ノート:ワルング語

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ワロゴ語へ改名提案[編集]

  • 角田太作の新しい著書で「ワロコ゜語」とされている。
  • 同じく最新のワロゴ語文法 (A grammar of Warrongo) で角田太作は Warrongo というスペルを採用している
  • しかし、「コ゜」は一般的な日本語表記には用いられない
  • 東京大学出版会『言語学』では「ワロゴ語」としている

以上の理由から「ワロゴ語」への改名を提案します--SAKUMIYA Kaoru会話2013年1月16日 (水) 03:06 (UTC)[返信]

コメント これに関してはなんとも言えません。Ciniiで学術論文を検索しても、当該の言語に関する論文を書いているのは角田太作氏一人しか検索結果に出て来ませんので。Googlebooksでも、ワルング語4件ワロゴ語4件と全く同数であり、表記ゆれの範囲内であると考えられます。(角田太作氏自身も表記を変更しています) したがって、ワロゴ語へ改名するほどではなく、リダイレクトを作成すれば良いかと思います。--Sorakara023会話2013年1月17日 (木) 08:00 (UTC)[返信]

コメントありがとうございます。確かに数では差がないようです。しかし、ワルング語よりもワロゴ語を記事名として推す二つの理由があります。
  1. 「ワロゴ語」の方が新しい表記法である。これは単なる表記の揺れではなく、理由のある表記変更である。A grammar of Warrongo によれば、以前角田が u と表記していた母音はほとんどの環境で [o] と発音されるため、例文表記および言語復興運動の正書法では o を用いることにした、と書かれている。
  2. 同じく A grammar of Warrongo から分かる通り、自称 warrongo の音訳としてはワロゴの方がふさわしい。

以上から、やはりワルング語よりもワロゴ語を推しますが、いかがでしょうか。--SAKUMIYA Kaoru会話2013年1月17日 (木) 08:55 (UTC)[返信]

コメント 英語の文献を参照するのであれば、Googlebooksにおいて"Warrungu" 1230件"Warrongo" 3件と圧倒的な差があります。("Warrongo"3件の内2件は角田太作氏の著作によるものです。)また[o]、つまり円唇後舌半狭母音に関しては記事内の表でも分かる通り、日本語の「オ」に対応する円唇後舌半広母音と「ウ」に対応する円唇後舌狭母音の中間音にあたり、「オ」での表記と「ウ」での表記はどちらも見られてもおかしくないと考えられます。したがって、やはり表記ゆれと考えるのが妥当かと思います。--Sorakara023会話2013年1月17日 (木) 09:15 (UTC)[返信]

まず、記事名「ワロゴ語」を推す理由として、[o] の音訳としてオがふさわしいから、というのは取り下げます。日本語のオおよびウの音声学的記述はさておき、Sorakara023さんのおっしゃるように、[o] の音訳としてはオ、というのはそれほど説得的ではないと思い直したからです。
それでもなお、「ワルング語」と「ワロゴ語」は、どちらで書いても変わりのない、単なる表記のゆれということはできないと思います。
最初に申し上げておきたいのは、英語でこの言語について専門的に書いているのは、R M W Dixon, P Sutton と角田太作の3人、日本語で書いているのは角田太作のみだということです。このうち、包括的な記述を行なったのは角田太作です。
英語の書籍でこの言語がWarrunguと呼ばれていることが多いのは、角田が文献で Warrungu と書いているからです。角田はその後、2004年までこの表記を使っています。
『世界の言語と日本語』改訂版(くろしお出版, 2009)p. xi によれば、「豪州東北部のWarrungu(以前は「ワルング」等と表記)は、言語復活運動が始まり、2004年にWarrongoと表記することに決まった。これを『ワロコ゜』と表記する」と書かれています。
つまり、角田は「Warrungu/ワルング」という表記を、言語復活運動の始まりとともに、「Warrongo/ワロコ゜」に変えたということですから、言語復活運動の当事者(この言語のスピーチコミュニティ)およびこの言語の専門家にとってはWarrongo/ワロコ゜がより適切な表記と考えられている、ということです。
記事名の付け方の原則として、「正式名称」というのがあります。言語名について何を正式名称とするかは難しい問題です。書籍/論文で一般的に使われている名称を事実上の正式名称とする、という考えもあるかもしれません。しかし、ワロゴの場合は、言語名をどう書くかについてのスピーチコミュニティの合意と専門家の意見がはっきりと文献上で確認できるのですから、ワロゴの方を採用する、という選択肢も全くあり得なくはないと思います。--SAKUMIYA Kaoru会話2013年1月17日 (木) 14:07 (UTC)[返信]
コメント「表記ゆれ」という表現に関して、誤解があるようです。角田氏が「ワロコ゜語」を日本語表記による正式名称として用いている以上、「ワルング語」も「ワロゴ語」も不正確を免れえず、「ワロコ゜語」に関する表記ゆれとなるということです。(「コ゜」に関しては、Wikipedia:記事名の付け方においてWikipediaの記事内で使用可能とするよう要請する提案を出し、認可が降りた後に改名提案を行った場合は「ワロコ゜語」への改名に賛成します)
また、2004年に「Warrongo」を正式表記として決定したとのことですが、2010年にはLAMBERT M. SURHONE, MARIAM T. TENNOE, SUSAN F. HENSSONOWによりWARRUNGU LANGUAGEという、この言語そのものに関する書籍が刊行されています。「Warrongo」が本当に世界共通の表記であるのかという点に関して私は疑念を持たざるを得ません。--Sorakara023会話2013年1月17日 (木) 20:03 (UTC)[返信]

議論を通して、ワルング語という伝統的な表記法を記事名とし、話者コミュニティおよび専門家は近年Warrongo/ワロコ゜という表記を採用した、と記事内でふれればいいか、という気がしてきました。

ですので、改名提案は取り下げようと思います。が、その前にいくつか反論をしたいのと、分からない点を今後の参考として教えていただきたいです。

まず、角田はワロコ゜の代替表記としてワロゴを用いたことがあります(『言語』vol. 36, 2007)。人名の場合に記事名の制約から漢字を読みがなに変えるということを考えても、記事名の付け方の変更を経ずに、ワロゴをワロコ゜の代替表記として使うのは、ワルングを使うよりも妥当だと考えます。

次に、WARRUNGU LANGUAGEはen:Betascript Publishingから出ています。私もよく分からないのですが、これはWikipediaの記事をそのまま使って印刷された書籍のようです。ですから、2010年時点でいまだにWarrunguが使われている、という例としてはあまり良くないかなと思います。おそらくこの本の元になったであろうen:Warrungu languageは角田の文献を参照していないからです。

最後に、「『ワルング語』も『ワロゴ語』も不正確を免れえず、『ワロコ゜語』に関する表記ゆれとなる」ということの意味がよくわからなかったのですが、「Aに関する表記ゆれ」というのはどういった意味なのか、教えていただければ幸いです。--SAKUMIYA Kaoru会話2013年1月18日 (金) 09:33 (UTC)[返信]

コメント WARRUNGU LANGUAGEはWikipediaの記事を参照して作ったということなのでしょうか。現在の英語版の記事を見ても内容のある本になるとは思えないのですが。ただ、情報を提供してくださりありがとうございます。

2004年以降でWarrunguという表記を用いている方としては、2010年にMinority Languages and Group Identityを出版したSt Francis Xavier UniversityのJohn Edwards氏がいます。この方はこちらのサイトによるとCanadian Association of Applied Linguistics, American Association of Applied Linguistics, Atlantic Provinces Linguistic Associationなど複数の言語学会の学会員のようですので、信頼に足る方なのではないかと思います。

表記ゆれは日本語でない言語を日本語へと転写する際に、転写元の音が日本語で正確に表現し難いため起きるものであると考えています。角田氏が「ワロコ゜語」とわざわざ現代日本語では許容されない表記を用いて言語名を設定している点も、この転写による誤解をできるだけ減らすためである、そう考えています。SAKUMIYA Kaoruさんが以前指摘されましたが、[o]を日本語でどう表記するかで「ワルング語」と「ワロゴ語」という二種類の表記が出てくると考えられます。ただ、どちらの転写も実際の発音から乖離しているため、「ワロコ゜語」という表記を用いた。ならば、「ワルング語」は「ワロコ゜語」の、「ワロゴ語」は「ワロコ゜語」の表記ゆれとなると思います。--Sorakara023会話2013年1月18日 (金) 11:11 (UTC)[返信]

私も2008年初版/2011年2版の[1]でWarrunguとされているのを見つけました。まだWarrongoは普及していないようですね。
表記揺れに関してですが、角田は「どちらの転写も実際の発音から乖離しているため、『ワロコ゜語』という表記を用いた」わけではないと思います。なぜなら、「ワロコ゜」という表記が「ワロゴ」と異なるのは、「三つめの音節の頭子音は鼻濁音である」ということを明示するかしないかということだけだからです。それ以外の点では、どちらも[waɾoŋo]を表すには精確ではありません。
ですから、この場合、ワルングもワロゴもワロコ゜も、すべて同じ資格で、[waɾoŋo]に対する表記揺れであるということになるのではないですか?--SAKUMIYA Kaoru会話2013年1月19日 (土) 06:09 (UTC)[返信]
コメント 私は、日本国内における当該言語の公式表記が「ワロコ゜語」に決定したと考えていたのですが、そうではないのですか?これまで、決定されたという認識でいたのですが。決定されていないのであれば、ワルングもワロゴもワロコ゜もすべて[waɾoŋo]に対する表記ゆれということになります。であるとするならば、英語圏ではWarrunguとなっていることもありますし (実際英語版の記事名はWarrunguです)、公式表記が定まった後に改名したほうが良いかと思います。
後、私見ではありますが、ワルング語と表記した際の「ウ」音を「ウ」と考えれば、ワルング語は「ワグ語」(ルはrruに対応)となり、「ウ」を「オ」音に置き換えると「ワロゴ語」となるかと思います。--Sorakara023会話2013年1月19日 (土) 10:22 (UTC)[返信]