ルーファスの収集品

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ルーファスの収集品
ジャンル ホラー
漫画
作者 阿南まゆき
出版社 小学館
掲載誌 ちゃおDXホラー号
レーベル ちゃおホラーコミックス
発表号 ちゃおデラックス2012年ホラー11月号増刊 -
巻数 既刊1巻
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ポータル 漫画

ルーファスの収集品』(ルーファスのコレクション)は、阿南まゆきによる日本ホラー漫画。『ちゃおDX』ホラー号にてシリーズ化している。

あらすじ[編集]

悪魔のルーファスが、旅商人として様々な人間達に世にも珍しい商品を差し出し、人間の黒い心臓を収集していく物語。

登場人物[編集]

ルーファス・ベリアル
主人公。人間の黒い心臓を何より好む悪魔。旅商人に変身し、世にも珍しい商品で黒い心臓を収集していく。他の人間に自在に変身することもできる。
飄々とした性格で悪魔らしい恐ろしさも見せるが、黒くならない心臓を持つ善人(ルーファス曰く「良い子ちゃん」)は苦手としている。

ゲストキャラクター[編集]

悪魔のキスは血の香り[編集]

エミリー
ポルタ島の実力者の父を持つお嬢様。父の権力をいいように使い、些細な理由をつけて誰かを踏みつけることが大好きなサディスト
自分に反感を向けたビクトリアのことを気に入らず、ルーファスと契約して彼女を陥れるが、黒い心臓を奪われると同時に魂を絨毯に変えられ、自分が他人に踏まれるという屈辱を味わう。
ビクトリア
体が弱く、気候と潮風の良いポルタ島に引っ越してきた少女。おしとやかな性格で、強い正義感を持ち合わせている。
実は王族の家系で、遠いが王位継承権も持っており、そのためポルタ島の実力者であるエミリーの父でさえも彼女には手出しができない状態にある。
当初はエミリーと仲良くしようとしていたが、エミリーの本性を知って失望、彼女にいじめられる者達に救いの手を差し伸べる。だが、エミリーの策略で周囲から白い目を向けられてしまい、彼女に踏みつけられ病院へ運ばれたが、後に退院する。
ルーファスによれば、エミリーのことは恨んでおらず、いじめられてる人の気持ちがより理解したと感謝しているとのことだが、ルーファスからは嫌がられた。
ジェシカ、サンドラ
エミリーの友人達。エミリーから見下されながらも、彼女には逆らえない状態だった。しかしビクトリアと出会い、彼女の人柄の良さを知ってからは、エミリーから離れて彼女と仲良くなる。

悪魔はバラの音色がお好き[編集]

マリア
オペラ座の看板女優。幼少の頃、祖母と観に行ったオペラに魅了され、オペラ歌手を目指すようになった。家は貧しかったものの、祖母からは人を妬まず、努力するように教えられ、その言葉通りに努力を積み重ねてきた。
自身がオペラ歌手を目指すきっかけとなった舞台「たそがれの乙女」の主役に選ばれるものの、新人女優のクリスティーヌに主役の座を奪われ思い悩んでいた時、ルーファスから『美声のバラの種』を与えられ、その力で主役に返り咲く。しかし、本番で観客がクリスティーヌに目を向けるために彼女への強い妬みでバラの種が発芽し、身体中にバラが咲き誇り、命を落とした。
クリスティーヌ
オペラ座の新人女優。マリアをも越える美しい歌声の持ち主で、その歌声でマリアから「たそがれの乙女」の主役の座を奪う。後に「美声のバラの種」を使ったマリアに主役の座を奪い返されるが、それでも抜群の歌声で観客達の注目を浴びた。
しかし、その正体はマリアの声を手に入れようとしたルーファスが変身した姿であった。
ソフィ
オペラ座の女優の一人。自分に才能がないと思い悩み、マリアに相談するも聞き入れてもらえず、自殺する。

悪魔は火の蝶をまとう[編集]

テッサ
ある屋敷に住むお嬢様。1年前、火の十字のジャックに屋敷を放火され、両親を失い、自身は顔にひどい火傷を負ってしまう。
宿を探していたルーファスを一晩屋敷に泊め、そのお礼として『火蝶軟膏』を受け取る。その軟膏を服用後、ルーファスに抑制剤を飲まされたことにより、自身が負った火傷が完治すると同時に火の十字のジャックの正体を思い出す。
ジャックによって再び屋敷を放火されたものの、火蝶軟膏の副作用で火蝶と化したジャックの脅威が去った直後、今度はルーファスに狙われるが、ベルの支えにより、心臓は黒くならなかったため、ルーファスから「良い子ちゃん」と皮肉られながらも、興味を失われたために収集されずに済んだ。
コミックス描き下ろしストーリーではベルと共に再登場し、行き場のないヴィヴィを引き取った。
ベル
テッサに仕えるメイド。誰よりもテッサのことを大切に思う献身的な優しい性格で、裁縫は苦手ながらもテッサのためにベールを縫ったり、火の十字のジャックやルーファスから身を呈して彼女を守ろうとした。
コミックス描き下ろしストーリーではテッサと共に再登場する。
グレン
テッサに仕える執事。その正体は100の家を焼き、300人の死人を出して指名手配された放火魔「火の十字のジャック」。
1年前、テッサの屋敷を放火し、彼女の両親を焼殺して火傷を負わせた張本人であり、特徴とされる顔の十字傷は特殊なマスクで隠していた。
テッサに正体を知られぬよう毎晩記憶を封印する特別な薬を飲ませていたが、火蝶軟膏とルーファスから与えられた抑制剤で薬を服用しなかった彼女に正体を知られ襲いかかるも、抑制剤を使わずに火蝶軟膏を使ったために、副作用で自身が火蝶そのものと化し、ルーファスに連れていかれた。

わがまま女王と悪魔の時計[編集]

スカーレット
15歳でメルドール国の若き女王となり、国民からは「メルドールの花」と呼ばれる。
しかし何よりわがままな性格で、気に入らない者は全て処刑にかけていく。不満を募らせた民達によって反乱軍が結成され、隣国のパスティア国へ亡命しようと囲まれた時、ルーファスから『絵描きの巻き戻し時計』を与えられ、時を戻してパスティア国へ亡命する。時計代を要求してきたルーファスをナイフで刺すが、スカーレットの傍若無人ぶりを見かねた彼が悪魔の力を使って時を戻したために地下牢に投獄されてしまう。
そして、幼少の頃に出会ったアランと再会し、死に際に彼との幼い頃の約束を思い出しながら処刑されたが、壊れた巻き戻し時計によって絵の中に閉じ込められ、永遠に処刑の時の繰り返すようになった。
アラン
幼少時代にスカーレットと出会い、優しい女王様になってほしいと約束を交わした青年。しかし、傍若無人の女王となったスカーレットに父を殺されたことで反乱軍を結成する。スカーレットの処刑時には、処刑前に民達の前で謝罪してほしいと頼むが断られ、完全に変わってしまった彼女に対して涙を見せた。

悪魔は世界を救う[編集]

ガブリエル
コミックス書き下ろしストーリーにて登場する。日々人間達の醜い姿に絶望し、悪魔であるルーファスを毛嫌いする天使神のご加護と呼ばれる特殊な結界で守られている。
裏では封印された破壊神ゾマを復活させ、人間界を浄化させようと企み、ゾマを崇拝する教団で団員達からは「レイ様」と崇拝されている。自分に寄り添っていた天使の一人とヴィヴィを生贄にしてゾマ復活を企むが、ルーファスに阻止された上、ヴィヴィの祈りによって神のご加護を失い、ルーファスの餌食となる。
ヴィヴィ
コミックス描き下ろしストーリーにて登場する。何より純真無垢で心優しい少女。
レイ様(ガブリエル)率いる教団により、ゾマ復活の生贄として塔に幽閉されていたが、偶然空を飛んでいたルーファスと出会い、彼を「あくまさん」と呼び慕う。後にルーファスの手で教団が壊滅したことで晴れて自由の身となる。その後、とある町でルーファスと別れて一人泣いていた時、町中で出会ったテッサとベルに引き取られた。

商品[編集]

美声のバラの種
憎しみや妬み等の負の感情で、地獄に自生する「闇バラ」の種。それを飲むと世界一美しい声が出るようになる。
宿主の心が綺麗なままなら、種は成長することはないが、憎しみで満たされた時、その憎しみを吸い取り、一気に宿主の体内から発芽する。
火蝶軟膏
再生力の非常に高い「火蝶」から抽出された塗り薬。これを使った後、抑制剤を服用することで蛹から蝶が孵るようにどんな傷も完全に治癒する。
抑制剤を服用しなかった場合、副作用で使用者が火蝶そのものと化す。
抑制剤を服用する場合、他の薬を飲むことは禁じられており、それによってテッサは火の十字のジャックの正体を思い出した。
絵描きの巻き戻し時計
この時計を使うと、絵描きが気に入らない絵を上から塗り潰して描き直すように巻き戻し、人生をもう一度やり直すことができる。
時計の使用は一度きりで、壊れた時計を使ってしまうと一定の時を繰り返し、その繰り返す時が一枚の絵に封じ込められ、使用者は絵の中で永遠に同じ時を繰り返してしまう。

書誌情報[編集]

  • 阿南まゆき 『ルーファスの収集品』 小学館〈ちゃおホラーコミックス〉、既刊1巻(2014年5月現在)
    1. 2014年4月30日発売 ISBN 978-4-09-136120-2