ノート:憲法 (佐藤幸治)

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誤読が酷すぎる[編集]

佐藤が八月革命説を採用しないのはそのとおりですが、「現行憲法の本質は明治憲法のアンチテーゼにあるのではなく(従って八月革命論は採られない)」との記述は明らかに誤読に基づくものです。明治憲法と日本国憲法との間の法的連続性を否定しつつも、ポツダム宣言の受諾により主権の所在が変わったのではなく、改正の限界を超える憲法改正案を帝国議会で審議している過程で日本国憲法を制定するという国民の意思が議会を通じて発現したとするのが、佐藤の考え方の骨子です。

また、人権についても、人格的自律の存在として自己を主張しそのような存在としてあり続ける上で不可欠な道徳的権利であり、国家の承認をまって初めて存在する権利ではないとしているのであって、「人権の前国家性も認めない」などということが、どこから導かれるのか。

他にも、佐藤憲法の特色としてあげられるべきものとして、国会の最高機関性の意味とか、議院内閣制に関する均衡本質説とか、司法の要件たる具体的事件・争訟性の要件の根拠に関する説明とか、いくらでもあるのですが、このようなことについて全く触れていないのはどうしてでしょうか。全体的に見て、執筆者自身の東大学派に対する反発をこの記事に反映させた結果、非常に歪んだ内容のずさんな記事になったと評価せざるを得ません。--Black Star Limited 2007年9月24日 (月) 08:56 (UTC)[返信]