清算 (僧)
清算(しょうさん、正応元年(1288年)-貞治元年/正平17年11月14日(1362年11月30日))は、鎌倉時代末期から南北朝時代の真言律宗の僧侶。字は彦證。
大和国の白毫寺にて定盛の教えを受けてその戒律と学問を継ぎ[1]、後に東大寺の凝然の下でも受戒した[2]。後に白毫寺や東大寺に居住して[2]、戒律を講じたり、多くの著作を著したりした[1]。嘉暦2年(1327年)に興福寺南円堂の修復に功績を挙げ、延文(北朝:1356年―1361年)年間に西大寺の長老を務めて教学を振興した[1][2]。
著作として『霊峰記』・『帰敬儀口決鈔』・『円宗綱義』・『三宗綱義』・『戒体章綱義』・『戒体章抄』・『灌頂唐和大事秘伝』・『三宝綱義』・『持犯綱義』・『四薬綱義』・『菩薩戒綱義』・『梵網経上巻古迹記綱義』などがある[1][2]。
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 日本仏教人名辞典編纂委員会 編『日本仏教人名辞典』法蔵館、1992年 ISBN 978-4-8318-7007-0
- 市古貞次 編『国書人名辞典 2』岩波書店、1996年