ノート:砂山のパラドックス

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「ある男の身長」の項目は、単純にその個体が平均、偏差のどの位置にあるかで簡単に結論が出ます。砂山のパラドックスには相応しくないので削除されるべきだと考えます。--60.37.107.8 2007年10月14日 (日) 15:08 (UTC)かみかみ[返信]

こうした例はいくらでも作り出せますので、特に身長の例にこだわる必要はないでしょうが、ソリテスパラドックスの一例として特に問題ないだろうと思います。「日本人の15歳男児では平均身長は168.5cm、標準偏差5.95」(記事低身長より)というデータがあるようですが、問題は168.5cmから何SD離れた地点からを「背が高い」と表現するのかが日常言語の用法としては決まっていないし、上手く決めることもできない、という事です。もちろん強引に決めてしまっても良いのですが、そうした取り決めは日常の実際の用法と多くの齟齬を持つようになります(例えば上のデータで、2SDを切れ目にしてみましょう。そうすると 168.5 + 5.95 + 5.95 = 180.4 ですから、「身長180.4cm以上の15才男児は、背が高い」という事になります。ですがこれをやってしまうと、身長 180.1cm(<180.4cm) の15才男児も、身長 179.5cm(<180.4cm) の15才男児も、「背が高くない」という事になってしまいます。しかし実際のところ、中三でこれだけの身長があれば、日常的に「おまえ 背、高いよなぁ」などと言われる事になるでしょう)。こうした言語の日常的な用法への注目は、言語哲学の項目にもあるように、日常言語学派という名で呼ばれる20世紀中盤ごろからある哲学研究上のスタンスの一つです。また今ではこうした言語にまつわる問題のかなりの部分は、認知科学といったより実証的な分野での研究にその地盤を移していっています。概念の曖昧性に関わるものとして、例えばプロトタイプ理論などが参考になるでしょう。
最後に、砂山以外の有名なソリテスパラドックスの例を二つ挙げておきます。
  • はげ頭バージョン:前提1.髪の毛10万本の人はフサフサである。前提2.フサフサの人から髪の毛一本抜いてもフサフサである。以上二点から、髪の毛が99,999本の人はフサフサである。以下繰り返し。結論「髪の毛が一本しか生えてない人もフサフサである」
  • 大金バージョン:前提1.100億円は大金である。前提2.大金から1円だけ取っても、残りはやはり大金である。以上二点から、9,999,999,999円は大金である。以下繰り返し。結論「20円も大金である」
以上、私にわかる範囲のみではありますが、ご参考までに。--Was a bee 2007年10月14日 (日) 19:22 (UTC)[返信]

「ある男の身長」の節なんですが、これって過去に誰かが発表した話なのですか?記述内容とGoogle検索の結果と、英語版に記載されていない事からして筆者の創作の可能性があるのですが、もしそうだとしたらこれは「論理的に正しいか、砂山のパラドックスと関連があるのか」という以前に、百科事典Wikipediaに掲載されてよいものではないと思います。--122.16.55.71 2008年9月6日 (土) 10:34 (UTC)[返信]

私が翻訳した時点では、英語版に「ある男の身長」の節がありました。2007年末まで残っていたと思います。現在は Was a bee さんが上で書いてあるようなことをごく簡単に記した文章に置換されていますが。--Melan 2008年9月7日 (日) 01:51 (UTC)[返信]
私は別にどんな例でもいいと思いますが、この例は後半でも引かれてるので置いといた方がいいと思います(書き換えるなら、後半も含めてやらないと)。とりあえずこれが一例となることを納得できない方がおられるのは、まだ説明に難しい所があるからかもしれません。とりあえず現時点として、不安な方のために身長の例が普通に文献に出てくることだけここで書いておきます。R.M.ゼインブリー著 一ノ瀬正樹訳『パラドックスの哲学』勁草書房 1993年 ISBN 432615277X 第二章「曖昧性 山のパラドックス」pp.45-95 では、連鎖式議論(砂山のパラドックスやハゲあまたのパラドックスを含む議論の総称)の導入として、身長の例で話を始めています。--was a bee 2008年12月17日 (水) 08:01 (UTC)[返信]