戦略情報システム

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戦略情報システム (SIS、Strategic uses of Information Systems)とは、MIS(経営情報システム)の発展したものである。情報システムが企業の競争戦略を支援するために使われるようになったのである。1980年代後半から90年代初頭にかけて企業間競争が激化すると、同業他社に対する優位性確保から、戦略情報システム(SIS)の重要性が高まり、SISブームが起こった。当時SISは、Strategic Information System とも呼ばれた。

MISは今まで人間がやっていたルーチンワーク情報システムの導入によってより効率よく行うことを目指していたが、それがある程度功を奏したので、SISはさらにステップアップして情報システムを積極的、戦略的に利用しようということになって考案された。『戦略的』とは、『他企業との競争において優位に立つ』という意味合いである。

具体例[編集]

スーパーマーケットコンビニエンスストアの店員が自分の指でレジを売って計算していたのを、バーコードスキャナ商品に当てるだけで支払いの勘定が出来るようになったのは、MISの成果である。SIS(戦略情報システム)においては、単に計算の効率化だけではなく、売れ筋情報(どのような時間帯にどんな客層がどの商品を買ったか)をレジ打ちの際に入力し、そのデータは時間の経過とともに蓄積される。このデータの蓄積がマーケティングに活用されるという算段である。他企業より先んじてこのようなシステムを築いた企業は、マーケティング情報において優位に立つ。また、店員自身は、MISによってルーチンワークから解放されることによって、単なる末端労働者から、より自律的な存在へと格上げされるはずであった。つまり、組織ボトムアップ化をもたらすものとなるはずであった。

関連書籍[編集]

関連項目[編集]