布勢古墳

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布勢古墳
所在地 鳥取県鳥取市布勢
位置 北緯35度30分19秒 東経134度10分38秒 / 北緯35.50528度 東経134.17722度 / 35.50528; 134.17722座標: 北緯35度30分19秒 東経134度10分38秒 / 北緯35.50528度 東経134.17722度 / 35.50528; 134.17722
形状 前方後円墳
規模 全長59メートル、後円部径30メートル、同高さ5メートル、前方部幅20メートル
出土品 土師器須恵器埴輪
築造時期 6世紀前半
史跡 国指定史跡
地図
布勢古墳の位置(鳥取県内)
布勢古墳
布勢古墳
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布勢古墳(ふせこふん)は、鳥取県鳥取市布勢にある古墳1974年12月23日、国の史跡に指定された。

位置・周辺遺跡[編集]

布勢古墳は、湖山池東岸、標高30メートルほどの独立丘陵上にある前方後円墳で、1972年に存在が確認され、1974年12月23日に国の史跡に指定された[1]

湖山池周辺には古くから人々が暮らしを営んだ跡があり、縄文・弥生・古墳の各時代の遺跡が豊富に残っている。湖山池の東・南岸には多数の古墳が集積し、前方後円墳は南東岸の桶間1号墳(全長92メートル)、北東岸の大熊段1号墳(46.5メートル)と三浦1号墳(30メートル)など計13基を数える。布勢古墳はこれらの古墳と同様、当地の有力豪族の墓とみられるものである[2]

遺構[編集]

墳丘は前方部を西へ向け、全長59メートル、後円部径30メートル、同高さ5メートル、前方部幅20メートルを測る。未発掘古墳のため、埋葬施設については未詳である。遺物としては墳丘から採集された土師器須恵器埴輪の各小片があるのみだが、これら遺物の年代から、古墳は6世紀前半の築造と推定される[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b 平川誠「布勢古墳」『図説日本の史跡3』、同朋舎出版、1991、p.100
  2. ^ 財団法人鳥取県教育文化財団 1982, p. 1,2.

参考文献[編集]

  • 財団法人鳥取県教育文化財団『鳥取県教育文化財団調査報告書9:三浦遺跡』財団法人鳥取県教育文化財団、1982年。 
全国遺跡報告総覧(奈良文化財研究所サイト)からダウンロード可。