攻撃斜面
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攻撃斜面(こうげきしゃめん、英語: undercut slope[1]:64)、または水衝部[2]:191(すいしょうぶ)は、湾曲している河川の外側に形成される斜面地形で、滑走斜面と対をなすものである[3]:3161。
直線部から曲線部に河川が移行する際、水流は直線を保とうとするため攻撃斜面付近において川面の高さは最も高くなる。このため河床付近においては表面の流れとは逆向きに、河川の滑走斜面に向かった流れが発生し、これがポイントバーを形成する。すなわち侵食と堆積が同時に発生するため、川幅は変化せず攻撃斜面が形成された方向に河川の湾曲が進行する[2]:191。
脚注
[編集]- ^ 日本地質学会 編『地質学用語集』共立出版、2004年9月。ISBN 978-4-320-04643-6。 NCID BA68979936。OCLC 76914697。OL 31850919M 国立国会図書館書誌ID:000007496141 全国書誌番号:20681658。
- ^ a b 松倉公憲『地形学』朝倉書店、2021年9月1日。ISBN 978-4-254-16077-2。 NCID BC09567566。OCLC 1267333088。国立国会図書館書誌ID:031624974 全国書誌番号:23586669。
- ^ "undercut slope". Dictionary Geotechnical Engineering (2014 ed.). Heidelberg: Springer-Verlag. 24 August 2014. doi:10.1007/978-3-642-41714-6_210154. ISBN 978-3-642-41714-6. 2021年12月26日閲覧。