基底小体

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真核生物の鞭毛の模式図。1-軸糸、2-細胞膜、3-鞭毛間輸送、4-基底小体、5-鞭毛の断面図、6-微小管三量体
Chlamydomonas reinhardtiiの鞭毛の縦断面図

基底小体(Basal body)またはキネトソーム(kinetosome)は、中心小体と短い円筒状の微小管から構成されている。真核生物波動毛繊毛または鞭毛)の基底部に見られ、軸糸の微小管伸長のための核生成部位となる。基底小体が由来する中心小体は、微小管を中心体に固定するタンパク質の固定点の役割を果たし、微小管形成中心として知られる。これらの微小管は、多くの真核生物内の小嚢や細胞小器官の構造や運動を助けている。しかし、基底小体という用語は 、細胞外に伸びる真核生物の繊毛や鞭毛の基底構造に対して特別に用いられる。

中心小体から基底小体が形成される過程は、大部分が未知である。これらは構造的には同一であり、どちらも9*3螺旋の微小管三量体が中空の円筒を形成している。

基底小体の生産と空間的な配向の調整は、γ-チューブリンのヌクレオチド結合ドメインの機能である[1]

植物は中心小体を欠き、運動精子を持つコケシダ等の下等植物のみが鞭毛と基底小体を持つ[2]

出典[編集]

  1. ^ Y. Shang, C.-C. Tsao, and M. A. Gorovsky. 2005. Mutational analyses reveal a novel function of the nucleotide-binding domain of gamma-tubulin in the regulation of basal body biogenesis. J. Cell Biol. 171(6):1035-44. PMID 16344310
  2. ^ Philip E. Pack, Ph.D., Cliff's Notes: AP Biology 4th edition.