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合葬墓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

合葬墓(がっそうぼ)は、埋葬の形態の一つであり、複数人の遺骸を一つのに納めて供養するもの[1][2]。「合祀墓」「合同墓」とも称される[2]

埋葬の形態として古くから存在し、『後漢書』には夫婦合葬に関する記述があり、日本においても縄文時代から合葬の例が確認できる[3]。現代の日本では、1989年に新潟市の角田山妙光寺が始めた合葬墓が話題となるなど、1980年代後半から1990年代にかけて、遺族による管理・継承者を要さない墓の一種として認知度を高めていった[2][4]。地方公共団体が運営する霊園でも合葬墓の導入が進み、2007年に開園した横浜市の公営墓地メモリアル・グリーンは公園墓地計画における合葬墓モデルとされている[2]

合葬墓の参拝所及び献花所

墓の形式は、慰霊碑・慰霊施設の外観を持った納骨堂のほか、寺院や霊園にシンボルとして植えられた樹木を墓碑の代わりとした樹木葬の形を採るものなどがある[4][5]。大都市圏では、ロッカー型といわれるビル型の納骨堂も運営されている[4]

脚注

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  1. ^ 共同通信ニュース用語解説 「合葬墓」の解説『合葬墓』 - コトバンク
  2. ^ a b c d 間芝志保「葬儀・墓の多様化と簡略化」『現代用語の基礎知識2026』自由国民社、2026年、14-16頁。ISBN 978-4-426-10150-3 
  3. ^ 斎藤忠「合葬」『墳墓』近藤出版社〈日本史小百科〉、1978年、68-69頁。doi:10.11501/12206579 
  4. ^ a b c 安藤喜代美 (2020). “多様化する家族と新しい墓制・葬送のカタチ”. 家族社会学研究 (日本家族社会学会) 32 (1): 83-98. doi:10.4234/jjoffamilysociology.32.83. 
  5. ^ 山田慎也 (2019). “高齢化社会における葬儀の変容と共同性の探究”. 生活協同組合研究 (生協総合研究所) 517: 5-12. doi:10.57538/consumercoopstudies.517.0_5. 

関連項目

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