リティヤ (正教会)
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リティヤ(ギリシア語: Λιτή[1], ロシア語: Лития[2], 英語: Litiy)とは、正教会における奉神礼の一種[3]。リテヤとも表記される。祈祷書には「リティヤ」の表記[4]のほか「熱衷公祷」との漢字表記も記されているが[5]、漢字表記よりも片仮名表記の方が日本正教会で一般的である[6]。
リティヤには、以下二つのものがある。全く別の奉神礼でありながら同名となっている。
- 永眠者の、永遠の安息、永遠の生命、永遠の記憶を願うために行われるリティヤ。 - パニヒダ・埋葬式の終結部を構成するが、リティヤ単体で行われることもある[2][7]。
- 徹夜祷中の晩課に行われるリティヤ - 餅(パン)・麦(日本正教会では米を用いるのが一般的)・葡萄酒・油を祝福する[3][8]。
両者の内容・構成も全く異なっているほか、永眠者の記憶の際に前で祈るパニヒダ台と、晩課のリティヤで用いられる、餅(パン)・麦・葡萄酒・油を載せる祭台とでは、形状が全く異なる。
脚注
[編集]- ^ Λιτή - Εσπερινός、現代ギリシャ語転写:リティ
- ^ a b Лития(Энциклопедический Словарь Ф.А.Брокгауза и И.А.Ефрона)
- ^ a b リティヤの祭台
- ^ 『奉事經』p23, p238
- ^ 祈祷書目次、「スボタ」の大晩課
- ^ 教区「学びの会」鹿児島・神はなぜ人となったか
- ^ Панихида и Лития - Поминовение умерших
- ^ トマス・ホプコ著・イオアン小野貞治訳『正教入門シリーズ2 奉神礼』35頁、西日本主教区(日本正教会)