Wikipedia:大使館

これはこのページの過去の版です。Tomos (会話 | 投稿記録) による 2004年3月29日 (月) 04:40個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (=MediaWiki ver. 1.2.0= 1.2.2がリリースだそうです)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。


ウィキペディアは多言語プロジェクトとして展開しています。この大使館のページは、他言語版のウィキペディアの動向や、プロジェクト全体の動向などについてのお知らせをするところです。

他言語版のウィキペディアと日本語版の間を行き来している方で、何か日本語版の他のユーザと共有するとよさそうなニュースなどをご存知の方は、以下にニュースやリンクを書き込んで下さい。

また、他言語版へ出向いて何かをしたい人や他言語版の状況を知りたい人にちょっとした情報提供をしたり、案内したり、手助けできるような方は、以下にその旨を書き込んで下さい。(これは一応大使とか駐在員ということになります。)


大使、駐在員のリスト

各言語版のウィキでリストを作成・管理しておくのは大変なので、メタウィキペディア上の以下のページに一括することが提案されています。meta:Wikipedia Embassy

他言語版情報など

2004年

3月

Independent紙での報道

メーリングリスト WikiEN-l より

ウィキペディアを紙媒体で出版しようという企画について、イギリスのIndependent紙が報道しています。以下のページで見ることができます。

http://news.independent.co.uk/digital/features/story.jsp?story=504287

関連リンク:

WikiEN-l での紙媒体出版プロジェクトについての議論などが http://mail.wikipedia.org/pipermail/wikien-l/2004-March/011914.html とそれに続く投稿で展開されています。

(3月27日)

年表の画像化ソフト

メタ・ウィキメディア などより

主にオランダ語版などで活動しているエーリック・ザクテ (Erik Zachte) さんが、最近、簡単なテキストデータを元に年表などの画像を作成するプログラムをリリースしました。

(エーリックさんは開発者ではありませんが、プログラミング関連の活動が多く、ウィキペディアの多言語統計のスクリプトを制作したり、PDAでウィキペディアが読めるようにするプロジェクトを進めている方です。)

プログラムと解説は、エーリックさんのウェブサイト内の以下の場所にあります。 http://members.chello.nl/epzachte/Wikipedia/EasyTimeline/Introduction.htm

意見、感想などは meta:Wikipedia Project Time Charts で受け付けています。

特に断り書きなどはありませんが、開発段階で一度話を聞かせてもらったことがあり、日本語も使えるはずだということでした。

関連リンク:

プログラムのリリースを知らせる Wikipedia-l へのエーリックさんの投稿 [1]

(3月27日)

メーリングリスト新設案

Foundation-l という、ウィキメディア財団に関連する議題を扱うリストを新設してはどうか、とErik Moeller さんが提案しており、メタ・ウィキメディアで投票もしています。

meta:Foundation-L Proposal 現在ある Wikipedia-l はウィキペディア全体の問題を扱うところなので、 Wikibooks や Wiktionary など他の姉妹プロジェクトも含めたウィキメディア財団全体の議論をこちらでしよう、ということのようです。

(3月27日)

MediaWiki ver. 1.2.0

Wikitech-l より

http://mail.wikipedia.org/pipermail/wikitech-l/2004-March/009270.html

によるとメディアウィキの新しいバージョンがリリースされたそうです。

(3月24日)

http://mail.wikipedia.org/pipermail/wikitech-l/2004-March/009311.html

で更に1.2.2がリリースされたとあります。

コードはこちらからダウンロードできます。

http://wikipedia.sourceforge.net/

(3月29日)

ヒエログリフ用ツール

Wikipedia-l などから

利用者:Aoinekoが推進しているエジプト関連の記事を充実させる多言語プロジェクト(エジプトペディア)の一環として、ヒエログリフ用のツールができたので、そのための多言語インターフェースの日本語部分を翻訳して下さる方を募集しているようです。Aoinekoさんの呼びかけ

(日本語版の中には中国語やドイツ語やイタリア語ができる方もいらっしゃるので、そういうのを付け加えるのももちろんいいと思います。)

ちなみに 利用者:Aoinekoさんは日本語版の中では最古参の一人です。最近ではすっかりご無沙汰ですが。

関連リンク:

日本語版の井戸端での呼びかけ(2003年11月)

Wikipedia-lでのヒエログリフツールについての説明

meta:Egyptopedia エジプトペディアのプロジェクトページ

(3月24日)

自動ブロック

メーリングリスト Intlwiki-l などから

少し前に、「Botによるスパムへの対策」として紹介した件について、続報です。

他の言語版でもプロクシからのアクセスを制限するスクリプトが導入されたのですが、事前に通告がなかったことなどからあちこちで質問が挙がり、もう少し情報が提供されました。

meta:MediaWiki feature request and bug report discussion#who's "Proxy blocker"? で中国語版の Shizhao さんが、 Intlwiki-l ではドイツ語版の Walter さんが、[2] 質問しています。アイディア自体はかなり前からあったのですが、先日のBotの到来を受けて初めて導入されたものだそうです。また、現在では無期限ではなく1週間の期限付きブロックに変更されたそうです。

このスクリプトが作動した時に表示されるメッセージなどは、近く、 MediaWiki 名前空間のテクストとして導入され、各言語版毎に編集可能になり、MediaWiki:proxyblocker, MediaWiki:proxyblockreason, MediaWiki:proxyblocksuccess の各ページがその目的に使われる予定だとか。

また、 w:en:User:Proxy blocker にも少し説明があります。

(3月22日)

メーリングリストの合併

メタウィキメディア、Intlwiki-l より

多言語間コーディネーションなどを主な目的として設置されたメーリングリスト Intlwiki-l は、実質的に Wikipedia-l, Wikitech-l などでカバーできる話題しかないので、それらに吸収することにしてはどうか、という案が出ています。(特にWikipedia-lに、ということのようです。)

meta:Mailing list mergeで提案の説明と投票をしています。

また、Intlwiki-l のこちらの投稿にアナウンスがあります。

日本語版にはそれほど縁のないリストですが、1年程前に最初の管理者の選定をした時にはこのリストに相談しました。

(3月22日)

追補:

投票の結果、反対意見も出なかったため、Intlwiki-l は廃止となりました。

Erik Moellerさんによる、メーリングリストの廃止のお知らせ

(3月27日)

要約欄の仕様

メタ・ウィキメディアより

meta:Edit summary prefill pollで、意見調査をやっています。ここ数日、ログインした状態から特定の節(セクション)を編集すると、自動的にそのセクションの見出しが要約欄にコピーされた状態になっていました。この機能について意見のある人は投票をどうぞ。

見出しをコピーする(Add it in)かどうかと、ユーザ オプションでコピーするかどうかを変更できるようにするかどうかと、2つの点についてです。

後者の場合には、オプションの開発を待ってから見出しコピー機能を導入するか、(少なくとも数週間はかかるそうです)、とりあえず見出しコピー機能を導入して、後からオプションを追加することにするか、という選択になるようです。

(3月20日)

スキンのデザイン案

メタ・ウィキメディアと IRC #Wikipedia より

http://wiki.aulinx.de/Main_Page

は新しいスキンのデザイン案で、意見を募集しているそうです。考案者はGabriel Wickeさん。 最近導入された Squid を使ったキャッシュの議論などで今年初めに特に活発に発言した方で、Wikitech-l でよく見かけます。

meta:Skins はウィキペディアのスキンの変更案を考えるためのページです。Gabrielさんのものや、以前紹介したTarquinさんのものも含めた紹介や、パフォーマンスのテスト結果などが記されています。

新しいスキンの導入と共に、ユーザーcssの導入を考えているそうです。squidでのキャッシュを持ったおかげで、ユーザーごとに異なるcssをもってもそれほどの負荷がかからなくなったために実現できるとのことでした。使用できるcssにはある程度制限されるようですが、井戸端で質問があがっていたline-hightの件もこれで解決できる、と返事をGwickさんより戴いています。Suisui 15:08 2004年3月20日 (UTC)

(3月19日)

BBCで報道

メーリングリスト Wikipedia-l より

主に英語版で活動しているImranさんの報告によると、BBCでウィキペディアが報道されるそうです。 メーリングリストへの投稿で、番組とスケジュール、ストリーミングのURLなどが紹介されています。

(3月19日)

財団の理事の選挙

メーリングリスト Wikipedia-l より

ジンボさんのメールによると、財団の理事の選挙が近々始まる可能性があるようです。

現行の案では5人いる理事の内一人はジンボさん、他2名がBomisの従業員になっており、残る2名はウィキペディアの参加者の中から選挙で選ばれることになっています。

選挙はウィキメディア財団の定款 (Bylaw) が発効してから100日以内に実施されるもので、発効には、3人の理事の署名が必要ですが、残っているのはジンボさんの署名のみだそうです。

関連リンク:

en:Wikipedia:Elections 英語版の関連ページ

[3] 定款(英語、ウィキメディア財団のサイト内)

I II III IV V VI 定款について今年1月に Wikipedia-l 上で行われた議論の主なスレッド。

de.wiki WikiReader Japan

ドイツ語版で日本に関するドキュメント集を作ります。個別の記事からスタートして、将来的にはPDF化して一冊にまとめます。3月22日に正式スタートですが、準備作業はすでに始まっています。ドイツ語力にあまり自信がない方でも、現地参加者が正書法などを直してくれるので、積極的に書いてください。詳細はわたくしのjaおよびde.wikiの利用者ノートの該当箇所をご覧下さい。Sei mutig! KIZU 14:48 2004年3月18日 (UTC)

出版企画

メーリングリスト WikiEN-l より

2月末のジミー・ウェールズさんのメールによると、メジャーな出版社から相談があり、ウィキペディアのコンテンツを元にした百科事典を今年中にも出版したい、ということのようです。

また、この企画との関連もあって、コロンビア百科事典に収録されている記事でウィキペディア英語版に収録されていない記事がどの位あるか、という調査も行われています。[4],[5]

関連ページ: en:Wikipedia:List of encyclopedia topics

(3月17日)

編集合戦をめぐるルール

メーリングリスト WikiEN-l より

英語版には同じページを3度以上差し戻した場合、自動的に(理由などを問わず)24時間の投稿ブロックをするべきというガイドラインがあります。

これは最近、きちんとしたルールにするべきかどうかをめぐって投票がありましたが、ジンボさんから正式な承諾を得るためもあって、メーリングリストで提起され、再び議論になりました。

  • ガイドラインという位置づけにするべきか、ルールにするべきか
  • 3度以上の差し戻しを行ったユーザは無条件で24時間ブロックをするべきか、それとも、個々のケースについてその他の事情などを考慮してブロックの是非を判断すべきか
  • ソフトウェア的なサポートがあった方がよいか
  • どのようなルールであれば有効か。

この議論の背景には、最近の mav さんと 168 さん(いずれも管理者)の間の対立があり、168さんが差し戻しを繰り返した事、自分がよいと思う版に差し戻した上でページを保護したことなどがあります。

関連リンク:

(3月17日)

開発者の役割分離

メーリングリスト Wikipedia-l より

日本語版でも最近Bureaucratが導入され、Wikipedia:管理者への立候補やそのノートで議論が行われていますが、それと似た別の件がメーリングリスト上で議論されています。

開発者の内、特に 利用者:Brion VIBBERさん、最近では 利用者:Tim Starlingさんは、各言語版のウィキペディアの管理者の就任、辞任などをリクエストに応じて処理していました。

Bureaucratはそれを一部肩代わりするもので、今のところは日本語版では管理者の就任とBureaucratの就任の処理しかできないようですが、ソフトウェアレベルでは、管理者の辞任も機能としては実施できる体制になっているようです。ただ、全ての言語版にBureaucratがいるわけでもないようです。

開発者はプログラムをする人のための肩書きで、こうした任免などの仕事は開発者ではない人に任せてもよいのではないか、という提案です。

Bureaucratとはまた別の肩書きになるようです。おそらく、開発者同様、どのウィキペディアにもアクセスできるようにする(そこで、規模の小さな言語版などのリクエストにも応じることができる)ということではないかと思います。

その前日に、英語版用のメーリングリストWikiEN-lに投稿されたAnthereさんのメールでは、英語版での管理者の任免に開発者が裁量に基づいて関与していて、実態が把握できないことを指摘しています。具体的には、管理者の立候補・推薦ページにリストされていたユーザを除名したこと(これは別に開発者権限の行使ではないですが)や、管理者を罷免して、それについて特に報告などをしなかったことをとりあげています。(ちなみにそのメールへの返事で、Erik Moellerさんは、前者については、推薦された当人が管理者になりたくなかったこと、リストしておいても賛成意見が集まる見込みがなく、むしろそのユーザが問題かを指摘するような反対意見が集まるばかりになってしまう、という指摘をしています。除名について実際に除名された当のユーザから感謝されていることも。)

なお、この件はメタウィキメディア上のページで今も議論が続いていますが、同時に、人選のための意見募集もしています。

関連リンク:

Timさんの提案のメール

meta:Developer access メタ・ウィキメディア上の関連ページ。現在でも議論を継続中です。

(3月17日, 20日補足)

著作権侵害をチェックするBot

メーリングリスト Wikipedia-l より

Googleなどの検索エンジンを利用して、新規投稿の内、コピー&ペーストの疑いがあるものを自動的に検出しよう、というアイディアがメーリングリスト上で少し議論されていました。

ドイツ語版では実際に開発に向けた動きもあるそうです。

[6]

(3月17日)

Yahoo! へのコンテンツ提供

メーリングリスト Wikipedia-l より

ウィキペディアは、他の様々な団体と並んでYahoo! へのコンテンツ提供を行うパートナーになったそうです。これは具体的にはYahoo! 側がウィキペディアからコンテンツに関する情報をXML フィードの形で受け取り、検索結果に含めるかどうかを判断していく形になるようです。

関連リンク:

Jimboさんのメール

Yahoo! のプレスリリース

(3月17日)

Botによるスパムへの対策

メーリングリスト Wikitech-lより

http://mail.wikipedia.org/pipermail/wikitech-l/2004-March/008999.html

3月10日ごろに日本語版にもやって来た、IPからのBotによる同時多発編集(中国語のサイトへリンクを張る、意味のないタグなどを挿入する、など)を受けて、どういう機能拡張があるとよいかについて議論しています。

Tim Starling さんの報告によると、英語版以外の、比較的人がまばらなウィキにやって来て、合計1000件以上の編集をしたようだということです。

フィルターを導入することができるけれども、そうするとウィキの原則であるオープンさに反することになってしまう、管理者にもっと強力な権限を与える可能性を検討することもできるけれども、管理者がそうした機能を乱用した場合に問題が深刻なものになりかねない、編集回数制限をかけることもできるが、それを下手に導入すると制限するべきでないユーザの活動まで制限してしまうことになる、などといった議論になっているようです。

ちなみに、現在のところは一部のプロクシからのアクセスを制限しているようで、特別:Ipblocklistでその様子が伺えます。

関連ページ:meta:Edit throttling 

(3月17日)

サムネイル画像表示の仕様について

メタ・ウィキメディアより

meta:Thumbnailed imagesで、サムネイル表示にまつわるデザイン面について、先月末ぐらいから議論をしています。日本語版でも最近、Wikipedia‐ノート:画像利用の方針#新しい画像レイアウトでの議論がありますが、メタでも投票をしています。(21日までと、もう締め切り間際なのですが。)

(3月17日)

2月

ベリーズの動植物

英語版井戸端から

中央アメリカの国ベリーズの方と思われる、英語版のen:User:Belizianさんは、動植物を中心に写真を撮ってウィキペディアに提供しています。リクエストがあれば受け付ける、ということです。また、動植物の名前を同定してくれる協力者を募集しています。写真は現在80枚程。かなりきれいです。

こちらのページから辿れます。en:Plants and animals of Belize


(2月29日)

新サーバへの移行

メタウィキメディアなどから

1月31日付けのお知らせに書いた9台のサーバからなる新体制への以降が完了したそうです。(meta:Wikimedia Newsから。)

昨年末の数日に渡る機能停止の際に、負荷を分散することや、サーバの台数を十分確保して、どれか1台が落ちても他のサーバだけで機能が維持できるようにすることを重視する意見が出ていましたが、 meta:Wikimedia serversにある新体制の説明を読むと、実際に、ウェブサーバとキャッシュの2つのレベルで複数のサーバを使う形になっているようです。

以前IRCでブライオンさんにも確かめましたが、サーバはどうやらフロリダのコロケーション施設にあるようです。

(2月14日)

ウィキペディアロゴ入りグッズ

ウィキメディア財団ホームページから

ウィキメディア財団の寄付金を募るためのページ[7]に掲載されていますが、

以下のサイトを経由してウィキペディアのロゴ入りグッズを購入できるようです。一回の購入につき5ドルがウィキメディア財団に寄付される仕組みだとか。

http://www.cafeshops.com/wikipedia

ちなみに世界各国への配送も行っており、日本へのレートは商品1点なら7米ドル、2点目以降は1点につき4ドル追加、ということのようです。

http://www.cafepress.com/cp/info/help/shipping.aspx#1

Erik Möllerさん(主に英語版やドイツ語版などで活動しているEloquenceさん)がアレンジしたそうです。メールで聞いてみたところ、ロゴ入りTシャツを希望する人が多かったので始めたのだとか。

(2月14日 16日補足)

ドイツ語版支部設立の動き

WikiDE-lとドイツ語版から

(w:de:形式のリンクが機能しなくなっていますが、とりあえずそのまま投稿します)

最近ドイツ語版で支部設立の動きが活発していますので、今日はそれについて報告しておきます。

背景として、ドイツ語版では、割と早くからオフ会が行われていたようです。最初のオフ会はミュンヒェンのBaalという飲み屋(Kneipe)で昨年の 10月末頃行われたようです。Fantasyさんの呼びかけによるもののようで、Elianさん、chdさん、Heizerさん、Fantasyさん、 Thomasさんの5名が参加したようです。さまざまなテーマについて意見交換を行ったようです。たいへん盛り上がったようで、店じまいまで5時間程度話し合ったそうですが、あっという間だったということです。詳細は、w:de:Treffen der Wikipedianer/Erstes Münchner Treffenにあります。

第二回ミュンヒェンオフ会は昨年の12月17日に、やはりBaalで開催されたようです。参加者はFantasyさん、elianさん、Robodocさんで、紛争解決等について意見交換を行ったようです。また、12月27日から29日にベルリンで開催されたChaos Communication Congressの際にも、Kurt Janssonさん、elianさん、Eloquenceさんが交流を図ったようです。これらについての詳細は、w:de:Wikipedia:Treffen der Wikipedianer/Alte Treffenにあります。

それとは別の流れなのだと思いますが、11月頃から「e.V.」(eingetragener Verein、登記された社団)を設立しようという動きがあったようです。その頃のWikiDE-lのアーカイブを見ると、どうもそういう話は前々から何度も出ていたようなのですが、ドメイン乗っ取りが起こったことが一つのきっかけとなって、そういう話が具体化したようです[8]

その他、設立のメリットとして、w:de:Wikipedia:Vereinには、次のようなものがあげられています。

  • 税法上のメリット。ウィキペディアが大きくなり、必要な資金も増大したが、アメリカ財団への寄附はドイツ税法上控除されない。ドイツ社団を設ければ、税法上のメリットがある。
  • 現状では、ドイツ国内でウィキペディアの利益を代表する者がいない。Kurt Janssonさんが事実上その役割をしているが、法的な代表権があるわけではない。
  • ドイツ語版ウィキペディアは、これまでに大きな成長を遂げ、英語版ウィキペディアとは独立した存在として認識されるようになったが、依然として Jimbo Walesさんがシェフ(Chef)である。しかし、Jimbo Walesさん自身、その役割を望んでいない。「慈悲深い独裁者」(wohlwollender Diktator)というモデルは、英語版には通用しても、他言語版では通用しないだろうと自ら告白している(として、このメール[9]から引用しています)。
  • 報道等に対しても、よりよい対処ができるだろう。
ちなみに、今回の設立はフォーク等ではないと明言されています。また、財団での地位は、ウィキペディアの地位には影響を与えないとも明言されています。独自のサーバをもつべきかどうかについては、ここには、さしあたりそのつもりはないと書かれていますが、MLでは議論されているようです。

そこで、設立に向けて、とりあえず今年の1月17日にベルリンで会合をもったようです。E.V.の設立には、最低でも7名の発起人が必要だそうですが、このときの参加者は、10名だったようです。しかし、当然いろいろな法的条件を整えないといけませんから、結局、2月21日・22日に設立しようということで話がまとまったようです。今のところ、Boさん、Necrophorusさん、eeさん、Kurt Janssonさん、Paul E.さん、Comaさん(22日のみ)、Fantasyさん、elianさん、pitさん、Uliさん、chdさん、Mazblnさん、 Sebastian Wallrothさんの13人が参加の予定になっているようです。定款の案は、w:de:Wikipedia:Verein/Satzungにあります。また、8日にも、ベルリン会合が計画されているようです。

また、Jimmy Walesさんも、ドイツ法人の設立を容認するメールをWikiDE-lに送っています[10]。要約すると:

  • ドイツ法人をサポートする考えであること
  • ドイツ法人が早期に設立されると期待していること
  • 今夏ドイツに行くようであれば、ドイツ法人に招聘して欲しいこと
  • 自らも名誉会員ないし正規会員になることを希望していること等を表明していること
  • 今後問題が生じないようにするためには、ドイツ法人の権限や財団との関係を明らかにする必要があること
  • そのような事態を避けるため、弁護士のアドヴァイスを受ける考えであること

以上の議論を参考にすると、日本語版も法人を設立するメリットはいくつかありそうです。ここに書くよりも別のページを設けて書いたほうがよいと思いますので、Wikipedia:日本法人に書きたいと思います。

さしあたり以上です。

(2月7日)


1月

ウィキメディア財団の組織づくり

メーリングリスト Intlwiki-l などから

財団の基本的な意思決定機関になるBoard of Trustees (理事会)がどういう権限を持ち、各プロジェクト(各言語版)とどういう関係にあるべきかについて、Alexさんが提案をしています。 [11]

英語版ではAlex756のユーザ名で、法律関連の議論によく参加している人です。ジンボさんに法的なアドバイスをしたりもしているのだったと思います。

提案は具体的にはこちらにあります。基本的にはこれまで同様個々のプロジェクトの自治に任されるけれども、年に1回、活動内容について理事会に報告するよう義務付けられ、ウィキペディアの理念に反するような場合などには個々のプロジェクトの決定した内容を覆すことができる、というものです。

meta:Wikimedia Project Governing Committees

また、それ以前に、ウィキペディア財団のBylaw (定款)が公開されています。

http://www.wikimediafoundation.org/

理事会の人選はまだ一部が決まったのみです。

(1月31日)


50万記事企画

メーリングリスト Intlwiki-l から

Mavさんが、ウィキペディア全体の記事数が50万本になったら報道発表をしようという呼びかけをしています。[12]

これは、以前30万本になったら、という企画で進めていた件ですが、サーバの調子が悪くて計画を延期している間にタイミングを逸する形になりました。

報道発表の原稿はWikipedia:記事数30万達成とウィキメディア協会の設立にあります。その元になったものはmeta:Wikimedia's_first_press_releaseにあり、改訂が続いています。

50万記事の達成は、Wikipedia:多言語の統計の英語版にあたるen:Wikipedia:Multilingual_statisticsの数字を参考にする、ということです。現在45万に少し欠ける位なので、あと1ヶ月程度で50万件になるのではないかと思います。(サーバの調子がよければもっと早いかも知れないですが。)

(1月31日)

新サーバ

メーリングリスト Wikitech-l から

[13]

ウィキペディア用のサーバが9台届いた、というお知らせが入っていました。

最近ではBomisからのサーバの貸し出しなどもあり、うまく稼動しないものと取り替えたり、役割分担を変更したり、変化がめまぐるしいので把握していないのですが、この9台はこちらのメールで発注したと報告されていたものだと思います。[14]

コロケーション施設がタンパにある、と書いてあるのでフロリダに引っ越すのでしょうか。

これまではカリフォルニアのサンディエゴにあったのだと思います。

本格的に始動するのはメモリをテストしてからで、これは週明けになるようです。

(1月31日)

WYSIWYGエディタ

ウィキペディアなどメディアウィキ用のWYSIWYGエディタの導入案。

http://meta.wikipedia.org/wiki/WYSIWYG_editor

Evan Prodromouさんという、Wikitravel(財団の管轄下にはないプロジェクトで、GFDLではなく、クリエイティブコモンズの類似のライセンスを使ったもの)で特に活発に活動している方の提案のようです。 

関連リンク:

Wikitravel http://www.wikitravel.org/en/article/Main_Page

(1月27日)

寄付

(メタ・ウィキメディアより)

年末にサーバの調子が悪くなった際に財団に集まった寄付金は4000ドル前後のようです。

http://meta.wikipedia.org/wiki/Wikimedia_PayPal_donations_for_2003

以前のように大口の寄付があったのかとばかり思っていたのですが、米ドルでの記録を見たところ、5ドル、10ドルなどの小口の寄付も非常に多く、12月中の米ドルでの寄付は全て200ドル以下のようです。

(1月27日)

TeX の仕様追加・変更

(英語版井戸端より)

Texの機能を拡張して、音符や化学式、発音記号などを扱いやすくしようという計画が進行中だそうです。意見を募集中とのことです。[15]

Wikitech-l メーリングリストなどで、このTeXを<hoge>...</hoge>という方式にするのがよいか、それとも<hoge value="hogehoge"> といった形にするのがよいか、について特に議論になっていたのでそれについて合意を形成したいというねらいもあるようです。

意見はあるが英語はちょっと、という方は井戸端BBSにでも書いておいて下されば、僕が汲み取れる範囲で英語にします。

なお、現在のところ、この新しいTeX(WikiTeX と名前がついています)は、従来のTeXの代わりではなく、追加機能として導入される予定のようです。

関連リンク:


(1月1日)

2003年

12月

カテゴリ作成機能

最近のソフトウェアの更新に伴って導入された機能に、カテゴリ作成機能があります。

MediaWiki:All_messagesにもそのためとおぼしき項目があります。

これは、今のところ、作動しない設定になっているそうです。ソフト的にはサポート体制が整っているけれども、実際に導入すべきかどうかは、どうやら揉めているような感があります。(が、理由などはよくわかりません。)サーバに負担がかかるなどという事情でなければ、日本語版で独自に導入すべきかどうかを議論するのはよいかも知れませんし、部分的に導入してみるのもありかも知れません。

僕は事情をよく知らなかったのですが、最近の英語版井戸端ZockyさんとTim Sterlingさんのやりとりと、そこからリンクされている関連ページで概要がつかめました。

機能の概要は以下の通り:

  • 記事の最後に、[[Category:理論物理学]]などと記すことである記事を「分類」することができる。分類は、その記事の属するジャンルだけではなくて、「スタブ」「注意が必要なページ」などでもよい。
  • 新しくCategory:名前空間ができたため、そのカテゴリへのリンクをクリックすると、専用ページが現れる。そこにはカテゴリの定義や、関連の説明などを入れる。そこにリンクされているページのリストは、自動的に生成され、ページの下部にリストとして表示される。
  • 従って、一覧系の記事や、スタブ、曖昧さ回避などのページも、カテゴリ機能を使ってメンテすることができる。

#他のウィキでは既にこういう機能がついているところもありますね。

テスト用のウィキペディア test.wikipedia.org 内に例があります。[16]

経緯としては、2月にErik MoellerさんがWikitech-lで提案があり、[17]し、7月にTim Sterlingさんが必要なソフトを完成させたようです。[18]

Zockyさんのページにこの機能の是非についての考察があります。 [19]

ご意見、ご質問などは、よかったらWikipedia:井戸端BBSの使い方からリンクされている井戸端BBSの方でお願いします。

(12月9日)

GFDLにまつわる諸論争

メーリングリスト wikilegal-l 及び wikipedia-l から

そもそもの発端は、Hard banと呼ばれる措置(確か半永久的なアクセス禁止で、荒らしなどを一時的にアクセス禁止にするものとは違う)の対象になった「142」というユーザーのメタ・ウィキメディア上の記事をAnthereさんが復活させようとし[20]、Mavさんがそれを食い止めようとした [21] ところからのようです。

半永久的なアクセス措置を受けた人の編集はその内容いかんに関わらず差し戻すべきだろうという意見がジミー・ウェールズさんによって以前提案/宣言されていたのですが、Anthereさんはそれを知らずしてか、142さんの記事を復活させようとしました。

もしも復活がだめだということなら、142さんの分は削除してもいいから、Anthereさんが削除された文章を元に新たに投稿するというのはどうか、という提案も。(これは日本語版で「再構築」と呼んだりした作業です。)これは履歴を保存しないで他人のGFDLの文章を利用することになるため、GFDLに違反する、とMavさんが指摘しました。(そういえば日本語版でやっている再構築がGFDLに違反するという指摘も、Mavさんのものでした。)

この議論自体にはいろいろな要素が絡んでいるようですが、GFDLに関しての話に絞ります。

Anthereさんは、他人のものを投稿する時に要約欄を使って自分のものでないことを宣言しても、GFDLには違反することになるというMavさんの意見をとりあげて、「だとするとコピー&ペーストも駄目じゃないのか」というような指摘をしました。例えば自分が投稿した記事の文章一部が別のユーザーによって抜粋され、独立記事にされたけれども、これを自分のものとして記録を直してもらえるだろうか、というような問いを投げかけました。[22]

加えて、ドイツ語版のあるユーザーが、「第三者がウィキペディアの記事を商業利用する場合には、GFDLに忠実な利用を行っていなければ法的手段に訴えることも辞さない」、という宣言をしたことがEric Moellerさんによって報告され[23]、更にGFDL関連の議論が続きました。具体的には外部サイトでGFDLに忠実でないものがあるようです。(ウィキペディアはあちこちでミラーされているので。)

論点として出たのは、次のような点です(あちこち抜けているかも)。

  • GFDLの1.2版 (日本語版はまだ 1.1版です。)では、主な著者を5名リストすべしということになっているが、ウィキペディアではこれをやっていないのではないか。
  • ウィキペディアではGFDLに説明がある「著作権表示」を忠実に実行していないようだが、それでよいのか?
    • よい、断言できない、著作権者はそもそも誰か、など
  • そもそもサイト(英語版とか日本語版とか)が文書の単位なのであって、個別の記事が単位なのではないから、コピー&ペーストなどは問題ない。
    • 著作権表示、主な著作者表示などをどうするか? そもそも主な著作権者をどうやって決めるのか?
  • そもそもサイト全体をひとつの文書と考える方がウィキペディアや二次利用者にとって便利、有利という意見は正しいか?
  • ウィキペディア(ウィキメディア財団のことでしょうか)はGFDLに違反している二次利用者を相手取って訴えることができるか?
  • 二次利用者の義務はどのようなものか?
  • 二次利用者はサイト内にひとつでも記事が含まれていたらサイトが丸ごとGFDLで提供されるべき作品ということになってしまうのか?

(12月3日)


11月

メタウィキペディアがメタウィキメディアに

メタ・ウィキメディアから

10月末頃からメタウィキペディア(とこれまで呼んでいたサイト)がメタウィキメディアに名称を変更しつつあったようですが、最近、インターフェース部分も変更し、名前空間や、ページ上部の出典表示(日本語版の場合 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 となっているもの)なども変えたようです。

メインページの変更は、辿ってみたら10月20に行われたようです。[24]

関連ページ:meta:Meta-Wikimedia:BabelのMarverick149さんの書き込みに、インターフェース部分の変更がおおまかに説明されています。

メタ・ウィキペディアは、これまではウィキペディア全体に関連する事柄を扱う場所とされていましたが、ウィキペディア以外の姉妹プロジェクト(ウィクショナリーやウィキクォートなど)が発足したせいもあって、ウィキメディア財団がホストしているプロジェクト全体のための場所、という風に変えたようです。

(11月22日)

インストーラ

メタ・ウィキメディアから。

メディアウィキを手軽にインストールしたい人が使えるようなインストーラーを作成するためのアイディアを募集中ということです。meta:installer_ideas

関連リンク: Wikitech-lの投稿: Tim Sterling さんによるインストーラーのアイディアを募集する旨のお知らせ

(11月22日)

ソフトウェアの変更

メーリングリスト Wikipedia-l から。

最近、ウィキペディアのソフトウェアへの変更がまとめて行われたようです。もしかすると前々から存在した機能もあるかも知れませんが、気がついたものを挙げてみます。(ご存知の方がいましたら追加・訂正お願いします)

  • 画像の削除機能が復活した
  • 一部の記事で、最初の一文が右寄せになるようになった。
  • 特別:Ancientpagesが追加された。
    • これは長い間誰も編集していないファイルのリストを提供する機能です。

関連リンク:

(11月20日)

近々、ソフトウェアの変更があるそうです。当初の予定では今の時点で変更完了の予定だったのが多少延期になりましたが、近いうちに、ということのようです。主な変更点は、ダウンロードが速くなること、インターフェースの変更手続きが多少容易になること、など。

(11月24日)

エジプト研究のウィキペディア間協力

メーリングリスト Intlwiki-l から。

フランス語版で主に活動している Guillaume Blanchard さん(ユーザ名では Aoinekoさんです。)が、多くのウィキペディアから参加者を募ってエジプト研究についての情報交換をやってみたい、という提案をしています。

http://mail.wikipedia.org/pipermail/intlwiki-l/2003-November/002563.html

ちなみにAoinekoさんは日本語版ウィキペディアを設置することを提唱したり、まだ日本語版が閑散としていた頃にふらっとやって来た人に声をかけて定着を促したりした人でもあります。最近は日本語版にはお目にならないようですが。

そういえば、エジプトの記事はAoinekoさんが1年以上前に始めたもので、日本語版の中ではかなりの長寿記事ですね。

興味のある方はフランス語版に行って声をかけてみて下さい。(あるいはメーリングリスト上で。)一応日本語もわかると思います。英語も。

(11月14日)

フランス語版ミラーの設置案

メーリングリスト Wikipedia-l から。

http://mail.wikipedia.org/pipermail/wikipedia-l/2003-November/012935.html

フランス語版のYannさんのところに、別の組織から、ウィキペディアのミラーをホストしたい、という相談が来たそうです。相談を持ちかけたのは、ウェブマスターの協同組合のような組織のようです。ざっとしか読んでいませんが、以下のようなことが議論になっているようです。

  • ウィキメディア財団の支部なり、別組織なりがフランスに設置され、フランス語版のミラーの所管になる必要があるという話だが、それは望ましいことかどうか
  • 資金、人的資源などがどの程度かかるか。サーバへの負担などはどのように変化するか。
  • ミラーは読むだけのものなのか、編集・投稿もできるようにするのか。
  • 先方の動機は何か。
  • どの程度急を要する用件なのか。
  • 法的なリスクにはどのようなものがあるか。

(11月14日)

ドメイン名

メーリングリスト Wikipedia-l から。

ドイツ語版に転送するようになっていた www.wikipedia.de のドメイン名が気が付くと第3者に買い取られていたそうです。[25]登録した人が更新を忘れたためということのようです。しかも、買い取った人はジミーさんのところに連絡をして、高値での販売を申し出たとか。[26]公平を期すなら、ウィキメディア財団としては全言語版の分のドメインネームを買い取らないといけないのではないか[27](mavさん)、報道の対象になるような活発なウィキペディアの分を先に買い取るのがいいのではないか、[28](Deliriumさん)、個々人がウィキペディアのためにドメイン名を買うのは自由だけど、という話から、どうせならウィキメディアに特にドメイン名用、という風に寄付をしてもらって、そのお金で特定のドメイン名を買って、ウィキメディアで一手に管理する方がいいんじゃないか、という提案がありました。その後、匿名でヨーロッパ圏のドメイン名用資金として寄付があったそうです。[29]

ちなみに、寄付はPaypal、郵便などで受け付けています。こちらのページに案内があります。[30] 英語まわりの質問などがありましたらお尋ね下さい。

(11月7日)

言語間リンク用Bot

メーリングリストWikitech-lから。

言語間リンクを処理するのに使えるBotを作成中、というメールがフランス語版のユーザー Ashar Voultoizさんからあり、 [31] それにオランダ語のRob Hooftさんが、既にそういうBotがあります、という返事。[32] Rob Hooftさんは、まだ張られていない言語間リンクのデータを配達しに日本語版へも来る方です。

Andre Engelesさんが、それに続いて、RobさんのBotがオランダ語版とデンマーク語版で使われていて、お勧めできるものだ、と書いています。[33] 他の言語のウィキペディアでも、(Botが許されるなら)教えて欲しい、とのことです。その言語のウィキペディアのことをわかっている人が使うのが最適、ということのようです。

関連リンク:http://sourceforge.net/projects/pywikipediabot , http://meta.wikipedia.org/wiki/Interwiki_bot , http://sourceforge.net/mail/?group_id=93107

(11月7日)

プロジェクト間での画像共有

メーリングリストWikitech-lから。

プロジェクト間で画像を共有するにはどういう仕組みにするのがよいか、という議論をやっています。 [34] 詳細を解説するには僕の知識は余りに覚束ないので、どなたか詳しい方にお願いします。

関連リンク:http://meta.wikipedia.org/wiki/WikiImages.org , http://meta.wikipedia.org/wiki/Inline_Linking

(11月7日)

(背景の補足)

日本語版と英語版とポーランド語版で同じ画像を利用する時に、いちいち画像をそれぞれのウィキペディアにアップロードするのは手間だ、という意見があります。

現在のところ、画像のURLアドレスを直接書き込むことで画像を表示させることもできますが、この機能はなくした方がよいだろうという意見も多いようです。


その代わりに、何か、画像を一度アップロードしたらそれを各ウィキペディアで利用できるような仕組みがあるのがよい、という話になっています。具体的にどういう仕組みにしたらよいのかについて、いろいろな案をまとめて、比較対照しているのが以下のページです。Fantasy さん(主にドイツ語版と英語版のユーザ)が最近になってもう一度ページの内容をチェック、更新したようで、コメントが欲しい、とメーリングリストで呼びかけがありました。[35]

http://meta.wikipedia.org/wiki/WikiImages.org

(11月16日)

開発者募集の呼びかけ

メーリングリスト Wikitech-l から

先月、Tim Sterlingさん(開発者の一人)が、開発者の仕事を手伝ってくれる人が増えない理由を幾つか考えて、もし以下に挙げるような理由で協力を見合わせたことがあったとしたら、教えて欲しい、というような投稿をしました。[36] より多くの開発者を獲得するために、現在の体制を見直そう、という主旨です。

それが多くの人の反響を呼んで、自分はこういう理由で参加していない、他にももっとこういう誘因があれば参加すると思う、などといった議論になっています。ちなみにTimさんが挙げたものは、以下の5つです。

  • PHPやMySQLを知らない
  • ドキュメンテーションがお粗末、 コードがわかりづらい、
  • どこから手をつけてよいかわからない
  • テスト用サーバがない
  • CVS/サーバアクセスがない。プロジェクトに貢献する手続きが面倒

(11月7日)

キーワードの多言語化

メーリングリスト Intlwiki-l から

先月、Tim Sterlingさんが "#REDIRECT" のように現在は英語になっている各種のキーワードを、他の言語でも受け付けられるようにする仕組みを開発中です。各言語版の翻訳を募集中ということです。

[37]

こうしたインターフェースまわりの修正・変更は、基本的にLanguageJa.phpのファイルを編集し、それを開発者がサーバにインストールして行っていましたが、最近では、このファイルをメタペディアの方にある専用のページに集積させているようです。[38]

日本語版も誤訳なども含め、いろいろと改善の余地がありますが、3月上旬からほとんど手がつけられていない状況です。改善案は、Wikipedia:井戸端/臨時分室7にあります。

また、日本語版では何故かどこにも注意書きがありませんが、このファイルはGNU_FDLではなくウィキペディアのソフトウェアの一部として利用、配布するため、GPLとして扱われる、とメタペディアのページにはあります。

(11月7日)


10月

ログインしているユーザのアクセス禁止措置

ここ数ヶ月メーリングリストの方で散発的に議論が続いていたのですが、どうやら管理者はユーザーアカウントの停止(ログインしているユーザーのブロック)もできるようになっているようです。

確かめていませんが、英語版だけの試験的導入ということではなく、他言語版にも導入されているみたいです。(Andre Engels さんのオランダ語版での実験の報告

ちなみにユーザーアカウントを持っている人のアクセス禁止措置については、ジミー・ウェールズさんの承認を得ることが必要とされていましたが、それが英語以外の言語のウィキペディアにどう適用されるのかは不明確でした。それについても最近メーリングリストで言及があり、基本的には自治に任せる、ということになったようです。(Jimbo Wales さんの英語版以外のウィキペディアでのアクセス禁止についてのコメント

ちなみに、現在までのところ、日本語版ではアクセス禁止措置がとられたことはなく、Wikipedia:IPブロック依頼やそのノートで議論が行われている最中です。

(10月15日)


リンク部分に下線は必要か?

現在の設定では、リンクになっている語には下線がつきますが、これを「ユーザーオプションでOnにしない限り下線が表示されない」という風に変更してはどうか、という議論をメーリングリストとメタペディアの方でやっています。

投票もやっており、締め切り日は10月25日まで、とあります。

meta:Link style vote

2つあるオプションはそれぞれ次の通りです。

  • Non-underlined というのは下線をなくすべきという案への票
  • Underlined / browser default というのは下線をひく今の設定のままにする(ブラウザーの設定が

メタペディアでログインして、どちらかの案に~~~とチルダを3つ付記することで投票できます。

そもそもメタペディアでユーザー登録をしていない場合には、ウィキペディア日本語版と同じ方法で登録できます。

ロゴ投票の時よりもやや非公式な形での投票ですが、一応プロジェクト全体に影響するものになるつもりでやっているそうです。(総投票数が余りに少なかったりすればまた別かも知れませんが。)

質問やご意見などありましたらお気軽にどうぞ。

(10月15日)

ウィクショナリー

ウィクショナリーの記事数が今月初め頃、10000本を超えたというニュースがありました。meta:Current events

現在では記事数は1万2000本以上です。辞書だからどんどん記事が作成できるのか、というと必ずしも それだけが理由ではないようで、Unicodeのデータベースなどを利用したBotで漢字関連の記事を数千件作成したのが大きいようです。

日本語版でもたまに活動しているNanshuさんが作成したもので、(NanshuBot)がそれで、投稿記録を見ると既に7500件以上もの記事を自動作成しています。以前同じようなことを(これまた日本語版でも活動している)TakuyaMurataさんが英語版で提案し、ウィクショナリーの方に向いている、などの反論にあっていましたが、ウィクショナリーの方ではBotを受け入れたようです。

(10月14日)

寄付金

ウィキメディア財団ではPaypalなどを通じた寄付金を受け付けるようになりましたが、その総額が当初の目標額であった7,000ドル(米ドル換算)を超えたそうです。米ドル以外にカナダドル、ユーロ、イギリスポンド、の通貨での寄付が寄せられていますが、達成の主な理由は、5,000ドルの寄付があったことが挙げられていました。(寄付をした方の名前は公開されていません。)

ジンボ・ウェールズさんも驚いています。:)

http://mail.wikipedia.org/pipermail/wikipedia-l/2003-October/012518.html

記事数30万達成のプレスリリースをして、目標額を達成、サーバーを新しく増設する、というのが当初の計画だったのだと思うのですが、リリースよりも先に目標額を達成してしまった形になるようです。

(10月10日)

それを受けたアップグレードの計画が以下にあります。アドバイス募集中だそうです。

http://mail.wikipedia.org/pipermail/wikitech-l/2003-October/006427.html

(10月13日)

8月

GNU FDL

ウィキブックスなどのプロジェクトは、まだ初期段階にあります。そこで、この際GNU FDLを採用しない可能性を検討してみてはどうか、という議論がここ2ヶ月ほどウィキブックス用のメーリングリストであるtextbook-lで行われています。7月分 8月分 論点は多岐に渡っていて、以下にリストする内の最後の3項目はまだはっきりよくわかっていないのですが、こんなものが出ています。

  • GNU FDLはライセンスの内容がそれほどわかりやすくない
  • コンテンツが自由なものに留まることはGNU FDLで保証される
  • クリエイティブ・コモンズのAttribution+Share Alike ライセンスの方がよいのではないか
  • もしクリエイティブ・コモンズのライセンスを採用したら、ウィキペディアからコピー&ペーストして来ることがライセンス違反になるのではないか。
  • 二重ライセンス方式などの工夫は可能か
  • リチャード・ストールマンとローレンス・レシッグにはたらきかけて、GNU FDLの次のバージョンとクリエイティブ・コモンズの一部のライセンスが互換性を持つようにすることは可能か
  • ストールマンにはたらきかけてウィキペディアが使えるような別のライセンスを作ってもらうことはできるか(それが現在のGNU FDLの後継ライセンスとして何らかの形で指定される必要があります)
  • 国際法や各国の法はどのような側面にどのように適用されるのか
  • GFDLを使って開発したウィキブックを再利用する際に、他のライセンスにしたい、あるいは一部のライセンスの条項を守らずに済ませたいというニーズがあるのをどうするか。(教科書の出版社など)
    • 例えば履歴や著者名のリストなどを掲載しないで済ませたい場合が想定されているようです
  • 匿名のユーザは投稿・編集できないことにして、問題が起きたらそれらのユーザに連絡し、許諾をもらえる体制にするのはどうか
  • ヨーロッパにおける著作権法に照らして、匿名ユーザから、特定のライセンスに基づくウィキメディア上での使用許可や、著作権の移管は可能か

ジミーさんはストールマン氏やレシッグ氏と話す機会もちょくちょくあるようなので、互換性の話題について切り出すのに機が熟する(自分の考えや気持ちがまとまる)のを待っている、というようなところだそうです。

(8月31日)

新プロジェクトの立ち上げは歓迎

ウィクショナリー(辞書)、ウィキブックス(教科書などの本)、ウィキクウォート(警句など)など関連プロジェクトはいずれも最初は英語からスタートします。これは英語中心主義とかアメリカ中心主義とかいう(ウィキペディアが持つとしばしば非難される)性質にあたるかどうか、Intlwiki-lで、いろいろと議論がありました。

ジミーさんとしては、英語でも他の言語でも、ウィキメディアの目的にあったプロジェクトなら、歓迎だそうです。[39] ウィキメディアの目的、原則については、参加者に開かれていること、開発された資源が自由に利用できること、中立的な観点を尊重すること、を挙げています。

(8月31日)

"簡単な英語"版

http://simple.wikipedia.com/ は簡単な英語を使ったウィキペディアです。記事を簡単な英語で書くことで、英語を母語としない人が読んだり、投稿したり、ここから他の言語へ翻訳したりしやすいように、という狙いがあるそうです。

多言語間翻訳のために各言語版の人が簡単な英語で情報をやりとりできる場のようなものを目指すとよいのではないか、という意見を最近何度か目にしました。

現在のページ数は200ページ程度とまだ小さいです。全ページのリスト

(8月24日)

デフォルトスキンの新デザイン

特殊ページへのリンク、ロゴ、などなどについてのレイアウトを決めるのが「スキン」の部分ですが、今のスキンを新しいものと変えようという試みをTarquinさん(英語版、フランス語版のユーザ)がやっているようです。

単に新しいスキンをオプションとして追加するわけではなく、ログインしていないユーザなどが最初に見ることになるページのデザインを決めるもの。

今ある試作品はモンパルナスパディントンの2つです。

それぞれ以下のページが基本的な情報提供のページになっています。
http://meta.wikipedia.org/wiki/Montparnasse_skin
http://meta.wikipedia.org/wiki/Paddington_skin
それぞれのTalk(日本語版のノートに相当するもの)のページでコメントも受け付けています。

(8月24日)

インターフェース変更

英語版では最近、インターフェースの大幅な変更が行われました。Wikipedia: 名前空間などのページの黄色がちょっと薄い色になったり、記事に自動的に目次が生成されるようになったり、セクション毎に編集できるようになったり、といったものです。バグを直したりユーザのフィードバックを受けたりして一応落ち着いたら各国語版にも実装する予定だそうです。

他にもいろいろな機能がテストウィキでテストされています。

(8月3日)

既に変更版が日本版にも実装されました。何がどう変わったのか全容は把握できていないのですが、まだ日本語版でほかの方がやっていないと思われるものが2つあります。

  • 「最近更新したページ」の一部分が変更できる 
  • 画像を右寄せで表示し、本文がその左側に配置されるようにできる 

前者はWikipedia:Recentchangesを編集すると、その内容が、現行のページ上部のテキストの代わりに表示されることになります。

後者は、英語版の画像使用の方針のMarkupのセクションに例があります。またそこからリンクされているメタペディアのページでそれをどう変更したらよいかについて議論の最中のようなので、また仕様が変わることになるかも知れません。

(8月23日)

英語版の記事数15万本、全言語版の記事数30万本

もうすぐ英語版の記事数が15万になります。3週間以内、とあるユーザの方が見積っていました。報道発表を用意しようという動きがあります。 (Wikipedia-lの投稿

10万本になった時にはワイヤードニュースでとりあげられ、記事が日本語にも翻訳された結果、日本語版にも多くの人がやってきました。(2月初め頃)

今回は10万本の時ほどニュース性はないように思うのですが、ウィキペディアの全言語版の総記事数が現在27万本強で、それが30万になる時にプロジェクト全体で売り込むのがいいんじゃないか、という案も出ています。 (Wikipedia-lの投稿

ウィキメディア協会(Wikimedia Foundation 非営利法人)の設立なども含め、ウィキペディアの存在をアピールしようという動きがあるようです。(これはWikipedia-l のリストから)今まではジンボ・ウェールズさんのポケットマネーに全面的に依存していましたが、法人設立に伴って広く寄付を募ろう、という狙いがあります。現在は寄付が免税になるようにするための法的な手続き中だそうです。

他に、www.wikipedia.org のアドレスを英語版ではなくて全プロジェクト共通のメインページのような形で使ってはどうか、というアイディアもあります。これは積年の課題でなかなか議論がまとまらないような印象がありますが。

(8月3日)

続報:どうやらこの件は全言語版の30万本の方になるようです。メタペディアの方で、英語のプレスリリースを用意しています。30万本に到達する数日前にはこれを完成させ、ボランティアが各言語に翻訳して世界同時発表、というような計画です。プレスリリース原稿

うまく時間がとれたら日本語にも是非翻訳したいので、僕(Tomos)は一応ボランティアを申し出ておきました。が、もし他にも協力して下さる方がいたら原稿のノートのページに書き込んでおいて下さると心強いです。

(8月5日)

関連プロジェクト

ウィキペディアでは以前からウィクショナリー(ウィキ方式の辞書)を開発していますが、最近では本や教科書の編修( http://textbook.wikipedia.org )がスタートし、引用、名言集( http://quote.wikipedia.org )をスタートさせる話も出ています。

(8月3日)

CNNで報道

CNNでウィキペディアがとりあげられるそうです。アジア・太平洋の時間で月曜(8月4日)の朝、とあったのでもう放送されたのだと思います。香港で学校の先生が生徒40人ほどにウィキペディアを使って共同執筆を実体験させた、という話が主になるはずだとか。(英語版の井戸端への投稿。)

(8月3日)

その他、短信

オランダ語版は記事数がもうすぐ1万本です。(Wikipedia-lへの投稿

(8月3日)