ノート:父親の役割

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(1)著作権

著作権を尊重しなければならないのは、次のような要請を満たすためです。

お金をかけて調べ物をした人が、本を書いて、それを売って資金を回収しようとするときに、その本をコピーして無料で配る人がいれば、本を書いた人は資金を回収することができません。そのようなことが許されるのなら、お金をかけて調べ物をすることが不可能になります。文化を豊かにするためには、著作権を守る必要があります。著作権を侵害することは、お金を盗むのと同じことです。財産権の侵害です。

しかし著作権は、情報の利用を不可能にするための制限ではありません。利用できる場合は、使用料を払って利用すればよいのです。著作権が切れた場合は、自由に利用すればよいのです。また、wikipediaのような著作権を放棄している情報源も、出典を明記して、自由に使えば良いのです。

(2)パブリック・ドメイン

財産権は、私的に独占する権利です。しかし、私的独占にはなじまない事柄もあります。公共団体の仕事の多くは、そのようなものです。公共団体が発行する文書は、通常の本のように利益目的で販売される文書よりも、広い範囲で利用することができます。

また、安全、健康、家庭に関する事柄で、人々の生活に直結するような重要な情報も、私的に独占されずに、パブリック・ドメインの情報として扱われていることがあります。それらは通常は無料で公開されています。

「父親の役割」も、まさにそういう重要なテーマの一つです。父親は、単なる稼ぎ手ではなく、子どもの発達のために重要な役割を担っているということです。

「role of father」で英文を検索すれば分かるように、多くの団体がこのテーマを扱っています。大学や育児サイトや国立研究機関などが、情報提供しています。「父親の役割」についてパブリック・ドメインの情報として情報提供しています。

参考文献の「 The Role of the Father 」も、現に売られている本ですが、Google Books で、90%以上は、無料で公開されています。扱っている内容が、人の生活に直結する内容だから、そうしているのです。

文献(2)の CIVITAS は、ヨーロッパの多くの都市の連合組織です。つまり、地方公共団体の連合組織です。文献(2)を無料で公開しています。

無料で公開したからといって、全ての権利を放棄しているわけではありませんが、情報を売って資金回収を計っていないことは、重要な鑑別点です。

また文献(1)は、これまでの研究を概括したものであり、文献(2)も多くの引用により父親の役割の研究の成果を説明したものです。Lamb は、この問題の最高権威です。この知識が人々にとって重要な知識であることを認識して公開しているのです。

(3)情報を提供する責任

情報を提供する者には、重い責任があります。Wikipediaの多くの著者、編集者、管理者は、このことを軽視しています。もしその情報が誤っていて、それを読んで不利益をこうむる人が生じれば、その不利益は誰が負担するのでしょうか。読んだ人がすべて負担するのでしょうか。もしそうなら「いっさい責任を負いません」などともっとはっきり注意書きをする必要があります。しかし風評被害が起きたときには、そう書いてあっても、損害賠償を負わされる可能性があります。

Wikipediaの記事の多くは、博物学的な趣味的なことであって、毒にも薬にもなりません。まさしく百科事典的です。しかし、中には人間生活に直結して、大きな影響を与えることもあります。安全、健康、家庭に関して一般の人に情報提供している部分です。つまり、パブリック・ドメインにある内容がそれです。

Wikipediaの情報源としての価値は三流です。どこの馬の骨が書いたか分かりません。どんな利益をもくろんで書いているのか分かりません。欧米では、国や政府機関や大学教官が、一般の人に対して各種の情報提供をしています。それは情報源の価値として一流です。わざわざWikipediaの記事を真に受ける必要はありません。書き手としても、責任のある記事を、所属機関の名前(あるいは自分の名前)で出せばよいのです。しかし、日本では、国や政府機関や大学教官が一般向けに提供する情報はわずかしかありません。Wikipediaに頼るしかないのです。

あてにならないWikipediaの記事を真に受けて損をする人は、情報を誤って受け入れる恐ろしさを知らないのです。

記事を書くリスクもあります。Wikipediaに記事を投稿した人の名前は、警察が捜査すれば判明するだろうと思っています。書いた記事が人に迷惑を及ぼせば、損害賠償責任が生じる恐れがあります。しかし、私が賠償責任を負うつもりであるのは、訳したことと短くしたことだけです。その点について、人に迷惑をかけて、それが真に私の責任であるのなら、可能な限りの損害賠償に応じるつもりでいます。嫌でも損害賠償をさせられるはずです。また、著作権侵害により損害賠償請求裁判を起こされて敗訴すれば、私がお金を支払わなければなりませんが、そのようなことにはならないと思っています。このテーマは、趣味的などうでも良い事柄ではなく、人間生活に直結する重要な事柄であるので、リスクは重大です。

しかし、内容そのものについては、CIVITASやLambが責任を負っているということです。そのような責任のあるものでなければ、情報源にはなりえないということです。匿名の記事を真に受ける方がおかしいのです。その意味で「Wikipedia は、リンク集として使うべきだ」と述べている経済学者もいます。

(4)日本の現状

「父親の役割」についての情報は、多くの日本人には伝達されていません。「父親の役割」で検索しても、欧米の多くの研究成果を踏まえたサイトは、ほとんど見当たりません。「父親の役割」は、通常の言葉として使われています。最初に「独自研究」のタグを付けたMuro氏も、多くの人と同じように、「父親の役割」の研究が欧米で多く行われていることや、その共通的認識(通説)については、知らないのだろうと思います。

言葉の壁が厚く、日本は、情報の「深い井戸」の中にあります。危機的な状況にあり、まさしく、こうした記事を必要としています。外国版のWikipedia以外にもパブリック・ドメインにある情報は多いので、積極的に利用し紹介すべきです。--114.51.196.62 2011年5月4日 (水) 04:14 (UTC)[返信]

まずWikipedia:著作権をお読みください。パブリックドメインとは(2)のように独自の判断で解釈されるものではありません。法的に著作権が存在しないこと、もしくはGFDL/CC-BY-SAで利用可能なことが明示的でないものを利用しないでください。Wikipedia:中立的な観点Wikipedia:検証可能性Wikipedia:独自研究は載せないWikipedia:ウィキペディアは何ではないかなどの方針を遵守した上で、このテーマについて真摯な姿勢で執筆することは歓迎されるでしょう。--Muyo 2011年5月4日 (水) 12:55 (UTC)[返信]