悪鬼

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節分の鬼、葛飾北斎北斎漫画

悪鬼(あっき)は、人間世界に悪をばらまくたちの総称。

概要[編集]

古来より日本では、さまざまな悪は悪鬼によって世にばらまかれるものとされていた。中でも病気、特に流行病は悪鬼の仕業とされ、大規模な流行病が発生すると、人々は悪鬼の退散を祈った[1][2]

悪鬼を退散させる方法はさまざまである。「節分の日に豆をまいて悪鬼を払う」という風習もそのひとつだが[3]、他にも以下のようなものがある。

  • 2月8日(旧暦で事始めの日)の夜に蕎麦を打ち、熊笹で作った八日塔(祭壇の一種)に乗せて家の裏に置く(同)[3][4]
  • ネギと豆腐を熊笹に差して雨戸口に置き、籠を棒で屋根に上げる(同)[3]
  • 長い竹竿の先に籠を吊って立てる(静岡県磐田市[5]

脚注[編集]

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  1. ^ 水木しげる妖鬼化』3、Softgarage2004年、6頁。ISBN 978-4-86133-006-3
  2. ^ 村上健司編著 『日本妖怪大事典』 角川書店〈Kwai books〉、2005年、16頁。ISBN 978-4-04-883926-6
  3. ^ a b c d 加藤嘉一「栃木県芳賀郡逆川村木幡の年中行事」、『旅と伝説』2巻9号(通巻21号)、三元社、1929年9月、 38-41頁。
  4. ^ 月刊ぐりーぷらざ1月号 おもしろ農業事典”. 月刊ぐりーぷらざ. JAあいち中央 (2007年1月). 2007年9月28日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年3月31日閲覧。インターネットアーカイブによる記録)
  5. ^ 柳田國男「年中行事調査標目(二)」、『旅と伝説』6巻4号(通巻64号)、1933年4月、 10頁。