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ノート:カプシクム・キネンセ

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ノート:シネンセ種から転送)

改名提案

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本項目名「シネンセ種」は正確ではないため、改名を提案します。

前提として、現在の項目名および仮名表記は学名Capsicum chinenseによると考えます。この読みは、古典ラテン語読みで仮名転写すると「カプシクム・キネンセ」になります。英語読みでは「カプシカム・チャイネンス」、ドイツ語読みでは「カプシクム・ヒネンゼ」になるはずです。他の言語は知識がありませんが、本種の原産地であるブラジルの公用語、ポルトガル語ではシネンセと読まれるかもしれません。しかし、それを学名の読みとするのは些か無理があり、chinenseという種小名が普通シネンセと読まれるような誤解を与えます(cf. Allium chinense ラッキョウ;アリウム・キネンセなど)。一般に、ラテン語において本項のように「シネンセ」と発音できる種小名はchinenseではなくsinenseです。意味はともに「中国の」ですが、別の単語であり読みは異なります。なお、Capsicum sinense Murrayは本種のシノニムで、もはや用いられません。(なお、IPユーザーにより追加されたシネンゼはより出処の分からない読みです。)

Google検索で「"Capsicum chinense" "シネンセ" -wikipedia」のように検索すると、出典付きの記事はゴシキトウガラシ - 三河の植物観察およびカプシクム・シネンセ/ハバネロ Capsicum chinense Jacq - 薬草と花紀行のホームページが挙げられますが、何れもこの読みがどこからきているか不明です。前者で挙げられている和文を検索したところ、熊沢ほか (1954)には本種の名前はなく、江川・田中 (1984) では学名のみです。後者で挙げられている『朝日百科 世界の植物』(朝日新聞社)は確認してみましたが(以下参照)、第3巻にトウガラシ属の項目はあるものの、C. annuumおよびC. frutescensのみで本種の名前は出てきません。ほかに信頼できるページはなく、出典は示していなくてもWikipediaの本項またはハバネロトウガラシ属などの記事のコピーのようなものも多数見受けられます。

逆に、ラテン語として正しい「カプシクム・キネンセ」のように表記されているページには熊本大学薬学部 薬草園の植物データベースカプシクム・キネンセおよび、農林水産省の種苗法施行規則(カプシクム キネンセ種として)があります。

本種の和名が記載されている書籍を探してみましたが、

学名ラテン語表記のみ
  • 堀田満ほか『世界有用植物事典』(オンデマンド版)平凡社、2002年8月1日(原著1989年8月25日)、215頁。ISBN 4582910599 
トウガラシ属はあるが本種の記載なし
  • 星川清親・千原光雄『食用植物図説』(6版)女子栄養大学出版部、1979年9月1日、191-193頁。 C. annuumとその変種およびC. frutescens
  • 高嶋四郎『有用植物』保育社〈標準原色図鑑全集13〉、1971年1月1日。 C. annuumとその変種)
  • 農林省熱帯農業研究センター『熱帯の有用作物』農林統計協会〈熱帯農業技術叢書第9号〉、1975年3月31日、143-149頁。 C. annuumとその変種およびC. frutescens
  • 福屋正修・山中雅也『ハーブトスパイス―メディカル・ボタニー―』八坂書房、1990年7月10日、82頁。 C. annuum 1種)
  • 大場秀章『朝日百科 植物の世界 第3巻 種子植物|双子葉類3⃣』朝日新聞社、1997年10月1日、12頁。ISBN 4023800104 C. annuumおよびC. frutescens

であり、載っていても和名(または学名仮名表記)はなく、古い文献ではトウガラシとキダチトウガラシ以外の種を認めず、そもそも本種は載っていませんでした。よって本項を、ラテン語に最も近い表記であり、信頼できる情報源である熊本大学のサイトに基づく「カプシクム・キネンセ」への改名を提案します。--Kingfiser会話2021年6月22日 (火) 08:23 (UTC)[返信]

チェック 一週間経過しましたので改名を行います。--Kingfiser会話2021年6月30日 (水) 13:29 (UTC)[返信]