ノート:決疑論

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この日本語の「決疑論」の記事はかなり説明不足だと思います。例えばドイツ語の記事では、(1)カトリック・哲学の場合(2)法学における場合(3)医学における場合、の3つに分けて説明してありますが、この記事にはカトリックに関することしかありません。 社会学者のマックス・ヴェーバーの著作にはよくこの、Kasuistikが登場します。特に「経済と社会」の中の「経済行為の社会学的基礎範疇」は全体がKasuistikだと言えます。ヴェーバーは元々法学から学問の世界に入っており、ヴェーバーの使うKasuistikは法学におけるものがベースになっていると考えた方が良く、様々な歴史・文明における個別の特殊事例を、なるべく一般化・類型化して分類していくこと、と理解できます。 (3)の医学の世界でのこの言葉については、自身が医者(軍医)であった森鴎外が、その名もずばり「カズイスチカ」という小説を書いています。その中で、若い医者である花房がある農民の息子が破傷風にかかったのを往診し、実際の患者を診て「内科各論の中の破傷風の徴候が、何一つ遺(わす)れられずに、印刷したように目前に現れていたのである。」ということに感心する、といった話です。 いずれの3つにも共通しているのは、ある一般法則的なものと個別の特殊ケースのせめぎ合いについて、どう折り合いをつけるか、という学問だということです。 --T-maru会話2018年5月22日 (火) 12:22 (UTC)[返信]