マック (象)

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2013年12月13日(金) 撮影

マック (1992年6月13日 - ) は神戸市立王子動物園で飼育されているオスのアジアゾウである。2014年現在、体高3.5m 体重5tと国内最大級のアジアゾウである。

略歴[編集]

スイスのキンダーガーデン動物園で1992年6月13日にオスのアジアゾウが誕生した。後にこの子象は「ボーイ」と命名された。

1995年、ボーイは神戸市立王子動物園への移動が決定した[注 1]。多くの人に見送られスイスを出発し、3月24日に空路で日本関西国際空港に到着した。王子動物園に来園後、父のMaxi(マキシ)にちなんで「マック」と命名された。ただし、マックは日本名であり、最初からマックと名付けられたわけではない。

マックは3歳ながらも立派な牙を持ち、体高は2mもあった。1年後の1996年、マックの婚約者として来園したズゼとめでたく結婚した。 2000年には交尾も確認され、2004年2007年に2頭の子(モモオウジ)を儲けるが、何れも骨折が原因で死亡した。

2013年1月26日愛媛県立とべ動物園で飼育されていた国内最大のインドゾウ「太郎」が死亡し[1]、体高約3.5m、体重約5tのマックが国内最大級のアジアゾウとなった。ズゼは2014年12月に王子動物園に帰園した。

優しく繊細、かつ甘えん坊な性格。時折「キュン」と、可愛らしく短い声で鳴く。ズゼが1年2ヶ月、出産の為に不在だった間、そのショックから食欲が落ち、食事量が減少した事もあった。半面、飼育員が現在も幼名「ボーイ」と呼ぶなど、やんちゃな面も残されている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 移動理由は同園に高齢ゾウ一頭(諏訪子)しかいないため

出典[編集]

関連項目[編集]

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