ノート:ホッケースティック論争/草案

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ホッケースティック論争とは、1998年に発表されたマイケルE マンらによる過去1000年間の気候変化を再構築した研究結果に対し、2003年にマッキンタイア及びマッキトリックより疑問点が提起されたことにより端を発した論争のこと。古気候学者のマイケル・マンは木の年輪から過去千年以上の気温変化を見積もった結果を発表した。その気温変化の見積もりは、過去1000年間一定であった気温が19世紀以降に急激な上昇カーブを描くものであった。このグラフの形がホッケーのスティックの形に似ていることから、その気温変化の曲線を「ホッケースティック曲線」と呼ぶようになった。

(マンのグループによる研究はMBH98及びMBH99、マッキンタイアらの研究はMM03、MM05a、MM05bとして表されることが多い。→脚注と対応させる)

論争の内容[編集]

ホッケースティック論争は、マイケル・マンとその研究MBH98、MBH99(注釈必要)に焦点が当てられている。 この科学的論争は、マンらの20世紀後半の温暖化傾向を過去1000年間において前例のないものとした研究結果に対し、マッキンタイア及びマッキトリックが幾つかの問題点を提起し、その後ほかの学者も含めた論争に発展した。その研究結果は人為的温暖化を示す有力な根拠としてIPCC第3次評価報告書(TAR)をはじめ様々な分野で何度も引用されることになり、マン自身もIPCC TARの主要な執筆者の一人に選ばれたため政治的また社会的重要性も大きなものとなり、メディアからも大きく取り上げられた。

この論争は現在も続いており主要な論点は以下の点とされる。

  1. 再構成された過去の気候変動データの確実性
  2. 20世紀後半は過去1000年間において最も温暖な期間であるか?
  3. 中世の温暖期は、世界的な現象か局地的なものか?
  4. Bristlecone及びFoxtail Pineの年輪の気候データとしての有用性
  5. Bristlecone及びFoxtail Pineのデータを除外した場合にも同様な結果が得られるか?

マンらの論文の内容をめぐる論争[編集]

マンらの論文[編集]

(MBH98と99の説明、現記事より) MBH99では20世紀後半の温暖化傾向が過去1000年間において前例のないものであることが示唆された。

マンらは(後述のマッキンタイアらの批判を受けて)MBH98の論文に関する訂正記事を2004年にNature誌に発表した。これは材料として採用されたデータの出典一覧の訂正であり、MBH98の結果には全く変更はないとしている[1]

またマンはジョーンズ(Phil Jones)とともに2003年、MBH98とは一部異なる材料と方法により、20世紀が最も温暖であるとする研究結果[2]を発表した。

IPCC第3次評価報告書[編集]

(図の件、第一作業部会の報告書本体の図2.20、2.21、政策決定者向け要約。記者会見などでも使われた(書くなら要証拠)。)

(本文の要点)

北半球における代理データは、20世紀における気温の上昇が過去1000年間において最も高い可能性を示している。また1990年代は最も温暖な10年間であり、その中でも1998年が最も温暖な年であった可能性が高い。

中世の温暖期に関する議論[編集]

過去400年において気温が上昇している点は、他の学者らによる過去1000年間における気候変動の研究において共通しているが、幾つかの気候変動の研究を比較した研究[3]もあり、その結果ではBriffaやJonesのように20世紀後半の気温が中世の温暖期よりも温暖であることを示すもの[4] [5]と、EsperやMobergのように中世の温暖期のほうが温暖であることを示すもの[6] [7]がある。

また、幾つかの局地的な研究結果は、中世の温暖期における北半球各地の気温が20世紀後半よりも0.75~1.5°C高かったことを示すものもある[8] [9] [10] [11] [12]

2003年に、スーン(Soon)とバリウナス(Baliunas)は、過去40年間における240以上の研究論文を再検討した結果、中世の温暖期および小氷期は世界的な現象であり、20世紀は小氷期よりははるかに温暖だが中世の温暖期を越えるものではないとし、20世紀は過去1000年間において最も温暖な期間ではないという研究結果を発表した[13]。これに対しマンをはじめとする気候学者らは、局地的な変動と広範囲な変動を区別していない点を指摘し、より完全な半球もしくは世界的な平均気温の推定は、局地的な変動を平均化するためにより広範囲な地域の気温変化を分析することが必要であり、温暖期とするには西暦800年から1300年のような長期間ではなく同時期にさまざまな地域において温暖であることが求められるとしている[14]

マッキンタイアらによる統計手法および材料の適切性に関する批判[編集]

(統計手法の件と材料(bristlecone pine)の件は別の段落にできないか? 同じ文献を複数回参照しても可。)

2003年にマッキンタイアとマッキトリックより、MBH98で使用された統計学的な分析方法、データの信頼性、またデータ及び分析方法の非公開性(後述)などの幾つかの問題点が提起された[15]

マッキンタイアらの要請によりマンがMBH98で使用された一部のデータおよび分析方法を公開したことをうけ、マッキンタイアらはMBH98/99を検証し2005年に再びMBH98/99に対する問題点を提起した。この批判においてマッキンタイアらは分析方法の欠点、またGraybillらの研究[16]が示唆しているようにbristlecone pineのデータとしての信頼性を指摘し、またbristlecone pineに対する二酸化炭素の影響を考慮したMBH99に関しては、1400年以前のデータにしか調整が行われていないとしている[17] [18]

マッキンタイアらの批判に対してマンらは、マッキンタイアらの検証はMBH98において使用された15世紀のデータの大部分を取り除きMBH98の分析方法を誤って適用した結果であり、多数のほかの学者による研究結果は全てMBH98において示された誤差の範囲内である点、またMBH98の結果は特定の分析方法に依存したものではなく、全く異なる分析方法を使用した研究においても同様の結論が得られている点を指摘している[19]

フォン・シュトルヒらによる統計手法に関する批判[編集]

フォン・シュトルヒ(von Storch)らは気候モデルによる過去1000年間の気候再現実験結果を材料としてMBH98の研究方法の分析を行い、MBH98の研究結果は過去の気温の変動を過小評価している可能性を指摘している[20]

この研究に対してWahlらは、利用された気候モデルおよび外的強制力の不確実性などの問題点を指摘した[21]

その点に関してvon Storchらは幾つかの研究結果を検証した後に、Wahlらが提起された問題点を認めた上で、MBHタイプの代理データに基づく気候復元分析方法は改善の必要があるとした[22]

またマンらは別の気候モデルによる気候再現実験結果を材料として使用し、実際のデータのある位置を抽出して、MBH99およびMann and Jones (2003)の過去の気候復元研究で使用された2つの統計的復元推定方法をそれぞれ適用することにより、2つの復元推定方法の信頼性を検討し[23]、その結果として分析方法が気候変動を過小評価しているという証拠は発見できないとした。

データやプログラムの非公開性、研究者集団の閉鎖性に関する議論(仮)[編集]

アメリカ議会の要請による調査[編集]

2005年、アメリカ合衆国議会の下院エネルギー商業委員会バートン(Barton)委員長は、マンらにMBH98を含む研究内容に関する全てのデータ、コードを含む分析方法及び内容を要求した[24]。そして統計学者ウェグマン(Wegman)にマンらの研究に関する調査を依頼した。また、下院科学委員会はアメリカ科学アカデミーに調査を要請し、アカデミー関連機関である全国研究評議会(National Research Council)の中に過去2000年間の気候変動の研究全般を調査する委員会が設置された。調査結果はいずれも2006年に報告された。

NRCレポート[編集]

下院科学委員会はアメリカ科学アカデミーに調査を要請し、アカデミー関連機関である全国研究評議会(National Research Council)の中に過去2000年間の気候変動の研究全般を調査する委員会が設置された。委員会は、過去2000年間の気候に関する科学的研究、主要な分野における不確実な点、使用された研究方法、研究方法の問題点、及び、温暖化に対する科学的理解におけるこの論争の重要性に関して調査し、2006年に報告書[25]を発表した。ノース(North)委員長は公聴会において、この論争の中心でもあるMBH98および99に対しては研究方法に関する点はWegmanレポートと同様の見解ではあるが、研究結果において提示されている誤差、また他の学者による研究結果を併せて考慮した結果、MBH98/99の結論は誤りではなく過去2000年に関する気候変動の研究結果全般には影響は少ないとしている[26]

レポートの要旨 [25]

  1. 機器計測結果では20世紀の気温上昇は約0.6度だが、これは様々な観測結果に反映されており、気候モデルによる再現が可能である。
  2. 平均気温の研究結果は中世の温暖期及び小氷期も含めた過去1000年間の傾向と全体的に一致している。小氷期は、氷床コア、年輪、氷河の進退記録、および歴史的な記録などの証拠、また中世温暖期は氷床コア、年輪、海洋堆積物、およびヨーロッパとアジアにおける歴史的な記録より存在が確認されてはいるが、正確な時期および期間は地域により異なっていた可能性があり、その規模と地理的な範囲は不明である。
  3. 20世紀後半における地球平均気温が過去400年のどの期間よりも高かった可能性は高い。
  4. 西暦900年から1600年の期間に関する、大規模な平均気温研究の信頼性は低い。現時点におけるデータによると、多くの地域において過去25年間における気温が、西暦900年以後のどの期間よりも高かったことを示しているが、この期間を遡り半球または世界的な平均気温を推定することは非常に多くの不確実性を伴うので適当ではない。
  5. 西暦900年以前の半球もしくは世界的な平均気温に関しては、近年の期間と比較した場合にデータおよびその分析方法に関する多くの不確実性、またデータ自体が少ないため信頼性は非常に低い。

Wegmanレポート[編集]

バートン議員らの要請により、ウェグマンを代表とする統計学者が招集され、MBH98およびMBH99で使用された統計分析、マンと他の古気候学者における個人的および学者としての関係にのみ焦点をおき調査が行われた。その結果はエネルギー商業委員会監督調査小委員会に提出されている。

レポートの要旨[27]

  1. 全体的にMBH98の記述はやや不明瞭で不完全である。マンらが2004年に訂正を発表したという事実は、オリジナルの論文が不完全で誤りを含んだものであったことを示唆している。
  2. 全体的にマッキンタイアらによるMM03、MM05aとMM05bにおける批判は妥当なものであり、この論点はやむをえないものでもある。彼らの結論の再現、論理的説明及びシミュレーションの結果、マッキンタイアらの所見の正確さは検証された。しかし、マッキンタイアらは、あくまでMBH98-タイプの方法論の欠陥に注意をひこうとしたのであり、古気候の再現をしようとしたものではないことに留意するべきである。
  3. データ分析とパターン認識の専門家が較正(calibration)のためにトレーニングサンプルを使うことは一般的である。全データセットをよく代表するトレーニングデータを使用しようと努めるのが通常だが、この場合は1902~1995年のデータが使用されている。この期間は気温の変化が増加傾向であり1000年間の気温変動と類似していない点により、較正のためのトレーニングサンプルには適切でなく、主要な構成要素分析の誤用に繋がる。しかしながら、MBH98の記述はこの較正という点において表面上は全く合理的であり、統計方法論を重点的に学んでいない場合には問題点を見逃す可能性がある。マン博士はエール大学とペンシルバニア州立大学との緊密な関係があり、両大学には優れた統計学部があるが、MBH98の文献引用によれば研究が非常に重要な統計構成要素を持っているにもかかわらず、マン博士または共著者が古気候学研究において主流統計学者よりの緊密な協力を得たいう証拠が見られない。
  4. バートン議員とホイットフィールド議員からの要請により、マン博士はMBH89に関するデータとコードを含む広範囲な研究資料を、ウェブサイト上で公開した。しかしながら、その資料は他の学者がMBH98/99結果を再現するために実用的な方法で組織化または文書化されたものではなく、MBH98/99における幾つかの不明瞭な点のため、他の研究者は分析手順の正確な性質を推測しなければならないであろう。
  5. 全体的に、古気候学コミュニティはMM05の正当性を認めておらず、その結果を偏見のあるアマチュアによって展開されたものとする傾向がある。このレポートに含まれた社会的ネットワーク分析によって示されるように、古気候学コミュニティは結束しているようであり、MBH98/99と同様の結果を得た多数の他の研究結果もそれほど独立したものではない可能性がある。 
  6. MBH98/99において使用された年輪データに基づいた分析により、過去1000年において1990年代の10年間が最も温暖であると、また1998年が最も温暖な年であったと結論することは出来ないと考えられる。
  7. Graybill、Idso、またBondi at al.が示唆しているように、MBH98/99において主に使用されたBristlecone Pinesは大気中の二酸化炭素により成長が増加する傾向があるので、気候の測定データとして使用することは適当ではなく、大気中の二酸化炭素濃度との高い相関性を示したことは当然の結果であり、IPCC 1996においてもその点は言及されていることに留意すべきである。

その後の経緯[編集]

NRCレポートを受けての議論[編集]

NRCレポートの公表を受け学術誌ネイチャーは、科学アカデミーが過去の気候変動の記録における不確実性に関して不明瞭な点はあるが全体としてMBH98の研究結果を認めたとすると同時に、その研究結果が政治的に利用された点に関して批判的な見解[28]を掲載した。

この記事に対しマンらは、同誌への寄稿文においてMBH98上ではそのような不確実性を考慮した上で、より広範囲な分析の必要性に言及している点を指摘している[29]

また、マッキンタイアらはNRCレポートに対して、MM05、MM05a、MM05bにおいて提起された問題点はレポート上において認められているとした上で、全体的にマンらの研究結果を認めた結論には批判的な見解[30]を発表した。

IPCC第4次評価報告書 (AR4)[編集]

(図の件) AR4フルレポートの第一作業部会の第6章の図6.10

(本文の要点) 20世紀後半の北半球の平均気温は、過去500年間の内のどの50年間よりも高かった可能性が非常に高く、少なくとも過去1,300年間の内で最も高温であった可能性が高い。最近の研究の中には、特に12~14世紀、17世紀、19世紀の寒冷な期間において、北半球の気温の変動性は、第3次評価報告書で示唆されたものより大きかったことを示すものがある。20世紀より前の温暖な期間は、第3次評価報告書で示された不確実性の範囲に収まっている。

IPCC AR4を受けての議論[編集]

IPCC AR4の発表を受けてフォン・シュトルヒは、ホッケースティック論争が、MBH98で使用された分析方法の問題点を明らかにし、データに対する様々な分析方法の長・短所に関する議論を通じ、気候復元推定の発展に寄与したことを指摘するとともに、そのような学問の進展により、もはやIPCC第3次報告書のように一つの仮説に基づいた結果ではなく、多数の再現結果が重ね合わされてグラフに記載されるようになったのだと述べている[31]

2008年以後のマンらとマッキンタイアらの動き(仮)[編集]

2008年にマンらはMBH98より多くのデータを使用とシミュレーションによる実験により評価された分析方法を使用した過去2000年の地表気温の再現に関する新しい研究結果を発表した。この研究結果では、従来の研究結果よりも温暖な期間が中世にあるが近年の北半球における気温上昇は少なくとも過去1300年間において類をみないとし、MBH98で問題とされた年輪データの在る無しに係わらず確実なものであるとしている[32]

この論文の内容を詳細に検討したマッキンタイアらは、再度マンらの分析方法の分析方法の問題点を指摘し、またNRCレポートで問題とされたデータを使用している事などから研究結果の信頼性は低いとした[33]。この批判に対しマンらは、マッキンタイアらの指摘している分析方法に関する点は論文中で議論されている点、問題としているデータに関しては、NRCレポート以後の調査を無視した批判であり、またこのようなデータは研究結果には影響を与えていないとし、全体的にマッキンタイアらの批判を否定している[34]

そのほかの動き(仮)[編集]

ホッケースティック論争の中心的な問題の一つは20世紀後半の温暖期と比較した場合の中世の温暖期の規模だが、その後も中世の温暖期のほうが温暖であった事を示唆する幾つかの研究結果が出ているものの[35] [36] [37]それは北半球のうちでも局地的な研究結果でもあり、全球あるいは北半球規模での評価についてはいまだ結論は出ていない。

マンらと同様に20世紀の温暖期は前例のないものとしているイーストアングリア大学気候研究所所長のPhil Jonesは、BBCとのインタビュー[38]において、仮に中世の温暖期が現在と同等かより温暖であった場合にはMBH98の結論のように20世紀後半の温暖期が前例の無いものとはいえない可能性は示唆している。

また、もう一つの問題であるbristlecone pineに関しては、Salzerらが北アメリカにおける20世紀後半のデータを再検証し、気候変動研究の代理データとして有効である可能性があることを示唆している[39]

脚注[編集]

  1. ^ Mann, M. E. et al. 「corrigendum: Global-scale temperature patterns and climate forcing over the past six centuries Nature 430, 105(2004) Letters to Nature」
  2. ^ Michael Mann and Philip Jones 「Global Surface Temperature over the Past Two Millennia (2003) 」
  3. ^ D’Arrigo et al. 「A comparison of several different reconstructions.(2006)」
  4. ^ Timothy Osborn and Keith Briffa 「 The Spatial Extent of 20th Century Warmth in the Context of the Past1200 Years」
  5. ^ Jones, P. D., Briffa, K. R., Barnett, T. P. and Tett, S. F. B. (1998) 「High resolution paleoclimatic records for the last millennium: Integration, interpretation, and comparison with General Circulation Model control run temperatures,” Holocene, 8, 455-471.」
  6. ^ Anders Moberg et al. 「Highly Variable Northern Hemisphere Temperatures Reconstructed from Low- and High-Resolution Proxy Data 」
  7. ^ Jan Esper, Edward Cook, and Fritz Schweingruber 「Frequency Signals in Long Tree-Ring Chronologies for Reconstructing Past Temperature Variability (2005)」
  8. ^ Wilson, A.T., Hendy, C.H. and Raynolds, C.P.1979. Short-term climate change and New Zealand temperatures during the last millennium. Nature 279: 315-317
  9. ^ Johnsen, S.J., Dahl-Jensen, D., Gundestrup, N., Steffensen, J.P., Clausen, H.B., Miller, H., Masson-Delmotte, V., Sveinbjornsdottir, A.E. and White, J. 「Oxygen isotope and palaeotemperature records from six Greenland ice-core stations: Camp Century, Dye-3, GRIP, GISP2, Renland and North GRIP.(2001) Journal of Quaternary Science 16: 299-307」
  10. ^ Khim, B.-K., Yoon, H.I., Kang, C.Y. and Bahk, J.J. 「 Unstable climate oscillations during the Late Holocene in the Eastern Bransfield Basin, Antarctic Peninsula. (2002) Quaternary Research 58: 234-245」
  11. ^ Giraudi, C. 2005. 「Middle to Late Holocene glacial variations, periglacial processes and alluvial sedimentation on the higher Apennine massifs(Italy). Quatemary Research 64: 176-184」
  12. ^ Linderholm, H.W. and Gunnarson, B.E. 2005. 「Summer temperature variability in Central Scandinavia during the last 3600 years. Geografiska Annaler 87A: 231-241」
  13. ^ CfA Press Release 「20th Century Climate Not So Hot 」
  14. ^ Michael Mann 「Myth vs. Fact Regarding the "Hockey Stick"」
  15. ^ Stephen McIntyre and Ross McKitrick 「Corrections to the Mann et al. (1998) Proxy Database and Northern Hemispheric Average Temperature Series」
  16. ^ Graybill DA, Idso SB 「Detecting the aerial fertilization effect of atmospheric CO2 enrichment in tree-ring chronologies. Global Biogeochemical Cycles. 1993;7:81–95」
  17. ^ McKitrick 「 What is the ‘Hockey Stick’ Debate About? 」
  18. ^ Stephen McIntyre and Ross McKitrick 「Hockey sticks, principal components, and spurious significance (2005b) 」
  19. ^ Michael Mann 「Peer Review: A Necessary But Not Sufficient Condition II」
  20. ^ von Storch, Hans; Zorita, Eduardo; Jones, Julie M.; Dimitriev, Yegor; González-Rouco, Fidel; Tett, Simon F. B. (2004)「Reconstructing Past Climate from Noisy Data」
  21. ^ Eugene R. Wahl, David M. Ritson, Caspar M. Ammann 「Comment on "Reconstructing Past Climate from Noisy Data"」
  22. ^ E. Zorita and H. von Storch aspects of reconstructing non-local historical temperatures
  23. ^ Mann, Michael E.; Rutherford, Scott; Wahl, Eugene; Ammann, Caspar (2005) 「Testing the Fidelity of Methods Used in Proxy-Based Reconstructions of Past Climate」
  24. ^ エネルギー商業委員会よりの要請状 [ http://republicans.energycommerce.house.gov/108/Letters/062305_Mann.pdf ]
  25. ^ a b NRCレポート「 NRC Report 」
  26. ^ 公聴会記録
  27. ^ Wegmanレポート 「Wegman Report」
  28. ^ Geoff Brumfiel 「Academy affirms hockey-stick graph」
  29. ^ Raymond S. Bradley, Malcolm K. Hughes, Michael. E.Mann 「Authors were clear about hockey-stick uncertainties」
  30. ^ Stephen McIntyre and Ross McKitrick 「Spin can’t hide the facts concerning the hockey stick」
  31. ^ Hans von Storch 「The decay of the hockey stick」
  32. ^ Michael E. Mann, Zhihua Zhang, Malcolm K. Hughes, Raymond S. Bradley, Sonya K. Miller, Scott Rutherford, Fenbiao Ni 「Proxy-based reconstructions of hemispheric and global surface temperature variations over the past two millennia」
  33. ^ Stephen McIntyre and Ross McKitrick 「Proxy inconsistency and other problems in millennial paleoclimate reconstructions」
  34. ^ Michael E. mann, Raymond S. Bradley, Malcolm K. Hughes 「Reply to McIntyre and McKitrick: Proxy-based temperature reconstructions are robust」
  35. ^ Sicre, M.-A., Jacob, J., Ezat, U., Rousse, S., Kissel, C., Yiou, P., Eiriksson, J., Knudsen, K.L., Jansen, E. and Turon, J.-L. (2008) 「Decadal variability of sea surface temperature off North Iceland over the last 2000 years. Earth and Planetary Science Letters 268: 137-142」
  36. ^ Abrantes, F., Lebreiro, S., Rodrigues, T., Gil, I., Bartels-Jonsdottir, H., Oliveira, P., Kissel, C. and Grimalt, J.O. (2005) Quaternary Science Reviews 24: 2477-2494「Shallow-marine sediment cores record climate variability and earthquake activity off Lisbon (Portugal) for the last 2000years」
  37. ^ Richey, J.N., Poore, R.Z., Flower, B.P. and Quinn, T.M. 2007 Geology 35: 423-426「1400 yr multiproxy record of climate variability from the northern Gulf of Mexica」
  38. ^ BBCインタビュー「Q&A: Professor Phil Jones」
  39. ^ Matthew W. Salzer, Malcolm K. Hughes, Andrew G. Bunn, and Kurt F. Kipfmueller 「Recent unprecedented tree-ring growth in bristlecone pine at the highest elevations and possible causes」

とりあえず一番議論となりそうな「学者間の論争」の部分です。賛否はあるかと思いますが御検討下さい。--Air con 2010年3月6日 (土) 04:08 (UTC)[返信]

いくらか手を入れてみました。その説明です。おもてのノートページのほうがよいかもしれませんが、ひとまずここに書きます。

「論争の内容」の論点についての意見もあるのですが、追っておもてのノートページで述べます。すみませんが何日までにと約束するのがむずかしいです。「学者間における議論」の最初に列挙されている論点の述べかたにも関係するかもしれません。

議会の件が「学者間の議論」に混ざっているとわかりにくいので、ひとまず分けてみました。Barton委員長が2005年6月の手紙で要求したデータがMcIntyreの2005年の論文に使われたという因果関係はないはずです。「論争の内容」の関係する部分をいったん省略しました。必要な点だけ復活すればよいと思います。

「モデル」「シミュレーション」という用語の意味が、この議論では人によって違う意味に使われているので、注意が必要です。ただしこの件では文案にまだ手を入れていません。ここで話題になる気候復元推定では、気候モデル(大循環モデル)を復元推定自体の手段としては使いません。MBH98/99の直接の議論で「モデル」という用語が出てきたら統計的モデルである可能性が高いです。ただし、方法の精度評価のために気候モデルによる過去気候シミュレーション(物理法則に基づく計算)結果を仮に真の気候とみなして復元推定作業のシミュレーション(統計計算)をした研究があります。von Storch et al. 2004, Mann et al. 2005はそういうことをやっています。

この部分はわたしの理解にしたがってだいぶ書きかえてしまいました。実はvon Storchの研究も、モデル計算の結果からデータ地点の値を拾って復元推定のシミュレーションをする考えかたは同じなので、そちらの説明で書いたほうがよいかもしれませんが。

そのほか形式的な修正をしました。人名はカタカナにするとしても一度は原綴りを入れたほうがよいと思います(脚注でも可)。氏名は区別の必要がなければ本文ではみょうじだけでよいと思います。Soon and Baliunasは所属機関の天文台よりも著者名をあげるべきだと思います(所属を添えてもかまいませんが省略してみました)。数字は全角と半角がまざっていたのが読みにくかったので半角に統一しました。--Masudako 2010年3月6日 (土) 06:29 (UTC)[返信]

(NRCレポート、Wagmanレポート追加しました。基本的に結論内容を簡潔に記述しているのみで、このレポートに関する批判や見解などは現在のところ一切言及しておりません。それらは「その後の経緯」で含めようと考えております。--Air con 2010年3月7日 (日) 03:44 (UTC) ... 上位のノートページより)[返信]

(WegmanとWagmanが混在しています。取り急ぎ。--61.124.231.180 2010年3月8日 (月) 12:49 (UTC) ... 上位のノートページより)[返信]

WagmanをWegmanに訂正したほか、あちこち手を入れてみました。「学者間における議論」の内容はならべかえたほうがよいかもしれないので、ひとまず細かく分けておきました。「中世の温暖期」と「小氷期」の用語は記事名に合わせたいと思います。注釈は、Wegmanレポートの参照先をなおしましたが、そのほかは変えていません。 --Masudako 2010年3月8日 (月) 13:55 (UTC)[返信]

修正頂きましたStorchの研究に関する部分ですが、誰の研究結果であるかは明確にした方がいいと思いますので、問題を提起した学者名とそれに関する外部リンクの追加を含め若干変更してみました。またStorchらによる2005年の研究の簡単な解説と外部リンク、bristlecone pineに関するGraybillらの研究を脚注に追加しました。--Air con 2010年3月11日 (木) 20:15 (UTC)[返信]

簡単な前文と「その後の経緯」を追加しました。Phile Jonesのインタビューに関しては、「20世紀後半の温暖化傾向が人為的であることは確信している」としているので、この部分から「人為的温暖化ではない可能性を示唆した」というような誤解を避けるために表現を変えたほうがいいとは思います。--Air con 2010年3月11日 (木) 20:15 (UTC)[返信]

横から失礼します。「ホッケースティック論争以前と以後のIPCCによる古気候に関する見解は以下のように変化している。」との記述は、IPCCの当該部分の記述がその論争だけによって変わった、と誤解されかねない表現ではないでしょうか。--KaihenIkunai 2010年3月12日 (金) 04:20 (UTC)[返信]

  • 話題が多岐にわたるので、セクションを2段階にして、段落も少し細かく分けてみました。ただし2008年以後のことがらは正直なところどう分けたらよいかよくわかりません。
  • IPCC報告書に関するところは、Kaihenikunaiさんのご指摘もあり、また文章の流れからも、第3次は初めのほうに、第4次はあとのほうに書いて、違いを直接には論じず、ただし読者が比較できるように共通の形を保ったほうがよいと思いました。
  • マッキンタイアの指摘のうち、研究者集団の非公開性あるいは閉鎖性の件についても、Wegmanレポートの内容として出てくる前にふれるべきかと思いましたが、統計手法やbristlecone pineの件とは分けたほうがよいと思いました。簡単でよいと思います。内容のないセクション名だけたててあります。
  • 現行記事本文にある材料のうち、「改竄が疑われた」という件は明確な情報源がないから書かないという方針でよいと思いますが、そのほかはなるべく取りこんだほうがよいと思います。新しい研究の曲線がMBH99の不確かさの幅にだいたい含まれるという件は、NRCレポートを受けてか、IPCC AR4を受けての議論のどちらかでしょう。--Masudako 2010年3月12日 (金) 13:14 (UTC)[返信]

ホッケースティックの由来を詳しく。--123.220.131.230 2010年3月21日 (日) 14:34 (UTC)[返信]