ラブ・キャンプ7

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ラブ・キャンプ7
Love Camp 7
監督 R・L・フロスト
脚本
  • ボブ・クレス
  • ウェス・ビショップ
製作
出演者
  • マリア・リース
  • キャシー・ウィリアムズ
  • ボブ・クレス
  • フィル・ポス
  • ジョン・アルダーマン
  • キャロリン・アップルビー
  • デイヴィッド・F・フリードマン
  • ブルース・キンボール
  • ナターシャ・スティール
撮影 R・L・フロスト
配給
公開
上映時間 96分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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ラブ・キャンプ7』(原題:Love Camp 7)は、1969年公開のアメリカ女囚ナチスプロイテーションB級映画である。

ウェス・ビショップとボブ・クレス(サディスティックな収容所所長役も兼任)が脚本を執筆し、リー・フロスト(R・L・フロスト名義で)が監督を務めた。

あらすじ[編集]

ユダヤ人科学者のマーサ・グロスマンから情報を得るために(可能であれば救出も視野に入れつつ)、2人のアメリカ婦人陸軍部隊(WAC)将校がナチス強制収容所へ潜入することを志願する。そこでは収容された女性たちが、ドイツ軍将校の性奴隷として、屈辱的な扱いや、拷問、レイプを受けていた。

マーサ・グロスマンが独房に収容されていることを知った2人は、彼女に接触するために1人が処罰されるよう仕向ける。その結果、ハーマン中尉が裸にされ、手首を吊るされることになる。しかし、マーサが自分の体を使ってハーマンの解放に寄与し、3人での脱出を試みる。

彼女たちの脱出計画は、戦闘を以ってクライマックスを迎える。

キャスト[編集]

  • リンダ・ハーマン - マリア・リース
WAC中尉
  • グレース・フリーマン - キャシー・ウィリアムズ
WAC中尉
  • 収容所所長 - ボブ・クレス
  • フィル・ポス
  • ロバート・カレイ - ジョン・アルダーマン
大尉
大佐
  • クラウス・ミュラー - ブルース・キンボール
軍曹
  • カール・ミュラー - ロッド・ウィルマス
大佐
  • エリック・フォン・ハマー - ロジャー・スティール
元帥
  • ナターシャ・スティール
  • パトリシア・ロディ
  • タクシー運転手 - リー・フロスト (クレジットなし)

評価[編集]

1970年代に、『女体拷問鬼看守パム英語版』(1971年)や『残虐全裸女収容所英語版』(1972年)など、パム・グリアを有名にした作品のジャンルでもある、刑務所に入れられた女性を描いたエクスプロイテーション映画(いわゆる女囚映画)の流行が始まったことで、その元祖ともいえる『ラブ・キャンプ7』がカルト的な人気英語版を誇るようになった。この作品は、デイヴィッド・F・フリードマンが製作に関与し、ダイアン・ソーンがタイトルロールのイルザをその続編も含めて演じ続けた『イルザ ナチ女収容所 悪魔の生体実験』(1974年)や、イタリア映画『ナチ(秘)女収容所/ゲシュタポ・ハーレム英語版』(1977年)、『ゲシュタポ卍収容所英語版』(1977年、ダニエラ・レヴィ英語版の商業作品デビュー作)などのように強制収容所を描く映画であるナチスプロイテーションというジャンルにおける最初の作品でもある。

2002年、全英映像等級審査機構[1]からビデオ制限区分認定を拒否され、ニュージーランド映画・文学分類局からも同様に拒否された。2020年にストリーミング配信のための認定申請書を提出した際も、BBFCは本作に対する申請の却下を支持した[2]。オーストラリアでは当初上映禁止となっていたが、その後何度か修正を加えてR18+バージョンで上映された。そして、2005年にようやくノーカット版での上映に許可が下りた[3]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Love Camp 7 Rejected by the BBFC”. 2023年5月15日閲覧。
  2. ^ LOVE CAMP 7”. British Board of Film Classification. 2020年4月13日閲覧。
  3. ^ Films: L”. Refused-Classification. 2011年12月19日閲覧。

外部リンク[編集]