回春

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回春(かいしゅん)とは、春が巡ってくることを指す言葉。

概要[編集]

原義から転じて、「病気が回復すること」や「若返る」ことを指す言葉として用いられるようになった。現在の日本では性的に「衰えた精力を取り戻すこと」の意義で使われることもある[1]

歴史[編集]

16世紀後半、李朱医学(中国伝統医学)の漢方薬などを用いたいわゆる回春剤の処方をまとめた「万病回春」という医学書を宮廷の御典医でもある龔廷賢(きょうていけん、キョウは龍の下に共)が著作した。「万病回春」は江戸時代初期にキョウ廷賢(きょうていけん)の弟子の戴曼公(たいまんこう) が日本に渡来し、万病回春を日本で最初に紹介して日本全土に広め、日本漢方流派の後世派に影響を与えた。

脚注[編集]

  1. ^ 浦野政一「回春若返り治療法」『良導絡』第1963巻第92号、日本良導絡自律神経学会、1963年、7頁、CRID 1390001205408111360doi:10.17119/ryodoraku1960.1963.92_7ISSN 0913-0942 

関連項目[編集]