ノート:サルモネラ

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サルモネラ属の細菌が細胞内寄生をすること、さらに宿主細胞のアクチン繊維制御機構に介入して菌体後方にアクチン繊維を伸張させて、あたかも棒高跳びのように細胞内移動や他の細胞への移動を行うことなどは、是非とも記事に欲しいものです。私は手持ちの資料が少ないので詳しい方に書いていただきたいのですが、もし書いて下さる方がいらっしゃらない場合は、少ないながらも手持ちの資料を活用して執筆に挑戦してみるかも知れません。--ウミユスリカ 2005年7月4日 (月) 12:54 (UTC)[返信]


アクチンロケットは細胞質移行を行う赤痢菌リステリアには見られますが、エンドソーム/ファゴソーム系小胞(salmonella containing vesicle, SCV)内増殖を行うサルモネラには見られなかったと思います。それとサルモネラの場合は、本来ならば貪食を行わない上皮系細胞に、III型分泌装置を利用して侵入可能である点は特筆すべきことだと思います。(少し補足しておくと、このときの侵入過程で宿主細胞にアクチン重合を行わせ、偽足様の構造を伸ばさせてエンドサイトーシスを行わせるという性質があります。サルモネラのアクチン制御機構への介入は、このことを指します)。このあたりは、手元に使えるリソース(簡単な自作のイラストも含めて)がありますので、ぼちぼち加筆してみますが、できれば共同執筆していただけると助かります。

それから、話題は変わりますが、この項目名は生物学的にも、また一般的にもやや違和感のあるものだと思うので、何かよい代わりになるものを検討できればと思うのですがいかがでしょうか? 多分、執筆された方もご存知だとは思いますが、サルモネラは細菌の中でも特に分類がころころ変わってややこしいものなので。ただ、私は候補としてサルモネラ属サルモネラあたりが妥当ではないかと思っています。食中毒性のサルモネラはやや狭義なものという扱いにすればよいのではないかと。またチフス菌パラチフス菌などについては、いずれ分割する方向も考えておくべきかもしれないですね。--Y tambe 2005年7月5日 (火) 09:41 (UTC)[返信]

確かに手持ちの資料を再チェックしてみたところ、アクチン繊維による細胞内移動をやるのは赤痢菌とリステリアでした。サルモネラの別の形式のアクチン制御を混同していたようです。私自身は微生物と動植物との相互作用に関心が強く、細菌自体の生化学的特性についてはあまり詳細に知識を持っているわけではありませんので、その辺りはY tambeさんにお任せしたいと思います。Y tambeさんに生化学的な特性を記載していただいたら、細胞内寄生性に起因する保菌ニワトリから卵黄への移行機構など、他生物との相互作用問題について私が記載したいと思います。

ところで、サルモネラは細胞外の腸内細菌叢構成状態と細胞内寄生状体の両者が混在して生活するものなのか、それとも基本的に細胞内寄生細菌なのか、その辺りの知識が私に欠けていますので、記述していただければ有難いと存じます。

項目名ですが、私もサルモネラあたりにしておくのが妥当だと思います。そして病原性の有無を超えて生物としてのサルモネラを基調にした記述で全体を構成し、その中の一部として病原体としての性質を記載する形でいいと思います。--ウミユスリカ 2005年7月5日 (火) 12:38 (UTC)[返信]

ヒト以外の動物でのことになるとよく判らないのですが、基本的には細胞外で存在するものと考えていいのではないでしょうか。以下は、あまり根拠のない推測ですが、まず基本的に、サルモネラが細胞内寄生を行うということは病原性があることと密接に関連します(サルモネラは外毒素を作らない)ので、非病原性のものの場合は細胞外で存在しているのだと思います。それから、サルモネラの細胞内侵入は貪食を行わない上皮細胞に対しても行われますが、このためには上皮細胞への付着が必要です。この部分の機構については多分まだよく判ってないのだと思いますが、例えば、サルモネラと同様の機構で上皮細胞侵入を行う赤痢菌では、この付着が上皮細胞の基底外側(消化管腔の反対側)細胞膜に多い脂質をレセプターとして行い、管腔側からの侵入はほとんど起きないと言われています。このことから考えると、サルモネラやEIECは管腔側から侵入しますが、そのときにも何らかのレセプターや線毛などの付着因子による付着が必要であり、逆に言えば、宿主細胞側にそのレセプターがなければ細胞内寄生も起きないのではないかと。--Y tambe 2005年7月6日 (水) 06:40 (UTC)[返信]

学名について[編集]

サルモネラの学名は、おそらく細菌の中ではもっとも混乱が多いものだと思いますが、現在記述されている「S. entericaとS. bongoriの2種」への分類について、具体的なソースがあったら提示願えますでしょうか? 手元の資料(戸田新細菌学改訂32版2刷,2004年1月)によると、2002年8月のIUMSの国際命名委員会で、Salmonella属はS. enteriticaの一属一種として扱うという、LeMinorとPopoffの提案が採用されたという記載があるのですが。

また、旧学名であるS. typhiS. typhimuriumは、すでに1985年の段階から、血清型(serovar)として扱われ、慣用表記としてS. Typhiなどという表記が行われていたように記憶しています(現在はS. enterica subspecies enterica serovar Typhiが正式で、ただし亜種 entericaについては省略可能)。ただ、この辺りの事情は専門書でも記述が厄介なものなので、どこまで解説するか、どこまで正確な表記に従うかを含めて、意見を聞かせていただければ幸いです。--Y tambe 2005年7月5日 (火) 13:24 (UTC)[返信]

たくさんの専門的な加筆修正をいただきありがとうございます。特にY tambe様には多数の自作イラストをアップしていただき、百科事典の項目らしくなったと喜んでおります。 自分が立ち上げた項目でこんなに反響があったのは初めてなので少し感動しています。 学校で細菌学の授業を受けたのは20年以上前なので、いろいろ現在の情報とはあわないところがあるかと思いますが、代表的な食中毒菌の項目がないのは寂しいので項目を立ち上げさせていただきました。細菌学というより、公衆衛生の考えで記述したので、細菌の専門の方から見れば物足りないところがあったかと思います。チフスについてはもちろん単独の項目とした方がよいのでしょうが、とりあえずサルモネラ属の一つとして入れておきました。

項目名についての意見もいただきましたが、単独の菌ではないので何が適当か悩みましたが、行政が食中毒のホームページなどでよく使っている名称ということで使わせていただきました。

ところで、生物学的分類についてですが、国立感染症研究所のホームページなどを参考に記述しました。この辺も自分が勉強した頃より分類が細かくなっています。

腸炎ビブリオカンピロバクターも赤リンクになっているので、誰か執筆していただけるとありがたいのですが・・・(自分の知識不足をつくづく感じました)

--Papakuro 2005年7月6日 (水) 00:26 (UTC)[返信]

学名についてですが、このような記載を見つけて自己解決できました。S. bogoriを別種として扱う、Papakuroさんが書いておられるものが最新の分類のようですね。--Y tambe 2005年7月6日 (水) 04:04 (UTC)[返信]

項目名移動に関する提案[編集]

私に書けることはもうほとんど書き尽くしてしまいました…。後はウミユスリカさんはじめ、他の方々の加筆修正添削を期待して、もうしばらくstubは残しておきます(専門的すぎるという批判が怖いところですが、そこらへんは解説イラストをつけたことに免じてもらえればなあ^^)

さて、上で挙げている項目名変更についてですが、いくらか追加で調査してみました。よく使われているものとしては、サルモネラ、サルモネラ属、サルモネラ属菌、サルモネラ菌があるようです。このうち、日本細菌学会や戸田新細菌学では「サルモネラ」をサルモネラ属に属する細菌の総称として用いており、他方、Papakuroさんが指摘されているように国立感染研などでは「サルモネラ属菌」という名称が使われています。ただ、どちらも完全に統一されているわけではなく、さまざまな表記が行われており、「サルモネラ属細菌」という表記などを用いていたりもするようです。

なお、Googleの検索結果では

  • 「サルモネラ -"サルモネラ菌" -"サルモネラ属菌"」で検索: 約45400件(site:go.jp内では約7220件)
  • 「"サルモネラ菌"」で検索:約38000件(約898件)
  • 「"サルモネラ属菌"」で検索:約4080件(約141件)

という使用状況になっているようです(かなり微妙な検索条件ですが…)。

この結果から、使用される頻度としては「サルモネラ」または「サルモネラ菌」が多く、また政府機関は「サルモネラ」を多く用いていること、また細菌学の専門分野では「サルモネラ菌」ではなく「サルモネラ」が使用していることから、この項目の記事名としてはサルモネラが妥当なのではないかと思い、そちらへの変更を提案します(現在のリンク元では「サルモネラ菌」を使っているところが多いので、汎用性を考えると悩ましいのですが)

もちろん、これ以外の名称についてはリダイレクトという形で残し、もしその用法がはっきりと書けるものがあれば、例えば「食品衛生学の分野では〜と呼ばれることが多い」などという記載をしたいと思います。

とりあえずは2-3日ほど待ってみて、他の執筆者(執筆を予定されている方々を含めて)からの強い反対がなければ、移動しようと思っております。この提案についてご意見がありましたら、お聞かせ下さい。--Y tambe 2005年7月7日 (木) 10:55 (UTC)[返信]

特に反論はないようでしたので移動しました。--Y tambe 2005年7月10日 (日) 12:23 (UTC)[返信]

スタブについて[編集]

え~立ち上げておいて何なんですが、私が加筆修正するレベルのページではなくなってしまいましたので、スタブをはずす判断はY tambe様にお願いしたいと思うのですがよろしいでしょうか。 --Papakuro 2005年7月13日 (水) 08:09 (UTC)[返信]

まないた漂白方法 の項目について[編集]

商品名を挙げるのは、商品宣伝になるのではないでしょうか? 商品名ではなく、漂白剤や台所用洗剤といった一般名詞に変更するべきだと思います--124.25.126.239 2007年8月21日 (火) 09:01 (UTC)[返信]