フォカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フォカFoca )はフランスルヴァロワ光学精機社によって1945年から1960年代まで生産されたカメラである。

スクリューマウントレンジファインダーフォカ[編集]

機種名のPFは"Petit Format"の意で、使用フォーマットが135フィルムによる24×36mm(ライカ)判であることを表している。機種名はカメラには表記されず、PFの後の数の☆マークがカメラ前面の銘板に打たれているためその星の数が通称となっている。マウントはライカLマウントに似ているがφ36mmの独自規格。

スクリューマウントフォカのボディー[編集]

  • フォカPF2FocaPF21945年発売) - 1938年に設計されたが第二次世界大戦で発売が遅れた。通称「ツースター」。距離計を持たない。
  • フォカPF2BFocaPF2B ) - 50mmのみ距離計連動する。
  • フォカPF3FocaPF3 1947年発売) - 通称「スリースター」。フォカPF2Bにスローシャッタ−を装備したもの。
  • フォカPF3LFocaPF3L ) - フォカPF3をレバー巻き上げとしたもの。

スクリューマウントフォカ用レンズ[編集]

  • オプラレックスOplarex )50mmF1.9 - 沈胴式。
  • オプラーOplar )5cmF3.5

バヨネットマウントレンジファインダーフォカ[編集]

マウントは専用。

バヨネットマウントフォカのボディー[編集]

  • フォカユニバーサルFoca Universel1949年発売) - 全レンズで距離計連動する。
  • フォカユニバーサルRFoca Universel R1955年発売) - フォカユニバーサルに巻き上げレバーとセルフタイマーを装備したもの。
  • フォカユニバーサルRCFoca Universel RC ) - フォカユニバーサルRにパララックス自動補正機構を装備したもの。

バヨネットマウントフォカ用レンズ[編集]

  • オプラーOplar )28mmF6.3
  • オプラーOplar )28mmF4.5
  • オプラーOplar )35mmF3.5
  • オプラーOplar )50mmF1.9
  • オプラーOplar )50mmF2.8 - 4群5枚。
  • オプラーOplar )90mmF4
  • オプラーOplar )135mmF4.5

レンズ固定フォカ[編集]

  • フォカスポーFoca Sport 、1955年発売)/フォカスポーIFoca Sport I ) - レンズはネオプラーNeoplar )4.5cmF3.5固定。1957年フォカスポーII発売に伴い改名された。
  • フォカスポーICFoca Sport IC 、1957年発売) - セレン光電池式露出計を内蔵した。
  • フォカスポーIIFoca Sport II 、1957年発売) - 距離計連動。レンズはオプラーカラーOplar Color )4.5cmF2.8またはオプレックスカラーOplex Color )4.5cmF2.8固定。
  • フォカスポーILFoca Sport IL 、1958年発売) - フォカスポーIをレバー巻き上げとした。1960年にレンズがネオプラーNeoplar )4.5cmF2.8に変更されている。
  • フォカスポーIBFoca Sport IB 、1959年発売) - ファインダーがブライトフレームファインダーとなった。露出計は搭載しない。レンズはネオプラーNeoplar )4.5cmF2.8固定。
  • フォカスポーIDFoca Sport ID 、1959年発売) - ファインダーがブライトフレームファインダーとなった。非連動露出計を搭載する。レンズはネオプラーNeoplar )4.5cmF2.8固定。
  • フォカマチックFocamatic 、1961年発売) - セレン光電池式露出計似よる自動露出が可能。ブライトフレームファインダー。レンズはネオプラーNeoplar )4.5cmF2.8固定。
  • フォカスポーCFFoca Sport CF 、1962年発売) - 連動セレン光電池式露出計で、表示値はファインダー内でも確認できる。
  • フォカスポーIIFFoca Sport IIF 、1962年発売)