ノート:失踪者 (小説)

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記事の再構成について[編集]

あらすじなどが手稿版の内容とブロート版の内容を組み合わせたものになっていましたが、資料性を考えて全体を手稿版に沿ったものに構成し直しました。劇場の場面を最後の章とするのはブロートの解釈に過ぎず、実際にはこの章と残されている断片との間の前後関係は不明です。また「登場人物一覧」がありましたが、この小説の登場人物は各章のそれぞれの場面で主人公に対しある決まった役割を果たすという形を取っており、相互の入り組んだ人間関係などはありませんので筋の記述だけで足りるかと思います。

またエルンスト・パーヴェルの『フランツ・カフカの生涯』などによると、「フォンターネ賞」を実際に受賞しているのはカール・シュテルンハイムで、カフカの才能を認めていた彼が賞金だけ譲った形であったようです。したがって「火夫」が受賞の対象となったとするのは誤りかと思われます。

ブロートの名づけた「孤独の三部作」という言い方についてですが、三作全部に記述するのはくどいように思われるので、フォンターネ賞の経緯などとともにのちほどフランツ・カフカにまとめて記そうと思います。--Meridian 2009年4月25日 (土) 17:28 (UTC)[返信]

(追記)池内紀『カフカの書き方』や丘沢静也訳『変身、掟の前で 他2編』では「「火夫」でフォンターネ賞受賞」と書かれていました。最近の著作ですのでこれらのほうが新しい資料によっている可能性もありますが、上記の伝記のほうが詳しく書かれているようでもあり、どちらが正しいのかわかりません。--Meridian 2009年5月6日 (水) 18:45 (UTC)[返信]