ノート:フランコ体制下のスペイン

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改名提案[編集]

1947年に王国に改称されていることから、現在の項目名は不適当であると思われますので、「フランコ政権下のスペイン」への改名を提案します。ファシスト政権下のスペインという考え方もありますが、フランコ体制がファシズムであると言う見方はそれほど決定的ではありません。--Sube会話) 2014年8月3日 (日) 13:41 (UTC)(訂正)--Sube会話2014年8月3日 (日) 13:43 (UTC)[返信]

  • 反対 es:Ley de Sucesión en la Jefatura del Estadoでは”(Artículo 1) España se constituía en Reino: "España, como unidad política, es un Estado católico, social y representativo que, de acuerdo con su tradición, se declara constituido en Reino"”とあり、スペインは王国であるとはされていますが、国号自体についての言及はありません。スペイン語版ではes:Dictadura de Francisco Francoとなっているから「フランコ政権下のスペイン」へ改名すべきと考えられているのでしょうが、スペイン語版のテンプレートにはEspaña、Estado Español、Reino de Españaと3つの名称が併記されていますが、これははっきりとこの時代の法律で定められていないことを表しています。Estado Españolは外交的に用いたとありますし、Reino de Españaは前述のLey de Sucesión en la Jefatura del Estadoとes:Ley Orgánica del Estadoが脚注に挙げられています。どちらもスペインは王国(王制といった方がいいかもしれませんが)であるとの規定はありますが、Reino de Españaという名称は用いられていません。したがってスペイン王国に改称したという事実は見受けられません。これは現行憲法についても言えるのですが、巧みに国号について曖昧にしているのだと思われます。現在この記事中の記述は間違いであると言えます。事実現在の記述は2012年9月15日 (土) 07:05時点に後から付け加えられたものです。このIP投稿者の投稿履歴にはドイツ関係のものは多いですが、スペイン関係のものが他にないことからもスペインについての知識、並びにスペイン語力については疑問です。したがって、現在の項目名は不適当であるとは思いません。--Xapones会話2014年8月3日 (日) 15:34 (UTC)[返信]
  • 追記 ひょっとしてSubeさんは件のIP投稿者さんですか?投稿傾向が似ているように思いましたので。間違っていたらすみません。--Xapones会話2014年8月3日 (日) 15:45 (UTC)[返信]

IP投稿者は私です。基本的に参考文献によるものです。王国という国号になったわけではないということを理解しました。ありがとうございます。ところで国号がはっきりと定められていないならばなおさら「スペイン国」という表記はおかしいのではないでしょうか。通常国号をはっきり表記しない場合は、国名だけになるのがwikipedaの記事名だと思います。なぜ3つの国号を混用しているのに「スペイン国」が正当なのかをお聞かせ願えないでしょうか。--Sube会話2014年8月3日 (日) 22:47 (UTC)[返信]

  • それはそうですね。ただ、Estado Español(これらが大文字か小文字でニュアンスが若干変わるし、当然定冠詞も(文章中では)付いたものだと思われるが)という名称はフランコ時代、そして民主化以降も使われたようなのですが、この名称がいつのどのような法的文書によって根拠づけられているのかはぜひ少し調べてみたいと思っております。スペインは国情が結構複雑で、あなたもバスクやカタルーニャの民族主義的な動きがあるということはご存知だと思いますが、実はその他の地方でも、民族主義的動きがこれら二地域ほどではありませんがあり、そのためスペインの一体化を守るため、曖昧にしているような感じです。スペインという枠組みができてから500年で、また近代以降事実上「スペイン人」アイデンティティと国民国家「スペイン」の形成に事実上失敗した、わたしはこのように考えております。そしてこの国号問題は実は現在もあるのです。まずは憲法等を調べてみたいと思います。おそらく正式な「国号を...とする」というような記述はないと思いますので、どのように「スペイン国家」について表記されているのか、またその他の公的な文書でどのように表記されているのか。少しお時間いただけたらと思います。--Xapones会話2014年8月4日 (月) 15:31 (UTC)[返信]

フランコ体制下では憲法はなく、各種主要法律でも表記はバラバラであり、現在の体制でも国号については同様の状況であるということは、すくなくとも新憲法施行前と現在では国号についての変化は見られず、存在したとしてもフランコ体制下の国号の日本語訳として普及していないということでよろしいのではないのでしょうか。であればこの時期のスペインを表す言葉としては、江戸時代、エスタド・ノヴォ、第○共和政(フランスなど)、ナチス・ドイツのように、国号は同じでも時代を区切る区分として表記する、「フランコ体制下のスペイン」を意味する言葉が穏当ではないでしょうか。これは現在オランダ語版、ポーランド語版、韓国語版など少数の例外を除く多言語でも採用されていますし、出典でも同様です。連続する同一の国号の時代区分として年を書くのは、「アメリカ合衆国の歴史 (1918-1945)」のように歴史であることが明言された項目しかないと思われます。--Sube会話2014年8月10日 (日) 01:52 (UTC)[返信]

  • まず遅くなりましたことをお詫びいたします。それでは憲法等の法的文書内の名称について報告いたします。その前に、Subeさんは「フランコ体制下では憲法はなく」とされていますが、確かにフランコ体制下ではConstitución(この語は一般的には「憲法」の訳語を与えられる)という名の付く「国家」全体の根本を規定する法律は制定されませんでしたが、憲法に相当するものと考えられている一連の法律が制定されています。これはes:Leyes Fundamentales del Reino(王国基本諸法と翻訳可)と呼ばれ、es:Categoría:Constituciones de España内にもあります(現行のドイツの憲法も「憲法」と訳される語を採用していませんね)。
  • スペイン国という訳語はestado españolという語の訳語ですが、これは英語版にあるように英訳すれば、Spanish Stateとなります。スペイン語では英語と異なり、地名派生形容詞は通常大文字では書かれません。また普通名詞は語頭は多くの欧米語同様通常は小文字で書かれ、大文字で書かれた場合には固有名詞、あるいは特定のものを指すことになります。estado españolは単に「スペイン国家」「スペイン(人)の国」を意味するのみですが、Estado españolは固有名詞化したものと考えられます、現在Estado Españolのように形容詞も大文字で書かれることはあまりないのですが、例えばMonarquía Españolaと下記にあるいくつかの憲法に書かれていますが、この場合は完全に固有名詞であると考えられます。このカテゴリあるいはes:Anexo:Textos constitucionales españoleses:Historia del constitucionalismo españolに記載されている憲法でのスペインという国家を示す名称について、どのような語彙が使われているのか調べてみました。上記スペイン語版内で、実際に制定されなかったものと現行憲法については省略いたします。調べた語彙はスペインを意味するEspañaと大文字で書かれている普通名詞で「国」を指しうる語彙です。
Estatuto de Bayona - バヨーナ憲法と呼ばれる、España(24例、そのうち複数形のEspañas:6例)、Estado(11例)、Nación(2例)
Constitución española de 1812 - 1812年憲法(カディス憲法)では国名についての言及はないようです。この憲法内でスペインを表す語としては、Monarquía(王国、王制、 19例、la Constitución de la Monarquía española、pueblo de la Monarquíaという名詞句で、王国の住民の意)、 Estado(49例)、Patria(1例)、Nación(24例、国民、国家の両方を意味するが、少なくとも2か所Nación españolaは国家を意味していると考えられる。スペイン市民ciudadanos españolesと対比)。また当時のスペインは植民地を多数抱える植民地帝国でもあったので、複数形のEspañasも使われている。
Estatuto Real de 1834 - Reino(39例、うちReinos:1例)、España(3例)
Constitución española de 1837 - Monarquía(7例、うちMonarquía Española:2例)、Reino(9例)、España(5例、うちEspañas:3例)、Estado(10例)
Constitución española de 1845 - España(11例、うちEspañas:3例)、Reino(9例、うちReinos:1例)、Monarquía(8例、うちMonarquía Española:2例)、Estado(12例)
Constitución española de 1869 - Nación(9例、うちNación española:1例、Nación Española:1例、NACIÓN ESPAÑOLA:1例)、España(5例)、Patria(1例)、Estado(13例)、Monarquía(3例)、Reino(10例)
Art. 33. La forma de gobierno de la Nación Española es la Monarquía. 
Constitución española de 1876 - Reino(11例)、España(8例)、Monarquía(5例、うちMONARQUÍA ESPAÑOLA:1例)、Estado(15例)、Patria(2例)、Nación(5例)
Constitución española de 1931 - República(62例、República española:1例、REPÚBLICA ESPAÑOLA:1例)、España(13例)、Estado(60例、Estado español:9例)
La bandera de la República española es roja, amarilla y morada.
Artículo 3. El Estado español no tiene religión oficial. - この時代スペインは国家体制について、連邦主義をとるか、地域主義の自治についてどうするかという議論があったため(カタルーニャ、バスク、ガリシアなどで)、スペイン国家全体という枠組みを強調するために、Estado españolという語を用いたのではないかと考えられる。
Leyes Fundamentales del Reino - フランコ体制下ではConstituciónという語のついた法は作られなかったが、一連の法律が制定されており、それらは総称として「王国基本法集」と呼ばれ、フランコ体制における「憲法」として認識されている(es:Historia del constitucionalismo españolおよびes:Anexo:Textos constitucionales españoles参照)。以下の法令が含まれる。
Fuero del Trabajo de 1938 Fuero del Trabajo - Estado(27例、うちEstado español:1例)、Patria(5例)、España(6例)
El Estado español formula estas declaraciones, que inspiraran su política social y ...
Ley Constitutiva de las Cortes de 1942 Ley Constitutiva de las Cortes - Estado(19例、国家の意で使われている)、España(1例)、Reino(7例)
Fuero de los Españoles(1945年) - Estado(27例)、España(2例)、Nación(5例)
Ley del Referéndum Nacional(1945年) - Estado(4例)、Nación(5例)
Ley de Sucesión en la Jefatura del Estado(1947年) - Estado(21例)、Reino1(7例)、España(3例)、Nación(7例)
Ley de Principios del Movimiento Nacional(1958年) - España(5例)、Reino(2例)、Patria(3例)、Estado(3例)、Nación(4例)
Ley Orgánica del Estado(1967年) - Estado(83例、うちEstado español:2例)、Reino(44例)、España(4例)、Patria(2例)、Nación(7例)
Artículo 1.- I. El Estado español, constituido en Reino, es la suprema institución de la comunidad nacional.
Artículo 2.-II. El sistema institucional del Estado español responde a los principios de unidad de poder y coordinación de funciones.
Ley para la Reforma Política(1977年) - フランコ死後に制定、Nación(2例)、Estado(3例、うちEstado español:1例)、España(1例)、Reino(2例、Consejo del Reino、cinco Consejeros del Reino)
Artículo 1-1. La democracia en el Estado español se basa en la supremacía de la Ley, expresión de la voluntad soberana del pueblo.
スペイン王国と通常翻訳されるReino de Españaという表現は見られず、ほぼ同義のMonarquía Española、Monarquía españolaが見られました。Naciónに関しては「国家」より「国民」を意味するものがほとんどでしたが、一部「国家」の意味で使用されている例がありましたが、憲法内で、「国家の名称は...とする」というような表現は一切ありませんでした。その他の国では国名について憲法等で、「...とする」というような記述はあるものなのでしょうか。現行のドイツやフランスの憲法文をちらりと見た限りにおいてはそのような記述はないように思いました。日本国憲法にもそのような記述、どうでしたでしょうか?またフランコ体制で最初にこの国名を使用した公式文書を見つけましたのでご報告します。
Decreto nombrando Jefe del Gobierno a Francisco Franco - 1936年9月30日のフランコ側公式発表文書
  • Estado:5例、うちEstado Español(形容詞のEspañolも大文字で書かれている):2例(Boletín Oficial de la Junta de Defensa Nacional);冒頭の要約部分(Sumario)と第一条(Artículo primero)。
  • España:3例
改名については、私は実はやむを得ないというか、必ずしも反対ではありません。このたび、最初に反対を表明したのは、改名理由の「王国に改称されている」と「項目名は不適当である」ということに反応してしまったもので、条件付きにした方が、あるいはコメントにすればよかったかなとも思います。ただコメントの場合、反対ではないということでそのまま改名に至る場合も多いので、、、わたしとしてはSubeさんが提案された「フランコ政権下のスペイン」より、「フランコ体制下のスペイン」を提案したいと思います。その理由はフランコがPresidenteにあったのは1973年6月9日までであったということで、その後死去するまでは名目的な存在でフランコが政権を運営していたとは言えないということがあります。またこの体制自体フランコ死亡後も1978年に民主的な憲法が制定されるまで、実質上続いたといえます(以上のことからも1975年で区切っている現行記事名は適当ではないと考えます)。したがって「フランコ体制下のスペイン」のほうがふさわしいと思います。--Xapones会話) 2014年8月17日 (日) 21:25 (UTC)スペイン語版リンクの記事名についてミスがありましたので修正しました。--Xapones会話2014年8月21日 (木) 15:09 (UTC)[返信]

調査お疲れ様です。国名を憲法で直接規定した国はあります。ハンガリー2011年憲法やキューバ憲法がそうであると指摘されていますが、一応キューバもスペイン語圏です[1]。これらはweb上の信頼できる情報源で条文が確認可能です。また「国号は○○である」と規定しなくても、その国の憲法学者が見れば憲法で国号が規定されていると解釈されるものもあるでしょう。

スペイン語版では1975年以降はes:Transición Española(英語版ではスペインの民主化移行時代的なニュアンス)として変革の時期であったということになっています。1975年を一つの劃期と見ることには根拠はないわけではないようです。とりあえずこの項目を「フランコ体制下のスペイン」にして、変革しつつあった1975年以降のことはes:Transición Españolaの立項にまかせ、「フランコ体制」自体の存続については定義文中で但し書きを加えるという形でよろしいでしょうか。--Sube会話2014年8月20日 (水) 14:05 (UTC)[返信]

はい、わたしもそのように考えています。実際、フランコ死去後も、多くのスペイン人はフランコ体制が、このまま続くのか、民主化に移行するのか不安に思っていたという話をスペイン人から聞きました。フランコ体制を支えていた、組織は続いていましたから(例えばグアルディア・シビルなど)。ところで、わたしもes:Transición Españolaのスペイン語版からの翻訳を考えています(かなり長いですが)。ただ、他にも翻訳したい記事があるのでいつできるかはわからないのですが。わたしとしては記事名は『民主化移行期のスペイン』ぐらいがいいと思っているのですが、Subeさんのご意見をいただけたらと思います。--Xapones会話2014年8月20日 (水) 17:22 (UTC)[返信]

時代区分として「民主化移行期のスペイン」もいいですし、事象として簡潔に「スペイン民主化」的なことでもいいと思います。論文等をみても統一されていないようです。よい記事が出来ることを祈っております。とりあえず本項目の「フランコ体制下のスペイン」への改名を行わさせていただきます。--Sube会話2014年8月21日 (木) 13:21 (UTC)[返信]