岩津発電所

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岩津発電所(いわづはつでんしょ)は、愛知県岡崎市日影町にある中部電力水力発電所である。

岩津発電所

杉浦銀蔵らの手によって岡崎電灯の発電所として、明治30年に造られた。当時の発電能力は50キロワットで、送電距離16kmは日本の長距離送電の先駆であった[1]。 その後、大正15年に落雷によって焼失したものの、昭和2年に再建された。中部電力現役最古かつ最小の発電所である。この発電所の建設により、岡崎の街に電力が供給され、地域の近代化、発展に貢献した。

2008年(平成20年)に水車発電機取替により発電能力がそれ以前より10kW増加し140kWとなった。

利用河川
矢作川水系郡界川
発電能力
140キロワット
有効落差
51.73メートル
使用水量
毎秒0.37立方メートル
導水路長
1355メートル
圧力鉄管長
94.34メートル

参考文献[編集]

  • 鈴木邦則「岩津発電所」『そう:叢:東三河&西遠・西三河・南信応援誌』第55号、春夏秋冬叢書、2017年、22-26頁。 

脚注[編集]

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