ノート:種数面積関係

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疑問点をいくつか。

  • たとえば島のように対象面積が固定している場合と、コドラート法などで特定面積を拾い出す場合がありますが、後者はここでは考察の対象外なのでしょうか?
  • (または)。」とのことですが、これは常になり立つものではないのではないですか?たとえば同一群落内で面積と種数を比較した場合、飽和に達する曲線が書けるんではないか?具体的にはこの式がどんな場合にどんな前提で成立する、という話はないのでしょうか?
  • 「外部から生息地に新たに移入してくる種の数は、その生息地面積が大きいほど多い。」なぜ面積が広いと侵入してくる種数が多くなるのでしょうか?母大陸からの距離が同じであれば、侵入の比率は同じではないか、定着する率は高くなるでしょうが、と言う気がしますが。

以上、とんちんかんだったらお許し下さい。--Ks 2007年8月2日 (木) 04:41 (UTC)[返信]

まさか、貴方様から質問が来るとは、夢にも思いませんでしたが…。質問を整理しながら、答えさせていただきます。
Q 1. 島のように対象面積が固定している場合(不連続な地域)と、コドラート法などで特定面積を拾い出す場合(連続的で任意に区分設定できる地域)への適用は?
A 1-1. 種数面積関係はどちらにも適用できます。ただし、実測データをグラフ上にプロットして、種数面積曲線を書く場合には、特定の点で折れた線になることがあります。種分化速度モデルの引用文献(Losos & Schluter 2000)では、島の面積未満では種分化が殆どなく、それより大きな島では種分化があったことから、二つの線からなる種数面積曲線が描かれています。
A 1-2. 不連続な地域は5種類のモデルの内の一つまたは複数による解釈がつき、連続的で任意に区分設定できる地域はランダム抽出・環境の異質性の2モデルの片方または両方の組み合せで解釈できるそうです。 ただし、どのモデルが適当かは、系が平衡状態に達しているか、空間スケールがどれくらいか(パッチ<局所<地域)などを勘案する必要があります。
Q 2-1. 「S = cAz (またはlogS = logc + zlogA)。」は、常になり立つか? 具体的な前提はないか?
A 2-1. (A1-1)に書いたように、一般的には成り立ちます。しかしながら、条件によってモデルや、定数cおよびzが変化することがありますので、特定の群集(生態系)・地域であっても、種数面積曲線が途中で別のものになることあります。
Q 2-2. 同一群落内で面積と種数を比較した場合、飽和に達するのでは?
A 2-2. 本文に書き落としたので、後で書き加えますが、一般に zは1未満の正の数ですから、「のグラフは、 A(面積)が増えるに従ってS(種数)の増加は緩慢になってくるようです。
Q 3. なぜ面積が広いと侵入してくる種数が多くなる? 母大陸からの距離が同じであれば、侵入の比率は同じではないか、定着する率は高くなるでしょうが
A 3. まず、この平衡モデルについては、貴方の記述のマッカーサーとウィルソンの文献によるものであることは、お気づきのことかと思います。時間当たりの侵入種数が、経時的に一定であり、島の大きさに関わらず一定だとします。在来種が全く存在しない場合は、島の面積に関わらず新たに侵入する種は同じです。しかしながら、時間がたち帰化種が増えてくると共に、小さな島では侵入しても定着するニッチが少なくなり、定着できる率が落ち、大きな島より早く平衡状態に達します。この途中過程では初期の限られた期間以外は、移入して定着できる種の数は(小さな島の移入種数)<(大きな島の移入種数)です。さらに時間が経ち全ての島が平衡状態になった場合も、(小さな島の移入種数)<(大きな島の移入種数)であることは本文に書いたとおりです。…このように私は考えています。
以上の回答は、参考図書にあげた『群集生態学』を元にした私個人の解釈でありますが、専門家ではありませんので、誤解釈が含まれているかもしれません。また、追加の質問があった場合も、同様の理由でお答えできないかもしれないこと、申し添えます。--Janus01
すみません、ぼちぼち書き換えてみます。とりあえず、その関係がすべてこの式で表せるというものではない気がしますので、下げます。とにかく理論の結論の列記では読んでも何のことかわからないと思うんですよ。上の私の疑問に対するお答えなども書き込んでいただいたほうが親切に思います。そのあたりもよければご検討ください。--Ks 2007年8月5日 (日) 08:02 (UTC)[返信]