== 外部リンク ==
* [https://www.jreast.co.jp/estation/result.aspx?mode=2&rosen=66=1=%8eR%8e%e8%90%fc 検索結果(山手線の駅):JR東日本]
* [https://www.jreast.co.jp/tokyomovinground/ 東京感動線|TOKYO MOVING ROUND]:JR東日本

{{東日本旅客鉄道の鉄道路線}}
{{東京近郊区間}}
{{東日本旅客鉄道東京支社}}
{{デフォルトソート:やまのて}}
[[Category:山手線|*]]
[[Category:関東地方の鉄道路線]]
[[Category:東日本旅客鉄道の鉄道路線]]
[[Category:日本国有鉄道の鉄道路線]]
[[Category:日本鉄道|路やまのて]]
[[Category:東京都の交通]]

2020年7月23日 (木) 00:48時点における版