ノート:ヴォカリーズ (ラフマニノフ)

ページのコンテンツが他言語でサポートされていません。

{{要出典}}が貼られた箇所について申し上げます。 自分が自由に書いた部分に関しては、より厳密になるように、出来る範囲で改めました。ただし、次の部分については、放置してあります。

  • 譜例なしでは記述が細かくなりすぎる虞れのある部分
(後ほど具体例を挙げます)
  • 英語版の原文からの解釈に基づく部分
以下の部分です。
Although the original publication stipulates that the song may be sung by either soprano or tenor voice, it is virtually never performed by a tenor as the male voice's range (an octave lower than a soprano) would sound very odd in relation to the piano accompaniment. (太字部分が{{要出典}}を貼られた部分に該当する箇所)
この部分に限らず、本稿ではかなり自由な訳文作りと加筆をほどこしています。上に掲げた部分全体を忠実に訳すと、たぶん「原曲の出版譜は、ソプラノかテノールならば歌えると明記しているが、実際にテノールによって歌われたためしは全くない。男声の音域では(ソプラノより1オクターヴ低いので)、ピアノの伴奏部との係わり合いで非常に変な響きになるだろうから」といったところでしょうか。英語版の執筆者が、多くの事柄をこのように非常にきっぱりと言い切っているのはなぜなのか(たとえば、本当にテノール歌手がラフマニノフのヴォカリーズを歌ったという例は皆無なのか)、これは原執筆者本人に問い合わせないと分かりません。---間久部緑郎 2006年11月10日 (金) 00:10 (UTC)[返信]
すみません、乱暴に貼るだけにしたことを謝ります。
テナーの件ですが、たしかチェロ版はだいたいオクターブ下げていると思います(後で聞いてみます)。そうだとしたら、テナーと同じになります。チェロ版がOKでテナーならだめという理由がわかりません。
それから対旋律が時折で、ポリフォニーが瞬間的というのも、実際とあっていないと思います。現実には冒頭以外はずっと対旋律が鳴っています。それがポリフォニーかどうかというのはまた別の疑問ですが。
編曲についてですが、私はピアノより管弦楽の方が有名のように思うのですがどうでしょう。いずれにしても、主観に基づく表現になるか、CDの枚数を数えるようなことになると思うので、表現が難しいように思います。-- 2006年11月10日 (金) 01:42 (UTC)[返信]

っさん、気分を害したわけではありませんので、ご心配なく。むしろ、内容の向上につながったことに感謝しなければなりません。ピアノ版が「最も有名」と書いたのは成る程やりすぎだったので、それは改めました(管弦楽版のほうがピアノ版より有名だというご指摘も、確かにそのとおりだと思います)。英語版でテノールのみをことさら敵視(?)してチェロを問題にしていない理由もわたくしには分かりませんが、英語版は「ソプラノとテノール」を比較しているのであって、「声楽版と弦楽器版」については比較していないという部分に注目すべきかもしれません。

  • さて、問題の対旋律について。まず、冒頭7小節前半までのピアノパートを見ますと、主旋律と対等な旋律要素はありません。中音域は和音ですし、かろうじて旋律線を描いていると言えなくないバス・パートは、主旋律に比べて動きが緩慢であり、むしろ和声を下支えする役割がメインで、「主旋律と対等」といえるほど動いてはいません。ようやく対旋律が現れるのは、7小節目(ほぼ)後半のテノールからですが、次の8小節目になると、もはや対旋律はテノールからアルトに移っています。そして9小節目以降は同じく、テノールとアルトの間で対旋律の受け渡しが続けられて行きます。ただし、9小節目においては、「対旋律」のリズムの動きは主旋律と重なり合い、主旋律に対して従属的に動いていきます。そして再び主旋律とは別個に動くのは、10小節目からといった具合です。しかも、11小節目から15小節目までの対旋律の動きは、ほとんどオスティナートになっています。中間部の展開も、だいたい以上のパターンの繰り返しであるといえます。ようやくはっきりと持続的な(線的な)ポリフォニーが形成されるのは、冒頭部分の再現部だけです。(手許の楽譜にざっと目を通しました。もちろん、異論のある方々はおられるでしょう。)

ラフマニノフのこの作品がポリフォニックであるかどうかにこだわるつもりはありませんので、ほかにも内容を再検討していただいた上で、よりよい記事に育てることができたらと願っております。--間久部緑郎 2006年11月11日 (土) 19:28 (UTC)[返信]