ユークリッド位相

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にユークリッド計量によって誘起される自然位相幾何学である。

数学、特に一般的な位相幾何学において、ユークリッド位相(ユークリッドいそう、Euclidean topology)は-次元ユークリッド空間 上で定義されるユークリッド距離から誘導される自然な位相である。

定義[編集]

上のユークリッドノルムは非負の値を取る関数 で以下のように定義される:

他のノルム同様、 ユークリッドノルムから距離がで定義される距離空間が生成される。ユークリッドノルムから生成される距離 ユークリッド距離と呼ばれる。そして二点は:
任意の距離空間において、開球がその空間上の位相の基底を形成する。[1] 上のユークリッド位相はこれらの球から生成される。 すなわち、上のユークリッド位相の開集合は(任意の)開球の和集合で与えられる。ここでは、

(はユークリッド距離)で定義される。

性質[編集]

この位相が与えられたとき、 実数直線T5 空間である。 を満たすの部分集合,が与えられたとき(ここで閉包)、開集合,が存在して、,,となる。[2]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ 距離空間#距離の誘導する位相
  2. ^ Steen, L. A.; Seebach, J. A. (1995), Counterexamples in Topology, Dover, ISBN 0-486-68735-X